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ボルボ240GLEのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.260(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ボルボ 240GLE

    system

    メインユニット:Carrozzeria DEH-970
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:morel Maximo5(coax→2way)
    リアスピーカー:無し
    パワーアンプ:内蔵アンプ、ネットワークモード使用
    ケーブル:SUPRA CLASSIC2.5H

    comment

    旧モデル車のオーディオ取り付けが出来る店を探しに探し、たどり着いていただいた有難いお客様です。
    希少性の高い車でもあり、同軸タイプのスピーカーを使った純正の外観キープが当初のご希望でしたが、紆余曲折あり、2wayセパレートに落ち着きました。
    随分とご満足いただけたようで、過分なコメント+すばらしいpdfレポートまで頂戴しました☆


    お客様から感想のメールをいただきました。

    (個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)

    オーナー様からのコメントをPDFファイル形式でご提供頂きました。
    こちらをクリックしてご覧ください。まるで取材記事のように編集していただきました。

    オーナー様からは、240のオーディオ関係の情報はとても少ないので、他オーナーへの情報提供になればとの想いでまとめていただいたと伺っています。
    当店もできる限りお世話させていただければと思います。

  • ダッシュボード全景

    240GLEは遡ること丁度20年前の1993年がモデル終了の年だそうです。
    個性豊かな外観に惹かれる方が多く、240専門店も多くあるようですね。W123専門店に似た感覚でしょうか。

    こういった希少車のオーナー様らしく、純正外観をキープ!したいというご希望でした。ただ、音については出来る限り上を目指したいとのことでしたので、難しい判断でしたが、後者のご要望に軸足を置いて、同軸タイプのスピーカーをトレードインするよりは、2wayセパレートの方をお勧めしました。

    そして商談後のオーナー様の判断としては、、、「同軸トレードイン・純正外観キープ」という決定となり、納車後、ご満足頂いてしばらくお乗りいただきましたが、当初ご提案した2wayも試してみたいということになり、同じモレルの2wayタイプに買い替えて再施工させていただいたというストーリーです。

  • メインユニット

    CarrozzeriaのDEH-970です。
    IPバスを搭載していないモデルとしては最上位グレードに位置する商品です。

    CDよりもデジタル機器の装備を重視しており、2系統のUSBとbluetooth、ハンズフリー、アナログAUXと豊富なソースが選べます。
    音響特性測定用マイクで自動設定できるタイムアライメント、グラフィックイコライザーなど音質調整の面でも装備は充実しています。
    これで定価36,750円ですので、随分コストパフォーマンスは高いですよね。

  • フロントドア

    内装を取り外した状態の様子です。
    ドアの分解作業は少しコツがいりますが、それよりなにより、経年劣化で割れやすくなっているプラスチックパーツへの配慮が大変です。
    指先に全神経を集中させ、ゆっくりゆっくり力をかけていきます。

  • 第二段階

    雨除けのビニールをはがし、ビニールと鉄板を留めているブチルゴムを除去します。
    20年選手ですので、ブチルゴムがカッチカチになってますね。根気よく剥がして、脱脂を行い、キレイに下地を整えます。

  • 第三段階

    外板もシッカリと清掃をして、オーディオテクニカの防振材AT7550Rを短冊状に切って貼りつけます。

    その昔、車体を何台も積み上げた写真で丈夫さをアピールしていた素性を持つメーカーの車ですし、今ほど軽量化のためにマージンを削る時代の設計でもないので、ドアの剛性感はなかなかのものです。そのため、現行の標準的な車よりは、防振材の量は幾分少な目で済みました。

  • 第四段階

    インナーパネルに移ります。
    全面にカスケードのVB-2を貼っています。密着性を高めるためにヒートガンで温めながらローラーで圧着していきます。

    サービスホールが特別大きい場合は、重ね貼りをするのですが、今回はさほど大きくないのでその必要はありませんでした。

  • 第五段階

    最近売出し中!のホワイトバーチ製のスピーカーベースを固定してスピーカーを仮付します。
    音出し、動作の確認をして問題が無いことを確認して内装を戻す流れになります。

    この写真をご覧いただく限りではお気づきにならないと思いますが、実は純正の状態だと、この車のスピーカーは内装の裏に固定してあるのみで、このスピーカーホール状の穴にはスピーカー背面のマグネット部分が入り込む構造になっています。(BMWも同じ構造ですね)

    今回は音重視ということで、ご覧のようにインナーパネル側にバッフルを介してスピーカーユニットをガッチリ固定する方法を採ることになりました。
    もともとインナーパネル側にスピーカーがついていないクルマで同じことをやる場合、ジグソーカッターでスピーカーホールを開けなくてはならないケースが多いですが、この車の場合はもともと穴があるので、工数も節約できるのでトクですね。

  • 第六段階

    分解した手順通りに各パーツを戻し、純正グリルを取付できるようにクリアランスを確認しながらフィッティングをします。

    ご覧いただく限りでは、オリジナルの位置に、バッフルに乗ったスピーカーユニットがニョッと顔を出しているだけのように見えますが、経年変化のせいでしょうか、内装パネルが微妙に歪んでいるようで、変なテンションが残らないように整然とフィッティングするため、あちこち削っての調整が必要でした。

    ※冒頭の説明にもあります通り、最終的に2wayスピーカーに変更しました。この写真は最初の施工の際に取り付けた同軸スピーカーです。(真ん中にツイーターがついてますね)

  • フロントドア全景

    純正のグリルを戻して完成です!

