プジョー308HBのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.624(お問い合わせの際にお伝えください)
model
プジョー 308HB
system
メインユニット:純正
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:MOREL MAXIMO ULTRA602
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:kaiser swing
comment
標準的なサウンドアッププログラム+軽加工でモレルの2wayを取り付けました。
素性のよいスピーカーレイアウトにも助けられて、心地よいサウンドがコスパよく実現できました♪
プジョー308の事例ご紹介です。
プジョー307の後継モデルとして、2007年にデビューした小型車です。
これまでに一度(2013年)フルモデルチェンジを経験しており、初代T7型はベースモデルとなるHBハッチバック、後ろが長いSWステーションワゴンの他に、鉄屋根が電動開閉するCCクーペカブリオレ、リアトランクのあるセダン(中国のみ)と4つのバリエーションを揃えていました。
現行のT9は308のハッチバックと、SWの2ラインに集約され、ハッチバックの方でテイストの違う5グレードを展開しています。
今回お迎えしたのは現行モデルの方の308。パールホワイトがキリッと眩しい一台です。
ご依頼いただいたのは、サウンドアッププログラムによるスピーカー交換です。
お選びいただいたスピーカーは、モレルのMAXIMO MAXIMO ULTRA602(税別50,000円)です。
モレルはイスラエルのメーカーで、ヨーロッパ調の穏やかな音色が基調となっておりますが、描写力の高さを併せ持ち、守備範囲の広い高バランスな音を聴かせるブランドです。
現行のモレルスピーカーは、フラッグシップのスプリーモを頂点に6段階のグレードに分かれており、今回お選びいただいたMAXIMO ULTRA602はエントリグレードに属する6インチ2wayモデルです。
308のフロントスピーカーはウーファー・ツイーターともにドアについており、それも上半分の前方に近づけてレイアウトされているため、音のつながりの条件はかなりよいです。
起伏の少ないなだらかなダッシュボードデザインも、音のピークやディップの原因となる乱反射を起こしにくそうでイイ感じです。
このアドバンテージを活かすべく、サウンドアッププログラム標準のMDFバッフル、オーディオテクニカ製素材をつかったドア防振、そして純正デッキ裏からのスピーカーケーブルによって、スピーカーの稼働条件をしっかりと整えました。
それでは施工の様子をご覧ください♪
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フロントドア
まずはドアチェックです。
冒頭でも触れましたとおり、ウーファーとツイーターが近づけてレイアウトされています。
ウーファーはドアハンドルの前方の位置、ツイーターはオープナーの右側ですね。
ごく一般的な車だと、ウーファーは右下で、ツイーターはダッシュボードです。これを前提として、音のつながりや音の高さといった観点から、チューニングを加えて、心地よい音を作りだすわけですが、そもそも論として、つながりの点については、近づけレイアウトが最短最速の答えであるのは論をまたないところです。ここで一点加点。
次に、音像の(位置的な)高さの点については、一般的には足元に近い位置に、相対的に大きな波動を生み出すウーファーがあり、指向性が高く、音像の輪郭形成への寄与度の高いツイーターを高めor上向きに配置することで、音像を引っ張り上げてバランスをとっています。
そこへもってきて、この車の場合、ウーファーが、最大の障害物となるコンソール(シフトレバーやパーキングブレーキレバーがあるあたり)より若干高い水準に位置しているため、出音が分断されにくく・こもりにくく、ほっといても上に向かいやすいです。ここで2得点目。
2つを兼ね合わせると、あたかもホームオーディオの2wayスピーカーーボックスが肘の高さにインストールしてあるような状態ですので、控えめに言ってベストに近いですよね。
こういう好条件だと、DSP様にご降臨いただかずとも、今回のようなパッシブネットワークでそこそこいい結果を出せることが多いです。
当然取り付けと防振はちゃんとやる前提ですが(強調!)
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ドアトリム取り外し
トリムを外したところです。
トリムをめくって、こうして見てみると、かなりバストアップしてるのがわかりますね。
上端中央の見慣れないヤグラ?はなんでしょう?
