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DSオートモビルズDS7 クロスバックのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.615(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    DSオートモビルズ DS7 クロスバック

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:MOREL VIRTUS 602
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:MOREL ULTIMO TI SC 104
    プロセッサーアンプ:audison prima AP F8.9bit
    ケーブル:AcousticHarmony N1、SUPRA classic

    comment

    モレルのフロント2wayとサブウーファーをオーディソンのDSPで鳴らすシステムです。
    美しい室内の外観を損ねぬよう、DSPをセンターコンソール内に収めました。

  • ダッシュボード


DSオートモビルズ社のDS7のダッシュボードです。

DSオートモビルズという社名は耳に新しいかたが少なくないと思います。
これは、フランスの有名メーカー・シトロエンの高級サブブランドとして発足(2009年)後、分社・独立(2015年)した会社です。

これまでに生産されてきたクルマは・・
2010年:シトロエンDS3・シトロエンDS4
2011年:シトロエンDS5
2015年:DS4S・DS5LS・DS6(←3車種とも中国専用モデル)
2017年:DS7クロスバック
・・このような内容で、上述の素性からもわかるように、シトロエンの同車種をベースに開発されてきましたが、DS5からシトロエンマークは配されてDS独自のマークに変わり、DS7からは、完全に独自開発のクルマになっているようです。

日本市場では、2015年から発売が開始されていて、現在のラインアップは以下の2車種です。
DS3クロスバック(1.2Lターボ)
DS7クロスバック(1.6Lターボ・2.0Lディーゼルターボ)

おしゃれなフランス車のさらに高級グレードを標榜するブランドということで、かなりスタイリッシュな造りになっています。
SUVということもあり、エクステリアについては決定的な差別化が図りにくいですが、内装はかなりトレビアンですね。
フラットな面の美しさを追求したダッシュボード、アーティスティックなボタン類のデザイン、ふんだんに配されるアルカンターラ調素材が演出する光のコントラストと、単なるラグジュアリーとは違うシックを極めた世界観が展開されています。

ランボやフェラーリのエクステリアがそうであるように、このインテリアには唯一無二といってよい、どこかクルマっぽくない浮世離れした固有の価値が宿っているような気がします。
ツボにはまった方は、他が目に入らなくなるんじゃないでしょうか♪


さて、今回はこの上位モデルの方のDS7クロスバックがご来店です。

ご相談いただいた当初は、サウンドアッププログラムによるフロント2wayスピーカーをご用命頂きましたが、オーナー様の心に火がついて!日を置かずしてDSPとサブウーファー追加でグレードアップという展開を迎えました。

スピーカーブランドはすべてモレルです。
モレルはイスラエルのメーカーで、基本的にはヨーロッパ調の穏やかな音色ですが、描写力の高さを併せ持ち、守備範囲の広い高バランスな音を聴かせるブランドです。

現在主流の16.5センチ径の2wayスピーカーセットのグレードと主な商品は以下のようになっています。
SUPRIMO:602 80万円
ELATE:Ti602 24万円
HYBRID:602 138,000円(デモボードにあります!)
VIRTUS:602 10万円
TEMPO:Ultra602 8万円 
MAXIMO:6 39,000円
以下はサブウーファーです。
ULTIMO:Ti SC124(30cm) 107,000円 /Ti SC104(25cm) 99,000円
PRIMO:124(30cm) 5万円/104(25cm) 48,000円
※HYBRIDとVIRTUSには13センチと10センチモデルもあります。

以上の展開の中から、今回はフロント2wayとしてVIRTUS 602
を、サブウーファーにはULTIMO TI SC 104
をお選びいただきました。

DSPはaudisonの新型機prima AP F8.9bit(税別14万円)です。
リーズナブルなDSP市場拡大の立役者となった名機AP 8.9bit(税別10万円)をベースに、内蔵アンプ出力を35 W x 8ch→85 W x 8(4Ω時)とパワーアップし、デジタル入力のサンプリングレートを94kHz→192kHz/24bitとスペックアップしたモデルです。
型番に加えられたFの文字は、イタリア語で力を表すFORZAのFなんですね。よって、モデルチェンジではなく、排気量違いのクルマのように併売の形をとっています。

今回はAP F8.9bitの高出力の内蔵アンプを生かして、フロント4chとリヤに85Wを一つづつ、合計6ch分割り当て、残りの2つをブリッジ(連結)して260Wにして、サブウーファーを鳴らす方法を取りました。

冒頭でも触れましたように、ほんとにおしゃれで、ダッシュ周りは特に一般的なクルマっぽくない造形をしてるので、DSPをどこにおこうか、どうやって分解しようか悩み、そこそこ難易度の高い案件となりました。

シックを極めた漆黒のインテリアを、描写力に長けたMORELサウンドが満たす、上質な空間が出来上がりました。
施工の様子をどうぞご覧ください。

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    こちらもダッシュ同様、フラットな平面を基調にしてあるようですね。
    曲線が排されているので、エッジがかなり立っています。

