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サウンドプロ

AUDIQ7のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • アウディQ7のスピーカー交換の様子です

  • 事例No.598(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    AUDI Q7

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO RX165
    センタースピーカー:BLUE MOON AUDIO MX080
    リアスピーカー:純正
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    フロント2wayにブルームーンオーディオのフラッグシップモデルをアウターバッフル形式でインストールしました。
    ツイーターもピラー埋め込みスタイルで取り付け、クリアな再生環境を整えました。

  • ダッシュボード


Audi Q7のダッシュボードです。
2002年デビューのポルシェカイエン、VW・トゥアレグを追って、アウディ初のクロスオーバーSUVとして2006年にデビュー。10年後の2016年に最初のモデルチェンジを経験し、今に至ります。

今や、ロールス、ベントレー、ランボルギーニ、果ては流石にナイだろう、、とされてきたフェラーリまでSUVを出そうという時代に突入し、アタマがついていけませんが(^_^;)、ランドローバー以外に選択肢のなかった「ラグジュアリーSUV」カテゴリの開放・拡大のきっかけとなったのがこの3兄弟ってことになるんでしょうね。

この三兄弟(ってことにしちゃってますが)は、車好き・外車好きで、かつ、家族ができてからでも支障なく乗れるファーストカーとして市場のニーズにばっちりマッチしているようで、当店でもたくさん対応させていただいております。
現時点でカイエン2台トゥアレグ3台Q7 6台が登録されてますね。ご利用ありがとうございます(^_^)


今回ご紹介するQ7はサウンドアッププログラムによるフロント2wayスピーカーと、センタースピーカーのインストールです。

お選びいただいたスピーカーは、当店一番人気のブルームーンオーディオのフラッグシップモデル、RX165(税別180,000円)です。
クセの無さと、表現力・パンチ力の豊かさを評価ポイントに挙げられるお客様が多く、デモボードで試聴を重ねまくったお客様ほど、「ちょっと予算オーバーだけども(笑)」とおっしゃりながらお決めいただくパターンの多いモデルです。

この銘機のパフォーマンスをしっかり引き出すべく、今回は振動板を露出させたアウターバッフル形式で取り付けます。防振の方も、先般より採用しましたDr.Artex(ドクターアルテックス)のデッドニング材を使って、ガッチリとエンクロージャーを形成しました。
尖った防振材といえば、以前のStPに続いて、何故か毎回ロシア産で、Dr.Artexもまた然りです。
今回のコレはアウターパネル用に5層構造・4.0ミリ厚、インナーパネル用に3層2.6ミリ厚と、従来より多層で厚く、高い防振性能を持つ材料です。

センタースピーカーは、同じくブルームーンオーディオの8cmモデルであるMX080をセレクト。
こちらもバッフルを作ってフィッティングし、吸音材で調整して仕上げました。


時代に合わせて、モニターパネルが中央に立たされていますが、平坦なダッシュボード、奥行きのあるフロントガラス、SUVならではの高いルーフと、音作りの素材として申し分のないクルマです。
DSP調整によるゴマカシが効かず、インストールの良し悪しが結果を大きく影響するアナログシステムですので、基本の手順どおりにしっかり仕事したいと思います(`・ω・´)ゞ

それでは作業の様子を御覧ください♪

  • フロントドア


それではドアの外観チェックです。
ご要望の多い、外観の変わらない音質アップ。ではなく、外観は変わるけど、音質も格段に変わる!アウターバッフル形式なので、前後並べてご覧頂きます。

標準のスピーカーグリルは、輪郭がはっきりしており、かつ、少し高くしてあって、作り変えがしやすいデザインになっています。
今回は、このスピーカーグリル領域をきっちりトレースして、アウターバッフルを形成しました。

ドアのインナーパネル(鉄板)からドアトリムまでのクリアランスが大きい車なので、スピーカーリングを10センチ近く積層して、バッフル面まで持ち上げています。
アウターバッフルの部分には、ウルトラスエードという起毛素材を貼って仕上げています。
RX165のマットブラックのダイキャストグリルに合わせて、真っ黒の素材を合わせたのですが、カメラのレンズは蛍光灯経由の緑系の反射光マトモに受け取ったようで、撮影した当人がビックリするほど緑に写っています(笑)

