トヨタクラウンロイヤルサルーンGのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.553(お問い合わせの際にお伝えください)
model
トヨタ クラウン ロイヤルサルーンG
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:ALPINE X-170S
センタースピーカー:BLUE MOON AUDIO MX080
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:純正
ケーブル:kaizer swingcomment
サウンドアッププログラムによるフロント2wayとセンタースピーカーの交換事例です。
センタースピーカーの背面は、吸音コットンを充填して踏ん張りが効くように整えました。
お客様から感想のメールをいただきました。
(個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)
★初回
Audio Factory SOUND Pro 竹原様
お世話になります。
クラウンのスピーカー交換をお願いいたしました○○です。
本日、無事車を引き取りさせていただきました。
半日ほど車に乗っていましたが、徐々に音が良くなっていき大変嬉しいです。
ドアスピーカーも安定して鳴るようになりましたが、特にツィーターからのボーカルの声がキレイになったことが印象的でした!良いスピーカーとセッティングをありがとうございました。
エージングが進むことを楽しみにしながら、またドライブも楽しみたいと思います。
また依頼させていただくことがあるかもしれませんので、よろしくお願いします。
★今回
お世話になっております。
クラウンのセンタースピーカーの交換をお願いしました○○です。
本日はお取付、ありがとうございました!
いろいろと勉強になる情報もいただき、ためになりました。
取付後の感想としては、今回は物凄いスピーカーが付いた感じになり、最初はボーカルの肉声の素晴らしさに感動していたのですが、全体的な音の解像感も良くなり、高音域の出力を上げずに済んだ結果、ホワイトノイズ的なキンキン感が消え、全域でキレイな音になりました!
トヨタナビの音声も、ハスキー系からやや美声系になった気がします(笑)。
まっすぐ自宅に帰る筈が、ドライブが楽しくなりすぎて、1時間近くも無駄に走ってしまいました(笑)。
今回もお願いして大変良かったです!
また次回もご相談する機会があるかと思いますが、その際はよろしくお願いします。ありがとうございました。
クラウンのダッシュボードです。
2008年から2012年の間に生産された12代目のモデルになります。
平成の夜明けとともにセルシオが誕生し、レクサスブランドが大輪の花を咲かせる今に至っても、トヨタブランド最強セダンの風格は変わりませんね。
石坂浩二さんの名コピー「いつかはクラウン」は今も胸にグッときます♪
王冠のエンブレムが誇らしげなクラウンのメニューはサウンドアッププログラムによるスピーカー交換+センタースピーカー交換です。
2wayスピーカーはアルパインの超売れ筋モデル、X-170S(税別32,000円)です。
安定感、力強さ、華やかさととてもバランスがとれた、アルパインを代表するスピーカーです。
こちらをオリジナルインナーバッフルで取り付け、入念なデッドニングで仕上げます。
センタースピーカーはBLUE MOON AUDIOのMX080です。
ステージングへの寄与度が相対的に高い位置のユニットですので、性能が高く、評価が安定している製品を合わせました。
実は、最初にご来店いただいたのは2018年初頭で、その際はフロント2wayのサウンドアッププログラムを施工させていただきました。そして約1年たち、センタースピーカーのグレードアップで再度ご入庫いただいたのを期に当コーナーにご登場いただくことになりました。
施工の様子をどうぞ御覧ください。
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アウターパネル施工
アウターパネルにアクセスできるようになったところです。
ビニールシートを剥がし、脱脂清掃をすませ、アウターパネルに防振材を短冊状にカットしたものを貼り付けます。
前出の弁当箱のアウターパネル側には、もう一つの緩衝材が取り付けられ、内と外のワンセットで機能するようになっています。
写真は一旦取り外した状態で、サイドインパクトビームのところに取り付け用のブラケットが見えるのがお分かりでしょうか。(ちょっと黒いところです)
このあと、外用の緩衝材を戻して、アウターパネルの防振作業が完了となります。 -
インナーパネル施工
インナーパネル側が終わったところです。
アウター側が終わった前カットから、オリジナルのインナーバッフルをボルトで固定してから、スピーカーを取り付けます。
純正のスピーカー配線は、蝶番のところのカプラーから、インナーパネルの表側をつたって、樹脂製バッフルの側面に取り付けられたカプラーを経由して接続される作りになっています。
これはスピーカーの裏側から接続されるようにしたいので、インナーパネルに小さい穴を開けて経路を確保し、スピーカーケーブルを通しています。
今回の2wayはフロント片側1chの出力をツイーターとウーファーに分岐させる接続方式ですので、製品に添付されているネットワークを使います。
X-170Sのネットワークは比較的小型なので、ハーネスの途中に、タイラップでキュッと固定してあります。
防振はデッドニンググレードなので、ご覧の通り、全面貼りですね。
材料はサイレントコートのSC-M2-4.0を使いました。
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純正ツイーター
