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サウンドプロ

メルセデスベンツMクラスML350(W166)のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.259(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    メルセデスベンツ Mクラス ML350(W166)

    system

    メインユニット:純正 COMMANDナビ
    デッドニング:フロント・リア
    フロントスピーカー:JBL MS-62C
    リアスピーカー:JBL MS-62C
    パワーアンプ:JBL MS-A1004
    ケーブル:audiotechnica、SUPRA classic2.5h

    comment

    既存のお客様より、御両親のお車のグレードアップをご依頼いただきました。
    ジャズをこよなく愛していらっしゃるご両親とのことで、楽器のしっかりとした音の再生と、ビビり音のしないドアが欲しいとのご要望です。
    一切の操作は純正のままで、音を最大限、かつリーズナブルにアップすべく、ハイゲイン入力に対応したアンプを組み合わせてお勧めしました。

  • ダッシュボード全景

    いつもと雰囲気を変えて、真正面から撮ってみました。

    純正の操作系は変わらないように、とのご要望ですので、純正COMMANDナビには手を加えていません。操作は納車の時のままです。
    デッキからスピーカーへ出力される信号をアンプに入れ、高品位ケーブル+ドア防振+社外スピーカーでグレードアップを図るプランですので、デッキ周りからはスピーカー出力が頂戴できればよいのです。
    デッキ裏を探って、フルレンジで出力されている端子を見つけ、パワーアンプへ接続しました。

  • フロントドア

    SUVらしい重厚な作りのドアです。が、結構ビビり感があるようですね。
    豊かな低域が特徴のジャズの再生はちょっと荷が重そう。オーナー様のご不満はこのあたりにあるようです。

    ドアの鉄板(インナー・アウターパネル)に加えて、内貼り(ドアトリム)もしっかり防振することとしましょう。
    サックスやシンバル等、高音域のディテールに強く影響するツイーターはミラー裏のプラスチックカバーの中に納まって純正ユニットと入れ替える形を採ります。

  • 第二段階

    最近主流のモジュール構造のインナーパネルです。
    組み立てやすそうだし、メンテナンスもしやすそうです。
    従来のスタイルに戻ることは基本的になさそうですね。

  • 第三段階

    アウターパネルには短冊状にカットしたオーディオテクニカの防振材、AT7550Rを貼りつけ、ドア全体に万遍なく重厚感を与え、共鳴を防ぎます。

    今回セレクトしたスピーカーは、JBLのハイエンドモデル、MS-62Cですし、外部アンプも投入しますので、仮にかなりの音量で鳴らすとすると、もう少し防振材を加えた方がよい必要もありそうですが、今回の実用域に合わせるとこれくらいでちょうどよい感じです。

  • 第四段階

    スピーカーケーブルを引き込み、インナーパネルを戻し、ネットワーク配線を済ませ、オリジナル製作したスピーカーベースを介してスピーカーを設置したところです。

    インナーパネルのデッドニングには、カスケードのV-MAXと、積水化学のレアルシルトを併用しています。

  • リアドア

    リア側のスピーカーは、全帯域を一つのスピーカーで賄うフルレンジスピーカー一つか、ツイーターとウーファーに分かれているものの、一つのユニットに収めてしまう2wayコアキシャル型が主流ですが、なんと、フロント同様、ツイーターとウーファーが別々に設置されているセパレート型が組まれておりました。さすがですね!

    しかしながら、、、ビビり感もフロント同様のようです。。

  • 第二段階

    リアもフロント同様、モジュール構造ですね。
    ドアオープナー、パワーウインドウモーター、スピーカーと、キュッとコンパクトにレイアウトされています。

  • 第三段階

    こちらも短冊状に切ったAT7550Rを貼りつけます。
    フロントと同じ機能が詰め込まれていながら、サイズだけ一回り小さいので、どこか箱庭っぽくて可愛い感じですね。

  • 第四段階

    ちょこっと途中省略で、、完成です。
    3枚前の内装の写真をご覧いただくとお分かりになると思いますが、ツイーターは内装側についているので、ネットワークからの配線を出しておきます。

  • パワーアンプ

    リアのサイドに絶好の空間を発見!
    そこへアンプを隠します。テールランプ交換時に邪魔にならないよう、クリアランスは確保しておきました。

  • オリジナルスピーカーベース

    本年より取扱を開始しましたホワイトバーチ(白樺)でつくったスピーカーベースです。

    MDFより少し高めになりますので、通販の出足はボチボチといった感じですが、お店でのバッフル制作の際には結構ご指名いただけております。
    今回制作したバッフルはフランジ面が必要でしたので、MDFとのハイブリッド構造になっています。
    天然木に対してウイークポイントのあるMDF部分にはMDF改質剤としてご好評いただいているUP TIGHT SOUNDを含浸させ、硬さと防水性を与えています。



  • 作業後記−−−−−−−−☆

    今回はJBLアンプMS-A1004投入に加え、フロント&リヤ4スピーカー全てを同じくJBLのハイエンドスピーカーMS-62Cに置き換える、ちょっと贅沢なサウンドアップメニューとなりました。

    俗にフルマルチ、フルオーディオと言われる、デッキ→(プロセッサ→)多チャンネルアンプ→デッドニング&スピーカーと一気通貫で作り込むスタイルを志向される層は依然として元気に存在していらっしゃるのですが、純正デッキ裏のスピーカー出力を取り出して、アンプに投入するところ以降のグレードアップで楽しむ方がとても多くなりましたね。

    「純正やナビヘッドの音はイマイチ」という認識は一般的ですが、デッキがそこまでプアかというとそんなことはなく、まずは(1)ドアがスピーカーボックスとして機能しきれていないところが最大で、(2)次いでスピーカーの性能(コーン・コイル・マグネット)、その次がやっと(3)アンプ→(4)デッキの順となり、、純正システムを起点と歩みだすあたりのフェーズにおいては、大雑把に言って、(1)が50%、(2)が20%、(3と4)で残り20%、あと10%はケーブル類などの周辺パーツ+気分(笑)くらいの割合ではないかと思います。

    この比率はあくまでも私的な感覚ですが、しっかりとドア防振を行い、目的にあったスピーカーに換装する、いわば川下を整えるだけで、違いを確実に体感していただけるものと思っています。加えて、アンプ、もしくはプロセッサアンプによるソースマネジメントを行い、川上のレベルアップを図ることで、実用域としては十分なレベルで調和のとれたシステムに到達することができると思います。

    川下から順次積み上げて行くもよしですし、一気に整備完了とするもよしです。
    ご希望とご予算に応じて、できるだけご満足いただけるシステムを提案させていただきます。

    ご相談はお気軽に♪