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サウンドプロ

RENAULTカングー・ビボップのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • ルノー・カングー・ビボップのスピーカー交換の事例です

  • 事例No.617(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    RENAULT カングー・ビボップ

    system

    メインユニット:carrozzeria DEH-970
    ドアチューニング:ドアチューニング
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
    リアスピーカー:無し
    パワーアンプ:内蔵アンプ(ネットワークモード)
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    フロントスピーカーを2way化し、純正ナビを取り外して1DINのオーディオデッキに交換しました。
    ツイーターは標準のグリル下に設置できたので外観は全く変更なしで仕上がりました。

  • ダッシュボード


ルノーのカングー・ビボップの事例ご紹介です。

日本でも人気の高いカングーは1997年生まれで、初期型はトヨタのファンカーゴの荷室を二回りくらい大きく・高くした感じのMPV(多目的車)です。
乗用モデルのカングーと、商用向けのカングー・エクスプレスがラインアップされ、走りの良さと使い勝手の良さが受けて大ヒット。シトロエン、プジョー、フィアットといった他社に類似モデル開発を呼び込むムーブメントが起こり、新ジャンルを確立するまでの成功を収めました。

その後2007年には、カングー2にフルモデルチェンジ。同社上位クラスのメガーヌのシャーシ採用によって一回り大きくなり、今に至ります。

今回ご紹介するカングー・ビボップは、カングー2のヒットを受けて2010年から1年間ほどの間、発売された派生モデルです。
エクステリアデザインはカングー2のテイストを受け継いでいますが、荷室部分をカットすることでコンパクトにまとめてあり、キュートな感じを強調されています。

ちなみにBebop(ビポップ)は1940 年代後期〜 50 年代初期にかけてのモダンジャズの最も初期の形式を指すそうです。リズミカルで楽しげなニュアンスをもたせた名前ですね。
間違ってビーバップって呼んじゃうと、かなり空気が変わっちゃうので注意ですね。


さて、そんなキュートなカングー・ビポップのメニューはヘッドユニット交換とサウンドアッププログラムによるフロント2way化。ご予算26万円程度のプランです。

ヘッドユニットはカロッツェリアのDEH-970(税別35,000円)です。
DSPと4chアンプを内蔵し、ハイエンド機ならではのバーブラウン製高性能DACチップを搭載したオーディオデッキです。
発売からだいぶ経ちますが、その完成度の高さとリーズナブルな価格から、1DINオーディオデッキのトップセールスをキープしています。

こういう現代的なオシャレ内装のクルマだと、DIN規格デッキを収めるスペースをすんなりと提供してくれないのですが、このクルマにはきっちり2DINスペースがあるんですね。古くなったナビに別れを告げてDEH-970と収納ポケットで再スタートを切ることになりました。

スピーカーの方は、荒川区で一番売れているブルームーンオーディオのSX165(税別44,000円)です。
癖がなく素直でありながら、退屈させないメリハリのある音が人気のフラッグシップモデル、RX165のテイストをリーズナブルに実現したエントリーモデルです。
ビボップのスピーカーレイアウトはドアスピーカー1対だけのシンプル設定ですが、カングー2と共用のダッシュボードにはラッキー☆にもツイーターグリルがついてるので、外観そのままで2wayインストールできました。

DEH-970と2wayスピーカーとくれば、お楽しみは「ネットワークモード接続」ですね。
4chの内蔵アンプを4つのユニットそれぞれに割り当て、DSP設定によってクロスオーバー、タイムアライメント、イコライジングをかけて、音像を最適化しました。

高音域が不足ぎみで、どうしてもメリハリに欠ける標準スピーカーから2wayにグレードアップして、BeBopのタイトルにふさわしい彩り豊かなサウンドを創ることができました。
作業の様子をどうぞ御覧ください♪

  • メインユニット交換


ヘッド部分のビフォアアフターです。

旧型ナビに別れを告げて、カロッツェリアのDEH-970に交換しました。
同じDIN規格での入れ替えですので、オシャレなルノーのロゴ入りパネルに手を加える必要もなく、スキッと入れ替えられました。

