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サウンドプロ

アバルト695リヴァーレのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.650(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    アバルト 695リヴァーレ

    system

    メインユニット:Uconnect7
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO AX165
    リアスピーカー:純正
    プロセッサーアンプ:ESXXE6440-DSP
    ケーブル:kaiser swing
    バックカメラ:TRIPODインターフェイス、ユニバーサルボールカメラ

    comment

    アバルト595の限定車のフロント2wayスピーカーを交換し、DSPを投入してリヤスピーカーも含めて制御しました。
    AVインターフェースを入れて、Uconnect7にリアカメラ画像を写す施工も行いました。

  • ダッシュボード


アバルト695リヴァーレの事例ご紹介です。

辛口な雰囲気を漂わせながらも、どこか愛嬌のある顔とプロポーション。
フィアット500をベース車として開発・販売されてきたアバルト595は、本家500と異なったユーザー層に強く支持され、今やスパルタン・ホットハッチの代表格の座をマークしています。
(車好きのお客様が集う当店でも多くのお客様にお預けいただいており、2020年末時点で5台の登録がある車です)

今回の車は595ではなく、695です。
これはアバルトにおけるレギュラーモデルである595に対して、特別仕様車を企画した際に与えられるモデルナンバーで、過去にはフェラーリをリスペクトした「695フェラーリトリブート」というモデルが2013年に発売されています。

そして今回登場の695は・・・イタリアのラグジュアリーボートメーカー Riva(リーヴァ)とのコラボレーションモデルとして企画されたモデルです。
リーヴァは1842創業のイタリアのボートメーカー(2000年にフェルッティ・グループ入り)で、26-66フィートの中・大型のヨット(日本で言うところのクルーザー)を生産しているメーカーです。

「リーヴァのさまざまなボート競技での勝利にかける情熱、革新的なボート作りを極める飽くなき探求心が、アバルトブランドの根底に流れるチャレンジスピリットに通ずるものがあることから実現。」したとされるコラボ企画で、クーペモデルの695リヴァーレが85台、カブリオレの695Cリヴァーレが65台限定で発売されています。

外見はリーヴァ製の最新鋭56フィート・フライブリッジボート「リヴァーレ」のインスピレーションでデザインされ、独特の雰囲気をもっています。内装も船を連想させるテイストが盛り込まれているので、ブラックを基調としたインテリアでシート、メーターフード、ステアリングホイールがブルーレザーが採用されています。
ダッシュパネルには、高級家具などに用いられる木材「マホガニー」が贅沢に使用されており、このまま船外機をつけたら水上にも出れそうです(笑)。


今回ご紹介する695リヴァーレは、この85台限定のうちの1台です。
ご夫婦でご愛用頂いている車ですが、、

旦那さま:もっといい音にしたい。
奥さま:死角が多くてバックが不安。


とそれぞれに課題をお持ちとのことで、当店にて一挙解決を試みました。

【旦那さま】の課題のオーディオ面では、DSP投入とフロントスピーカー交換とDSP投入によるサウンドアップを行いました。
○ヘッドユニット
フィアット純正のUconnect7です。オーディオ以外の車両情報制御も含めて管理しているシステムで、スマートフォンとのブルートゥース接続により、昨今のデファクトスタンダードであるApple Carplay、android Android Autoに対応しています。
今回はこのシステムのフロントスピーカー出力をDSPに取り込み、最適化と増幅を行います。

※この場所に社外ナビを取り付けた別車両の事例はこちらです

○スピーカー周り
フロント2wayをサウンドアッププログラムに準じて、ブルームーンオーディオのミドルクラススピーカー・AX165(税別85,000円)に交換しました。
ウーファーはMDF製オリジナルバッフルでしっかり固定し、ドア防振は制振力の高いデッドニンググレードで施工しました。
ツイーターはAピラーの標準の位置に設置。音響面で有利な振動板を露出させた取り付けを実現するために、500/595/695専用のリングアダプターを制作してキチッとフィッティングしました。

○DSP
ドイツのESX社製XE6440-DSP(税別75,000円)を起用しました。
XE6440-DSPは40W×4と70W×2の計6ch分(4Ω時出力)のアンプを内蔵し、DSPによるプロセシングは内蔵アンプによる増幅を行わない分も含めて8chこなせる製品です。
今回はこの6chの内蔵アンプをフロント2wayとリヤスピーカーに割り当てて、音場の最適化を行います。

当機は、別売り設定が主流のコントローラーが付属している点も強いアピールポイントです。今回は、このデザインもかっこよいコントローラーの操作性を確保し、クールな外観も楽しめるよう、コンソール付近に制作したカスタムパネルに取り付けました。

