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AMGGLC43 4MATIC Coupe (C253)のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.643(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    AMG GLC43 4MATIC Coupe (C253)

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO MX080、純正ブルメスター電動ロータリー3Dツイーター
    センター:MATCH UP S4MB-CTR
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:JBL GX600C(W)
    プロセッサー:audison bit ten
    パワーアンプ:JBL stage A9004、RockfordFosgate Punch P200-2
    ケーブル:kaiser swing、audiotechnica

    comment

    アンプレスDSPとアンプ2枚でフロント2way+センタースピーカーと足元サブウーファーを鳴らすシステムです。
    前車から移設したDSPがアイドリングストップ時に停止するので、補助バッテリーで対策しました。

  • ダッシュボード


メルセデスベンツ・AMG-GLC43の事例紹介です。

GLCはメルセデスのSUVカテゴリの車で、GLA、GLB、GLC、GLE、GLSと順に大きくなっていく中の中程に位置するグレードの車です。
今回お迎えするのは、GLCの中でもAMGモデルのGLC43 4MATIC Coupeで、ベースグレードのGLC220dが2000ターボなのに対して、3000ツインターボエンジン積み、AMGならではの専用の足回りと内外装パーツで固めたハイパフォーマンスモデルです。

フルサイズのSUVで存在感があり、室内も広々ですが、全幅1890・全長4670・全高1645(mm)と、トヨタの現行RAV4と各3センチ内外の違いに収まるくらいのサイズで、とても取り回ししやすくパッケージされています。

車格については、GLCの最後の「C」が表すように、超売れ筋のCクラスと同等の位置づけとされており、同じプラットフォームで開発されているそうです。
なるほど外装こそ車高が明確に違いますが、内装の造りはCクラスと全く同じですね。



今回お迎えしたAMG-GLC43のメニューは前車からの機器移設+不足コンポーネントの補充です。
概要としては、純正デッキ→アンプレスDSP→4chアンプでフロント2way+センタースピーカー/2chアンプでフロント足元のサブウーファーというシステムです。

コンポーネントは以下です。
○DSPはaudisonのbit ten(税別38,000円)です。
当機は5chまで出力できるDSPです。
純正ヘッドユニットのフロントスピーカー出力を入力し、2chでフロント2way(片側1chをツイーターとドアスピーカーに分岐)、1chでセンタースピーカー、残り2chで足元のサブウーファー用のローレベル信号を出力します。

○アンプはJBL stage A9004と、RockfordFosgate Punch P200-2(税別41,000円)です。
JBLの4chアンプで前者の3ch(1chは空き)、ロックフォードの方で後者の2chをまかないます。

○スピーカーは新旧織り交ぜた複数ブランドです。
ツイーターはお預かり時からついていた、純正ブルメスター電動ロータリー3Dツイーターです。
電動でツイーターユニットがせり出すという、なかなか興味深いギミック付きの製品です。まじまじと見入ってしまいました(笑)
発生する振動が大きく、一定の容積のエンクロージャーを要するウーファー、サブウーファーに比べ、取り付けの堅牢度による音への影響度は低いので、こういうエンタメ要素を織り交ぜた企画はアリですね♪

ドアの中程についているウーファーは、BLUE MOON AUDIOのMX080(税別33,000円)です。
低損失に配慮して、オリジナル製作したアルミ製バッフルを使って取り付けました。
なお、配線については、アンプからのスピーカーケーブルがドアのウーファーに入り、分岐されたケーブルが途中のインラインフィルターを介して、ツイーターにたどり着く格好になっています。

センタースピーカーは、MATCHというドイツブランドのUP S4MB-CTR(税別13,000円)です。
これはエマージェンシーコールの際の通話用として取り付けられている純正スピーカーと交換できるように設計された専用品で、ダブルボイスコイル仕様になっています。
音楽再生時は片方のコイルだけで駆動し、緊急時にコールセンターと通話する際は、別系統で駆動されるアンプ経由で送出された相手の声が聞こえる仕組みになっています。

両足元のウーファーはJBLの2wayモデルGX600Cの16センチウーファーです。
純正ウーファーの構成部品であるブラケットを流用し、中身のウーファーだけ入れ替えて取り付けました。

○その他、補助バッテリー
アイドリングストップ機構をもった最近の車の場合、エンジン停止時にバッテリーから給電される電圧が降下しますので、バッテリーから直接電気を取っているDSP、アンプといった車載機器はその影響を受け、一旦電源が落ちてしまう症状に見舞われます。
現行の製品ですと、電圧低下の際に内蔵したキャパシタから放電させて降下を和らげるような仕組みを持っているので問題ありませんが、対策のない旧型の製品の場合は、別途対策を行う必要が出てきます。今回のbit tenは対策なし製品ですので、補助バッテリーをつけて電圧降下防止の対策を取りました。

機器の年代としては新旧織り交ぜた格好になりましたが、いずれも一定レベル以上の製品ですのでうまくまとまり、オーナー様も大変喜んで頂くことが出来ました。

施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    前述の通り、CクラスのSUV版のクルマです。高さがあるので縦横比が違いますが、デザインはまさにCクラスそのものです。