下段にあまった1DINスペースには、フタ付きのポケットをつけました。
最近のオーディオデッキ/ナビには、例外なく外部入力用のUSBケーブルが付属しているので、グローブボックス内orセンターコンソール付近のいずれかに引っ張り出すことになるのですが、実態は見栄えの悪くならないところに出しているまでで、特にグローブボックス内は使い勝手が良いわけじゃありません。

ということで今回は、デッキ下に取り付けたポケット内に引き出すことにしました。
操作対象であるデッキに最も近い場所となるので、かなり前向きな選択肢です。
ケーブルはUSBが2本と、せっかくなので背面のRCA端子から入力できる、ステレオミニプラグのAUX入力端子も引き出しました。

AUXはフロントパネルの右端に見えている●から入れても同じことですが、背面のRCAからのほうが接点抵抗が減らせるのでベターですね。
あと、このクルマの場合、デッキの前に歌広場が設けられているので、必要に応じてDAPやUSB、SSD、スマホなどのストレージを置いておけていいですね。
床面も前方に傾斜しているため、急発進で滑り落ちることもなさそうで、なかなか理想的です。

  • フロントドア

    ドアの外観です。

    曲線のやわらかさがなんとも素敵なドアですね。
    このテイストはフランス車ならではと思います。

    ありとあらゆる製品・機能が出揃い、差別化がどんどん難しくなっている昨今、独自色をだせる領域があるというのは素晴らしいことだと思います。

    ドアトリムは兄貴(姉貴?)分のカングー2と共用ですね。全く同じものです。
    純正オーディオのスピーカーはドアスピーカーだけですが、今回2wayで鳴らすようになります。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムをめくってみたところです。

    スピーカーホールをふさぐスポンジシートはEU標準仕様?ですね。
    改めて眺めてみると、組立ラインの生産性を落とさない作業工程で取り付けられるパーツとしては、それなりにコスパの高い防音手段なのかもしれません。

    標準のスピーカーサイズは13センチです。今回はバッフル作り変え&ドアトリム裏の秘密加工によって17センチ(正確には16.5センチ)スピーカーに交換します。

  • インナーパネル作業後

    ドアトリムを戻せば終わりという段階です。
    今回は内蔵アンプ前提のマイルドな防振効果を狙ったドアチューニングで承っておりますので、アウターパネルには、オーディオテクニカの丸い防振材AT7560Rを配置しています。

    インナーパネルもお揃いレッズカラーのAT7550Rでいくところですが、ドアが大きく、なによりサービスホールが巨大なので、長方形にプレカットされたAT7550Rだと、ドア一枚あたりシート4枚を貼り合わせることになります。

    きちんとつなぐには手間がかかりますし、当然作業性は悪い。材料費に所要時間も含めて考えるとそう変わらないか、むしろ高くなりそうということで、デッドニンググレードで使っているDr.ArtexのGoldHDで塞ぎました。
    デッドニンググレードではないので全面貼りではなく、一部、端材を使っています。

  • ドアトリム(加工前)

    ドアトリムのスピーカーグリル部分を裏から見たところです。

    ドアトリムは2ピース構造になっていて、室内に露出している主パーツに裏側に、ドアポケットを構成する副パーツが合わせり、接合部分はご覧のように突起部分を溶かして固定してあります。

    純正スピーカーは13センチで、グリル裏の丸い穴にちょうどはまるのですが、17センチにサイズアップするのと、スピーカー背面のフェライト磁石が大きくて、インナーパネルのスピーカーホールに収まらない関係で、スピーカーが手前に出っ張ってくるため、このリング部分を除去する必要があります。

  • ドアトリム(加工後)

