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サウンドプロ

ホンダフィットハイブリッドのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • ホンダフィットのスピーカー交換の事例です

  • 事例No.573(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ホンダ フィット ハイブリッド

    system

    メインユニット:VXM-194VFi
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:carrozzeria TS-V173S
    リアスピーカー:なし
    パワーアンプ:内蔵
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    サウンドアッププログラムでカロッツェリアのV-173Sを取り付けました。
    先々の再生系のグレードアップを視野に入れて、デッドニンググレードの防振+アルミバッフルで施工しました。

  • ダッシュボード全景

    ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です


  • ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です

ホンダ・フィットのダッシュボードです。
2001年デビュー。2007年、2013年とモデルチェンジを経て、現在モデルで第3代目です。
第一次ITバブルの頃、トヨタ・ヴィッツと切磋琢磨して、今日のコンパクトカー市場を切り拓いた立役者です。

年々小型車志向が強まり、上位は混戦模様ですが、ベスト10には必ず入ってますので、当店でも施工経験の多い車の一つです。

今回お迎えしたフィットはのプランは、サウンドアッププログラムによるるスピーカー交換です。

多めの予算をご提示いただけましたので、スピーカーはカロッツェリア・カスタムフィットカテゴリのフラッグシップモデル、TS-V173S(60,000円・税別)を起用しました。
加えて、将来的なグレードアップも視野に入れていらっしゃるご様子なので、アンプやDSP導入によって、パワーとディテールを追求する際に不足の無いよう、ドア防振はデッドニンググレードで施工しました。

さらに高音質の追求!ということでバッフルにも予算配分!
当店標準の硬質MDFにくらべて、硬さと重さの点でアドバンテージのあるジュラルミン製バッフルを使いました。

スピーカーのバスケットをしっかり固定することで、コーンの律動の軌道が安定するので、土台となるバッフルはできる限りしっかりしたものであることが望ましいです。そのため、当店の標準のバッフルは硬質MDFをつかって制作しておりますが、木材の性質上、ボルトで締め付けた際には多少ひずみが出ますので、ボルト付近と、ボルト間の中間点とを比べると、バスケット⇔バッフル⇔インナーパネルの密着度にどうしても差が出てしまいます。

それを大きく改善するのがジュラルミン製バッフルです。硬い素材をNCで高精度に加工して制作されたバッフルは、ご想像のとおり、歪み耐性が高いので、密着度を均等に保ちつつ、しっかりとした締め付けが可能になります。
また、アルミと言うと軽〜いイメージがあるかも知れませんが、MDFに比べて約3倍の重さがあるので、高い振動吸収性能を発揮してくれます。

このようにハードを整えた上で、接続方法も高音質追求仕様です。

カロッツェリアのTS-V173Sに付属しているネットワークは、高域用と低域用が分かれていて、それぞれ別ケーブルで接続できる「バイワイヤリング/バイアンプ接続対応」になっています。
高域・低域を別系統にすることで、?介在する部品の抵抗値を減らす?相対的に大きな電流が動く低域側のスピーカーのモーター部分で発生する逆起電流が高域側に回り込んで音を濁すのを防ぐ。ために考案された接続方法です。
バイアンプ接続の場合、各スピーカーに1つづつチャンネルを割り当てることになるので、俗に「マルチ接続」などと呼ばれる方法です。

一般的には、複数のチャンネルを持つ外部アンプと接続するケースを想定した方法ですが、ナビの前後左右4chを外部アンプに見立てて接続することで、同様の効果を得ることが出来ます。
ただ、お察しの通り、コレをやるとリヤスピーカー用の出力もフロントで消費することになり、後部座席の方の視聴権を奪うことになります(笑)。
お客様のご意向を確認したところ、できるだけ音が良くなる方向でいきたい&後ろにはほとんど乗らないよ。とのことでしたので、この接続方法を取らせていただきました。

ハイブリッド構造のバッフルと、バイアンプ接続、デッドニングでより高品位なサウンドを獲得することができました。
施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です

    フロントドアの外観です。

    This is HONDA
    こういうエッジの利いた☆スポーティーなデザインはホンダならではですね。
    特に六角のスピーカーグリルなんて、ホンダ過ぎてキュンときますね。

    収納も今の車らしいですねー。ペットボトルが入る、大きな開口部を持っています。
    ドアハンドルの斜め下に、少しくぼんだ平らな場所がありますね。

    ここは、ディーラーオプションのツイーターを取り付けるところです。
    内装の裏側を見てみると、ガイドのポンチが設けられており、指定されたホルソーで穴をあけて、ユニットを固定するようになっています。
    穴をあけちゃうんじゃ、純正戻しできませんねぇ(笑)

  • ドアトリム取り外し

    ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です

    それでは失礼します。ということで、トリムを外したところです。
    ビニールとブチルゴム、純正スピーカーといういつもの風景です。

    全日本強力ブチルゴム選手権は、これまでのところずっとホンダが優勝です。
    なかなか手ごわいです。

    そういえば、純正スピーカーの仕様もホンダならではです。
    ユニットの下側に設けてある爪を、所定の穴に引っ掛けて、上のネジ一本だけで固定する構造になっています。

    トヨタのリベット方式より、圧倒的に組み付けが早いですよね。
    これならF1のピット作業時に取り付けても、順位に影響なさそうです。

  • アウターパネルデッドニング

    ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です

    それでは作業に移ります。

    ビニールを剥がして、ブチルゴムを除去し、脱脂、清掃を行います。
    続いて、アウターパネルの防振です。

    上述のとおり、防振性能の高いデッドニンググレードでの施工ですので、短冊状に切った防振材を等間隔に貼り付けていきます。

    サイドインパクトビームや、補強リブがあるので、縦一本にスッキリ!と貼らせてくれませんが、この溶接部分に限って言えば、防振材を貼るよりも構造物がくっつけてあるほうが(微振動は別として)面としての振幅の大きなブレには強くなるので、このほうがよいですね。

