BMWM140iのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.577(お問い合わせの際にお伝えください)
model
BMW M 140i
system
メインユニット:純正
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:BEWITH LF-BMF30
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:純正
ケーブル:純正
comment
BEWITHのフロント2wayキットと使ったBMWブライトオーディオパッケージの施工例です。
金属系素材ダイアフラム特有の、中高域のピュアなテイストが感じられる音が出ています。
M140iのダッシュボードです。
BMWのグループ会社であるBMW Mが手掛けた、1シリーズベースのチューンドモデルです。
ダッシュボードの外観は、ハンドルの「M」エンブレム以外、特に派手にしてあるわけではなく、ほぼノーマルと変わりません。
が、イグニッションONで、おおっ!これは只者じゃねえな。。と気付かされます。
それもそのはずで、ベース車である118iに載るエンジンは、1.5リッター直列3気筒、最高出力は136psなのに対して、3.0リッター直6ターボ、最高出力は340psとほぼ倍になってます。
市場の期待に応えてナンボなので、モデルチェンジのたびに辛口になるのは致し方なしですが、他シリーズに比べてファミリーカーの色彩が強い1シリーズ枠としては若干ビーストな感じになってます。
なお、次期1シリーズはFF化されることが決まっており、スポーツ走行好きの方の心にさざなみを立てておるようです。
さて、そんなM140iのオーダーはBMWブライトオーディオパッケージF1によるフロントスピーカー交換です。
スピーカーは11ブランドの選択肢のなかから、BEWITHをお選びいただきました。
BEWITHから発売されているBMW向けキットは以下の3タイプとなっており・・
LFCT-BMF30(フロント2way+センターも2way) 162,000円
LFC-BMF30(フロント2way+センターはフルレンジ1個) 145,000円
LF-BMF30(フロント2way) 110,000円
今回はフロント2wayのLF-BMF30をお選びいただきました。
オシャレな白黒カラーリングは、BEWITH始まって以来の伝統です。
造りの点では、振動板にアルミとマグネシウムを使っているのが特徴で、一口でいうと情報量多め。中高域の緻密な描写を得意としているユニットです。
キットはツイーターとスコーカーから構成されており、シート下のウーファーは純正ユニットを使うタイプです。
今回のお車はツイーターレスの標準オーディオでしたので、オプションオーディオ用のツイーターカバーを調達して交換しました。
スピーカーケーブルは、シート下ウーファーから上に登ってくる純正ケーブルの内、両ユニットにつながる部分を付属のショートパーツに置き換えて配線します。
純正スピーカーの場合、デッキから出たフルレンジがまずシート下ウーファーに入り、そこをハブとして高域ユニット群向けに出力される段階でハイパスが入り、スコーカーとツイーターに分岐した後のツイーター側にももう一つ、ハイパスが入る仕組みになっていますが、今回のキットの場合、ツイーター側のハイパスフィルターの考え方は同じですが、スコーカー側のフィルターは(高域側の抑制も行う)バンドパスフィルターになっています。
純正の場合、?大元→?ツイーターと2段階で低域をカットするだけなので、スコーカーの高域側がツイーターとかぶりますが、当キットでは、スコーカーにバンドパスフィルターを適用するので、ツイーター/スコーカー間の切り分けが明確になり、純正に比べて中高域のクリアネスがアップします。
ドア防振も抜かりなく行い、スピーカーの稼働条件の整備もバッチリです(^o^)
それでは施工の様子をどうぞ御覧ください〜♪
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フロントドア
ドアトリムの様子です。
写真は施工前の状態ですので、ミラー裏の三角カバーはツルンとしています。
オプションオーディオ用のツイーターグリル付きカバーを調達して、交換作業に備えます。
1シリーズのスピーカーは3wayですので、前述のツイーターの他に、スコーカーと、シート下にウーファーが付きます。
スコーカーはデザイン上手で、一見、気づきにくいですが、ドアグリップの前方のネット裏に隠れています。
直径は10センチです。
ドアの下半分には、お約束の巨大ポケットです。収納力は冷蔵庫のドアといい勝負ですね!
