日産ティアナのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.714(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 ティアナ
system
メインユニット:日産オリジナル ナビゲーションシステム MC314D-W
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLAM S165.80A
リアスピーカー:純正
サブウーファー:BLAM RS10(x2)
プロセッサーアンプ:audison prima AP5.9bit
ケーブル:audiotechnica、SAECcomment
フロントスピーカーを2way化し、リアトレイに配置した2台のサブウーファーを加えて、DSPアンプで制御するシステムです。
前も後ろもLED照明を入れて、幻想的な空間を演出しました♪
日産・ティアナの事例紹介です。
ティアナは日産の高級路線の大型セダンとして、2003年に発売されたクルマです。
先代にあたるローレルおよびセフィーロの後継車として開発されましたが、アジア・オセアニア地域における海外戦略車としての目的もあり、中国・タイ・台湾・インド・香港・シンガポール・オーストラリア・ニュージーランドと、幅広い国々で販売されました。
モデルチェンジは、2008年、2013年と2度経験しており、日本仕様の生産は2020年で終了しておりますので、2013年のL33型が最終モデルということになります。
その後の後継車種は、中国ではアルティマ、日本市場ではスカイラインおよびシルフィという解釈になってるようです。
今回ご紹介するティアナは、音も見た目も楽しく♪仕上げた一台です。
セダン系の音質向上策の方向性は、車の基本的な性格から言って、外観に変更を加えないタイプのインストールが主流になりますが、セダンならではのボリューム感と迫力をワイルドに楽しもうという(アメリカ東海岸を遠い源流とする)作法では、仕上げ方が180度変わります。
アウターバッフル+ツイーター埋め込み、LED電飾などの手法で見た目の変化を際立たせ、サブウーファーもブリブリ言わせる方向が好まれます。
今回のティアナのオーナー様は、まさにこの路線のインストールを希望されました。
見た目を変えないライトなサウンドアップから、ガッツリなフルオーディオ、果てはショーカー並みの魅せオーディオまで。多くのご依頼を通じて勉強させていただいた当店ですので、十分に守備範囲です(^o^)
しかしながら、一応プロショップですので(汗)、見た目だけハデにして終わり。というわけにもいきません。スピーカー・ツイーターの性能を十分に引き出せるように、オーディオの基本を押さえた施工でお応えしました♪
システム概要としては、純正オプションナビをソースとして、DSPアンプを介して、フロント2wayを鳴らし、リヤトレイに配置した2つのサブウーファーで低音域を演出する構成です。
コンポーネントは以下の通りです。
○ヘッドユニットとDSP
ヘッドユニットは日産オリジナル ナビゲーションシステム( MC314D-W)です。
内蔵アンプは標準的な4chで、スピーカー構成は、フロント2way+リヤの6スピーカーと、ツイーターレスの4スピーカーの2パターンがあるようですが、今回は後者です。
DSPアンプはaudisonのprimaAP5.9bitを使いました。
オーディソンのロングセラーであるAP8.9bitは、9chまでのプロセシングに対応し、出力35Wのアンプを8ch分内蔵していますが、今回の5.9bitは、プロセシングは9chのまま、アンプを5chに絞った製品です。
AP8.9bitであれば、フロント3way+リヤ+パワードサブウーファーといった多チャンネル対応が可能ですが、今回のようにフロント2way+サブウーファーといったコンパクトな構成の場合は、AP5.9bitで十分ということになります。(5.9bitの内蔵アンプの仕様を見てみても、20Wx2 + 50Wx2 + 150Wx1(4Ω抵抗時)となっており、フロント2way+サブの使途を意図していることが読み取れます。)
接続としては、純正ナビの4ch出力のうち、フロント側2chをDSPに取り込み、DSPからの出力については、フロントを2way化し、さらにリヤトレイにサブウーファーを設置することで、5chの内蔵アンプを全て使いました。
○スピーカー群
デモボード視聴で気に入っていただいた、フレンチブランドのBLAMで統一です♪
フロント2wayにシグネチャーシリーズのS165.80A(税込71,500円)、サブウーファーとしてRELAXシリーズのRS10(税込17,600円)を2台使いました。
ウーファーは、デッドニングによるドア防振を施した上で、アウターバッフル形式でインストールすることで、理想的な稼働条件を整え、さらにLED照明を加えて迫力を演出しました。
ツイーターについても、音像形成(ステージング)に有利なAピラー埋め込み方式とし、アルカンタラ調生地を貼って上質に仕上げました。
今回の重要な?テーマである「魅せるインストール♪」のポリシーに則って、サブウーファーはハデ目にインストールしました。
リヤトレイ全面をMDFボードで強化し、10インチ(25センチ)のユニットを2つ配置。お約束のLED照明で夜対策も万全です!
以上をもって、見ても聴いても楽しめる、ゴージャスなセダンが出来上がりました。
施工の様子をどうぞご覧ください♪
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ドアトリム取り外し
アトリムを外したところです。
登録からあまり時間が経っていないこともあり、だいぶキレイです。
純正スピーカーは、日産の汎用の16cmユニットで、高音域の再生に有利なダブルコーンタイプがついています。
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アウターパネル作業
アウター側の作業が終わったところです。
ビニールシートを剥がして、清掃と脱脂を済ませた後、アウターパネルを防振します。
今回は制振力の強い、デッドニンググレードで施工しましたので、短冊状にカットした防振材を等間隔に配置しています。
スピーカーホールのところには、バッフルがスタンバイしていますね!
今回はアウターバッフル形式ですので、(1)写真に写っているインナー側のバッフルの上に、(2)ドアトリムをかぶせて、(3)アウター側のバッフルを固定し、(4)スピーカーを固定して、(5)最後にLED電飾をはめ込むという順で組み立てることになります
写真のバッフルの位置が、下側にズレて見えるのがモヤモヤするんじゃないでしょうか?