    全体の面構成を優先した結果でしょう、ウーファーのグリルは3つの面の制約を受けたデザインになっています。

    スピーカー構成は2wayで、レイアウトすべてドア側で完結しております。
    おしゃれデザインに圧倒されて気づきにくいですが、ツイーターはセオリー通り、ミラー裏の三角カバーの中に収まっています。

  • ドアトリム取り外し

    トリムを外したところです。

    サービスホールをふさいでいる材料については、欧州車定番のスポンジ系素材。ではなく、ゴムっぽい?樹脂シートです。
    施工性は良さそうですね。当然ながら、除去もしやすいです。

    純正スピーカーは欧州純正にありがちなバスケット状のグリルに覆われています。
    インナーパネルへの取り付けは、別パーツの樹脂ブラケットを介して固定する構造になっています。
    ブラケットがある分、背が高くなってはしまいますが、同レベルのクリアランスを取れるクルマであれば、ブラケット交換で他車にも無限に対応できますね。DSオートモビルズはグループPSAのメンバーですので、仲間内で共通化してるのでしょうか。
    ちなみに他の企業はプジョー、シトロエン、オペル他です。

  • アウターパネル作業

    実作業スタートです。

    ゴムっぽいシートを外し、清掃、脱脂の後、アウターパネルの防振です。
    今回はデッドニンググレードでいきますので、Dr.ArtexのEarth Quatroを短冊貼りにしました。

    写真ではバッフル製作も済んでいますね。
    前述の通り、純正品は2ピース構成でしたが、こちらはワンピースで作っています。
    素材はMDFを使い、インナーパネルに面する板と、スピーカーが付くリングを接着して作っています。
    バッフル内面には防水と平滑化を目的としたアルミガラスクロステープを貼ってあります。

  • インナーパネル作業

    インナー側終了の図です。

    一つお断りがあって、冒頭で触れましたように、最初はフロント2way交換のみで、後にDSPとサブウーファーを追加しており、この写真は最初の施工時のものです。
    よって、右上にデッキからの片側1chのスピーカー出力を、ツイーターとウーファーの信号を分割するネットワークが取り付けてあります。
    これは後のDSP導入に伴うマルチ化により不要となり、現在は撤去済みです。また、スピーカーケーブルも当店ベースグレードのswingから、AcousticHarmony N1に変更されています。

    デッドニング時のインナーパネルは原則、全面貼りですが、このクルマはドアオープンハンドル周辺の構造上、接する部分のインナーパネルを開けておく必要があったため、完封勝利は逃しました。

  • ツイーター設置1/3

    純正ツイーターの様子です。

    場所はドア全景で触れましたようにドアミラー裏の三角カバー内ですね。
    背中にくっついている小さいコンデンサーがハイパスフィルターです。

    ドアスピーカーと同一のケーブルを介して入力されるフルレンジ信号の低域部分をカットする役目を果たしています。

  • ツイーター設置2/3

    ツイーターユニットの比較です。

    左がモレルのVIRTUS 602
    付属のツイーター(の中身)、右が純正です。

    一見して、樹脂フレームの表面の平滑度(金型の精度)の違いがわかりますね。
    次に振動板を見ると、右は若干チープな光沢を宿し、フレームと接する部分の柔軟性が少なそうで、動きが硬そうです。左は振動板の質感が、なんかこだわった感を醸し出してますね。動きの感度も高そうです。

    金型の平滑度は音と直接関係ないはずですが、よりよい音を出すように費用をかけた高額な製品になると、見た目にも相応の説得力をもたせる必要が出てくるので、見栄えの品位もおのずと上がってきますね。
    因果はないけど、相関は確かにある。というところでしょうか。

  • ツイーター設置3/3

    ツイーター交換後の様子です。

    純正品とほぼ同じ直径でしたので、取り外した後、大きな加工をせずにはめかえることができました。
    とは言え、固定は必要ですので、エポキシ系の接着剤を使っています。
    硬化後も、一定の粘度と、剥離性があるので、乗り換えで外そうというときはきれいに剥がすことができます。

    ツイーターの裏にはMade in Isrealとあります。自国生産なんですね。

  • センタースピーカー

    ダッシュ上面にセンタースピーカーグリルがあったので開けてみたところです。

    サイトを見てみると、FOCAL14スピーカーと書いてあるので、14だとセンターもあるはずだなぁ。だとしたらDSPで制御しないとなぁと思ったのですが、結果、ブランクでした。

  • 助手席側コンソール分解

    助手席側のドアを開けて、低い位置から足元付近を見ているところです。右上にハンドルが見えます。

    今回は、DSPの電源をエンジンルームにあるバッテリーからプラスとマイナスのケーブル同時に引き込むので、経路の確認を兼ねてグローブボックスのあたり一切を分解しました。

    シックな作り込みに圧倒され、イマイチわかりにくい構造にもビビり、心理的な難易度があがってましたが、いざ開けてみると、空間には結構余裕があって工作は楽そうだということがわかり、急に強気に転じてきました。