【奥さま】の切実な後方視界確保問題に対しては、リアカメラとAVインターフェースで解決を図りました。

一般的な純正のナビシステムには、リアカメラの設定があるものですが、この車のUconnectの場合はサードパーティー製に頼ることになります。
ただ、単純にカメラを取り付けるだけではだめで、Uconnectに外部入力としてカメラの映像信号を送り込むためのインターフェースも必要になります。
ということで、今回はTRIPOD製のAVインターフェースF7-IF-02(税別63,000円)と同社製のボール型リアカメラを取り付けて、Uconnectのモニタに駐車ガイドライン表示つきのリアカメラ画像を表示できるようにしました。

美しいブルーのツイーターが、潮の香りのする695リヴァーレの世界観にしっくりと溶け込んだ、素敵な1台が出来上がりました。
施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    それではドアチェックからです。

    595の内装部品のほとんどは500と同じ型でつくられており、目的に応じて素材とカラーリングを変えていますが、この695も同様のアプローチのようです。
    今回はアームレストの生地がシートと同色で仕上げられていました。

    やはりブルー系の色は鎮静効果がありますね。安全運転にも有意な効果がありそうです。

  • ドア内施工

    フロントスピーカーの交換後、ドアトリムを戻す前の様子です。

    スピーカーはブルームーンオーディオAX165のウーファーです。
    MDF製のカスタムバッフルを介してしっかり固定し、助手席シート下のDSPから伸びてきたスピーカーケーブルがつながっています。

    ドア防振は、制振力の強いデッドニンググレードで施工しています。
    ドアの外側にあたるアウターパネルには、短冊状にカットした防振材を等間隔に貼り、手前側のインナーパネルには、ご覧のように全面を覆うように貼り込んでいます。
    この施工によって、ドア内の気密が大幅に高まり、スピーカーの振動板の全面と背面が遮断されます。振動板で押し出した空気が背面に回り込まなくなるため、特に損失が生じやすい高域/低域のメリハリが出て、ぐっと聴感がアップします。

  • 標準の位置にツイーター取付

    ツイーター交換後の様子です。

    純正ツイーターがついている位置で、AX165のツイーターに交換しました。
    ブルームーンオーディオのRX165AX165にセットされるツイーターはいずれも綺麗なブルーが配色されています。標準の外観をキープしたいという事情がなければ、視界の端にとどめて楽しみたくなるような雰囲気をにじませています。。

    そんな暗黙のニーズがあるのでしょうか。500系の車にブルームーンのツイーターを取り付ける場面では当方から強くオススメするまでもなく、、写真のような露出取り付けが定番化してきました。

    施工の機会が増えそうな気配を感じた段階で、3Dプリンターを使い、ピラーカバーの凹凸にあうようなリングアダプターも作りましたので、仕上がりも安定しています。

    今のところ、RX165用とAX165用を準備していますが、内面を調整することで他のツイーターにも対応できますので、必要に応じてお声掛けください。

  • DSP&AVインターフェイス

    助手席下の様子です。

    最近は後付け機器がコンパクトになりましたので、DSP、中型アンプ、パワードサブウーファーまでなら、フロントシートの下で全て完結してしまいます。
    今回はDSPとAVインターフェースを助手席の下に収めました。(運転席側はノータッチです)

    右側に見えるのが、ドイツのESX製DSP、XE6440-DSP(税別75,000円)です。
    ダッシュボードのUconnect7のフロントスピーカー出力を入力し、ピラーのツイーター、ドアのウーファー、後部座席のリヤスピーカーの左右合わせて計6ユニットに出力しています。

    左側はAVインターフェースF7-IF-02です。
    今回、新設するリヤカメラ画像をUconnectに入力する目的で導入しましたが、新規追加できる機能を総合すると、Uconnectに外部入力を設けるためのAVインターフェースです。

    この機器により、バックカメラ入力の他、HDMI 1系統/RCA 2系統/フロントカメラ入力/AV OUTのポートを設けることができます。

    この中の「バックカメラ入力」に後出のカメラを接続することで、駐車ガイド表示つきのリヤ画像を純正モニタに表示できるようになる他、リモコンのコードが接続できる指定されたTVチューナーであれば、ステアリングリモコンとタッチパネルによるチャンネル操作も可能になります。

    バックカメラ増設はディーラーさんでも対応していますが、OEM調達等によるメーカー純正品はないようで、今回ご紹介したようなサードパーティ品の組み合わせで対応しているようです。
    ご覧頂きましたように当店でも同等の対応がとれますので、オーディオ取り付け等の御用がお有りの際は、同時のご発注をご検討ください。

