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サウンドプロ

シトロエンC5のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.601(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    シトロエン C5

    system

    メインユニット:carrozzeria DEH-970
    ドアチューニング:フロント、リア
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
    リアスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX165
    パワーアンプ:carrozzeria GM-D1400?
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    DEH-970のネットワークモードを使って、ツイーター・フロントドアスピーカー・リヤドアスピーカーの6スピーカーによる3wayマルチ構成としたシステムです。
    C5お約束のマルチファンクションディスプレイの発掘・展示も行いました。

  • ダッシュボード


シトロエンC5のダッシュボードです。

C5は、2001年〜2015年に渡って販売された中型クラスのファミリーカーです。
4ドアノッチバック(セダンぽいトランクがある形)とステーションワゴンタイプがあります。
90年代後半以降、ステーションワゴンやSUVといった実用性の高いクルマの市場が大きく拡大しましたが、そんな中で、ちょっとオシャレで個性的な一台として、こだわりのある方に愛されてきたモデルです。

車好きのお客様が集う当店でも、C5オーナー様には数多くご来店頂いておりまして、サウンドアッププログラムによるスピーカー交換、アンプ類の搭載といったオーディオ関係の他、コンソールの奥に通電・表示可能状態で隠されている、謎のマルチファンクション・ディスプレイ(MFD))を表に引っ張り出して、化粧パネルを作って設置する特殊工事をご用命いただく機会も多いです。

今回ご紹介するC5では、?フロント・リヤのスピーカー交換と、?1DINオーディオデッキ&外部アンプの搭載。そして前述の?MFDの特殊工事をご依頼いただきました。

スピーカーは、台数ベースでは当店のトップを誇るブルームーンオーディオから、フロントには2wayセパレートのSX165を、リヤには2wayコアキシャルモデルのCX165をそれぞれお選びいただきました。
SX165はブルームーンオーディオらしい、クリアでメリハリがあり、しかしクセはなく、同ブランドのテーマである「機械ではなく楽器。」を体現しているモデルです。
CX165の方は、SXと同じ165ミリ径のコアキシャル(同軸)モデルです。こちらもSXと全く同じ素材、工法で制作されており、ハイエンドコアキシャルらしく、別体式のネットワークが付属しています。

デッキの方は、ハイエンド1DINメインユニットとして超ロングランを誇る、我らのパイオニアのDEH-970(税別35,000円)、4chアンプは同じくパイオニアのコンパクトモデルGM-D1400?(税別16,000円)です。
シトロエンの純正デッキは、今ではめずらしくなった1DIN規格タイプで、かつ、OEM供給元が同じパイオニアなので、デザイン・色調ともに外観の印象は大きく変わらずに入れ替えが可能です♪

次に鳴らし方ですが、、DEH-970は50W(最大)の内蔵アンプを4ch分、内蔵しており、スタンダードモードでは、フロント/リヤのフルレンジ4chで接続できます。これがごく一般的パターンですね(別途サブウーファーも接続可能)
音作りにこだわりたい場合はネットワークモードに設定すると、ツイーター・ミッド・ローの3wayマルチ接続が可能になります(当店では圧倒的にこちら)
このうち、ツイーターとウーファーの2way構成で使う場合は、内蔵アンプの4chでまかなえますが、3wayで行こう!という場合は、残りの2ch分を外部アンプによって補う格好になります。

今回の接続は、内蔵アンプの2chを使ってツイーターを直接駆動し、4ch外部アンプでミッド相当のフロントウーファーと、ロー相当のリヤスピーカーを鳴らすという方法をとっています。
前段の説明では、内蔵4chを全部使って、不足する2ch分を外部アンプに頼るハナシになってますが、GM-D1400?は100W×4chと内蔵50Wに比べてハイパワーですし(いずれも最大値)、使わずに余らせとくのももったいないので、ツイーター以外のウーファー系4chは全部こちらでお世話になることにしました。

フロント・リヤと、全スピーカーをグレードアップして、ヘッドユニットもDSP制御までついて純正然とした仕上がり。コレに懸案の?MFD露出の特殊施工も加えて、C5でやっときたいことを一通り実現した事例です。

