ボルボXC90のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.627(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ボルボ XC90
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO AX165
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:純正
ケーブル:kaiser swingcomment
フロントスピーカーをブルームーンオーディオの2wayモデル、AX165に交換しました。
ツイーターは最低限の加工を施して、ミラー裏に露出形式で取り付けました。
ボルボ・XC90の事例紹介です。
XC90は、セダンとワゴンのみ展開していたボルボ初のSUVとして2002年にデビューしたモデルです。
この年は欧州勢がごぞってSUVデビューを果たした年で、フォルクスワーゲン・トゥアレグ、ポルシェ・カイエンが同期です。
ボルボはこのXC90で、新しく立ち上がったSUV市場のプレゼンスを確立し、その後2009年にXC60、2017年にXC40と、小型サイズへ展開。現在に至っています。
XC90は2002年のデビューから一度だけ、2016年にモデルチェンジしており、今回お迎えしたのは初期型のモデルです。
現行モデルは、アイアンマンのようなイマドキの精悍な顔立ちになりました。初期型もそれなりにちょっとツリ目ではありますが、(今になってみると)どこか優しい雰囲気を宿していますね。
今回登場のXC90のメニューは、サウンドアッププログラムによるフロント2wayのスピーカー交換です。
セレクトしたスピーカーは、当店人気のブルームーンオーディオのAX165(税別85,000円)です。
フラッグシップのRX165、エントリのSX165の中間に位置し、「よくできた楽器のように癖のない原音再生を目指す」ブルームーンオーディオのポリシーをしっかりと体現しているモデルです。
AXはSXのほぼ倍、そしてRXはこれまたAXの倍の値段がするわけですが、聴き比べてみると、ホントに値段との釣り合いが取れていて、どれも価格なりの納得感が得られるようにチューニングされています。
文句なく最高のものを1つ作る!よりも、ほどほどの差をつけて3つ作るほうが遥かに難易度高いはずですよね。考えてみると価値観の創出・演出ってなかなか難しい仕事ですね。すばらしい。
今回はこのAX165をハイエンドスピーカーケーブルでつなぎ、MDF製カスタムバッフルを介して取り付け、ドア防振は制振力の高いデッドニンググレードで施工し、スピーカーの性能を十二分に発揮できるようドア周りの条件を整えました。
背が高く、フロントガラスまでの距離もたっぷり。カーオーディオの条件として最上の部類にはいるSUVモデルに、ブルームーンオーディオの繊細なサウンドが響き渡る一台ができました。
施工の様子をどうぞ御覧ください♪
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フロントドア
例によってドアから初めます。
ボルボ最大SUVだけあってドアがでっかいですねー。
ガッチリつけたら良い音しそう♪期待が高まります。
この車のフロントスピーカーはドアで完結しています。
ウーファーは右下、ツイーターはミラーの三角カバー内に取り付けられています。
純正の配線経路は、運転席下にあるパワーアンプから1組のフルレンジ信号がドア内に入り、分岐されてツイーターとウーファーに接続されます。
ツイーターはハイパスフィルターで低域信号をカットし、ウーファーはフルレンジで鳴っている状態。ごくごく一般的なパターンですね。
で、ウインドウスイッチの上にある四角い窓?のようなものはなんでしょうか?