ドアトリム上にデザインされているスピーカーグリルの中心と、純正スピーカーの中心は必ずしも一致しているわけではなく、ズレていることも少なくないのです。
今回もその例で、スピーカーホールから立ち上げた(バッフルの先頭に固定された)スピーカーが、表のアウターバッフルのちょうど真ん中に顔を出すように中心を合わせた結果、2センチほど右下にずらす必要がでてきました。
方法としては、スピーカーホールの下部分を切除して拡大し、ベース部分となる薄いバッフルも同様に下方に拡大してから、円形のバッフルを固定することとなります。
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インナーパネル防振施工
インナーパネル側の作業が終わったところです。
デッドニンググレードの防振なので、インナーパネル全面を覆うように防振材を貼り付けて、よく密着させます。
ドアトリムとの軸合わせが済んだスピーカーバッフルの周囲も、小さめにカットした防振材を重ねて足場を固めます。
この段階になると、配線も写り込んでいますね。
白いのはスピーカー配線で、赤黒はLED電飾のための電源線です。
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フロントドア(施工後)
はい!こちらが出来上がりの状態です。
前カットの状態から、ドアトリムを戻して、アウターバッフルで(ドアトリムを)抑え込みつつネジ固定して、その後、スピーカーをネジ止めして、最後にLEDリングをはめ込むと、この状態になります。
次カットでクローズアップしてみましょう。
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アウターバッフル・クローズアップ
バッフルのアップです。
アウターバッフルはMDFとパテで制作した後、合成皮革を巻いて仕上げてあります。
樹脂製のドアトリムと色調・質感ともになかなか馴染んでますね。
スピーカーの周りの電飾部分は、前述の通り、スピーカー固定後にはめ込んで固定しています。
白い部分が発光部分で、その周りの黒アルカンタラ調の生地を貼った部分までを含む「ドーナツ形状」が一つのパーツになっています。アウターバッフルのスピーカー周りに設けた彫り込みにドーナツをはめ込む格好になっております。
ライティングはイルミネーション(ポジションランプ)と連動して光るようになっています。 -
ピラー埋込ツイーター
ツイーターの取り付け状況です。
(6スピーカー仕様車の)純正ツイーターは、ピラー根本のツイーターグリル内に納められる設計になっているので、純正のピラーカバーはツルンとしています。
今回は、このピラーカバーの中ほどにツイーターを埋め込む加工を施しました。
ピラーカバーに開口部を設けて、ツイーターユニットが入る筒状のパーツを仮止めし、周囲をパテで整形し、表面をきれいに仕上げてからレザーを貼るという順番で作っていきます。
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リアトレイ(施工前)
リアトレイの加工前の状態です。
今回はココにサブウーファーを2つならべ、DSPも魅せインストールいたします。
リアトレイの両端にはスピーカーグリルらしきものがありますが、この中にはユニットは付いていません。
聞くところでは、アルティマと共用しているパーツらしく、北米仕様車でBOSEサウンドシステムを選択した際に、サブウーファーを収めるために設けてあるグリルとのことです。
そういう目でダッシュボードを見返してみると、ティアナでは設定がないはずのセンタースピーカーグリルも付いてますしね。部品共通化の地平は果てしなく広がっております。 -
リアトレイ(加工前)
リアトレイを外した状態です。
取り付け予定のサブウーファーとDSPアンプを並べて、クリアランスを確認しつつ、レイアウト位置の見当をつけます。
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リアトレイ(施工後)
リアトレイ完成です!
サブウーファーユニット、並びにDSP周りは、ドアバッフルと同様にアクリルパーツで囲み、青LEDの光がまわるように演出してあります。
サブウーファーユニットは、BLAMのRS10という製品で、昨今の流行りの薄型ユニットです。
取付面(バッフル面)からマグネットの先端までの奥行きが66ミリと薄く、シールドボックスの推奨容量が最小10リットル〜なので、比較的せまい場所でもインストールできます。
昨今は、かんたんに設置できるパワードサブウーファーが大モテですが、、それなりの容量のボックスに取り付けたコンポーネントには、音の伸び・深み・余韻と、あらゆる点において敵わないんですね。トランクスペースの一部を融通できるようであれば、前向きにご検討いただきたいところです。 -
後方視界
ライトOFF時の映り込みの様子です。
ガラスの傾斜があるので、一定程度、映り込むのは仕方ないところです。
夜間走行時など、一時的に消灯したい場合を想定して、手元に独立したスイッチを設けてあります。
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作業後記
今回は大型セダンの魅せインストール事例を御覧いただきました。
リアトレイの作り込みは別として、音質のみ追求するパターンでも工法は同じなので、きちんとした音は出るのですが、外観がハデだと、気分は余計にアガっちゃいますね(^o^)
最近は外観に変更を加えない事例が主流なので、前も後ろも光らせるインストールで、当店も久々に楽しませてもらいました♪
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SUV、ミニバン、セダン、クーペ、コンバーチブルと、多様なタイプがあるように、車の楽しみ方も様々です。
純正の外観を変えない範囲で楽しむサウンドアップから、音質重視でフロントのアウターバッフル化までの変更を許容したハイファイの世界。そして光り物も交えたエンターテイメント性を追求する世界と、演出の仕方も様々あります。
お客様のご希望とご予算に応じて、柔軟にプランさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください♪♪
直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
また、現時点でニーズが整理できていなくても、ディスカッションを通して明確化のお手伝いができるかもしれません。なにかはっきりしないけど、なにかしたい。そんなお客様でもお気軽におでかけ下さい♪
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