BMW7シリーズ760Li (E66)のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.549(お問い合わせの際にお伝えください)
model
BMW 7シリーズ 760Li (E66)
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント、リア
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX25T/CX100
センタースピーカー:BLUE MOON AUDIO BMA-F30CS
リアドアスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX100
リアトレイスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX25T/MX080
サブウーファー:純正
パワーアンプ:純正
ケーブル:純正comment
ロジック7の全13個のスピーカーのうち、シート下サブウーファーを除く11個を全てBLUE MOON AUDIO製ユニットに交換しました。
ドアスピーカーとリアトレイスピーカーは専用キットがリリースされていませんが、アクリルバッフル制作を交えたカスタム取り付けで対応しました。
お客様から感想のメールをいただきました。
(個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)
ブルームーンオーディオを選んで正解でした。
楽器の音色の一音一音がクリアになり、音の表情が豊かになりました。深みも増してます。素晴らしいの一言に尽きます。
本当にどうもありがとうございました。
BMW760Liのダッシュボードです。
昨年(2018年)の秋に一度ご登場頂いている車で、アンプ・スピーカー周りは純正システムのまま、FMモジュレーターの取り付けによって、iPodを外部入力できるように加工させていただきました。
(コンソール脇にチョロっとのぞいている白ケーブルがドックコネクタです)
当時の段階で、さらなる音質アップへの熱い!ご意向をお伝えいただいていたので、再会はいつ頃かと楽しみにしていたのですが、思いのほか早く(^o^;)ご連絡いただくことができ、時を置かずしての再度のお披露目となりました。
前回が音の入口=川上とすると、今回は川下。
音の出口となるスピーカーの交換と、スピーカーの稼働環境を整えるためのデッドニングを行いました。
スピーカーのブランドは、オーナー様より期待を込めてご指定いただいたBLUE MOON AUDIOで統一です。
この7シリーズのオーディオは、別体式アンプを擁するロジック7による制御で、スピーカーの数は実に13個あるのですが、今回の施工によってシート下ウーファーを除く11ユニットを入れ替えました。
前回に続いて、オーナー様には大変喜んで頂くことができ、当店も大変ハッピーな気持ちになれました(^o^)♪
施工の様子をどうぞ御覧ください。
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フロントドア
フロントドアの外観です。
フロントドアには、ミラー裏にツイーターと、ドアオープナーの前方に10cmスピーカーが取り付けられています。
加えてシート下にもスピーカーがあります。
シート下のユニットは、3シリーズまでだと、ドアスピーカー・ツイーターと同一の経路を分岐させ、フィルターで帯域分割することで、「フロントスピーカー群のウーファー」として鳴っているのに対して、今回はロジック7搭載車ですので、アンプから出力される段階でローパスフィルターがかかった専用線が繋がっており、(フロントでもリヤでもない)独立したサブウーファーとして鳴っています。
ドアはズーンと重厚ですね。流石7シリーズです -
フロントドアデッドニング
それでは実作業の様子です。
インナーパネルのデッドニングとスピーカー交換を終えたところです。
7シリーズのスピーカーは、三本足のやぐらに支えられたバッフルに取り付けられています。
そして、そのやぐらは樹脂製のインナーパネルから生えていて、パネルは金属製のドア筐体に取り付けられている。そんな構造になっています。
やぐら。。ですので、スピーカーは空中に浮いていて、当然、脇は塞がれていません。
よって、スピーカーのエンクロージャーに相当する空間は、写真に写っているインナーパネルと、ドアトリムとの間ということになります。
ということで、ご覧のようにインナーパネル全面をデッドニングしました。
スピーカー周りの様子は次のカットにて。。。
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フロントドアスピーカー交換
スピーカーのクローズアップです。
純正スピーカーをBLUE MOON AUDIOのCX100に交換しています。
同社製の小径フルレンジスピーカーとしては、直径8センチのMX080がありますが、標準の10センチ口径と同等でセレクトしたいとのことで、同軸モデルにはなりますが、フロント・リヤ共にCX100を選びました。
ただ、フロントに関しては、セパレート式のツイーターがありますので、(真ん中にある)ツイーターの帯域の音が被ってしまいます。
幸い、このユニットはウーファーとツイーターが別回路になっていますので、ツイーター側をキャンセルすることで、重複を回避しています。
スピーカーの取り付けについては、標準の構造を踏襲しています。
標準では、スピーカーユニットはまずバッフルに固定され、そのバッフルはインナーパネルから伸びているやぐらの足にネジ止めされています。
今回は、スピーカーをきちっと固定するために、バッフルをアクリル板で制作しました。(目を凝らしていただくと・・透明です)
MDFでもなんとかなるんですが、クリアランスに余裕がなく、比較的薄いものになってしまうので、ちょっとご予算お願いして、強度的にも音的にも優れるアクリルでいくことにしました。
スピーカーの真裏の部分は軽く凹ませて成形されているので、真っ平らに比べれば、背圧の打ち返しが直撃しにくくなっています。
ただ、純正に比べてスピーカーの効率が上がっていますので、ちょっと手当てしときたいところです。ということで吸音のコットン詰めて調整しました。
