マツダCX-3のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.407(お問い合わせの際にお伝えください)
model
マツダ CX-3
system
メインユニット:マツダコネクト(BOSE)
デッドニング:フロント
ドアチューニング:リア
フロントスピーカー:infinity kappa60.11cs
リアスピーカー:infinity kappa60.11CS
サブウーハー:infinity Kappa100.9W
プロセッサーアンプ:HELIX P-SIX DSP + DIRECTOR
パワーアンプ:infinity kappa ONE
ケーブル:audiotechnica、SUPRA classic 2.5hcomment
マツダコネクトでBOSE仕様車のサウンドアップ事例です。
純正デッキからBOSEアンプに向かうRCAをヘリックスのプロセッサーに接続し、フロント2way+サブウーファーをドライブしています。
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ダッシュボード全景
マツダコネクトの操作画面が中央にレイアウトされたダッシュボードです。
スマホホルダーとレーダーの2点が後付されていますが、その点を含めても、だいぶすっきりとまとまっています。
今回は、マツダコネクト+BOSEのシステムに、プロセッサー投入とサウンドアッププログラムでスピーカー交換というメニューです。
プロセッサーはHELIX P-SIX DSP(税別定価18万円)という6ch入力のアンプ内蔵のプロセッサーです。
マツダコネクトからBOSEシステムに入っている信号をコチラに頂いて、プロセシング後、インフィニティのkappa60.11cs(同44,000万円)を鳴らします。
サブウーファーも同じくインフィニティーのKappa100.9W(同3万円)です。プロセッサーからインフィニティの1chアンプkappa ONE(同7万円)を介してドライブします。
プロセッサー投入を含むクラスとなると、スピーカーはアウターバッフル、場合によってはツイーターも露出させて。。という展開が多くなりますが、今回は外観を変えない価値を優先して、「全部水面下」で仕上げました。
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純正ツイーター位置
ダッシュボード両脇のツイーターです。一応、作業後の写真です。
前述のとおり、外観を変えない前提ですので、純正ツイーターをinfinity kappa60.11csのツイーターに差し替えて(スピーカー線も交換して)もとのグリルに戻しています。
音質再優先で、ユニットの前の障害物を出来るだけ取り除くやり方も是ですし、外観を変えない価値を優先するのも是ですね。
音作りのための基準は尊重しながらも、お客様の嗜好に応じて、最善のバランスがとれる結果を柔軟に提案させていただくよう努めています。
このクルマはラゲッジルームのスペースを有効活用できるよう、3階層で構成されています。
写真は最上段(地上階?)のパネルを取り外した、地下1階に相当する階層です。この下に車載工具等を収納するスペースが設けられています。便利そうですね。
機器の説明に移ります。
左側がHELIXのプロセッサー P-SIX DSP です。
入力はスピーカー線/RCAで6chまで対応し、プロセシングは8ch行います。6chの内蔵アンプを持ち、出力はスピーカー出力6chと、RCA出力2chを備えています。
今回のマツダコネクト+BOSEシステムのクルマへの接続方法ですが、マツダコネクトのシステムから、BOSEアンプへはフルレンジ4ch(フロントリア/LR)のRCAでつながっているので、それをプロセッサーに入力することになります。
右側はサブウーファー用アンプinfinity kappa ONEです。
空色のケーブルが、プロセッサーのRCA出力2chからの入力で、右側奥の白いケーブルがサブウーファー、右手前の赤白が電源です。
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ラゲッジルーム上段
取り外し可能なパネルをセットしたところです。すっきりフルフラットな荷室ができあがりました。
ボックスに収まっているサブウーファーはinfinity Kappa100.9Wです。ユニット径は25センチあります。
ボックスはズレ防止の養生をして設置しているだけですので、必要に応じてクルマから降ろすことも出来ます。
(撮影の為に真後ろを向けましたが、普段は前向きです)
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音質調整