加工するのもなんかおかしいので、そのまま掲載しております。脳内で黒に変換お願いします。

  • インナーパネル

    ドアトリムを取り外したところです。

    最近は、国内外問わず、樹脂パネル等によるサービスホールの隠蔽化が急速に進んでいますね。このQ7も全部塞がれています。
    パワーウインドウのモーター等をたくさんの部品がアッセンブリーされているモジュールパネルであれば、組付け工程の生産性アップが直接的な背景だろうと推測できますが、単純なホールであってもパネルで塞ぐようになってますね。

    こういったパネルが登場してから始まったのがデッドニングの要否論争(*_*)です。

    デッドニングの目的は?気密性の確保と、?ビビリ耐性の向上ですが、一般的な「穴だけのサービスホール」に比べ、パネルが遮蔽されている分、?はある程度達成されていて、振動板が押し出した波動が穴を通って後ろ側に回り込んでしまう「位相の相殺」はかなり起きにくくなっています。しかしながら、どんな素材にもある固有振動数に対する共振現象(特定の周波数が伝わると一緒にビリビリしてしまう)、すなわち?への対処についてはノーガードです。
    よって、こういった現場においても、ハイファイ的にはデッドニングは有効、というか必要なんです。

    試しに、非デッドニング車両でボリュームをちょっと大きくしてみてください。
    上げるにつれてグワグワグワーと次第にうるさく感じてきます。これは楽曲の一部であると脳が期待する波動と、共振によって雑多に生じた波動が混ざり、混沌とした波動のかたまりになるからうるさく感じるんです。

    デッドニングすることで、(スピーカー以外から発せられる)後者の波動の発生を抑制するので、耳に届く波動の期待と現実のズレが少なくなり、うるささを感じにくなります。その結果、防振前にウルサイと感じた水準より、はるかにボリュームを上げても気持ちよく聴けちゃうという超常現象を体感することになります。

  • アウターパネル防振

    それでは、実作業に入っていきます。
    アウターパネルの防振です。

    ロシアってどんだけウルサイところなんでしょうか、またしてもロシア製の新ブランドDrARTEXを採用することになってしまいました(笑)
    このブランドには、5種類ほどの仕様違いの材料がラインアップされているのですが、あれこれ試してみた結果、デッドニング施工時の標準材料として、以下の2点を採用することにしました。

    インナーパネル用「Earth Gold HD」:3層構造・2.6mm厚・4.1kg/?
    アウターパネル用「Earth Quatro」:5層構造・4.0mm厚・6.4kg/?
    いずれも、直近まで標準採用していたサイレントコートよりも厚くなっています。

    写真のアウターパネル防振工程では、この4ミリ厚の材料を短冊状に切って、等間隔に貼り付けます。
    施工のやり方は以前と一緒ですが、音出ししてみると、ビシッと制圧されている感じに少し違いがあります。

    ※上記の層の内訳は以下です(・o・)
    5層:
    自己粘着層、合成ブチルポリマー層、アルミ層、合成ブチルポリマー層、アルミ層
    3層:
    自己粘着層、合成ブチルポリマー層、アルミ層

  • インナーパネル作業

    次はインナーパネル側です。

    こちらでは、レイザーラモンHGっぽい響きの「Earth GOLD HD」を使って施工します。
    アウター用が4.0ミリ厚だったのに対して、こちらは2.6ミリ厚です。
    デッドニングの仕法に従って、全面貼りいたします。

    スピーカーを取り付ける積層バッフルの背がだいぶ高いですね。
    冒頭で触れましたように、最近のクルマとしては、インナーパネルからドアトリムまでのクリアランスがたっぷりあるので、背が高くなりました。

    今回は純正ナビ(MMIナビゲーション)標準のアンプ駆動ですが、このレベルまでしっかりデッドニングしておけば、駆動力のあるDSP内蔵アンプや、外部アンプで駆動しても、雑多な共振の発生をしっかり抑制してくれると思います。
    色も強そうです!

  • ピラーツイーター埋込加工

    ツイーターの取り付け状況です。

    ここ最近、2例ほど同様の事例をご覧いただいておりますが、パテ等を使って取付部を形成後、研磨して、合成皮革を貼って仕上げるパターンです。
    ツイーターユニット下方のくぼみというか、くびれがかなり強めなので、後で浮いてきたりしないのか心配になる方もいらっしゃると思いますが、性能の良い接着剤と、貼り方のテクのおかげでしっかり強度を出せています。

  • センタースピーカー(純正ユニット)

