MINIクロスオーバーのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.529(お問い合わせの際にお伝えください)
model
MINI クロスオーバー
system
メインユニット:Visual Boost
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:BMMINIR60FSP
リアスピーカー:純正
HDMIトランスポート:audio-technica AT-DL5HD
プロセッサーアンプ:ESX XE6440-DSP
ケーブル:audio-technica、kaisercomment
MINI専用JBLスピーカーでフロントを3way化し、ESXのハイコスパ・プロセッサーアンプでマルチ制御しています。
ハイレゾソースの再生もOKです。
MINIクロスオーバー(R60)のダッシュボードです。
MINIの顔であるセンターメーター。相変わらずの丸さとデカさ!本日も晴天なりです。
通常のモデルだと、ここが学校の時計の文字盤の風情ですが、このクルマは「Visual Boost」というナビゲーションパッケージ搭載車で、中央にモニタがはめ込まれています。写真は電源OFFの状態なので、ちょっとひっそりしています。
さて、今回のMINIオーナー様のオーダーはサウンドアッププログラムによる3wayスピーカー交換と、プロセッサーアンプの取り付けです。
スピーカーはJBL製ユニットをR系専用にカスタマイズしたキットを使います。(現行F系用もあります)
シート下ウーファー、ドアのスコーカー、ミラー裏ツイーターの6-3-1インチ構成です。
プロセッサーは最近、登場回数上昇中のESX製 XE6440-DSPです。
8chまで対応、40W×4+70W×2の6chアンプ内蔵、コントローラー付きで75,000円です。
プロセッサー入れたら、当然ハイレゾソースも楽しみたい!ということで、iPhoneからデジタル接続するためのオーディオテクニカのデジタルトランスポートも取り付けました。
高精度のハイレゾデータをプロセッサーで最適化して、稼働環境を整えた高性能のスピーカーで再生♪
作業の様子を御覧ください〜。
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フロントドア
ドアトリム外観です。
大きな丸型のセンターメーターと同様、ドアの半円もMINIだけに許されたデザインですね。
標準オーディオ車ですと、ミラー裏にはツイーターがない2way構成ですが、今回の3way化に伴い、harman/kardonブランドを冠したTop Hi-Fi用に用意されているツイーターカバーを取り寄せて装着しました。
ツイーターカバーすぐ下のネットが、中音域を受け持つスコーカーですね。
低音域のウーファーはシートの下にあります。
スピーカー配線は、すべてプロセッサーからのダイレクト接続となりますので、標準の線は使いません。
ヒンジ部分でドアとボディをつないでいるゴムブーツの中に、ツイーターとスコーカーの2本分、スピーカーケーブルを通すことになります。
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ドアトリム裏側
今回のエントリでは、ドア防振関係の写真はこれだけです。
MINIのドアのスピーカーはドアトリムの裏についており、ドアのインナーパネルとの間の空間をエンクロージャーとして使いますので、防振するのは、写真のドアトリム裏と、インナーパネル。アウターパネルには貼りません。
トリム裏は写真のように、左上のスピーカー周りを重点的に貼り、その他はビビりやすそうなところを中心に貼っていきます。
MINIの内張りはツルンとした平面の面積が大きいので、貼る量も多めになります。
ドア筐体のインナーパネル側は、全てのサービスホールの遮蔽と、弱い所の防振とを目的に作業します。
上述のとおり、アウターパネルには貼りませんが、貼れば貼ったで、車外からの侵入ノイズ防衛には効果があります。
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シート下ウーファー
シート下のフロアを御覧頂いています。
フロント3wayの低域を受け持つウーファーです。
標準オーディオの回路だと、ここにはフルレンジの信号が入力されますので、中域のスコーカーと音がかぶる帯域が生じてしまいますが、今回はプロセッサーできちんと交通整理しますので、自然なつながりを演出できます。
なお、このユニットは、受け持つ帯域、ならびにスコーカー、ツイーターとの関係からいって、正真正銘のウーファーですが、ESXのプロセッサー上では、サブウーファーとして接続しています。
