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プジョー3008のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.712(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    プジョー 3008

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
    センター:なし
    リアスピーカー:純正
    プロセッサー:PLUG&PLAY DSP
    パワーアンプ:carrozzeria GM-D1400 2
    トランスポーター:audiotechnica AT-HRD1
    ケーブル:audiotechnica、SAEC

    comment

    アンプレスDSPと小型4chアンプでフロント2wayを鳴らすシステムです。
    デジタルインターフェースでハイレゾソースの再生もできるようにしました。

  • ダッシュボード


プジョー3008の事例ご紹介です。

3008はプジョーのSUV車で、5008/3008/2008と3グレードラインアップされているうちの真ん中のグレードにあたります。
時系列でいくと、5008と3008が揃って2009年発売で、どちらも2017年にモデルチェンジを受けて現行で2代目を迎えます。
コンパクトカーのニーズの高まりを受けて誕生した2008の方は2013年の発売で、未だ現行車となります。

昨今はSUV車全盛で、SUVにあらずんは車にあらず的な勢いですね。時間の経過とともに市場が熟成して、単に背が高くてタイヤが大きいだけじゃ当然ダメで、SUVカテゴリーの内側での差別化が激化している最中です。
そうなってくると、技術的・機能的な、単純に優劣が判定しやすい次元の差異ではなく、真似できそうで真似できない、なんとなくオシャレな感じ♪を醸し出せるフランス車は有利ですね。

そんな背景からセールス展開がうまく行っているのでしょうか、もともと趣味性の高めなプジョー車は、当店でお預かりする機会が多めな車ではありましたが、5008と3008のご入庫は目に見えて増えました。


今回ご登場いただく3008もそのうちの一台です。
オーディオには詳しくないけれど、とおっしゃりつつも、DSPによる音作りに強く興味をお持ちということで、当コーナーに登録してある事例をご覧になって、お声掛けいただきました。

お客様の嗜好はさまざまですが、DSP投入によるシステムアップで比較的多いのは、6〜8chアンプ内蔵のDSPで、フロント2way or 3way+パワードサブウーファー、あるいは、それにリヤスピーカーも加えるようなケースです。
アンプ内蔵タイプだと、新たに持ち込む機材がワンボディで済みますので、物理的にも気分的にも少ない変化で果実を得られる点がポイントです。

これに対して、今回のオーナー様はアンプはセパレートでやりたい。という前提をお持ちでした。
DSPはプロセシング(クロスオーバー・タイムアライメント・イコライジング)だけに徹して、電磁誘導によるノイズ源になりうるアンプは別筐体とする考え方です。
こちらは、内蔵アンプ式に比べて、ワンランク「ガチ度」が上がりますので、商品数もグッと絞られますし、本体もお高めになり、組み合わせるアンプのグレードによってシステム総額もだいぶ変わってきます。

ご意向とご予算を伺いながら見出したシステムは、純正オーディオのフロントスピーカー出力をアンプレスDSPに入力し、4chアンプで増幅してフロント2wayを鳴らすという形です。
ご愛用のウォークマンのデジタルソースを入力するためのインターフェースも入れて、ハイレゾ再生環境を整えました。

○DSPとデジタルインターフェース
DSPはPLUG&PLAYのPLUG&PLAY DSP(税込110,000円です。)
ブランド名を商品名としても使っているので、ちょっとややこしい感じがしますが、PLUG&PLAYがブランド名で、商品名がPLUG&PLAY DSPです。
製品もプロモーションもハイエンドで知られるBEWITH(ビーウィズ)がプロデュースするブランドで、スピーカー類はふくまない、DSPまわりの製品群をラインアップしています。

製品ラインアップ以下です
PLUG&PLAY DSP:8ch対応のアンプレスDSP
PLUG&PLAY 1080:8ch対応/8chアンプ内蔵のDSP
PLUG&PLAY DSP640:6ch対応/4chアンプ内蔵DSP
PLUG&PLAY POWER:2chアンプ
PLUG&PLAY COMMAND:コントローラー

純正のメインユニットは、FM・AMラジオ、USB、Bluetoothの機能を備えた8インチタッチスクリーンで、オーディオ部分はセンターコンソールの下に収まっています。
今回は、このオーディオシステムのフロント出力をPLUG&PLAY DSPに入れて、4chの外部アンプ(後出)で増幅することとしました。

あと、ご愛用のウォークマンのデジタルソースをDSPに入力するために、オーディオテクニカのAT-HRD1(税込16,500円)も投入しました。
本機は、ウオークマン、iPhone、アンドロイド端末のUSB出力を入力すると、光デジタル信号として出力できますので、光に対応したDSPにデジタルソースを入力できるようになります。(光の他にアナログ出力端子も持っています)

