ホンダヴェゼルのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.625(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ホンダ ヴェゼル
system
メインユニット:ALPINE XF11Z-VZ
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:JBL STADIUM GTO600C
リアスピーカー:純正
サブウーファー:JBL S3-1224
パワーアンプ:JBL stage A9004
ケーブル:kaiser swing、audiotechnicacomment
JBL CLUB コンプリートパッケージType3の施工事例です。
構成機器の見直し時期が重なり、カスタマイズも加えたため、新旧/上位グレード製品が混在しています。
音の変化はオーナー様のご想像を超えていたようで、大変お喜びいただきました♪
ヴェゼルは2013年に発売されたコンパクトクラスのSUVです。
発売以来、複数の特別仕様車の設定と、2018年実施のマイナーチェンジを交えて現在に至ります。
ホンダのSUVカテゴリでは、CR-Vがフラッグシップモデルになるわけですが、見かける機会は圧倒的にヴェゼルのほうが多いですね。
フィットをベースに開発されたコンパクトなパッケージングで取り回しが良く、価格も200万円台前半からというコスパの高さが評価されているようです。
販売実績面では、この7年間の間に年度・暦年・期間集計ベースで何度もSUV新車登録販売台数第1位!を記録しているようです。なるほどですね。
来年には最初のフルモデルチェンジか!?とのウワサも出ているようですが、今後もホンダ車ならではの楽しさの伝道師としてバリバリ頑張って欲しいものです。
さて、今回お迎えしたのは、フルエアロでキリッとシャープさを増した一台。
強いフロントグリル、攻めるスポイラー、流れるサイドスカートと展開する造形の派手さを、モノトーンカラーでシックに落ち着かせた、秀逸なバランス感覚が光るヴェゼルです。
ご依頼いただいたメニューは当店オリジナルのJBL CLUB コンプリートパッケージのカスタマイズ版です。
当パッケージは、既存のナビなどのヘッドユニットを活かして、リーズナブルにフルオーディオを組んでいただける商品として2013年にご提供を開始し、多くのお客様にご用命いただいております。
全てJBL製品で構成している関係上、製品のモデルチェンジのタイミングにあわせて、当パッケージの構成も見直しを実施いたします。
ちょうど今年(2020年)の4,5,6月がその時期にあたり、つい先日の6月16日に新構成をリリースさせていただいたばかりですが、こちらのヴェゼルのご依頼を頂いたときは見直しの最中でしたので、?新構成に選定した製品、?在庫品で対応できる旧モデル品、?ちょっとグレードを上げた製品を組み合わせ、価格を調整した上で提供させていただきました。
そういう背景がありますので、今後ご検討いただくお客様の判断材料となるよう、新構成の内容との差異を予めお示しし、以後の説明を続けたいと思います。
新構成のType3プラン標準(ハイゲイン入力の場合)
フロント2wayスピーカー:JBL CLUB 602CTP 20,000円?
パワードサブウーファー:JBL BassPro SL2 40,000円?
4chアンプ:JBL stage A9004 20,000円
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ハイゲイン入力配線関係(合算):9,600円
サブウーファー入力配線:400円
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ドアチューニング(フロント):40,000円
スピーカーベース:4,500円
ツイーター標準位置取り付け:5,500円
ケーブル類(合算):8,500円?