    シートコントロールスイッチの前方が8センチ口径のウーファーで、サブウーファーは足元のキックパネルに取り付けられています。

    上方に見切れてしまって恐縮ですが、ブルメスターの電動ロータリー3Dツイーターが文字通り輝いております。
    これはご入庫段階で装着済みでした。

  • ドアトリム取り外し

    銀色の防振材は「純正品」ですね。当店で貼ったものではありません。
    さすがのメルセデスでも、防振材は主張のないプレーンな素材です。が、こちらのハイブランド車ともなると、堂々のロゴ入りです(笑)

    あと、話の前提として、防振の対象範囲について確認しておきます。

    ドアのインナーパネルにスピーカーが付いている一般的なクルマの場合、アウターパネルとインナーパネルの間がエンクロージャーになりますので、その両パネルを防振します。それに対して今回は、ドアトリム側にスピーカーがついていますので、ご覧のインナーパネルとドアトリムの間がエンクロージャーになります。

    よって、防振の対象も、写真の樹脂パネルと、ドアトリムの裏側ということになります。

  • ドアトリム裏

    取り外したばかりのドアトリムの裏側の様子です。

    ほんとにベンツのドアトリムのパーツの取付は異様にガチガチです。
    子供が見たら泣きそうです。

    各パーツが密接した固定ポイントで一体化されていますので、反り、歪み、キシミの起きにくさはトップレベルですね。
    これで素材の比重もドーンと重ければ防振の必要はなし。と言い切れるのですが、そこは燃費のこともあり、常識的な重さ(堅牢な分、ちょい重めではありますが)なので、共振は起き得ます。ということで当店の出番があるわけです。

    純正スピーカーは左上のほうについております。

  • スピーカー交換後の様子

    ドアスピーカー(ウーファー)を取り付けた状態です。

    ユニットはBLUE MOON AUDIOのMX080です。
    固定しているアルミ製のバッフルはオリジナル製作によるものです。MDFや樹脂でも製作可能ですが、より低損失を追求すると金属バッフルに軍配が上がります。

    写真はネジ止めしただけの状態ですので、このあと、デッドニングを行います。

  • ドアトリム裏防振

    トリム裏に手をかけた後の様子です。

    今回のドア防振は、制振力の高いデッドニンググレードでの施工ですので、Dr.ArtexのEarth Quatroを使って施工します。
    貼り方は、トリム全面にまんべんなく負荷をかけられるよう、等間隔で貼っています。

    スピーカーは小径な部類で、16センチクラスのウーファーほどドアトリムを振動させることはありませんが、微細な共振の排除に加えて、走行による振動の抑制の意味合いもこめて、しっかりと貼り込んでいきます。

    スピーカー周りもしつこく貼ってありますね(笑)
    ここはとくに振動の源となるところですので、集中的に貼って、重みを付けます。

    フロント2way分のスピーカー配線は基本的に純正線を使っています。ラゲッジスペースに設置したDSPからヘッドユニット裏のフロント出力までは当店のケーブルで供給し、そこから先は純正線で送っています。

    写真のスピーカー端子への接続に際しては、カプラーの手前で当店ケーブルをつかって分岐させて接続しています。
    カプラーを切り落としたりはしてませんので、純正戻しも問題ありません。

  • スピーカーの表側の様子

    室内側の木目調パネルを外して、スピーカーを眺めているところです。

    純正スピーカーーは内装の裏からピンで留まっているだけですので、純正スピーカーの脱着に限れば室内側のパネルを外す必要はないのですが、今回は社外スピーカー固定用のカスタムバッフルをボルト止めするために、ネジ穴をあけるのと、表側からネジ締めする必要があるため、パネルを外して作業しました。

  • インナーパネル側防振

    最後に、インナーパネルを防振します。

    ドアトリム側に加えて、インナーパネル側も防振することで、しっかりとした箱(エンクロージャー)となり、受け持ちの中高域はとてもクリアに聞こえるようになります。

    その効果の多くはスピーカーから発せられる振動が、周囲の材料による共振で相殺されることを防いだ結果として得られますが、それに加えて、車の外から侵入してくる「外来ノイズ」の遮音による成果もあります。

  • センタースピーカー

    ダッシュボード中央のセンタースピーカーです。

    これは交換後の状態です。センターキャップにMATCHのロゴが見えます。

    冒頭でもお伝えしましたように、メルセデスのセンタースピーカーは、音楽再生用の回路と、エマージェンシーコール時のオペレーター発話再生用の回路とで、別々に送出される音声を再生するために、ダブルボイスコイル式のスピーカーを採用しています。そのため、トレードイン用のスピーカーもダブルボイスコイル式の専用品が用意されています。

    ※ダブルボイスコイル方式が考案されたそもそもの背景は、2コイルを直列・並列につなぎ替えることでレスポンス重視/音量重視と、運用方法にバリエーションをもたせることが目的で、別の信号を鳴らす使い方は、後出の用途開発の成果です。

