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スバルレガシィアウトバックのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.607(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    スバル レガシィアウトバック

    system

    メインユニット:LEGACY専用DIATONEサウンドビルトインナビ
    デッドニング:フロント
    ドアチューニング:リア
    フロントスピーカー:SUBARU車専用DIATONE SR‐G300
    リアスピーカー:SUBARU車専用DIATONE SR‐G300
    サブウーファー:carrozzeria TS-WX400DA
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    オプションスピーカーのダイアトーンSR-G300スピーカーに、市販品のネットワークを追加し、バッフル交換・デッドニングによって、しっかり性能を引き出しました。
    合わせて、カロッツェリアのパワードサブウーファーて低音域の増強を行いました。

  • ダッシュボード


スバルレガシィ・アウトバックのダッシュボードです。
レガシィのデビューは遡ること30年!バブル真っ只中の1989年です。

セダン・クーペが中心の当時の日本車市場にあって、4WD・GTワゴンという新しい価値観を打ち出し、後に大きく花開くスポーツワゴンカテゴリの創造主となったクルマです。

旧中島飛行機時代から長年に渡って蓄積されてきた、水平対向エンジンや四輪駆動システムに代表される技術の集大成をつぎ込んだ意欲作で、その輝かしい販売実績によって「スポーツワゴン=レガシィ=スバル」という強力なブランディングに成功。技術偏重・硬派でド真面目のくすんだイメージから脱し、今に続くスバルの新しい神話の第一章をひらくこととなった、同社にとっても、世界の自動車産業にとっても、大変意義深いモデルです。

レガシィ・アウトバックは、レガシィをベースに車高を上げ、居住性を高めてSUVの色彩を強めた(今で言うところのクロスオーバーSUV)派生モデルで、1995年から生産されています。2013年までは、兄貴分のレガシィもツーリングワゴンが設定されていましたが、現在はレガシィがセダン、アウトバックがワゴンという棲み分けになっています。



今回ご紹介するアウトバックはスピーカー周りのブラッシュアップとパワードサブウーファー取り付けでご入庫いただきました。

趣味性の強いブランドイメージのあるスバル車らしく、以前はマッキントッシュ、現行ではダイアトーンと、オプションオーディオもこだわったブランドを合わせています。
ただ、皆さまご存知の通り、量産車にオプション設定される製品は、生産ラインの組み付けや、ディーラーさんでの作業工数の効率化等を目的として、構造の簡素化や部品のコストダウンが図られるため、オーディオメーカーの製品を後付けしたのに比べると、音質の差が生じてしまうケースがほとんどです。

今回のアウトバックに取り付けられているダイアトーンのハイエンドスピーカーSR-G300(三菱の型番はDS-G300)も然りで、同製品の売りになっているツイーター用とウーファー用で別々になっているネットワークの作りが簡素化されており、聴き比べた際の音質のギャップがそこそこあるということで、市販品に添付されているネットワークへの交換をご依頼いただく機会がそれなりにあります。ということで、今回は、プラスチックのバッフルをMDFで作り変え&デッドニングと合わせて、前後4スピーカー分の作業をご依頼いただきました。

これと合わせて、低音域の強化ということでカロッツェリアのパワードサブウーファーTS-WX400DA(税別40,000円)を取り付けました。
昨年発売の新製品で、パワードとしては標準的なタテヨコ30cm×20cmの断面に、24cm×14cmの四角形の大型振動板と250Wのアンプを組み込み、10センチと深めにとられたエンクロージャーによって、ボリューム感のあるヘビーベースを演出する製品です。
そしてアウトバックオーナーには都合のよいことに、運転席下のくぼんたスペースに寸法が合うため、ピッタリフィットで取り付け可能!後部座席の足元に向かうエアコン吹出口の迂回・延長と合わせて施工しました。

ダイアトーンサウンドナビ、G300スピーカーと、オプション選択した製品を活かし、無駄のないブラッシュアップ・パフォーマンスアップを果たすことが出来ました。
施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    それではドアチェックです。

    富士重工業がスバルになり、モデルチェンジを重ねるごとに、デザインが柔らかくなってきましたが、どことなく残る直線、水平線が初代のストイックさを宿しているような気がします。

    やっぱり時代はSUVなんでしょうね、セダンオンリーになったレガシィB4よりは、アウトバックをお預かりする機会のほうが圧倒的に多く、かなり見慣れた感じがします。
    肘掛けのグリーンのステッチはX-BREAKモデルだけの仕様のようです。外側のドアモールのOUTBACKロゴも同じグリーンで彩られています。

    このクルマのスピーカーレイアウトはフロント2way+リアの6スピーカーです。
    フロントウーファーは右下の定位置ですね。スピーカーブラケットはトヨタと共通仕様の楕円形なので、スピーカーの中心はスピーカーグリルのかなり前方に偏っています。
    ツイーターはダッシュボードの両端上向きです。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    真っ黒のシートはゴム製で、そのシートのまわりに細い幅のビニールシートが接着された格好になっており、それをドアにブチルゴムでくっつけてあります。