ドアオープナーとツイーターの裏側に当たる位置ですね。オープナー周りは、インナーパネルのベースラインからだいぶ隆起させた位置にありますので、裏側にフレームを設けるべという判断だったのでしょうか?めったに見かけない造りです。
サービスホールは、例によってヨーロッパのエスプリが香るスポンジシール仕様です。
しこしこと剥がさないといけません。
あと、スピーカー選択・設置の条件面で触れておくところとしては、ウインドウガラスとインナーパネルがかなり近いですね。
今回は標準的な15ミリ厚のバッフルで取り付けられましたが、もっとマグネットの大きな(取り付け奥行きの深い)スピーカーの場合、バッフルの厚みで前に逃がしてやる必要があります。
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アウターパネル作業
アウターパネル側終了の図です。
スポンジシート撤去後、清掃・脱脂を行って、オーディオテクニカのアクワイエシリーズのAT7560Rを貼ります。
これは、気まぐれにムラのある貼り方をしてしまうと、振動しないところと、かえって振動させてしまうところとの差を生んでしまいます。
アウターパネル全体に均等に制振効果が生じるよう、間隔を開けてバランス良く配置することが肝要です。
基本は、ドア中央に一つ、四隅の方向に各1枚の5枚。あとはドアそのものの大きさ、縦横の比率、障害物の状況によって調整します。
バッフルは15ミリ厚のMDF製です。
防水塗装を施して、内面にアルミガラスクロステープを一周貼ってあります。
バッフル下のグロメットからスピーカーケーブルが出てますね。ボディ側からゴムブーツを通って一旦インナーパネル側に出して、、あとは次工程です。
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インナーパネル作業
インナーパネル側が終わった状態です。
前述の(インナーパネル側に引き込んだ)スピーカーケーブルは、ウーファー上方のネットワークに入り、ツイーターとウーファーに分岐されます。
よって、ウーファー分の配線は、元来た道を戻るようにグロメットから再突入し、ウーファー裏の端子に繋がっています。
ツイーターはドアトリム裏に取り付けられていますから、ケーブルは取り外しできるようにギボシをつけてスタンバイ。ウーファー前でぶらついております。
サービスホールはオーディオテクニカのAT7550Rで塞ぎ、その他の平面部分にも適宜配備して防振します。
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純正ツイーター
ドアトリム裏に移動して、純正ツイーターの様子です。
ロータリーロック(回してカチン)方式で固定されていますので、爪を起こして反時計方向に回すことで簡単に外すことができます。
ツイーターには小さいコンデンサーがついており、これが低域信号が排除されるハイパスフィルターとして機能しています。
純正2wayセパレートのツイーター側の処置はほぼこのパターンです。対するウーファー側は(高音側をカットしない)フルレンジですね。
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ツイーター交換後
モレルのツイーターに交換後の様子です。
市販のツイーターには当然ながらロック機構は付いていないので、接着剤でしっかりと固定します。
この接着剤はとても弾性があるので、剥がす時も丁寧に力をかけてあげれば奇麗に剥離させることができます。
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作業後記
今回はプジョー308の事例をご覧いただきました。
内容的にはサウンドアッププログラムの標準メニューのスピーカー交換で、車の状況に応じた軽加工と手間賃を加えた内容でした。
とはいえ、ドアスピーカー周りがブラケット+バスケットに入った純正スピーカーという具合ですので、市販バッフルでサクサクと♪とは行かず、(伺ったところ)みんからなどのSNSのグループ内では実際に音に不満があっても、施工を依頼できるお店が少ないともいわれている様です。
当店のように、必要に応じて加工を行う前提で取り付けを行うお店では、よほどのことが無い限りは取り付けが出来ないということはありません、気軽にお問い合わせいただきたいと思います。
ちなみに、今回の総予算はスピーカー代と、スピーカーホール拡大加工、コンソール分解、ケーブル引き込み割増などもろもろを加えて、税別15万円台半ば(税別)でした。
今回ご紹介したプランをベースとして、ご要望に応じてプランを提示させていただきます。どうぞお気軽にお声掛けください。
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