取付工賃:30,000円
端数値引き▲500
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181,000円
(RCA入力の場合は175,300円)
これに対して、
?ブロントスピーカー
上位グレードのSTADIUM GTO600C(現行品30,000円)に変更
?サブウーファー
アンプ内蔵型のパワードサブウーファーでなく、4chアンプの空き2chで駆動できる単体ユニットJBL S3-1224(旧製品)に変更し、ユニットを収めるのに必要なサブウーファーボックスを追加。
?ケーブル類
スピーカーケーブルをオーディオテクニカから当店ベースグレードのサウンドスピリット製swingに変更
以上のコンポーネントに変更を加え、(ナビからの)RCA入力を前提として周辺材料を加除し、構成を整えました。
車両ご購入後、まずはナビ!ということでアルパインの11型 フローティングビッグX(XF11Z-VZ)に交換したものの、音の方は我慢なさっていたオーナー様。
外部アンプ駆動によるフロント2way+サブウーファーの世界に大変ご満足いただけました♪
施工の様子をどうぞご覧ください。
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フロントドア
それではドアチェックからです。
ホンダ車のデザインの全般的な傾向として、躍動感にあふれ、時に前衛的なテイストが多いように思いますが、ヴェゼルはだいぶプレーンでスッキリですね。
ウーファー周りについても、乗員の予測をやわらかく是認し、かつ、存在を知らしめるための節度ある主張を帯びたデザインで、空気が実に穏やかです。
スピーカー構成はこのドアのウーファーとダッシュボード両端のツイーター、そしてリヤのフルレンジの全6スピーカーとなります。
あと、付加情報としては、前述のまんまるフロントスピーカーグリル。
インナーパネルのスピーカーホールときっちりセンターがあっている(ずれたレイアウトの車も少なくないです)ため、丸い枠にそってグリルを切り取って、インナーパネルからバッフルを複数枚積層して立ち上げ、スピーカー付属のグリルが室内側に飛び出すくらいの位置に取り付けることで、比較的安価にアウターバッフル化が可能です。
ほとんどの車はスピーカーグリルがまんまるでなく、周囲も凸凹しているため、外側に盛り上げるバッフル制作が十中八九セットになりますが、作り物ナシで同等の結果が手に入れられるのは非常にメリット大ですね。
社外スピーカー製品に付属するスピーカーグリルとの寸法的な適合については、それなりに記録を持っておりますので、ご興味がお有りのお客様はどうぞお問い合わせください。 -
ドアトリム取り外し
トリムを外したところです。
前衛書道家を思わせる筆致。墨痕鮮やかなブチルゴムには毎度ハッとさせられます。
ホンダのここのところだけは本当にナゾですね。ブチル愛が異常。除去がなかなか大変なんですよ。
その他、ビニールシートにラミネートされたゴムシートは防音のためです。
最近はなにかしら重ねてありますね。軽量化のために高張力だけど厚みが薄くて音が響きやすい鉄板を使っているからかなと思っていますが。
全くのビニールのみのケースは圧倒的に劣勢になってきました。
純正スピーカーは、下側二箇所のツメでひっかけて、上側一点ネジ留めのワンタッチ取付方式!
組付け工程生産性アップの救世主!とも言える本田技研の発明品です。
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アウターパネル作業
アウターパネルが終わったところです。
しつこいブチルゴム系接着剤に勝利したら、バッフルの内側に飛び出す鉄板を必要最低限、切除し、バッフルを固定します。
鉄板の切断面は、ペーパーをかけて滑らかにした後にタッチアップペイントを使用して防錆処理を施します。当然ですね。
タッチアップペイントが乾くまでの間に、アウターパネルの清掃と脱脂を済ませ、オーディオテクニカの円形防振材、AT7560Rを貼ります。
並行してスピーカーケーブルの引き込みも行います。
タッチアップペイントが乾いたら、バッフルを固定してアルミテープを1週貼って防水処理をします。
オーダーにより、MDF改質剤のUP TIGHT加工を施しているので耐水性は上がっていますが、こうすることで備えがより強固になります。
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インナーパネル作業
インナーパネル側が終わったところです。
サービスホールはオーディオテクニカのAT7550Rで塞ぎます。
ヴェゼルはドアの大きさの割にはサービスホールが小さいので、大きい方の穴でも一枚で一気に貼れてよいですね。
振動源となるスピーカーのバッフル周辺はしっかりと貼り込んで、余計な振動を可能な限り軽減できるように施工します。
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純正ツイーター
ドアが終わってツイーターの交換です。まず純正品の方です。
このグリル形状からお察しいただけるように、設置位置はダッシュボード両端の奥です。
ツイーターユニットはダッシュボード側にネジ止めされていて、全面的にネット状に成形されたグリルがかぶるのが一般的ですが、こちらはグリル側についてますね。
どっちがイイか?と無理に優劣つけるとしたら、僅差でコチラ側でしょうか。
ツイーターユニットの真正面のメッシュによる損失は同じだとして、「一般的」な方は、グリル下の空間内の乱反射による損失(共振による打ち消し合い)が生じ得ますが、「ヴェゼルタイプ」はそれがありません。
保護用ネットをかぶせた単体ユニットをディフューザーに直付けして聞いてるような状態ですね。良いと思います。
ツイーターユニットの11時くらいの位置にチョコンと立っているのはコンデンサです(海外ではキャパシタと称するのが一般的だとか)
これがユニットのプラス側に直列に入っています。これによって所定の周波数よりも低い周波数の信号がブロックされ、ツイーターユニットが過剰に振動することによる破損を防いでいます。
デッキから出力される段階で帯域分割されていれば不要な部品ですが、出力はフルレンジ&ユニットの水際でフィルター。というのが殆どの純正標準オーディオのパターンです。 -
ツイーター差し替え
差し替え後の様子です。
JBLのツイーターのハウジングを外し、ひと回り小さくしてから、セットしています。
固定は当コーナーおなじみの車用エポキシ接着剤にて行っています。
あとはネットワークのツイーター側出力から伸びてきているスピーカーケーブルと接続して、元の位置にはめ込めば終了です!