○アンプ
カロッツェリアのGM-D1400 2(税込17,600円)を使いました。
取り付け場所を選ばないコンパクトなボディ、定格45W×4chと必要十分な出力、そして低価格で、なにかと選ばれる機会の多い製品です。

DSPからの4ch出力は(ローレベル)RCA接続にて入力し、左右のツイーターとウーファーの4ユニットを駆動します。

○スピーカー
BLUE MOON AUDIOのSX165(税込48,400円)を起用しました。
当店で一番お選び頂く機会の多いブランドで、フラッグシップのRX165、ミドルレンジのAX165に対するベースグレードの位置づけの製品になります。

比較的低価格な割には、クセが感じられない素直さと、カーオーディオ用スピーカーにふさわしい、心地よいパンチ力を備えていて、なかなかバランスの良い製品に仕上がっています。


以上を持って、純正の外観に一切変更を加えない条件で、本格的な音作りが楽しめるオーディオシステムが出来上がりました。
オーナー様としては、先々のアンプのグレードアップを計画されており、今回のカロアンプはファーストステップのおつもりのようでしたが、現段階でも、セパレートアンプ特有のクリアネスが十分に感じられる仕上がりになりました。

施工の様子をどうぞご覧ください。、

  • フロントドア

    それではフロントドア外観からです。

    上端に配された木目調パネルの意匠がかなりユニークですね。
    カラーでツートーン、テクスチュアで3パターンの素材が使われていますが、非常に上手にまとまっています。さすがです。

    3008の標準オーディオは、フロント2way+リヤの6スピーカーです。
    ツイーターはミラー裏のグリル内に収まっています。ウーファーは、ポケット部分からつながる彫り込まれた面にあるグリルの中です。
    スピーカーバッフルの形状としては、好条件とは言い難いですが、まあそれはそれとして、インストール→調整とセオリー通りに組み上げていきましょう。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外した状態です。

    欧州車では一般的なスポンジシートでサービスホールが塞がれています。
    スポンジシートを剥がすためには、内装をとめるための樹脂パーツ(黒い横長)を外さないといけないのですが、スポンジシートを挟んだ状態で固定されているので、シート剥がしてしまうと、その分、遊びが出てしまいます。
    よって、樹脂パーツの取付面には、スポンジシートの厚みに相当する防振材を挟むことで、高さ調整する予定です。

    純正スピーカーのバッフルは、兄貴分の5008と同様、独特のしっぽ付きのユニークな格好をしています。社外スピーカー取り付け用のバッフル製作時は、しっぽ部分は考慮せずに作ることになります。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    スポンジシートを剥がして、清掃と脱脂を済ませた後、アウターパネルを防振します。
    今回は制振力の強めなデッドニンググレードで施工しますので、短冊状にカットした防振材を等間隔に配置します。

    スピーカー線は新ベースグレードのSAEC製SPC-350です。
    このアウターパネル作業の過程で引き込み作業を行います。

  • インナーパネル作業

    インナーパネルの施工が終わったところです。

    順序的には、先にスピーカーを取付けてからサービスホールを塞ぐことになります。
    スピーカーバッフルはいつものカスタム製作によるものですが、ドアトリムのスピーカーグリルが凹んだ位置にある関係で、他の事例とくらべるとだいぶ低い(薄い)ですね。

    これだけ頭を抑えられると、その分、マグネットが奥に突き出す格好になりますので、裏側のクリアランスもタイトになってきます。
    今回使ったSX165の埋め込み寸法62ミリですが、これでギリギリという感触でした。

  • ミラー裏カバー(純正)

    次にツイーター関係です。まず純正の方。

    ミラー裏のカバーに純正ツイーターが収まっています。
    白い樹脂側に設けられたツメのテンションで留まっているので、ツメを起こして取り外します。
    ツイーターユニットの背中に付いているのは、ハイパスフィルターとして機能するコンデンサーです。そのコンデンサーの下にナナメに掘られている溝が配線用のカプラー受けです。非常にスマートに接続できるように考えられています。

  • ミラー裏カバー(交換後)

    SX165のツイーターに交換後の状態です。

    純正ツイーターよりも若干大きいのですが、樹脂のツメを少し広げれば入るくらいの差でした。
    よって、ツメを切除せずに押し込んで納め、エポキシ接着剤で固定することにしました。

  • DSP用コントローラー設置

    次にセンターコンソールに移動します。

    左手前に見えるのはシフトノブです。このあたりの凹み部分は、DSPコントローラー取り付け位置の定番です。
    こういったコントローラーはフリスクのハコのような形状をしてるだけで、取り付け用のブラケット的なものが付属しないのが通例なので、状況に応じて固定方法を考える必要があります。