  • センターコンソール下1/5

    助手席と運転席を隔てるセンターコンソールを助手席側から眺めたところです。

    写真の上端に見えているアルカンタラ調素材が、シフトノブが生えているセンターコンソールの上面ですね。
    写真の手前と向こうにそれぞれ樹脂パネルがついていましたが、これらを外してがらんどうにしたところです。

    下に寝そべっている黒いのは、リヤに向かう空調のダクトです。
    上と下の間に結構な空間があるので、ここを利用して、DSP(audison prima AP F8.9bit)を設置しようと思います。

  • センターコンソール下2/5

    下方にダランとたれているのは、AVインターフェイスです。
    海外モデル車の場合、基幹システムには販売地区に応じた外部入力のインターフェースがないのが通例です。大方はユーザー側で自前で取り付けるのですが、このクルマは、日本のディーラーで取り付けてくれているんですね。
    これを介して地デジチューナーを接続し、テレビが見られるようにしてあります。

    今回の作業では、一旦取り外すような余計なことはせず、移動できる範囲を確認しているまでです。

  • センターコンソール下3/5

    空間にベースボードを設置して、APF8.9bitを固定したところです。

    本体の下側から生えているケーブルは、一番左の太いのがバッテリーと繋がっているプラスとマイナスの電源、白のたくさんあるのがスピーカーケーブル、カラフルなのが車両側から来ているスピーカー出力ケーブル、最後の黒いのはセッティング目的でPCと繋ぐためのUSBケーブルです。

  • センターコンソール下4/5

    ここから復路に入ります。

    エアコンダクトを戻した状態です。

  • センターコンソール下5/5

    コンソール下の最後は運転席側からです。

    前出のAVインターフェイスは、適当にステーを設けて、向かって左側に移動させました。
    こちら側のダクトパイプを戻しても、干渉しない位置に収まっています。

    ちなみに、写真左、シートの奥にちょこっと見えているのが、ダクトが刺さる相手ですね。

  • サブウーファー

    最後はラゲッジルームの巨漢で締めくくります。

    フロントスピーカーと相性の良い、スピード感のある重低音をプラスアルファするべく、サブウーファーにはMOREL ULTIMO TI SC 104
    をチョイスいたしました。

    104の10は10インチを表しているようですね。10インチ≒25センチの直径があります。(兄貴のULTIMO TI SC124は30センチ)

    箱は汎用のウーファーボックスです。
    こだわればカスタム制作の対象となるアイテムですが、必要に応じて適当につけ外しするので、ある程度ラフな扱いになりますし、合皮貼りでそこそこ見栄えもよく、なにより1万円台とリーズナブルですので、用途にあっていますね。

    接続については、前述の通り、DSPの85Wアンプ2ch分をブリッジし、260Wとしたものをつないでいます。
    ケーブルの銘柄は、SUPRA classic 4.0です。

  • 作業後記

    今回は初登場となる、DSオートモビルズのDS7クロスバックの事例を御覧いただきました。

    エクステリアも一定のエレガンスが感じられて、それなりの個性がありますが、やっぱしこのクルマはインテリアですね。
    どんなに見た目がかっこよいクルマでも、ギャラリーが二度見、三度見してくれてないとつまんないし、もしスルーされたりしたら、かえって孤独が極まってしまったりするわけですが、これだけ芸術品のような空間を専有できるのなら、ギャラリーはどうでもいいやと思える、そんな未体験の満足感を与えてくれるクルマだと思います。

    まあ、それだけ好き嫌い、というか興味あるなしが分かれるところかもしれませんが、ハマる人はバッチリハマる車だと思いました。

    こういう車だと、ほんとに「外観が変わらないサウンドアップ」が必須条件になってきますね。
    音響面だけで言えば、アウターバッフル、ツイーター露出埋め込みと脊髄反射で判を押してしまいますが、このクルマに限ってはトータルバランスを考えて前言撤回。標準レイアウトのままの外観キープが善だと思います。

    その点において、今回のDSP設置場所の発掘は意義があったと思います。
    都合よく空間がありましたので、ベースボードを固定でき、AVインターフェースの移設も含めてうまくいきました。
    その他、プラスマイナスバッ直、スピーカーケーブル通しも完全に裏側の世界で完結することができ、ラゲッジルームの大きめの荷物一つ以外は、音以外なにもかわってない世界に仕上げるとができました。

    値の張る外車になると、文化の違いからくる構造の違いに加えて、フックを差し入れる隙間が無いほどにパーツ同士のクリアランスが狭く、脱着が難しい設計になっていることが多く、分解しにくくなるため、受け入れ業者さんが自ずと少なくなるものと思います。
    当店では、ベントレーやロールスを筆頭に、難易度の高い外車も対応させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
    メニュー的にも、オンボードコンピュータを含む車載モニタの移設を伴う大工事から、ライトなスピーカー交換、ドラレコ・レーダーの取り付けまで、幅広く対応させていただいております。

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