    オリジナルの外観を保ちつつも、スピーカー取付の工法がハイエンド志向でガラッと変わっている点は、取り付け作業者の仕事の醍醐味であり、かつ、オーナー様にとってもムフフpointですね。

  • ツイーター取付(左)

    助手席側のツイーターです。
    ダッシュ上に配置する場合、当店では自然なステージング(音像の形成)を狙って、基本的にルームミラーに向くように位置決めします。

    純正の状態にはないオブジェが加わることになりましたが、シンプルでソリッドなデザインの中に、その存在理由が過不足なく説明されているので、それほど後付感がないように感じますが、いかがでしょうか?

    なお、今回セレクトしたCarrozzeria DEH-970は音声信号を異なる帯域にわけて出力できる「ネットワークモード」の機能があるので、セパレートスピーカーシステムに付属しているネットワークを使わず、デッキ⇔ツイーター、デッキ⇔ウーファーをそれぞれ直接接続しています。
    これによって、各ユニットのきめ細かな調整ができるようになり、多彩な表現が可能になります。

  • ツイーター取付(右)

    運転席側も助手席同様ルームミラーに向けて取り付けています。
    助手席側同様、取り付け位置が一段くぼんでいるので、より収まりがよく感じられますね。

    もう少し予算をご負担いただくと、ピラーに埋め込むことも可能ですが、これはこれでいけますね☆

  • メインユニット交換のシーン

    ここから先は資料映像的にご覧に入れます〜。
    デッキ交換の際は、一旦グローブボックスと周辺のパネルまでも外してしまいます。

    必要最低限の作業にとどめる方が合理的とお感じになられるかもしれませんが、この方が、傷をつけるリスクが減りますし、手を入れるクリアランスも広く確保できるので、結局は作業性が向上するのです。

    デッキの固定に際しては、純正のステーを加工して汎用の外車金具を使用します。
    目に触れる正面については、、純正と変わらない自然な感じをだすため。生地貼り仕様のフェイスパネルをカスタム制作し、周囲の段差を埋めています。

    ※↑の「メインユニット」のところに出来上がったパネルの写真があります。

  • グローブボックス周りのシーン

    グローブボックスにはUSBケーブル2本(付属)を引き込んであります。
    ポータブル機器を接続するためのケーブルの引き込み箇所の定番ですね。

  • ホワイトバーチ製スピーカーベースクローズアップ!

    純正のプラスチックブラケットのアウトラインをそのままコピーして、純正グリルが取付けできる様にしたホワイトバーチ製ベースを制作しました。

    材料の厚みは9mm。塗料で防水処理をし、取り付け後に上にアルミガラステープを貼って隙間を完全に塞ぎます。

  • スピーカーの比較(表)

    当初取り付けた同軸タイプのスピーカーを純正と並べてみました。
    外径、奥行はほぼ純正と同じですが、ストロークやエッジは純正よりも遥かに優れているように見えます。
    その後、2wayのスピーカーと差し替えられる運命をたどったわけですが、デッキに標準装備されている内蔵クロスオーバーを使用してマルチ接続が出来るよう、ウーファー部分とツイーター部分それぞれに入力できるように端子を改造してあります。

  • スピーカーの比較(裏)

    やはりマグネットの大きさは純正よりも一回り大きいですね。
    マグネットはコストがかかるところですので、ほとんどの場合において、社外品の方が大きなおしりをもっています。



  • 作業後記−−−−−−−−−☆

    どんなお仕事でも一球入魂(笑)!のつもりで取り組ませていただいているつもりですが、今回のように探しに探してたどり着いていただけると、正直、うれしいですね(^^)

    上述の通り、純正外観キープを前提として、同軸タイプのスピーカーにトレードインする方法と、より音質尊重でセパレート型スピーカーにグレードアップする方法の両方を体験していただくこととなりましたが、よりよい音に到達できた点においても、また、その変化を比較する体験が出来た点においても、ご満足いただけたようです。

    結果的にセパレートで落ち着くことになりましたが、スピーカーをインナーパネル側に取り付け、ドアをスピーカーボックスとして有効に活用する方式に変更した段階で、純正とは全く別物になりますので、純正の外観に変更を加えない同軸タイプのトレードインでも、かなりの変化を体感していただけるはずです。

    また今回のように、より音質を追求してセパレートにグレードアップするにあたっても、ツイーターをダッシュボードに直接取り付ける方法の他、すこし予算をいただいて、ピラーに埋め込んで、よりすっきりさせる方法もあります。

    オーディオのグレードアップをお考えの240のオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞ参考になさってください。

    ご相談はお気軽にどうぞご予算とご要望に応じて柔軟に対応させていただきます。