    今回は、金属のステーをL字型に折り曲げ、背中にあてがうことで取り付けました。
    奥に広がるポケット部分には、Qi(チー)と呼ばれるワイヤレス充電できる規格のパッドが仕込まれていますので、左手をスムーズに差し込めるように、右側に寄せて設置しています。

  • センターコンソール下(進行方向右側)

    アップでちょっとわかりにくいですが、シフトが生えているコンソールの地下一階部分です。
    手前に見えているのが、ドライバーズシートの左端ですので、位置関係がお分かりいただけると思います。

    ここには結構大きな空間が広がっていて、何も入っていませんので、板を立てて機材の設置場所として活用します。

    中央に見えるのが、オーディオテクニカのデジタルインターフェースAT-HRD1です。
    これによって、iPhone・ウォークマン・アンドロイド端末などのUSBデジタル信号を出力できる機器の信号を光デジタルに転換し、DSPに受け渡すことができるようになります。

    白く見えているのが、DSPに向かう光ケーブルです。SUPRAの ZACという製品です。数ある光ケーブルの中でコストパフォーマンスの良いアイテムとしてお勧めさせていただいております。(30センチで税込11,880円、1メートルで税込14,300円)

    真っ黒で目立ちませんが、、AT-HRD1の下に見えるのがcarrozzeria の小型4chアンプのGM-D1400 2です。
    昨年の2月ごろにまとまってオーダーを入れていたのですが、今年の1月になってやっと入荷しました。

  • センターコンソール下(進行方向左側)

    今度は左側(助手席側)から見たところです。

    助手席側からセンターコンソールの下を覗くと、ボードに固定されているDSPが見えます。
    手前の黒々してるのはエアコンダクトなのですが、これは容易に取り外せるので、こちら側からDSPにアクセスすることができます。

    手前に2本たれ落ちているケーブルは、USBケーブルです。

    左側の青い色をした方は、ELECOMの音楽用USBケーブルです。エレコムというとPC・オフィス関連製品メーカーとしてのプレゼンスが高い企業なので、オーディオとは距離がある印象を持たれると思いますが、このケーブルはコスパの良い製品としてご紹介しております。

    右側の黒い方は、DSPの設定を行う際、PCと接続するためのUSBケーブルです。
    普段は使用することが無いので、フロアマットの下に潜らせておきます。

  • 作業後記

    今回はプジョー3008のサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    オーナー様は、本格的にカーオーディオをやるのは初めて、とのことでしたが、「ハイファイの作法」として王道である、機能別、回路別に分けるセパレート構成でスタートを切ることになりました。
    8chまでのプロセシングができるDSPのうち、4ch使ってフロントを制御しましたが、今後はアンプのグレードを上げたり、リヤ側も管理下に納めたりと行った方向で進んでいかれるものと思います。

    文中でも触れましたように、アンプ内蔵式のDSPはインストールのしやすさから大変人気が高く、その分、商品数も多いですが、ハイファイを極めようとなると、やはりアンプレスは無視できません。
    機材として有名どころは老舗のヘリックスで、DSP ULTRAが12chで253,000円、DSP.3Sが8chで132,000円、DSP.2が8chで99,000円といったところです。

    これに対して、今回のPLUG&PLAY DSPは8ch対応で11万円です。
    単純に値段だけで優劣の判断はできませんが、価格的な優位性がありますね。だれもが8chを使い切るわけではありませんが、余裕を見てこれを選ばれる方が増えてきている感触があります。

    あと、基本がフロント2wayだし、(パワード)サブウーファーまでいれても8chは不要。という方には、6ch対応のヘリックスのDSP MINI(税込77,000円)もオススメできます。
    ミニとはいいながらも、96KHz/24bitのサンプリングレートを持ち、中身的には濃密で、ミニな感じは皆無。チャンネル数を抑えて廉価に仕上げてあるだけです。
    アンプレスDSPに興味をお持ちになられたら、こちらも選択肢のひとつにいれてみてください。


    今回はアンプレス機を使った事例を御覧いただきましたが、より手軽に始められて、インストールコストも抑えられるアンプ内蔵DSPも引き続きおすすめです。

    3008にしろ、5008にしろ、センターコンソール下に隠された?インストールスペースを活用すると、シート下スペースさえも一切手を付けずにサウンドアップが可能です。
    ご予算に応じて、ご満足いただけるプラン提案を心がけますので、どうぞお気軽にご相談ください♪

    直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!