これは発売当時の最新安全装備!サイドブラインドモニターの液晶画面です。死角となる車両左側の様子が、ミラーに組み込まれたカメラで映し出されるようになっています。 -
ドアトリムOPEN
ドアトリムを外すと現れる光景です。
サービスホールは後方に大きくあけられており、もう一つは最前方にちょこっと開いてるだけと、(モジュールパネル等でフタしない)従来構造のドアとしては、優秀な部類のドアです。
スピーカーの斜め上の黒いフタは、ドア内に引き込まれるハーネスをカバーする樹脂パネルです。
スピーカーは、トヨタ車でよく見かけるアルミ製のリベット留めで固定されています。ドリルをあてて削り取って取り外します。
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アウターパネル作業
アウターパネル側が終わったところです。
サービスホールを塞いでいるスポンジ状のシートを剥がして、インナー・アウター両パネルを清掃、脱脂します。
この車は純正で別体式のパワーアンプを持っており、相応の出力があるので、ドア防振は制振力の高いデッドニンググレードで施工します。
短冊状にカットした防振材をドア全体に等間隔に貼ります。
施工後は、アウターパネルをノックした際の音がカンカン(^o^)→コッコッ(-_-)と重く低い音に変わります。かつ、どこを叩いてもバラツキがなくなるように仕上げます。
インナーバッフルの取り付けの方も終わっています。
MDFで制作し、黒サフェーサーで防水塗装後、内側に防水&内面平滑化用のアルミテープを貼ってあります。 -
インナーパネル作業
アウターが終わったら、インナー側の防振です。
全面を覆うように貼り込んだ後、スピーカー配線をします。
左側の長方形のグレーはネットワークです。本来はケースに入っているのですが、ドア内のクリアランスの都合でケースから出し、熱収縮チューブでコンパクトに加工しました。
車内のパワーアンプから来たフロント出力がネットワークに入力され、ウーファーとツイーターに分岐・出力されます。
右上でブラついているのがツイーター用配線ですね。
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純正ツイーター
ツイーターカバーを裏から見た様子です。
純正ツイーターは、熱溶着された樹脂ブラケットで押さえつけられています。
通常サイズのツイーターユニットであれば、ハウジングがら中身を取り出して、この純正ユニットと差し替えるのですが、今回、ブルームーンオーディオのメーカーさんの都合で余剰が出た、RX165用のツイーターを譲り受けることになり、工法に変更が生じることになりました。
RXのツイーターの解像度は格段に高いので、それは嬉しいのですが、ツイーターユニット本体がでかいため、「グリル内でこっそり差し替え」ができません。よって、この三角カバーの中身は全て取りさらってしまって、ハウジングが収まるように大きく穴を開けて取り付けることになりました。
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ツイーター取付加工
表から見た様子です。
もともとのグリルのデザインと不整合な点はありますが、コストとの見合いでこのような体裁に落ち着きました。
アルミリングとパンチングのグリルはツイーター側の構成部品です。リングと接していたカップ状のハウジングを取り外して、三角カバーに開けた穴にお尻を収めた格好担っています。
カバーとの間に発生した隙間は、黒いスポンジで目隠しをしています。
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ツイーター取り付け後
ツイーターをドアに戻したところです。
最小限の加工で取り付けたため、ツイーターの向きは若干下に向いています。ハイファイの教科書的にはリスナーの方に向けて、、ということになるのですが、AX用であれRX用であれ、このレベルの機器のユニットともなれば、十二分に輪郭のある音を描いてくれます。
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作業後記
今回はボルボ・XC90のサウンドアップ事例をご覧いただきました。
上位モデルへのツイーター差し替えを伴いましたが、基本的にはサウンドアッププログラムによる、2wayモデルのAX165の取り付けで、ドア防振のデッドニンググレードへのグレードアップと、ツイーター露出取り付けを加えたカスタマイズプランということになります。
最近ご紹介している中には、これにパワードサブウーファーを加えた事例が多くなっていますね。
サブウーファーが加わると、確かに音場の拡がりが得られ、ワンランク上の満足感が得られることは間違いないところです。これはウーファーだけでは十分に鳴らしきれない低音が再生でき、音場に拡がりが演出される点と、上位のツイーター・ウーファーが担当する帯域の基音となる低音が加わることによって倍音効果が生じ、時折、官能的な響きが顔を出すことが原因です。
まぁ、確かにあるに越したことはありませんが、ウーファーをしっかり取り付けることによって、ユニットの性能の範囲内で低音域の伸びは得られますし、今回のXC90のように容量に余裕があり、わりと静かめのキャビンだと、室内の共鳴の具合が適度に補完してくれるので、無きゃないでいいかな感じはします。
今回のオーナー様についても、お引き渡し後のヒアリングにて「音の変化に大変驚いております。本当に交換をお願いして良かったです。」とのお言葉をいただきました(^o^)v
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