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サウンドプロ

ジャガーFタイプ R RWD COUPEのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • ジャガーFタイプのプロセッサー搭載・スピーカー交換の事例です

  • 事例No.519(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ジャガー Fタイプ R RWD COUPE

    system

    メインユニット:純正MERIDIAN
    デッドニング:-
    フロントスピーカー:-
    リアスピーカー:audison VOCE AV3.0
    サブウーファー:AMPIRE BOLO6、RockfordFosgate P300-12
    プロセッサーアンプ:audison prima AP5.9bit、AP8.9bit
    ケーブル:kaiser swing、MONSTERCABLE

    comment

    AP8.9bitでフロント7ch制御施工済みのお車に、AP5.9bitを足して全11スピーカー+パワードサブウーファーをプロセッサー制御下においた事例です。

  • ダッシュボード全景

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。


  • ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

ジャガーFタイプのダッシュボードです。
このモデルはジャガーのピュアスポーツの位置づけで、2シーターのクーペモデルです。
今回お預けいただいた車両は、5リッター V8 550馬力の後輪駆動(RWD)のモデルで、ただならぬオーラが漂っております。

そんなジャガーのオーナー様からのご相談は、車両の全スピーカーをプロセッサーでコントロールできるようにしたい。というものでした。
お伺いしたところでは、以前、他店さんで●フロント3wayスピーカー交換とデッドニング●センタースピーカーの交換●オーディソンのプロセッサーAP8.9bitの取付をご依頼になったそうです。

この車は、メリディアンブランドのプレミアムオーディオシステムが搭載されていて、フロント3way・センター・リヤ・ツインサブウーファーと、11個のスピーカーが装備されておりますが、ご導入なさったAP8.9bitは6ch入力/9ch出力(うち内蔵アンプは8個)というスペックなので、フロント3wayとセンター(計7ch)はプロセッサー制御で、リヤとサブウーファーは純正アンプでなっている状態でした。

この状態でお楽しみいただいていたところ、合計10個のスピーカーをプロセッサーで制御しているレクサスCT200hの事例を当店webでご覧になる機会があり、むむむむ・・・と検討モードに突入なさったようです。
ほぼ2ヶ月間、じっくりご検討いただいた後、戸を叩いていただき、ご用命いただくに至りました。

システムは、、、ちょっと複雑なのですが、基本的に、純正アンプとAP8.9bitの間に、新しくAP5.9bitを介在させてチャンネル数を増やし、全スピーカーに接続するという考え方です。

まず、純正アンプの信号は(センターを除いて)一旦5.9bitに入り、(1)フロントに向かうフルレンジ2ch(2)リヤスピーカー2ch(3)サブウーファー1chに分配されます。
この内の(1)と純正アンプからのセンターの信号が、既にご導入いただいていいたAP8.9bitに入り、フロントの7chを鳴らすという構成です。

特に、純正アンプから5.9bitに入るフロント系の(暖色系のところ)部分は複雑に見えると思いますが、(最終的に赤で示している)LRのフルレンジ信号を獲得するには必要な措置でした。

前置きはこれくらいにして、工程のご説明の方に移らせていただきます。
なお、上述の通り、フロント系のスピーカーは既に交換済みでしたので、ドアは開けておりません。リヤスピーカー・ツインサブウーファー・パワードサブウーファーの設置とデッドニング、ならびにプロセッサー追加の部分についてのご説明となります。

  • フロントドア

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    フロントは触りませんでした。とお伝えしておりますが、縁起物ですので一応。

    わかりやすい配置のシート調整のボタンが使いやすそうですね♪
    フロント3wayのスピーカー群は全てこの写真に収まっています。

    ツイーターがミラー裏、スコーカーがグリップの手の甲のところ、右下がウーファーですね。
    ドアポケットのエッジが、スピーカーグリルにオーバーラップするラインがすてきです。

  • シートバックのパネル-純正状態

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    いきなり後ろの写真に振ってしまいます。。
    運転席・助手席の後ろにあるパネルです。車両前方から後ろに向かって撮った写真です。

    モケット生地が貼られた内装を取り外すと、ご覧のようにスピーカーが現れます。
    上方の小さいのがリヤスピーカーで、下の大きいのがサブウーファーです。
    それぞれLR2個づつ装備されています。