ツイーターは、ダッシュボード左右のピラーの付け根にあたる部分に取り付けられています。
定番の位置ですね。
最近のトヨタ車では、高域再生用の純然たるツイーターではなく、より低い帯域もカバーできるユニットがついています。
名称は「スコーカーツイーター」ということになっています。読んで字のごとくですね。
キリッとしたステージングを求める傾向にある、Hifi系の嗜好からすると、よりシャープな高域が出せる小粒のツイーターが好まれますが、車室内のどこにいても、それなりに優しい感じに聞こえるためには、多少スイートスポットを広めにとった、こういうユニットのほうが向くのだろうと思います。
素材と構造の水準もそれなりに違いますが、品質の良し悪しではなくて、目的の違いで判断すべき話ですね。
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ツイーター比較
恒例の?ツイーター比較です。(左右で並べました)
だいぶ直径が異なるのがわかると思います。
ALPINEのツイーターは、当店のトヨタ・スバル用スコーカーツイータートレードインブラケットI型が適合します。
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ツイーター取り付け
前カット写真をご確認いただいてもお分かりのように、金属製フランジ付きの純正ツイーターをダッシュボードに直接固定するのではなく、一旦、樹脂製のブラケットに固定してから、ダッシュボードに固定する構造になっています。
ダッシュボードへの直接固定式だと、奥側(フロントガラスに近い方)のネジが締めにくいので、このほうが幾分作業しやすく感じます。(もっと高尚な理由があるんだろうと思いますが)
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純正センタースピーカー
交換前の純正スピーカーです。
サイズ的には、ツイーターと同じ6.5cm径でしたが、構造と抵抗値が違っています。
コーン紙にはカーボンファイバーの様な模様が見え、抵抗値もかなり大きいものでした。
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サウンドチューニング
スピーカー取付部のコンディションを整えます。
センタースピーカーの裏にはエアコンダクトとフレームその他が交錯しています。
こちらの6シリーズのように、センタースピーカーにエンクロージャーが確保されているケースはごくごく一部で、多くのクルマと同じく、このクラウンにも密閉された部屋は用意されていません。
空気の動きに抵抗を加え、踏ん張りが効くようにするために、密度高めに作ってあるアコースティックコットンを隙間に詰め込みました。
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センタースピーカー交換
最後は新ユニット取り付けです。
現況に合うようにバッフルを制作し、BLUE MOON AUDIOのMX080を取り付けました。
配線については、純正スピーカーケーブルから送出される信号の周波数帯域がMX080の規格値に収まっていましたので、純正配線に直結しました。
前カットでご紹介したように、スピーカーの背面はしっかり養生しましたが、メンテナンス用のためか、他にも隙間や穴が空いています。
できるだけ条件を整えるため、あちこち吸音材を詰め込みました。
最後にスピーカーグリルをはめ戻しておしまいになるわけですが、グリル裏に設けられているリブや突起は、スピーカー・バッフルとの干渉の回避と、音の抵抗の低減を目的に必要量切除してあります。
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作業後記
今回はクラウンのサウンドアッププログラム+センタースピーカー交換の事例をご覧いただきました。
当コーナーでは、外国車やスポーツ系をご紹介する頻度が高く、国産ハードトップは久しぶりの登場となりました。
SUV全盛の時代背景もあって、ちょっと地味な印象をもたれがちですが、やっぱりクラウンはクラウンですね。
堅実なブランドイメージは、永きに渡って法人車のトップシェアを誇ってきた同車ならではじゃないでしょうか。
レクサスLSに加えてアルファードもシェアを伸ばしつつあるように聞きますが、法人車のマスターピース?として、ずっと頑張ってもらいたいなと思います。
クルマのオーディオのグレードアップには、信号の入り口のデッキ、プロセッサ、アンプから、音の出口のデッドニング、スピーカーと、段階に応じて手をつけるところは複数ありますが、最も体感(聴感)上の変化が得られやすいのは音の出口である、川下のデッドニングとスピーカー交換の部分です。
当店の人気メニューのサウンドアッププログラムでは、デッキ裏からドアに渡るスピーカーケーブルの交換、ドアの防振、インナーバッフル製作、スピーカー交換と、ドア周りのグレードアップをワンストップで完成させるメニューを、(トラブルがない限り!)一日の納期でご提供しています。
今回ご紹介の事例の場合、センタースピーカーが追加になっている分、工数が増えますが、それでも2日程度でのお渡しが可能です。
純正スピーカーのリフレッシュを兼ねて、音の出口のグレードアップはいかがでしょうか。
ご希望とご予算に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください。
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
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