再生帯域は自在に設定しますので、ウーファーと何も違いがないのですが、サブウーファー扱いにしておくと、手元のコントローラーのつまみでボリュームを調節することができるんですね。
パワードサブウーファーに付属しているコントローラーをいじる感覚と同じです。楽しいですよ。 -
コントローラー
ESX製 XE6440-DSPに付属のコントローラーです。
ブラックヘアラインのかっこよいパネルがついてますので、どこに埋め込んでもそれなりにキマりますが、プロセッサー投入の動機の大きなところとして「純正デッキを替えられない(替えたくない)」というのがあり、その場合、標準の外観に変更を加えたくない方が大半なので、どこかを切ってガツッと埋め込む機会は現実には少ないです。
今回はセンターコンソールの内壁にちょうど良い場所があったので、上向きに固定しました。
フチのアルミ素材ともよく馴染んでいるように思います。
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HDMIトランスポート
オーディオテクニカのHDMIトランスポートです。
iPhoneに入れたデジタルソースを、光ケーブルを介してデジタル信号のままプロセッサーに届けます。
この車両は、少し厄介な純正カロナビ装着車で、市販のAVインターフェースを取付できません。
地デジなどの映像機器もビルトインでコンポジット入力がなく、DL5HDの映像出力は車両に入力できませんでしたので、音声信号のトランスポートとして機能させています。
iPhoneからのインプット経路はちょっとユニークです。
センターコンソールの中に引っ張り出して。というのがよくあるパターンですが、ハンドル付近のエアコン吹出口に取り付けたホルダーがiPhoneの定位置なので、ステアリングコラムのところから引き出して、そっちの方に持っていっています。
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プロセッサー本体
ESX製 XE6440-DSP本体です。
設置場所はラゲッジルーム下段のカドです。
一つ前のハイダウェイユニットは、ナビの制御ユニットであってアンプではありませんので、そことは繋がっていません。
センターメーターのモニター背面の筐体裏から出ているスピーカー出力(フロント)を引っ張ってきて入力しています。
本機からの出力は、お察しの通り、フロント3wayに向かって6本伸びています。
120 x 40 x 216 mmととてもコンパクトなのに加えて、接続端子類が筐体の一辺に集約されているので、スッキリとインストールできます。
比較的、熱も持ちにくいようですし、総合点はなかなか高いですね。
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作業後記
今回はサウンドアッププログラムによるスピーカー交換とプロセッサアンプ取り付けの事例をご覧いただきました。
MINIは標準オーディオの場合、フロントはツイーターレスの2wayなので、どうしても音像の輪郭がシャッキリしません。また、上述の通り(シート下の)ウーファーはフルレンジで鳴っていて、スコーカーの低音側とカブってボワつきが生じている状態なので、楽曲データのありのままの姿に対する忠実度は決して高くないと言えます。
この現状から、すぐ手が届く改善策として、3way化はとても有効ですね。
スピーカーの性能向上による寄与はもちろんのこと、これまで無かったツイーターが加わることで、音像の聴感上の解像度はかなりアップします。
その次一手。今の時代だと、やはりプロセッサーということになります。
クロスオーバー設定によって3wayユニットそれぞれの受け持つ帯域を精密に切り分け、タイムアライメントによって各ユニットからリスニングポイントまでの音の到達時間を揃え、イコライジングによって帯域ごとの音量の凸凹を補正して仕上げることで、従来のカーオーディオの音のレベルを大きく超える音像を手にすることができます。
加えて、今回ご紹介したESXの XE6440-DSPは、75,000円という低価格ながら、8chまで制御可能で6ch分のアンプを内蔵し、別売りのパターンが多いコントローラーも付属するなど、非常にコストパフォーマンスが高いです。
とりあえず3ch・6スピーカー、あるいは、2ch+サブウーファーを制御してみたい。という向きには、本機一台で済みますので、お勧めできます。
MINIのサウンドアップをご検討中のお客様はどうぞご連絡ください。
R系、F系、幅広く対応いたします♪
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