サウンドプロのお問い合わせは03-5913-8450へ

カーオーディオ・ナビ カーセキュリティ プロショップ

お客様のお悩みに豊富な実績で応えるお店。サウンドプロのサイトです。

サウンドプロ

トヨタクラウンのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.681(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ クラウン

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLAM TSM 25 MG70HR/WS 6 Multix
    センター:純正
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:純正
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:純正

    comment

    純正10スピーカーのうち、フロント2wayをBLAMのフラッグシップスピーカーにグレードアップした事例です。
    再生側は純正のままですが、スピーカー性能の大幅アップにより聴こえる情報量が格段にアップしました。

  • ダッシュボード


トヨタ・クラウンの事例ご紹介です。

クラウンはカローラと並んで、トヨタを代表するロングランモデルです。
初期型の誕生は、太平洋戦争終戦から10年後の1955年(昭和30年)で、戦後の日本の自動車市場の中心に輝き続けてきました。
今年で発売から66年の歳月が過ぎており、最新の現行型(220系)が15代目にあたります。ざっくり4年おきにモデルチェンジを重ねてきた格好になります。

今回ご紹介するのは、現行の一つ前の210系で、販売期間が2012年から2018年までの間です。
新車の開発期間は3年とか5年とか言われますが、2008年のリーマンショックから、発売の2012年までは日経平均が7000円〜8000円台とデフレに苦しんでいた時期にあたります。あらゆる産業において、需要拡大のための苦労を重ねていた時期で、このクラウンについても商品性の向上を目指してたくさんの新要素が盛り込まれています。

まず、今では当たり前となったハイブリッドシステムです。先代の200系で初めてクラウンに初搭載されましたが、210系では、高トルクモーターを組み込んだ後輪駆動車専用ハイブリッドシステムを採用し、3000ccガソリン車に匹敵する動力性能が与えられ、燃費性能についても14.0 km/Lから23.2 km/L(JC08モード)と大幅に向上しました。
また、需要喚起とハイブリッド車の本格的な普及を目論んで、車両価格の大幅な価格引き下げが行われています。(540万円〜620万円→410万円〜543万円)

あと、このモデルで斬新だったのがイナズマ型グリルですね。200系までは、常識的な横長のオーソドックスなスタイルを維持していましたが、時代の閉塞感を打破するかのような攻撃的なデザインに変わり、大いに注目されました。
さらに歴史に残る試みが、ヴィッツもびっくりな純正ピンクのカラー設定ですね。はじめて公道で見かけたときには、ホントに売ってるんだな!(失礼m(_ _)m)と心が踊ったものでした。


そんな時代の転換点。アベノミクスの発射台になってくれたのが今回登場の210系です。

この車にはスーパーライブサウンドシステムという名前の10スピーカーのオーディオシステムが標準になっていて、オプションで18スピーカーからなる プレミアムサウンドシステムが選べるようになっていました。
今回登場のクラウンは前者で、接続図にお示ししておりますように、フロント2way+リア2wayにセンタースピーカーとサブウーファーを足して合計10個というフォーメーションで、これだけのユニット数なので、当然セパレートアンプで駆動するようになっています。

今回は音質アップを目指して、フロント2wayのスピーカー交換と防振を行いました。

オーナー様はサウンドへの造詣の深い方のようで、デモボードで熱心に試聴なさっていらっしゃいました。候補は複数あがりましたが、一周回って、第一印象のよかったBLAMの製品でお決めいただきました。

○スピーカー
BLAMは、FOCAL出身の技術者さんが2014年に立ち上げたブランドです。
フランス系はボーカルの再現に力点をおいた印象がありますが、その枠を超え、パンチのある中低域を備えたカーオーディオ向きの味付けになっているのが特徴です。
製品グレードはフラッグシップの(1)Signature/Multix Signature、中核ミドルグレードの(2)Live、エントリモデルの(3)RELAXの3グレードで構成されており、今回のは、フラッグシップの(1)に属するモデルです。

このクラスになると、お求めやすい2wayのセット商品♪の設定はなく、全てコンポーネント(単体)販売です。
○2種類のツイーターと、○3インチのミッドレンジ(スコーカー)、○6インチのウーファー、○2種類のネットワークがラインアップされており、今回はツイーターがTSM 25 MG70HR(税込82,500円)で、ウーファーはWS 6 Multix(税込165,000円)をお選びいただきました。

これらをMDF製のカスタムバッフルを介して、標準の位置に取り付け、ドア防振は制振力の強めなデッドニンググレードにて施工。ドアトリム(内装)についても、スピーカーグリルとの干渉を避けるための加工を施しました。

スピーカーケーブルについては、ちょっと予算が膨らんだこともあって、純正アンプからの引き替えは行わず、純正ケーブルをつかうことにしました。
ただし、純正ツイーターに向かうケーブルはウーファー用から枝分かれした同一系統の信号で、フルレンジ信号が来ているため、そのままではつなげません。いつものように、ハイパスフィルターを通すことで解決を図りました。

シンプルなスピーカー交換+ドア防振のメニューですが、スピーカーボックスに相当するドアをしっかり作り込んで、環境を整備したことに加えて、かなり高性能コンポーネントを合わせましたので、かなりの描写力です。再生・増幅システムは純正のままですが、純正スピーカーの時と同一ソースと思えないほどの情報量を伝えるシステムになりました。

施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    それではフロントドアの外観チェックからです。

    デザインは安定のトヨタクオリティですね。
    新時代の扉を開けるモデルだけあって、クラウンらしからぬ独創性も感じられるデザインですが、危なっかしさがありません。