  • 純正スピーカー

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    リヤから取り出した純正スピーカーです。
    組み付けやすいようにアッセンブリーになっていますね。

    観察すると、小さいリヤスピーカーの後ろは箱になっています。この箱をエンクロージャーとして機能させるわけですね。

    それでは大きなサブウーファーのエンクロージャーは?というと、このアッセンブリーには仕掛けがなく、最初に取り外した内装パネルと、スピーカーの背面にあった金属パネルとの空間がそれに充てられています。

  • スピーカーベース制作

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    スケルトン状態になったブラケットに、下地を作っています。

    写真はAMPIRE BOLO6のサブウーファーユニットを入れるためのバッフルリングです。
    寸法に合わせてMDFで制作しました。

    ブラケットの背面にリブはなく、輪っかの中にMDFリングがはまっているだけなので固定はネジではなく、エポキシ系の強〜力接着剤を使うことになります。
    接着剤には、しっかりと両方の素材に食いついて締結してもらわないといけませんので、入り込む隙間を確保すべく、約1ミリの段付きを設けてあります。

  • 接着面

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    接着剤を塗って、MDFリングを挿入したところです。

    じわりと押し込むと、接着剤がいい感じに溢れてきます。若干快感ですね(笑)

    部分的に盛り上がってこないところは、接着剤が不足していますから、注射器をつかって注入して補います。

  • デュアルボイスコイル配線

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    ウーファーの配線を行っているところです。

    今回の作業では、スピーカー配線は基本的に純正線をつかいますが、新しいサブウーファーはデュアルボイスコイル方式で、ケーブルをつなぐプラス線とマイナス線の接続端子が2セットついていて、180度離れた両端にレイアウトされているので長さが足りません。

    ということで、足りない片方分だけ足すというわけにもいかないので、純正線の置き換えも含めて、当店のスタンダードグレードのスイングを使いました。

  • エンクロージュア化と吸音材

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    サブウーファーの後ろを作り込んでいるところです。

    純正の状態では、ブラケットの両脇・背面が空いた状態でした。
    これだとユニットの前後で発生する逆位相の波動が、一定の割合で互いを打ち消し合ってしまいますので、防振材を厚貼りして、背面を隔離するエンクロージャーを作ります。

    背面に適切な容量があればいいんですが、リヤパネルが肉薄していて、波動が跳ね返ってしまいますので、濃密なコットンでできている吸音材を詰め込んでバランスを整えます。

  • リアスピーカー施工後

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    取付が終わったところです。

    上段のリヤスピーカーは、オーディソンのVOCE AV3.0というモデルです。
    こちらは、もともと背面にハコがついてましたので、外側から防振しつつ、背面のパネルと繋げることで仕上げました。

  • トリム防振

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    リヤスピーカー群をカバーするトリムの裏です。
    写真の手前がフロア側になります。奥に見える小さな丸がリヤスピーカーのグリルですね。

    もともとウーファーの外周部分と接触しない(浮いた)構造であり、パネルの寸法も大きいので、共振しやすい状態です。
    また、スピーカーの性能も上がり、より波動を発生させられるようになっていますので、防振を行います。

  • トリム復元、干渉確認

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    トリムを戻して具合を見ているところです。

    いきなり絵が変わって、なんだかスピーカーが真ん中に来てるような風に見えるかもしれません。これは運転席側の背面なので、手前と奥のカーブの間にシートの背もたれが収まる格好になります。

  • 純正パワーアンプ

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    アンプ・プロセッサーの設置の様子です。

    場所は右後輪のフェンダー内で、手前に垂直に立っているグレーの筐体が純正アンプです。
    その奥に、audison prima AP5.9bitとAP8.9bitの両プロセッサーと、純正アンプのツイーターとミッドレンジの信号を合成するパッシブミキサーであるaudison SPM4を収めてあります。

    冒頭のシステム図ではだいぶ複雑な印象を持たれたと思いますが、純正アンプの入出力線をうまくつかって、最小限の配線で組み上げています。
    プロセッサー群についている配線カプラーから生えている線も延長することなく収まりました。
    なお、各スピーカーに向かうスピーカーケーブルは純正の配線のままです。