施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • ヘッドユニット


それではヘッド交換Before/Afterから始めます♪

(下半分の変更点は後回しにするとして)まずヘッド部分。
なんという違和感のなさ。1DIN規格適合サイズという点だけでなく、同じパイオニア製品でデザインの雰囲気も似ているので、同車のオーナー様で見落としてしまいそうなほどの純正感がただよっております。
ステアリングリモコンジャックも共通なので従前どおりに操作でき、機能面でもシームレスに移行できる点もポイント高いです♪

この970はDEH-P01と並ぶ、現行パイオニア製ハイエンドヘッドユニットですので、繰り返しご紹介しておりますが、再度かるくご説明をば。
CD・SDカード・USB・bluetoothとマルチなソースに対応し、オペアンプ・DAコンバーターを始めとする基幹部品にもこだわり、現在のカーオーディオシーンに不可欠なプロセシング機能(タイムアライメント・帯域分割・イコライザー)まで盛り込んだハイパフォーマンス機です。
世が世なら10万円を超えるハイエンドデッキでしか成し得なかった機能満載ですが、デフレの極限期であった民主党政権の終盤ころのデビューなので、驚きの35,000円(税別)という、とてもコストパフォーマンスの高い製品です。

冒頭でも触れましたとおり、接続はフルレンジ4ch(+サブウーファー)のスタンダードモードと、6chマルチのネットワークモードの2択で、今回はネットワークモードをセレクトしています。
HIGH:ツイーター、MID:フロントウーファー、LOW:リヤスピーカーという、ちょっとユニークな3way構成で接続しています。

実は今回の施工の当初は、サウンドアッププログラムによるフロント/リヤのスピーカー交換+MFD交換のみで着手したのですが、施工途中でヘッドユニットも交換しよう、でも、せっかくだからマルチで音作りが楽しめるようにしようということで(チャンネル追加のための)アンプも足したという経緯があり、こういった構成になっています。

いわゆるMIDとLOWが同口径なのでで、順々に大きくなっていく一般的な3wayとは異なりますが、どちらも165mmユニットの守備範囲内の周波数をいれるわけですし、なにより、入力帯域をせばめることによる、振動板の歪みの低減効果のメリットのほうが巨大なので、3way化の目的を十分に果たした音が得られています。
距離が離れたレイアウト問題はどうなんだ?という疑問があるかも知れませんが、リヤのLOWから出せる帯域の上限は250Hz以下ということで、サブウーファーに近い運用形態となり、あたかも前方から聞こえてくるような調整も可能ですので、問題なしです。

ヘッドユニットの下の液晶パネル。これが冒頭で触れたMFD(マルチファンクション・ディスプレイ)です。
オーナー様方には知れたハナシですが、このパネルが、通電・表示状態でコンソールの奥にセットされているんですね。中途半端な共通化の影響なのでしょうか、パネルなしモデルをつくるより、パネルありシステムのまま共用したほうが低コストだった。とかいう感じでしょうか。

いずれにしても、ヨーロッパテイストあふれるパネルを押し込めておくのはもったいないと、表に出しました。
レザー張りで化粧パネルを作って、液晶をはめ込んでキレイにセットしています。なお、パネルの下側にはナナメに逃げが作ってあるので、灰皿(小物入れ)のフタもきちんと開閉可能です。

  • フロントドア

    次はドアまわりの施工を4カットでご紹介します。
    まずは外観ですね。

    フランス車らしい。という形容は月並みですが、流麗な曲線の使い方は国産には絶対といっていいほどないし、他の欧州車にもありそうで無いテイストですね。

    スピーカーレイアウトは、右下の定位置にウーファー。ツイーターは、ミラー裏が三角窓になっていて場所がないので、ダッシュボードの両脇に設置されています。

    この曲線使い&スピーカーグリル周りのデザインからすると、アウターバッフル化しようという場合に、大変なじみの良い造形で作れそうな気がします。勝負前から勝ちが確定している感じですね。

  • ドアトリム取り外し

    トリムを取り外したところです。

    白いスポンジ状のシートでサービスホールが塞がれています。
    再利用が非常に困難な素材ですのでパワーウィンドウの修理などでは部品代として当然のように計上されてしまい、なかなか微妙な気分になるようです。