    樹脂パネルでフタをしないパターンの場合、ビニールシートだけで覆うクラシックな手法は未だ健在ですが、静寂性を高めるために厚手の素材と組み合わせる手法が多くなってきていますね。

    右下の楕円のブラケットに収まっているのが、ダイアトーンのハイエンドスピーカー、SR-G300のウーファーです。
    純正ノーマルスピーカーとの互換性の関係で、楕円のブラケットに収まっているものの、ユニット自体は市販と全く同じものです。

  • アウターパネル作業


防音防水シートを剥がして、作業に入っていきます。

ブチルゴムはキレイに除去し、アウターパネルの内側も含めてキレイに清掃し、両者とも脱脂し、デッドニングの準備を整えます。
アウターパネルに並んでいるのは、おなじみの防振材、Earth Quatroです。

スピーカーバッフルはパッと見、純正品にように見えるかも知れませんが、形をトレースしてMDFで作り直したオリジナル品です。

G300を含むダイアトーン製スピーカーには、ツイーター用/ウーファー用と別々のネットワークが付属しています。純正オプションにおいても、そのコンセプトは維持されていますが、市販品は、手のひらサイズのケースに収まった別体式であるのに対し、オプションのほうは、取り外してしまったスピーカーブラケットの中に組み込む方式になっています。

コストの都合とはいえ、コンデンサーとコイルから構成されるネットワークを大きな磁石を抱えるスピーカーの至近に設置するのは、お世辞にもベストとは言えませんし、カットオフ周波数とスロープの値は揃えられても、部品の大きさの違い=音の品位の違い、が相場ですので、市販ネットワークへの交換は、相応のメリットがあると言えます。

なお、新設した市販ネットワークは高域・低域×右・左=4つの全てを、助手席の下のスペースに設置しました。

  • インナーパネル作業

    インナーパネルが仕上がったところです。

    サービスホールの密閉とインナーパネルの防振のために、防振材を全面貼りします。素材はお馴染みのearth Gold HDです。

    純正ブラケットから取り外したG300のウーファーにスピーカーケーブルを接続し、スピーカーバッフルに固定し、フィニッシュです。

  • リアドア

    今回、リアドアについても防振とバッフルの作り変えを実施しました。

    フロント同様にペットボトルを収納できる大きなポケットがありますね。
    車格(とスバルイメージ?)に見合った剛性感を持ったドアです。

  • ドアトリム取り外し

    内装を外したところです。

    フロントドア同様、ビニールとゴムのハイブリッドシートがサービスホールを塞いでいます。

    右下はリヤ用のG300です。
    フロントと違って、全帯域を一つで鳴らすフルレンジスピーカーですので、ネットワークはありません。

  • アウターパネル作業

    サービスホールを塞いでいるシートを剥がして、ブチルゴムを奇麗に清掃したら防振です。
    フロントは防振性能の強いデッドニンググレードで施工しましたが、リヤは効果がマイルドなドアチューニングで施工しました。

    アウターパネルに貼り付けたのは、オーディオテクニカのAT7560Rです。
    ガチガチに等間隔で貼った画像ばかりお目にかけているので、効果に不安を覚える方がいらっしゃるかも知れませんが、これはこれで鉄板のボワンとした響きを引き締めて、音を濁す共鳴を抑えてくれます。

  • インナーパネル作業

    リアドア最終です。

    スピーカーバッフルをMDFで制作して、純正の樹脂製のバッフルと入れ替えています。

    フロントスピーカーは市販のG300のウーファーと全く同じものでしたが、こちらはダブルコーン形式になっています。
    全帯域をカバーする下側の振動板に加えて、低音域の深くて大きな振動の影響から逃れるための、高音域再生用フレアがついています。

    この仕様のG300の市販品は存在しませんので、これは名実ともにスバル専用品と言えますね。

  • ツイーター

    ツイーターの設置状況です。
    ツイーターの方はバッフルの作り変えは行いませんが、純正のネットワークを取り外し、配線を引き直す目的でアクセスしています。

    ツイーターグリルの取り外しに先立って、ご覧のようにAピラーのカバーを取り外しています。
    このピラーにはエアバックが備え付けられており、衝突して展開する際に、ピラーカバーがはじき飛ばされて乗員を傷つけることのないよう、頑丈なベルトでピラーにつなぎとめるロック機構が備わっています。
    このベルトは、慣れると比較的簡単に外せて、再び、きちんと取り付けることができるのですが、初めてだとなかなかの手間ですね。