プロセッサーの設定はPCを接続して行います。
スピーカー数、リスニングポイント各スピーカーまでの距離といった情報をインプットし、ざっくり合わせた後で、試聴⇔調整を繰り返しながら追い込んで仕上げてゆきます。
お預かり後は、シートを前後させたり、必要に応じてクルマから降ろしたりして条件が変わってしまいますので、お預かり時にお客様のリスニングポイントを確認し、そこを起点として正確に距離を計測しています。
計測には、BOSCHのレーザー距離計を使っています。レーザー光を対象に照射して、帰ってくるまでの時間差で距離を計算する仕組みになっています。手軽で正確なので重宝しています。
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フロントドア
アウターパネル→インナーパネルと仕上げて、ドアトリムを戻す直前の状態です。
防振材はカスケードのV-MAXを使い、より防振力の強いデッドニンググレードで施工しています。
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リアドア
リアドアも同タイミングのショットです。
リアドアもフロントドア同様モジュール構造が採られており、窓ガラスを外して作業することとなります。
リアドアはそれほど防振力が不要ということで、相対的にマイルドな効果のドアチューニングで施工しました。
(ドア防振のサービス呼称はお店によって色々なので、作業内容・使用素材をご理解のうえ、比較していただくのが良いと思います)
スピーカーはフロントと同じkappa60.11csを使いましたが、ウーハーのみフルレンジで鳴らす使い方ですので、セットのツイーターとネットワークは補修部品としてお持ち帰りいただきました。
作業後記−−☆☆
今回はマツダコネクト搭載車、かつBOSE仕様車に、プロセッサー投入を含むサウンドアップの事例ご紹介でした。
別エントリ(CX-5)でマツダコネクト&標準オーディオ車の事例もありますので、マツダコネクト対応は一通り経験させていただいたことになります。マツダコネクト車はほとんど何も出来ない的な説も出回っているようですので、一度整理しておこうと思います。
【純正の状態】
マツダコネクト車は、タッチパネル式の操作部(A)と、アンプ機能を含む別体式のユニット(B)から構成されています。
(B)は標準車・BOSE仕様車いずれも同位置に設置されており、フルレンジが4ch(フロント・リア/L・R)出ています。
出力のケーブルの形式については、標準車の場合はそのままスピーカーに接続するので、当然スピーカー出力(ハイゲイン)で、BOSE仕様車の場合は、そこからBOSEアンプに繋がるので、RCAライン出力となっています。繰り返しになりますが、フルレンジが4ch(フロント・リア/L・R)である点は共通です。
BOSE仕様車の場合、BOSEアンプからの出力は帯域分割されています。
【グレードアップ策】
純正オーディオ車の場合、スピーカー交換・スピーカーケーブル交換・ドア防振をパッケージにしたサウンドアッププログラムは全く問題なく出来ます(フロント2wayはキット付属のネットワーク使用による振り分け。リヤはフルレンジ)。外部アンプやプロセッサーの搭載もOKで、プロセッサー使用時は全ユニット個別に制御できるマルチ運用が可能になります。
BOSEシステムの場合も、上述の(B)からフルレンジ4chが出ていますので、アンプなりプロセッサーなり自在ですが、BOSEアンプまでは活かして、スピーカーだけ交換(サウンドアッププログラムだけの施工)といった場合は、帯域分割され(ちゃっ)ているスピーカー出力と、社外スピーカーユニットの許容値(適正値)とのギャップを埋めるための手当が必要となる分、手間がかかります。
【まとめ】
結局のところ、絶対的にやれないことは特にありません。
BOSEシステムで、もったいないからBOSEアンプまでなんとか使いたい!とおっしゃる場合であっても、多少予算はかかりますが対応可能です。
上記で触れなかったソース部のグレードアップについては、その他多くの、純正デッキが取り替えられないor取り替えたくないクルマと同じ条件の話で、プロセッサ導入を前提として、スマートフォン等のデジタルソースを外部入力して再生という格好になります。(詳しくはコチラのページを)
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ということで、今回のCX-3をもって、マツダコネクト&BOSEシステム攻略のミッションは完了いたしました(`・ω・´)ゞ
というのは冗談ですが、ヘリックスのハイエンドプロセッサーの他、別アンプ形式のサブウーファーも投入して、パワー・ディテールの両面で十分うなずけるシステムに仕上がりました♪
どうぞお気軽に御相談ください!