    このスポンジシート仕様は欧州車の代名詞でもあったわけですが、現行車ではだいぶ減ってきました。最近主流の樹脂パネルによる隠蔽のほうが、防音・防水といった効果と、製造・メンテのコスト面で勝っているということなのでしょう。

    純正スピーカーはブラケット一体式で、リベットで固定されています。

  • アウターパネル作業

    スポンジシートを剥がしてあれこれやっているところです。

    きれいに清掃、脱脂して、アウターパネルの防振をします。
    ドアチューニンググレードの防振なので、素材はオーディオテクニカのAT7560Rを使っています。

    スピーカーを取り外し、配線引き込み、、というところですが、このクルマの場合、ボディとドアの配線経路の確保に、よくあるゴムブーツにハーネスを通すタイプではなくて、(純正スピーカーケーブルを含んで)カプラーで接続する方法をとっています。
    ただ、こういったパターンでも、カプラーの構造に余裕がある場合は、一定の加工をしてnewケーブルの通路を確保するのですが、タイトでそれが叶いません。

    そうなると、前述のゴムブーツに準じた経路を確保するために、ボディに小穴を開ける加工が必要になるわけですが、このクルマは、そういった加工をする場合に、ヒンジ周りの設計の都合で、フロントフェンダー側の分解が必要になり、だいぶ予算が膨らんでしまいます。
    よって、より低コストで済ませる選択肢として、カプラー部分は純正の接続を活用し、状況に応じてカプラー前後のケーブルを置き換える方法を提示させていただいております。

    なお、今回の例では、フロントドアスピーカー・リヤドアスピーカーともに純正ケーブルを使っています。(ツイーター線は別経路のため、まるまる新規敷設)

  • インナーパネル作業

    ドアの最終工程です。

    純正のスピーカーケーブルの末端に、スピーカー接続用のギボシを取り付けたら、カスタムバッフルを介してSX165を取り付けます。

    ドア防振の方は、オーディオテクニカのAT7550Rを使っています。
    サービスホールを塞ぎ、要所要所を押さえておきます。

  • ツイーター取り付け状況


ツイーターは標準の位置で差し替えを行いました。
前後で御覧ください。

三角形ですが、前述の通り、「ミラー裏のカバー」ではありません。
この三角形がダッシュボードの両端奥に取り付けられています。写真は左側用で、向かって右側がフロントガラス、左側がピラーにそれぞれ接する位置関係になります。

ご覧のように純正ツイーターの方が固定されている面積が大きいので、接着剤多めで隙間を埋めるように固定しています。
センターが右下方向にずれて見えると思いますが、純正ブラケットの段階から、中心がオフセットしているんですが、当方が適当にやったわけではありません(笑)

  • リアドア

    それではリヤに移っていきます
    フロントドア同様に個性が光るデザインです。
    フロントに比べてコンパクトですが、省略されている要素がないので、ギュッと濃い感じがします。

    リヤの純正スピーカーは、右下にフルレンジ一つです。

  • ドアトリム取り外し

    トリムを外したところです。
    こちらもフロント同様、こじんまりとしたスポンジシートが貼られています。

    スピーカーは同口径のユニットがリベットで固定されています。

  • アウターパネル作業

    アウターの作業もフロントと同様です。

    スポンジシートを取り除いて、オーディオテクニカのAT7560Rを貼ります。
    スピーカーケーブルはフロント同様、純正線を使いますので、末端処理のみ行っておきます。

  • インナーパネル仕上げ

    リヤドアの仕上げです。

    リアスピーカーは、ブルームーンオーディオのコアキシャルタイプ、CX165を使っています。
    当初から、リヤドアを含めた3way構成というプランであった場合、ここはSX165のウーファーを単品で用意する手もありましたが、当初はリヤもフルレンジで鳴らす予定でしたので、一つで上から下まで完結できるコアキシャルタイプになっています。

    なお、スピーカー右上(1時の位置)に後付けされているのは、CX165の別体式のネットワークです。
    フルレンジ信号をここにいれて、一定の周波数以上を中心の小さなツイーターへ、以下を周りのウーファーへ分配できるようになっています。ただ、前述の通り、あとからローチャンネルで使うことになりましたので、DEH-970の設定上、250Hzが上限となります。よってツイーターには全く信号がいかない状態です。