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ドアトリム取り外し
ドアトリムを取り外したところです。
スピーカーホール&インナーパネルの大部分を覆うスポンジシートと、純正スピーカー、ハーネス類と、いつもの光景ですね。
BMWの1シリーズの現行モデルの型式はF20系といった具合に、頭にFがついています。
オーナー様なら御存知の通り、一つ前の世代はEだったのですが、この時代は、ドアスピーカーがドアトリム側に取り付けられていました。
この場合、ドアトリムとインナーパネルとの空間がエンクロージャーになりますので、この両者を防振し、原則としてアウターパネルは手を付けませんでした。
F時代になり、インナーパネルに付くようになってからは、その他多くのクルマと同様、インナーとアウターパネルを防振するようになりました。
音的には、スピーカーバスケットを硬い鉄板に固定できる分、後者のほうがベターですね。
(E時代でも、スピーカーホールを空けて、MDFバッフル製作と、それなりの工事を行ってインナーパネルへの固定を希望されるマニアなお客様もいらっしゃいました)
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アウター作業
作業開始です。
スポンジシートを剥がし、アウターパネルを含めて清掃・脱脂を行い、アウターパネルを防振します。
防振材はおなじみオーディオテクニカのAT-7560Rです。
スピーカー(スコーカー)はBEWITHのLF-BMF30に交換した後ですね。すでにシャネル的なおしゃれムードが漂っております。
フィルター・スピーカーケーブルといったショートパーツの他、アルミ製の専用バッフルもセットになっていますので、切ったり削ったりといった加工なしで取り付けられます。
配線の経路は、冒頭の配線図でもお示ししております通り、デッキからシート下の16cmウーファーにフルレンジの1ch信号が入り、そこからドアヒンジを経由して上がってきて、ハイパスフィルターを介してスコーカーとツイーターに分岐されています。
BEWITHのキットでは、この分岐ポイント以降を置き換える格好になります。
スコーカーの右側に見えるのが、その配線の皆さんですが、ツイーターへは青色のハイパスフィルターを介して、スコーカーへは、黄色のバンドパスフィルターを介して、それぞれつながっています。(赤いスピーカーケーブルもキットの付属品です)
順序が逆になりましたが、ツイーターユニットも交換が済んでおります。
半分、見切れてしまっていますが、ツイーターの白い振動板をネットの奥にご確認いただけると思います。
スピーカーの周りのチャコールグレーのシートは、キットに付属していた「アコースティックシーラー」という防振材です。
くるっと貼っときました。 -
インナー作業
ドア作業の最終工程です。
サービスホール塞ぎと、共振の除去を目的として、防振材を貼ります。
青地に赤でチカチカしますね。
こちらのカットだと、ツイーターカバー全体が写っておりますね。
よくよく見ると、ユニット取付部に軽く仰角がつけてあり、周囲もホーン状に形成されているので、上向きに音が放出されるようになっています。
音像が上がりやすくなりますので、これはありがたいですね。
スコーカーにも軽く触れておきます。
標準の10cmに対して、BEWITHは8.8cmと一回り小さくなっています。
予備知識がないと、大きい=良い!との連想が働きやすいと思いますので、ちょっともやっとされる方がいらっしゃるかも知れません。
2.5センチのツイーター、10センチのスコーカー、16センチのウーファー、25センチのサブウーファーと、隣のクラスの大きさと比べた場合、再生可能な周波数が明確に違ってきますので、ユニットの造りの良し悪しと、大きさは分けて考える必要がありますが、今回の10cm vs 8.8cmの戦いでは、総合評価=造りの差です。
歪(ひず)みにくさと、狙った周波数特性が出せるように適正化が図られた振動板が採用され、それを駆動するボイスコイルと大型のマグネットが控えていますので、純正が勝てる相手ではありません。
特に、アルミとマグネシウムのハイブリッドという金属系振動板らしい、高域のピュアな、雑味のない感じが印象的です。
パーフェクトな音像形成のためには、高域から超低域までバランスよく再生されるよう、性能の揃ったユニットで固めるのがベストですが、実聴ベースでの感応度(≒満足度)の点では、人間の耳が感じやすい帯域と言われるを1000Hz手前から4000Hzあたりを受け持つ、中高域ユニットの性能の寄与が相対的に大きいので、低域のウーファーを交換するかしないかは別として、こういったハイスペック製品で輪郭を決めちゃう選択もアリですね。
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ツイーター交換
最後にツイーター交換の状態を御覧ください。
写真に写っている三角はharman/kardonオーディオ選択時に装着されるツイーターカバーで、今回調達したものです。
ここに、LF-BMF30付属のツイーターユニットをはめ込んでいます。
周囲をキット付属のスポンジで巻いて寸法調整していますが、加工なしでついています。
このあと、ツイーターカバーの中の空洞を埋めるためのスポンジの塊をはめ込んで、もとに戻して終わりです。
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作業後記
今回はBMWブライトオーディオパッケージで初登場となるBEWITHのキットを使った施工例をごらんいただきました。
プランの標準では、JBL製のBMW専用ユニットを使っておりますが、この他にも、全11ブランドからお選びいただけるようになっています。
メニューのバリエーションとしては
●フロントスピーカーの交換と防振を行うF1、センターも交換するF2
●上記にリヤの交換も行うF1R/F2R
●上記にaudisonのプロセッサーアンプAP8.9bitを加えたF1-8・F1R-8/F2-8・F2R-8
という構成をとっており、ご希望とご予算に応じてお選びいただける幅をもたせています。
純正の音に飽き足らないオーナー様に自信を持ってお勧めしたいパッケージです。
どうぞご検討ください。ご質問やカスタマイズのお問い合わせもお気軽にとうぞ♪
ご連絡お待ちしております。
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!