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パワーアンプ
アンプはシート下に設置しました。
ハイブリッド車はバッテリーをフロアに抱えている都合上、シート下のクリアランスがあまりないのですが、何とかギリギリ収まることが確認できました。
アンプへの入力はアルパインのナビのRCA出力で、写真の手前2本がフロント出力信号、奥の2本がサブウーファー出力を二股に分岐させた信号です。
出力側の方は、合計4chのうち2ch×90Wでフロント左右、残りの2chをブリッジして220Wにし、サブウーファーに繋がっています。
アンプの後ろ側に繋がっている赤とシルバーの線はいわゆる「バッ直」ですね。エンジンルームに繋がっています。
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サブウーファー
最後はラゲッジルームに移動してサブウーファーを拝みます。
でかい箱がいいのはわかるけど、いざ場所を専有させるとなると、、と踏み切れない方も少なくないですが、深い余韻は大きなエンクロージャーならではの賜物ですね。
先般の見直し時にいろいろ考えまして、より多くの条件でご利用いただけるように、シート下への設置も可能なパワードサブウーファーBassPro SL2 (税別40,000円)を採用することになりましたので、箱入りJBLサブウーファーはこれが見納めになりそうです。
このユニットは、コンプリートパッケージの2代目で採用していたS3-1224という型番の30cmサブウーファーです。
なにかの機会にと温存していたものを提供させていただきました。
あと一つ、デモボードにつけてあるユニットがありますが、いつか旅立つことになりそうですね。
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作業後記
今回はJBL CLUB コンプリートパッケージをベースとしたカスタマイズ事例を御覧いただきました。
リーズナブルなプライスでバランスのとれた本格的なシステムを導入していただく機会をご提供できれば。という考えで企画させていただいたプランです。
最初に企画したのは約7年前ですが、JBL製品のモデルチェンジに合わせて見直しを行い、今回で4thエディション。長きに渡ってご支持いただいているロングランメニューです。
このCLUBパッケージは、ドア周りの防振施工に加えて、一般的なリスニングには必要十分な出力を有したアンプ、メリハリのあるセパレートスピーカー、スピーカーの性能を引き出すためのドア防振、そして音場の広がりと深さを演出するサブウーファーをプラスした、インストール作業と機器の構成は確保しつつ、予算はリーズナブルに抑えたパッケージです。
今回は構成機器の見直し時期と重なったことと、フロントスピーカーのグレードアップをおこなったことで変則的な内容となっていますが、標準プランだと、3チャンネル構成のType3で税別181,000円、リヤスピーカーも交換して5ch構成としたType5は同262,000円でご導入いただけます。(RCA入力の場合はそれぞれ減額)
規定のパッケージメニューそのままでご注文いただいてもよいし、スピーカーを入れ替えて情報量のアップを目指したり、アンプを低価格のDSPに入れ替えて、より細かな音場調整に取り組んだりと、カスタマイズしてご利用いただくのもよいと思います。
予算は抑えながらも、フルオーディオと呼べるオーディオシステムのサウンドに浸ってみたいとお考えのお客様には、ちょうどよいパッケージだと思います。どうぞご検討ください♪
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