    今回はセンタースピーカーも交換しました。
    写真は純正ユニットが収まっている様子です。

    色合いが地味なので、わかりにくいかもしれませんが、中央のネットグリルの奥のくすんだベージュがそれです。

    センタースピーカー交換は、フロント2way交換の他に予算が追加になりますので、ご予算次第ということになりますが、基本的に交換をおすすめしています。

    理想的な音像を得るためには、各ユニットからリスナーに届く音のバランスと音量が揃っているのが望ましく、ご家庭でスピーカーの中心に座るような聴き方がベストです。
    しかし車だと、ドライバーは右側に座っていますので、右側の音、特に指向性の高い高音域が強く感じられます。これを補正するために、左右のバランスを左側に寄せて、調整することになります。
    仮にDSPによって、音の再生タイミングを変える手法(タイムアライメント)を含めた調整を行った場合でも、距離の違いを補正で克服するという意味合いで、考え方はおなじです。

    これでドライバーはルンルン♪ですが、このいずれの場合においても、助手席側の方には「左の音が基準より強くて、右側が基準より小さい」バランスの悪い音で我慢してもらうことになってしまいます。
    一昔前は、硬派?にこのような調整をしていましたが、現代のファミリーユースのお車だとそういうわけには行きません。?全ての乗員が均等に満足できる設定か、?状況に応じて変えられる設定である必要があります。

    今回のようなアナログシステムの場合、ドライバーだけであれば、左右バランスをいじって右を弱く、左を強くしてしまえばよく、かえってセンタースピーカーが不要になってしまうくらいですが、助手席にもお座りの場合、左右均等に出して、センタースピーカーで補うと、全席のふたりともそこそこの左右バランスで聴くことが出来るようになります。

    また、DSPをつかったデジタルシステムの場合も同様で、ドライバーだけの場合は左側の音を早く大きく、右を遅く小さく再生させる設定とし、二人のときは上記と同様に左右均等+センターで補う設定とすれば、運転の品質と、車内の平和が常に保たれるというわけです。

  • 吸音材

    センタースピーカーのエンクロージャーを整えるために吸音材をつめているところです。

    こういった値段のする外車の場合、ただ単にスピーカーが付いてますというだけでなく、ちゃんと背面にエンクロージャー的な器が設けてあり、振動板の前後をある程度区切る配慮をしてくれています。(ワキは少し漏れてますけど)
    しかしながら、こういったごく小さな器につけたスピーカーに関して、より良好な稼働環境を整えてやろうといった場合、至近距離にある背面の壁にあたって跳ね返り、振動板の動きにブレーキを掛けてしまう波動をうまく解消してやる配慮が必要になってきます。
    その目的で充填するのが、この吸音材になるわけですね。

    上述のとおり、センタースピーカーは「補正の道具」的な位置づけですので、そうじゃんじゃん鳴らすものではありませんが、より丁寧に考えていくと、吸音材による整備はやったほうが良いということになります。

  • MX080

    最後は入れ替え完了の図です。

    スピーカー固定用薄型バッフルを介して、所定の位置に固定します。
    ご覧のように入り口が逆かまぼこ型?なので、滑り込ませるような感じで入れました。
    両端のネジは真上から締められました。

    このユニットは磁力が大きくてサイズが小さいネオジムマグネットをつかっているので、モーター部の駆動力の強さの割には奥行きが浅くて、取り回しが非常に良いですね。
    このようなダッシュボードや、クリアランスのきついメルセデスのドアスピーカーのようなケースでは、ほぼ問題なく装着ができています。

  • 作業後記

    今回はアウターバッフル&ツイーター埋め込み仕様のサウンドアッププログラムの事例を御覧いただきました。

    はじめの一歩としては、ウーファーはインナーバッフル形式で、ツイーターは標準の位置の入れ替えでという標準的な仕様で、十分変化を楽しんでいただけると思いますが、どちらのユニットも露出させ、物理的な障害を取り払うことで、コレ以上無いクリアな音を楽しんでいただけるようになります。

    また、今回はセンタースピーカーのグレードアップも図り、他の乗員の方も等しく聴きやすい音場を創ることが出来ました。
    文中でも触れましたように、トライバーお一人だけを前提とするのであれば、センタースピーカーは必ずしも必要ではありませんが、助手席の利用率も高い場合は有用なユニットです。
    フロント2wayのグレードアップの際は、合わせてご検討ください。

    サウンドアッププログラムによるフロントスピーカーの交換から、アンプ、DSP、サブウーファー等のコンポーネントを含むシステムまで、ご要望とご予算に応じて、柔軟にプランいたします。
    どうぞお気軽にお声掛けください♪

    ご質問・ご用命のご連絡はお気軽にどうぞ♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!