  • ジュラルミンバッフル

    ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です

    これがジュラルミン製のバッフルです。
    M&M製のInnerBaffleBaseという製品です。

    冒頭でもご説明しましたとおり、当店の標準素材の硬質MDFに比べて、金属ならではの「硬さ」と「重さ」が魅力のバッフルです。

    木材はMDFやホワイトバーチなど、素材の違いに応じた余韻の表現に優れており、引き続きバッフルのメイン素材でありつづけることは間違いない所ですが、締結の対象となるインナーパネルとスピーカーバスケットとの密着度の点においては、課題を残しているのも事実です。
    その克服と、共振周波数の分散を目的として、鉄やアルミリングと組み合わせたハイブリッド構造なんていうのも作りますが、超ハイエンド志向の高額品になってしまいます。

    このアルミバッフルは、余韻表現の点は木材に譲りますが、均質な密着度を保ちつつ、強力な締結を可能にするので、リニアでカチッとした正確な音を出すのに優れています。
    また、MDF比・約3倍の重さにより、振動吸収性能が高い点も、リニア再生に一役買っています。

    あと、写真ではわからない裏側の加工についても説明をさせていただきます。

    フィット向けの市販バッフルは、鉄板の加工をしないでトレードインをする為に、爪2ヶ所のところにワッシャーとねじで止めるので(前の写真参照)、取付内径よりもさらに内側にリブが飛び出てしまいます。
    要は、スピーカー背面の空気の通り道にエラが飛び出している状態で、この抵抗によりコーンの動きが抑制され、音がこもる。という症状が発生します。

    今回は、鉄板の加工をご許可いただきましたので、下半分の両サイドから飛び出してる部分を切除しています。
    でも、防錆の処理はしてありますし、切除の程度もぎりぎり純正スピーカーに戻せる範囲に抑えてありますので、ご心配には及びません♪

  • インナーパネルデッドニング

    ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です

    ドア関係の最後はインナーパネルの様子です。

    前カットで御覧頂いたゴールドカラーのアルミバッフルに、カロッツェリアTS-V173Sのウーファーを取り付けます。
    冒頭のシステム図でも御覧頂いたように、このスピーカーセット付属のネットワークは(高音+低音)で片側2個ありますので、ドアの中に潜ませることはできません。助手席シート下に置いてあります。

    あと、上述のとおり、今回は内蔵アンプの前後4chを、全部フロント側に割り当てるバイアンプ接続をとっています。
    じゃあフロント側がツイーターで、リヤ側がウーファーなんだろうな。とお思いになると思いますが、、冒頭の接続図のとおり、実は逆のたすき掛けになっています。

    この理由を当てられた方は、次回当店をご利用いただいた際に、切り文字ロゴステッカーをプレゼントします。ご来店お待ちしております♪

    防振については、デッドニングですので、ご覧の通り全面貼りです。
    アウター・インナー両面の振動をしっかり抑え込み、ほとんどの穴を封じていますので、しっかりとしたエンクロージャーに仕上がっております。

  • ツイーター取り付け

    ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です

    最後はツイーターの取り付け状況です。

    ドア外観のカットで触れましたとおり、フィットの標準オーディオにはツイーターが装備されておりません。
    ディーラーオプションで取り付けることが出来ますが、ドア内装への穴開け取り付けタイプか、オンダッシュの上向き取り付けタイプの2択になります。

    今回のTS-V173Sの素晴らしい点の一つは、この鑑賞に耐えるツイーターマウントですね。
    価格水準に見合った音が出るのは当然のことですが、ポン置きでも十分サマになるマウントは国内製品ならではです。
    特にこの製品の場合、ツイーター本体からマウントの裾に至るまで、全面が梨地仕上げになっていて、かなり上質感あります。

    程よく透けて見える、ゴールドのフェイズプラグも性能を語っていて所有欲を満たしてくれますし、角度の微調整がしやすく、きちっと固定できる点も、現実的な機能として評価したいポイントです。

    設置位置は、できるだけ遠いところで、かつ、視界の妨げにならない、ピラーの脇を選びました。
    向きは、ルームミラーの下、高さは耳の高さで交差するように照準を合わせています。
    DSP前提の場合、リスナーに真っ直ぐ向ける方法もありますが、非DSPの場合、左右の差がモロに出てしまいますし、どうしても刺激が強めになってしまいますので、このポイントを狙って、左右をぶつけて適度に拡散させる感じが、高音質と聞きやすさのバランスが取れていてよいかなぁと思っております。

  • 作業後記

    ホンダ・フィットのスピーカー交換の様子です

    今回はフィットハイブリッドのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    内蔵アンプ駆動前提のドアチューニング&MDF製バッフルの標準的なサウンドアッププログラムに対して、デッドニンググレードで防振し、ジュラルミン製バッフルを使ってグレードアップしたケースでした。

    音の出口の整備が、所要コストに対する音質改善の変化率が最も大きなフェーズです。
    標準的なサウンドアッププログラムでも十分おすすめできますが、よりハイファイ志向で、先々のアンプやDSPの増設も頭にチラチラなさっている方には、今回のようなメニューはご検討いただく価値があるものと思います。



    標準的なサウンドアッププログラムの場合、税別73,300円+お好みのスピーカー代です。
    今回登場のTS-V173Sを使った場合、商品代金6万円で133,300円になります。
    今回の事例と全く同じようにアルミバッフル仕様、デッドニング防振で施工した場合は、概ね20万円程度になります。
    どうぞご検討ください。

    ご相談はどうぞお気軽に。
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!