  • パワーアンプ

    アンプの設置状況です。

    非常に撮影がしにくい場所だったので、おもいっきりクローズアップ状態になっております。
    場所は運転席の足元より少し上のあたり。カーペットの終端付近ですので、水準がお分かりいただけると思います。
    左側の黒いのは、アクセルペダルです。

    このあたりに、コンパクトさをフルに生かして、アンプを固定しています。
    今回使ったカロッツェリアのGM-D1400?は、181 mm(W)×38 mm(H)×64 mm(D)とコンパクトなので、こういった狭小スペースでも取り付けが可能です。

    ちなみに、固定は短いタッピングネジです。
    エンジンルームとの境界にあたるバルクヘッドには、防音のためにゴムがラミネートされており、十分な厚みと硬さがあったので、短いネジで留めることができました。

  • ハンズフリーマイク

    最後はステアリングコラムに返ってまいりました。

    DEH-970付属のハンズフリーマイクは、ここに取り付けました。
    デッキとスマートフォンをペアリングしておくと、着信時に相手の番号が表示され、一番大きなボタン(ロータリーコマンダー)をポンと押すだけで、通話が可能になります。また、割り込み通話(要契約)や、出たくない人からかかってきたときの拒否など、一通りのことがイージーオペレーションで可能になります。

    このコーナーをご覧いただいているギャラリーの皆様的には、まあ、ハンズフリー通話対応デッキって、そういうもんだろうなー、というくらいの感想だと思いますが、自車にあらたに導入なさったお客様は例外なくお喜びになりますね♪
    「生活が豊かになる買い物」と言えると思います。

  • 作業後記

    今回はシトロエンC5のデッキ交換・アンプ増設と、全スピーカー交換の事例を御覧いただきました。
    文中でも触れましたとおり、前後スピーカー交換の施工中にデッキ交換、かつ、マルチ化へのプラン変更となったため、前席から後席に渡る6スピーカーを使った3wayという、ユニークな構成になりました。

    HIGH、MID、LOWの3帯域のうち、MID以上が前、LOWが後。と表現してしまうと、語感的にムムム?となってしまうかもしれませんが、数値的で表現すると、
    HI:1.25kHz以上
    MID:12.5kHz〜25Hz
    LOW:250Hz以下
    ということで、フロントのドアスピーカー=MID出力として設定できる最も低い音が25Hzということですから、25とはいわずとも、フロントで完結する3wayでの設定に比べて、200とか、幾分低めに設定することで、「スピード感のある2wayにコントローラブルなサブウーファー」のような鳴らし方ができます。
    ただ、リヤスピーカーは250Hz以上は出ませんので、後におすわりの方からクレームがついた場合は、音を消しちゃうか、でっかくするしか無いですね(笑)

    なお、今回の事例と同様にスピーカー交換を行って、どの席でも平均的に聴けるようにしようという場合はスタンダードモードを選択することになります。
    この場合、
    FRONT:フルレンジor50Hz以上
    REAR:フルレンジor50Hz以上
    となり、フロント出力の先にSX165のネットワークが入ってツイーターとウーファーに分配されます。どうように、リヤ出力の先にはCX165のネットワークがあって、コアキシャルの真ん中のツイーターと周りのウーファーの切り分けを行うことになりますね。
    なお、スタンダードモードの場合は、上記4ch以外に、サブウーファーを追加することが出来ます。(パワードもしくは外部アンプ付きのシステム)
    サブウーファー出力の上限は200Hz以下で設定できますので、この場合はフロント・リヤにハイパスフィルターをかけて(50Hz以上で設定可)、音の境界を調整することになります。

    この他、リヤ交換の予算は節約して、、ということなら、?フロント2wayだけSX165に交換して、リヤは純正でスタンダードモードの4chでならす一般的なパターンとか、?リヤ接続は切っちゃって、フロント2wayに4chを割り当ててマルチで鳴らすとか、パワードサブウーファーを足すとか、ご予算に応じていろんなやり方があります。

    どうぞお気軽にご相談くださいね(^o^)♪

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