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フロントドアトリム防振
ドアトリム(内装)の裏側の様子です。
前カットのインナーパネルと対になってエンクロージャーを形成することになりますので、こちらもしっかり防振します。
上級グレード車ですので、造りはだいぶしっかりしていますが、広めの平面や、パコパコ気味の中央のダクト部分など、振動の出やすそうな部分を押さえました。
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センタースピーカー交換
センタースピーカー交換の様子です。
この製品はBLUE MOON AUDIOのBMA-F30CSです。
同社製の8センチユニットMX080をベースに、標準のネジ穴にピッタリ合うように専用設定されたアルミ製バッフルがセットされています。
メーカーサイトに記載されている適合車種は1series (F20)、2series (F22)、3series (F30/31)、4series (F32)となっています。(が、E66にも付きます) -
吸音材充填
順序が逆で恐縮です。コットン充填の様子です。
吸音材の量については、他ユニットの鳴り具合との兼ね合いがあり、単体での適量の判断が難しいですね。
一般的には、製品(コットン)の密度をそのまま維持した状態で、空間を均等に埋める感じを標準と考えると良いと思います。
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リアトレイ
今回はリアトレイのスピーカーも交換しています。
トレイ両端のCピラーの付け根部分に位置し、ツイーターとセパレートになっている2wayタイプが付いています。
制御の系統はリアドアのスピーカーと同系統です。フェダーを調整するといっしょに変化します。
あと、パークディスタンスのゴング音はこのスピーカーから聞こえるようになっています。
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リアトレイスピーカー交換
スピーカーグリルOPEN状態です。
これはキットものではなく、ブルームーンオーディオのツイーターSX25T(左)と8センチユニットMX080(右)を組み合わせて取り付けました。
両ユニットの帯域を分割するネットワークはオリジナルで制作しました。
アンプから出力される信号のうち、フロントシート下のサブウーファーのみローパスフィルター(高域カット)、それ以外は一様にハイパスフィルター(低音域カット)がかかっており、このリアトレイのユニットに来ている線もハイパス済みの線です。
これを、前述のオリジナル製作ネットワークで、ツイーターとスコーカーに分割しています。
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リアトレイスピーカーボックス
杓子定規で恐縮ですが、様式重視で中身の方も御覧ください。
ここもちゃんとエンクロージャー形状になってますので、吸音材を詰めておきます。
右側のツイーターはSX25Tに交換済みです。
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ツイーター比較
ブルームーンのツイーターSX25Tと、純正のハーマンカードンのツイーターです。
一つ前のカットのリヤトレイと、ドアミラー裏にあるフロント用の両方に同じものが付いています。
純正・社外に関係なく、メーカーが違えば、目指している特性(リファレンス)も違うので、その分、音の傾向に差が出てくるのは当然ですが、聞こえてくる情報量(一言でいうと音の数)の違い。これは製品価格に比例しますね。激安で、思わず膝を叩いてしまうほどのツイーターというのは、、、今のところナイです。
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オリジナルステッカー
リヤウインドウに当店ロゴステッカーを貼っていただきました。
静岡方面の問い合わせ電話急増!に備えて、回線を増強しとこう思います。
(`・ω・´)ゞ -
作業後記
今回はBMWのフラッグシップ、7シリーズの事例をご覧いただきました。
上述の通り、イベントへ足をお運びいただいたのをきっかけに初めてのご入庫となり、FMモジュレーターを使ったiPod等の外部入力確保をご依頼いただきました。
そして2度めとなる今回は、音の出口のグレードアップということで、シート下サブウーファーを除く11スピーカーの交換のご依頼に至りました。
初回に続いて、今回も好意的なコメントをお寄せいただきました。ご満足いただけたようでなによりです。
さて、当コーナーでBMW車をご紹介する毎にお知らせしております通り、当店では、BMW向けのサウンドアップメニューとして、BMWブライトオーディオパッケージを提供させていただいております。
基本プランとしては、フロントスピーカー交換+防振のF1、センタースピーカー交換も含めたF2、リヤスピーカー交換も加えたF1R、F2R、それにDSP導入を加えたF1R-8、F2R-8と、ご予算に応じてお選びいただけるようにバリエーションを設けております。
また、お客様のニーズの多様化に対応して、JBLのみでスタートしたスピーカーブランドは13ブランドまで拡大し、DSPについてもデフォルトのaudison以外からもお選びいただけるよう、充実を図っております。
パッケージのプラン内では、フロント2way or 3way+センター1個+リヤ1対までが交換対象ですが、今回の事例では、シートしたサブウーファーを除く11ユニットの交換を行いました。
できるだけ予算抑えめで提案させていただいたほうが、財布にも優しくていいかな?などと、微妙に気後れ気味に考えてしまうので、全部交換!をいきなりご提案することはないのですが(笑)、加工そのものはどのようにでもできます。ご希望に応じてお申し付けください。
純正オーディオシステムの音に飽き足らないオーナー様は、どうぞご検討ください。
ご質問やカスタマイズのお問い合わせもお気軽にとうぞ♪ご連絡をお待ちしております。
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