  • ユニークなリアカメラ

    AVインターフェースのご紹介に続いて、リアカメラ方面であと2カット、ご紹介します。
    まずはカメラの設置状況です。

    後付リアカメラといえば、パナソニックなどから発売されている、正立方体に近い形状の製品が高シェアを占めています。
    しかしながら、今回の車のようにディフューザーがバンパー下のほとんどを覆ってしまっている場合、カメラ本体とは別のスタンドが必要になる「正立方体タイプ」だと、目立たせずに取り付けるのは難しいです。

    低予算でそこそこの視野が得られる方法として、当店でオススメしているのはナンバープレートのボルト部に取り付けるタイプですが、当然ながら、視点が若干運転席側に寄ってしまうという課題は残ります。

    それに対して、今回のボールタイプの製品は、中央からの視点が得られる上に、スタンドとカメラユニットが一体化して見えるので、後付でありながら「こういうデザインの純正・・」に見えなくもなく、意表を突かれるような自然さを備えています。

    さらには、レンズ部の両脇に開けてある小さな穴にかませる専用工具を使って、向き調整も簡単にできるようになっていて、なかなかのスグレものです。これはアリですね♪

  • カメラ画像

    カメラ本体に続いて画面表示の様子を。

    リバースギアに入れると、このように画面が切り替わります。
    ガイドラインは、前出のインターフェイスによって合成されています。(非表示も可)

    純正オプションや後付ナビなら標準装備の機能なので、わざわざ追加費用をかけるとなるとチョッと切ない気もしますが、?車両中央を視点としたカメラ映像?駐車ガイドライン。のいずれも欲しい方は少なくないですものね。
    他の外部入力ポートも増設できるしな。と総合的に納得する方向に気持ちを持っていきましょう♪

  • DSP用コントローラー


最後は前出のDSPのコントローラーの取り付け状況のご紹介です。

DSPカテゴリのメインストリームをひた走るHELIXや、老舗のaudisonあたりのコントローラーは別売りですので、当然ながら価格に見合った見栄えの良さを備えていますが、ESXのコントローラーは、ブラックヘアラインにモノトーンのデジタル表示と、1万円くらいの有償でもよかったんじゃない?と思えるくらいのシンプルなかっこよさです。
これは操作性の都合だけでなく、見て楽しめるような取り付けを試みたいものです。

ということで、手が届きやすく、視界にも入りやすいセンターコンソールに設置するために、コントローラー用の化粧パネルを作成いたしました。
同じパネルを量産する可能性は、、、今のところ未知数なので、手慣れたMDFで作りました。

採寸して、厚紙で型紙を作り、MDFを切って、面取りをして、塗装して仕上げます。

2枚めは製品そのものではなくて、再制作のためのテンプレートです。
ほんとに「型紙」だと、格好が変わってしまって、基準として機能しませんので板で作ります。

同じような発想で、変わった形のスピーカーホールを持つ車のバッフルなどは、だいたいテンプレート化しています。テンプレートは生産性と正確性の源ですので、当店の大事な大事な資産ですね。

  • 作業後記

    今回はアバルト595の限定車、695リヴァーレのサウンドアップ&後方視界アップの事例をご覧いただきました。

    世界販売150台という限定車だけあって、見るのも触るのも初めてでした。
    ダッシュボードの写真では十分に伝わらなかったと思いますが、ダッシュボードのウッドパネルも、淡い色合いのレザーシートもかなり上品な質感で、まじまじを見入ってしまいました。
    メンテにはそこそこ気を遣いそうですが、所有欲は間違いなく満たしてくれる1台だと思います!

    今回のオーディオは、最近ご用命の機会が多いパターンの内容でした。
    標準オーディオのソースをDSPに入れて、フロント2wayとリヤを制御し、ノリでパワードサブウーファーを入れたとしても、フロントシート下までで済む施工で、手軽に自分だけのオーディオ環境を手に入れることができます。

    あと、今回の500/595/695については、文中でも触れましたように、ブルームーンオーディオRX165/AX165用のツイーター取り付けリングアダプターの用意がございます。
    すっきりきれいに取り付けたいお客様はどうぞご検討ください。ご紹介した写真と全く同じ仕上がりでお応えします!

    この車については、お陰様で施工経験をたくさん積ませていただくことができましたので、その他、ご紹介したようなバックカメラ取り付け(AVインターフェース含む)や、Uconnectを移設した上で社外ナビを取り付けるなど、さまざまなニーズにお応えできると思います。

    どうぞお気軽にご相談ください♪
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