  • 運転席側ウーファー(純正品)

    足元に設置されているサブウーファーの様子です。
    これは交換前の純正ユニットです。

    左手前に見えるのがブレーキペダルですね。そういう位置です。
    このGLC、Cクラスともに、低音域を再生するサブウーファーが足元に取り付けられています。キックパネルに取り付けるために、樹脂製のしっかりしたブラケットにスピーカーユニットが取り付けられた造りになっています。

    このブラケットは凹凸のあるキックパネルに沿うような形状に立体成型されており、カスタム製作で再現するには大変にコストが掛かりますので、ブラケットを流用して、中身の交換で音質向上を図ります。

  • 運転席側ウーファー(施工後)

    こちらが中身のウーファー交換後の様子です。

    以前使用していたJBLのウーファーに入れ替えました。
    入れ替えの工法としては、前述の通り樹脂製のブラケットにスピーカーを取り付けるわけですが、両者の隙間部分はMDFで制作したバッフルで埋めています。
    写真でつや消しになっているところがそれですね。

  • 助手席側ウーファー(純正品)

    運転席同様、助手席側の交換前の様子です。

    細かい話ですが、Cクラスの前期型の時代、前出の運転席側サブウーファーはブルメスタープレミアムオプション選択時に限って設置され、標準オーディオの場合は助手席側だけという設定になっていました。かつ、モノラル合成されない左チャンネルの音が再生されるという謎仕様だったので、低域を左右チャンネルで鳴らし分けるような曲の場合、違和感を覚えるオーナー様は少なくありませんでした。

    これを改善(というか克服)するために、当店で提供しておりますCクラス用のダブルウーファープランでは、ブルメスターシステム用運転席側ユニットをパーツとして取り寄せて(スピーカーを入れ替えて)取り付けています。

    なお後期型では、標準オーディオでも左右ともに装備されるようになっています。

  • 助手席側ウーファー(施工後)

    助手席側の交換後の様子です。

    運転席同様に、オリジナルバッフルを使って入れ替えました。
    なお、運転席・助手席ともにオリジナルのJBLのグリルを紛失されたとのことで、当店在庫のBLUE MOON AUDIO用グリルでカバーしています。

  • ラゲッジルーム収納スペース

    最後はラゲッジルーム地下一階の収納スペースの様子です。

    こちらに今回のシステムの主要機器を収納しています。
    左奥からJBLの4チャンネルパワーアンプ、stage A9004、その右側が足元ウーファー用のロックフォードの2チャンネルアンプ、Punch P200-2です。
    手前の小箱はオーディソンのDSP、bit tenです。

    ヘッドユニットから出力されたフロント信号が手前のDSPに入力され、JBLアンプで増幅されてフロント2wayへ、ロックフォード経由で足元へ、という流れになります。

    なお、右手前に見える小さい箱は、冒頭でご説明しました補助バッテリーです。
    現行品のDSPですと、小型キャパシタを積むなど、アイドリングストップ時の電圧低下に対応する仕組みを持っているので、こういう対策は不要ですが、未対応時代の機器の場合や、(6Vなど)極端な電圧低下でアンプが一時停止してしまうなどのケースでは、こういった補助バッテリーを組み込む場合もあります。

  • 作業後記

    今回はAMG-GLCのサウンドアップ事例を御覧いただきました。

    以前お乗りだったクルマからの移設を前提に、買い足してセットアップという前提でしたので、そっくりそのまま真似していただける内容にはなっておりませんが、オーナー様といっしょに歩んできたお気に入りの機器達を活かした、耳だけでなく、心も満たせるようなシステムになったと思います。

    最近は、音の要となるスピーカーおよびドア周りの整備はしっかりやった上で、再生側はナビヘッドのみ、あるいはアンプ内蔵型のDSPというケースが主流ですし、ご紹介の機会が多いのもこのパターンですが、よりハイエンド志向になってきますと、ノイズと熱の影響を減らし、各部品の品質を上げたアンプレスDSPと外部アンプを組み合わせるシステムになってきます。

    そうなるとケーブル・端子類の品質を上げたり、電源の安定化を図ったりと、システム全体で低損失・高効率を求める方向へ次第に目が向いてきます。
    相応のコストは掛かってきますが、手をかけるほどに大音量と静寂のメリハリが際立ち、深く伸びる低域、ガラスのように繊細な高音域とディテールの表現力がアップして、どんどんと「特別な場所」になってきます♪

    サウンドアッププログラムによるスピーカー交換のみでも十分ご満足いただけるお客様もいらっしゃいますが、満足できるポイントは人それぞれ。より深くオーディオを極めてみたい方には、それなりのご提案をさせていただきます。

    軽作業からフルオーディオまで。
    新規インストールだけでなく、前車からの移設も。
    ご予算とご希望によって、柔軟にプランさせていただきますので、どうぞお気軽にお声掛けくださいね。

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