    ツイーターには市販品のようなグリルネットが無く、振動板むき出しですので取外しの際は破損しないよう、注意が必要です。

  • SR‐G300のツイーター用ネットワーク

    ツイーターを分解したところです。

    ツイーターユニット裏側の2本のネジを緩め、背面のハウジングを取り外すと、ネットワークの基盤が露出します。
    前出のウーファーのブラケット内に仕込まれていたのと同じ見た目の部品ですね。

    左側のしましまのがコイルで、右側ののり巻きチーズがコンデンサーです。
    コンデンサーは回路のプラス側に直列に接続されていて、カットオフ周波数以上の信号だけを通す役割を果たしています。
    コイルの方は、ツイーターと並列に接続されていて、カットオフ周波数以下の信号を吸収する働きを持っています。

    コイル(L)とコンデンサー(C)の2つの素子を1セットから構成されるフィルターをLCフィルターといいます。
    上記は低域の信号をカットするツイーター用のハイパスフィルターで、コンデンサーとコイルの位置を逆にすると、高域をカットするウーファー用のローパスフィルターとして動作します。

    ウーファーのところでも触れましたように、使っている部品は同じメーカーの製品ですが、市販品のネットワークに組み込まれている部品に比べて大きさが違います。
    カットオフ周波数とスロープの設定値は同等だと思われますが、音の品位というか、聴いた感じは、そこそこ違いますね。

    今回の市販ネットワークへの置き換えに際して、この基板ごと取り外すことになります。
    半田を熱して上下のケーブルを外し、ネジを外して基板をとりのぞき、露出したツイーターの端子にスピーカーケーブルをはんだ付けして終わりです。

  • パワードサブウーファー

    次にサブウーファーの設置状況をご覧いただきます。
    場所は運転席のシート下です。

    お客様が収集された情報によると、carrozzeria TS-WX400DA(税別40,000円)がシート下フロアのくぼみにぴったり収まるとのことで、指名買いなさいました。
    あてがってみたところ、たしかにぴったりですね♪

  • パワードサブウーファー

    小技紹介です。

    シート下にアンプやサブウーファーを設置する場合、後席の足元に向けた送風口からの風がモロに当たってしまう場合があります。

    こういった場合、暖房時の温度上昇による不具合を避けるため、原則として送風口を塞ぐようおすすめしておりますが、後部座席の利用頻度が高く、どうしても、送風口を塞ぎたくないという場合は、回避策を取ることが出来ます。

    写真のように、パイプを使ってダクトを延長し、障害物をぐるっと回避して後席の足元に風を送るように施工します。

  • サブウーファー用コントローラー

    最後はサブウーファーのコントローラーの設置状況です。

    carrozzeria TS-WX400DAに付属のコントローラーをセンターコンソールのアームレストの前方に設置しました。
    パワードサブウーファーに入力される信号(カーナビのDSP等に設定の影響を受けた信号)に対して、更に本機側で調整を行うためのコントローラーです。

    手前から奥に向かって、、
    ?デジタルEQ切り替えボタン:「DEEP」と「DYNAMIC」の周波数特性を切り替えることができます。
    ?次にPHASE切り替えボタン:「NORMAL」と「REVERSE」を切り替えることができます。
    ?周波数調整つまみ:ローパスフィルターのカットオフ周波数を調整します。
    ?ボリューム調整つまみ。

    ナビにDSP機能がついている場合、?と?はナビ側で決めるのが通例ですので、今回のケースでお世話になるのは基本的に?、ごくたまに?といったところでしょうか。

  • 作業後記

    今回はアウトバックのサウンドアップ事例を御覧いただきました。

    当店でご用命頂く機会の多いエントリーメニューがサウンドアッププログラムによるスピーカー交換ですが、今回の事例のように高品質なスピーカーをオプションでお選びいただいている場合は、スピーカーはそのまま使い、バッフルの作り直し+ドア防振によって、スピーカーの性能を十分に引き出すアプローチがおすすめです。

    文中でも触れましたとおり、市販品も併売されているダイアトーンスピーカー(SR-G300・SR-G500)については、製造・取り付けのトータルコストの兼ね合いから、製品の設計や部品のグレードが市販品と異なっています。
    ただ、スピーカー・ツイーターユニットそのものは市販品と全く同じですので、あとからネットワークを取り付けることで、システム全体として市販品と同等の性能を発揮させることが可能です。

    パーツの調達については、補修用パーツとして容易に取り寄せ可能ですので、手軽なブラッシュアップメニューとしてご検討ください。

    ドラレコ・レーダーの取り付けといったライトメニューから、サウンドアッププログラムによるフロントスピーカーの交換、アンプ、DSP、サブウーファー等のコンポーネントを含むシステムまで、ご要望とご予算に応じて、柔軟にプランいたします。
    どうぞお気軽にお声掛けください♪

    ご質問・ご用命のご連絡はお気軽にどうぞ♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!