    スピーカーレイアウトはドア右下がウーファーで、ツイーターはダッシュボード両脇です。
    ドアの筐体は防振加工を経て、スピーカーボックスへと仕上げていきますので、もともとの剛性感が高いほど有り難いわけですが、そこはやっぱりクラウンですね。車格相応にしっかりしていて期待が高まります♪

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリム(内装)を外したところです。

    主力車種ではありますが、時代がちょっと前ですので、最近主流のパネルで閉じる方式ではなく、オーソドックスなブチルゴム&ビニールスタイルです♪

    純正スピーカーは16センチクラスの直径で、リベット留めではなくて3点ボルト留めです。

  • アウターパネル作業

    ビニールを剥がして、アウターパネルの防振が終わったところです。

    アウターパネルは年式相応に汚れておりました。いつもどおり清掃と脱脂を行って、デッドニング用防振材として採用しております、Dr.ArtexのQuattroを配置します。

    車格相応の剛性感のあるドアに防振材が加わり、ノックしたときの音がコンコン↑からゴンゴン↓に変わってきます。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    MDFで制作したスピーカーバッフルをインナーパネルにボルト留めし、スピーカーをネジ止めします。
    純正のスピーカーホールは、17センチクラスのスピーカーを取り付けるのに十分な大きさがあるので、穴を拡大することなくバッフルを取り付けられます。

    スピーカーケーブルは純正ケーブルをつかう旨、ご案内しておりますが、最近の(この時代も)スピーカー配線はバッフル部分の脇からカプラーで接続する方式になっていますので、全く純正のまま、というわけには行きません。スピーカー付近でドア内にケーブルを引き込む必要がありますので、片側あたり50センチほどお店のケーブルを足して対応しました。

    インナーパネル側の防振材はDr.ArtexのGoldHDです。凹凸の少ないオーソドックスなパネルですので作業性もよく、みっちり全面に貼れました。

  • ドアトリムへの加工

    ドアトリムに設けられたスピーカーグリル部を裏側から見たところです。

    スピーカーグリルは、音が通るようにメッシュ状に整形されているため、板状の部分に比べて強度が落ちますので、写真の例のようにハニカム形状などのリブで補強してあります。これに加え、さらに曲げ強度を高めるのと、スピーカーの音がドアトリム内に吸収されてしまうのを防ぐために、ネットの周囲を円筒形のカベで囲うのが通例です。

    前者を取り除いてしまうと、押したときにプワンプワンしますので、原則残しますが、後者はスピーカーの径を拡大した時と、スピーカーユニットが標準より高くなったときは、確実にぶつかってしまいますので、取り除くことになります。無理に内装を戻してしまうと、最悪、コーン紙に無理なテンションが掛かって音割れ、歪みが発生し、破損してしまうこともございます。
    (写真はぐるっと一周、取り除いた後の状態です)

    車種を特定した上で純正トレードイン可!を謳っているスピーカーとバッフルであれば、基本的に無加工でいけるはずですが、そういった前提のない一般の製品を汎用のバッフルを使って取り付ける場合は、慎重なクリアランスチェック&調整が必要です。
    (ショップさま取り付けでもヤバい事例に時々遭遇いたしますので)

  • ツイーター取付

    最後はツイーター交換後の様子です。

    見るからにプライドの高そうなデザインですね(^O^)
    ハイエンド製品の中には、平らなお皿のような「フランジ面」を広くとったデザインの製品があります。
    こういった製品は、ユニットで発生される波動がフランジ面によって前方に反射・放出される効果も含めて設計されていますので、できればリスナーにまっすぐ向けて設置したいところですが、そこは事情に応じて。ということになりますね。

    固定方法について触れておきますと、ツイーターが乗っている樹脂板は、純正のユニット(ツイータースコーカー)が乗っかっていたブラケットです。BLAMのツイーターのお尻を入れるために、中央部の穴を少し拡大しましたが、フランジ面は上から乗っているだけなので、6本のネジ穴を開けるだけの加工に留まっています。
    よって、純正ツイーターへの戻しは問題なく行えます。

  • 作業後記

    今回は210クラウンのスピーカー交換事例を御覧いただきました。

    今回はスピーカーに大きく予算を割いていただいたこともあり、アンプやDSP、サブウーファーといった道具が登場しませんでしたので、コンテンツとしては多少地味だったと思いますが、これがまず最初にやるべき第一歩であり、かつ、最もコスパが高いフェーズです。

    社外ナビなり、DSPなり、信号の再生や増幅、調整の分野の機器導入は、見た目や操作面の変化が楽しめますので、優先したくなる誘惑にかられがちです。また、スピーカー交換をやる場合でも、地味な防振は安く適当にすませて、目に見えるアイテムに予算を回したくなったりしがちです。

    しかしながら、どんなに素晴らしく信号を整えても、最終的に「空気の振動に変換するプロセス」に不備を抱えていると、一応ひずみやノイズのない「まあまあ聴ける最低限の音」さえも獲得することができなくなります。

    スピーカーも替えてみたけど・・・
    ・なんとなくビビる。
    ・ディテールがあまい。
    ・低域が伸びず、中高音域が目立つ。
    ・大きくすると純正の時と同じくらい、あるいはそれ以上にうるさい。
    ・大きくすると割れる。がなる。
    こういった症状はスピーカーの固定がしっかりできてないか、防振に不備(ビビリ箇所の見逃し、防振材不足・不均衡、圧着不足)があるかのいずれかが原因です。

    何はなくとも、まずしっかりとしたスピーカー取り付けと防振。ここから始めてください。
    見えるところばかり金をかけてコスパを落としたり、不完全な取り付けで楽しめずしんみり・・・といったことにならないよう、賢明なご検討・ご判断をお願いします(^O^)

    「後悔しないスピーカー交換」のご相談はどうぞお気軽に♪
    メールフォームはコチラです。
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!