    こちらが除去後です。

    スピーカーグリルを覆っていたお皿を超音波カッターで切り離しました。併せて、樹脂リベット加工で固定されていた下側4点も解放し、お皿を取り除きました。

    除去によって、強度に不安が出る場合は接着剤等での補強を予定していましたが、ガタツキは出ていませんでした。ポケットにかなりギュウギュウに物を詰めたりすれば、一時的に浮きが生じるかもしれない程度でしたので、補強は行いませんでした。

    13センチの同サイズ、あるいは17センチでもマグネットが小ぶりの製品であれば、トリム側の加工は不要なのですが、前述の通り、SX165のおしりフェライト磁石で、直径も高さもあるため、小さめのスピーカーホールに入らず、また、鉄板を切ってスピーカーホールを拡大しようにも、窓ガラスを上げ下げするレールを固定しているボルトが至近にあり、それも叶いませんでしたので、表側にせり出させるほかありませんでした。

    純正スピーカーが写っている2枚前の写真と見比べていただくと、スピーカーの位置が高くなっているのがわかると思います。
    インナーパネルの表面とマグネットの背面がほぼ同じレベルになってますね。

  • 純正ツイーター

    次にツイーター設置の様子です。

    まずは標準の状態です。
    グリルを開けてみると、ケーブルが来てますので、上位グレードのオーディオ設定があったものと思います。

    末端のツイーター・スピーカーユニットは仕様に応じてつけるけど、配線は全部共通。という例は少なくありません。生産量によっては、一見ムダに見えるようなものもコミコミにしたほうがトータルコストが安くなるということですね。

    しかし資源は確実にムダになってますので、大昔の人や、子供にはうまく説明しにくい理屈ではあります。

  • ツイーター取り付け

    ツイーター設置後の様子です。

    穴の背面には、ご丁寧にツイーターを設置するためのプレートまでが用意されていましたので、両面テープのみですんなり設置できました。

    更に有り難いことに、プレートに角度がついており、なかなかいい感じにセッティングできています。
    特に大きな加工を伴う事は無かったので、これが標準取付という事になります。

    デッドニングの材料もおまけ気味だし、なにかとお得なクルマですね。

  • ハンズフリー用マイク

    最後はマイクの設置状況です。

    コラムカバー上の定位置にDEH-970付属のマイクを設置しました。
    マイクにはクリップがついてるので、サンバイザー側につけることも想定してあるようなのですが、マイクが上にあると、意識して上を向いてしゃべってしまうので、大門軍団みたいでちょっと恥ずかしいですしね。
    こちらのほうが同じ姿勢で自然にしゃべれて、かつ上手く声が届くようです。

  • 作業後記

    今回は初登場となるカングー・ビボップの事例ご紹介でした。

    スピーカーの方は、ドアトリム裏の加工とバッフルのカスタマイズの分、割増になりましたが、サウンドアッププログラムをベースとした仕様で収まりました。

    デッキの方についても、純正ナビもパネルもきっちり2DIN規格でしたので、切ったり削ったりは一切なしですんなりいきました。
    ツイーターもグリルがあったので、新規に置き場所を作る必要もなく、すべてがスマートに進みました♪
    以上で、トータルで26万円程度の予算となりました。



    クルマのオーディオのグレードアップには、信号の入り口のデッキ、プロセッサ、アンプから、音の出口のデッドニング、スピーカーと、段階に応じて手をつけるところは複数ありますが、最も体感(聴感)上の変化が得られやすいのは音の出口である、川下のデッドニングとスピーカー交換の部分です。

    当店の人気メニューのサウンドアッププログラムでは、デッキ裏からドアに渡るスピーカーケーブルの交換、ドアの防振、インナーバッフル製作、スピーカー交換と、ドア周りのグレードアップをワンストップで完成させるメニューを、(トラブルがない限り!)一日の納期でご提供しています。
    今回ご紹介の事例の場合、デッキ交換も行っていますが、それでも2日程度でのお渡しが可能です。

    純正スピーカーのリフレッシュを兼ねて、音の出口のグレードアップはいかがでしょうか。
    ご希望とご予算に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
    どうぞお気軽にご相談ください。
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!