    冒頭のシステム図に表現してありますが、センタースピーカーの1chだけは、川上のAP5.9bitに入れず、フロント群をコーディネートしている8.9bitに直接入れています。
    これは、純正のオーディオコントロールでセレクトできる●ステレオ●メリディアン●ドルビーデジタル●DTSといった音響モードの表現のために、センタースピーカーが主要な役割を担っており、この機能を活かすために、アンプから発せられるセンターの信号を独立して受け取る必要があるためです。

    一方、サブウーファーについては純正のコントロールは効かず、5.9bitに設定したバランスでコントロールされることとなります。
    純正入れ替えではない、唯一の追加ユニットであるRockfordFosgateのパワードサブウーファー P300-12は、入力信号は(リヤ背面の)サブウーファーと同一ですが、ボリュームコントロールが付属しているので、任意調整が可能です。

  • パワードサブウーファー

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    パワードサブウーファーはトランクルームの前方に設置しました。
    固定には、滑り止め用の面ファスナーを用いています。

    ユニットの右側にキラッと光っているのは、パワードサブウーファーのゲインコントローラーです。
    手元に設置してクリクリすることを想定して別体式になっているのですが、オーナー様の意向でウーファー近くへ設置させて頂きました。

    前述の通り、スピーカー配線は純正の配線を使っていますが、このサブウーファーだけは追加のユニットとなるので、唯一の引き足しとなりました。

  • トランクルーム下段

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    最後にサブウーファーが乗っているフロアボードの下の様子をご覧いただきます。
    写真上(車両の右側)にちらっと見えるのが、前出のアンプ群ですね。

    制御系のハコがずいぶんたくさんあって驚きます。
    左側にまとまっているパープルとシルバーの配線は、パワードサブウーファーの電源ケーブルです。

    右側に伸びていってるのは、プロセッサーの調整用USBケーブルです。こうして引き出しておくことで、ノートPCをつなぐだけで、フロアボードを外さずにプロセッサーの設定が行えます。

  • 作業後記

    ジャガーFタイプのプロセッサー搭載とスピーカー交換の事例です。

    今回はプロセッサーアンプ2枚構成で、標準構成の11個+サブウーファー1個を制御するケースをご紹介しました。

    冒頭でお伝えしましたとおり、最初8.9bitありきだったので、2枚構成になったようにみえるかもしれませんが、現行製品で最大制御数をもつプロセッサーアンプは、ヘリックスのV-EIGHT DSPで10ch(内蔵アンプは8ch分)ですので、仮にまっさらな状態で全スピーカー制御のご意向を伺ったとしたら、同じ構成でご案内することになると思います。

    接続は多少複雑に見えるかもしれませんが、意外と調整しやすいのもポイントです。

    純正アンプからのフロント系の信号は5.9bitに入り、タイムアライメントとクロスオーバー設定は行わずに(単純にフルレンジ合成されるのみで)8.9bitに受け渡されます。
    ここにセンター信号を加えて、8.9bit側でフロントのステージングを決定してしまいます。
    次に、そのフロントをサポートする格好で、5.9bitでリヤとサブを調整するという順番です。

    「8.9bitでのフロントの設定」は、サラッと書いてるほど簡単じゃなく、それなりに体力を使いますが(笑)、切り分けてアプローチすることで、実務的にやりやすいです。

    最近は純正ヘッドユニットに手を加えずに、シート下やトランクにプロセッサーアンプを忍ばせ、フロント中心に2ch、3ch、3ch+センターといった制御で楽しむお客様が多いですが、装備されているスピーカーは全部鳴らしたい!とお考えのお客様も多くいらっしゃいます。

    特にプレミアムオーディオ搭載車ですと、制御対象スピーカー数も10個・12個といったレベルになってきますので、今回のような手法は、比較的リーズナブルで使い勝手もよく、現実的な選択肢だと思います。
    (サブウーファーを置かなければ外観も全く変わりません。)

    スピーカーたくさんのお車で、これからやってみたいというお客様も、既にプロセッサー導入済みで、制御しきれてないスピーカーも支配下に収めたいお客様も、どうぞお気軽にご相談ください。
    激安!というわけには参りませんが(笑)、できるだけご予算に合わせてご提案できるよう努めさせていただきます。

    ご連絡はコチラからどうぞ♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!