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トヨタ GRスープラ のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>


  • 登録日 2025/12/18

  • 事例No.908(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ GRスープラ

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX25T、MX080
    センター:BLUE MOON AUDIO MX080
    リアスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX100S
    サブウーファー:純正JBL
    パワーアンプ:純正JBL
    ケーブル:純正

    comment

    サブウーファーを除く、中高音域のスピーカーユニットを交換して表現力を高めつつ、デッドニングでスピーカー稼働条件と外来ノイズの低減を図ったプランです。

  • ダッシュボード


トヨタ・GRスープラの事例紹介です。

スープラは言わずと知れたトヨタのスポーツカーブランドで、半世紀近くもの歴史を誇ります。
初期型A40の発売が1978年で、セリカの派生車種として誕生しています。
2代目のA60(1981年)で、リトラクタブルヘッドライトを与えられました。
(この2代目までは、海外でスープラ、国内ではセリカXX(ダブルエックス)として販売されていました)

3代目のA70(1986年)で国内外共に「スープラ」で一本化され、4代目のA80(1993年)でトヨタ史上最強と謳われる「2JZ-GTE」エンジンを与えられ、長らく黄金時代を謳歌しました。この4代目は2002年に生産終了を迎ることとなり、次期モデルについては、あるようなないような・・事実上の白紙状態にありましたが、17年後の2019年に5代目となるDB型(通称A90型)が販売されることになりました。

スープラの歴史は直列6気筒の歴史だったわけですが、A80に搭載していたJZ型をもって直6の生産を終了していたため、当時唯一の直6メーカーであったBMWとの提携によって開発することになったようです。その結果、同じプラットフォームを共用して、BMWではZ4、トヨタではスープラとして開発されることとなりました。
同プラットフォームといっても、例えばハチロクとBRZの差に対して、Z4がオープン専用であるのに対して、こちらはクローズド専用。内装の造りも別物といったように、随所に大きな隔たりがあり、(それぞれ試乗させていただいた感じでも)まったく別の車に仕上がっています。


新型スープラのグレード展開は、先代のA80にならって、ベースグレードのSZならびにSZ-Rと、上位グレードのRZに分かれており、前者には2,000ccツインターボ、後者には3,000ccツインターボエンジンが与えられています。また、これら3グレードそれぞれに対して、GRモデルも設定されています。

今回ご登場いただくのは、RZのGRモデルです。

RZとSZ-Rのオーディオシステムは標準でJBLプレミアムサウンドシステムが装備されています。
スピーカー数は12個(センター2、両ツイーター2、両ドア2、両リア2×2、両サブウーファー2)で、セパレート7chDSPアンプで駆動されます。

オーナー様はしばらくJBLシステムを楽しんでおられたようですが、さらなる音質アップを志向され、当店の事例を見つけていただいて、ご連絡いただきました。

グレードアップのプラン検討においては、このスープラとBMWのZ4が共同開発車であり、全く同じスピーカー構成を持っていることから、当店でZ4を含むBMW向けに設定しております「BMWブライトオーディオパッケージ」を踏襲することになりました。

Z4向けのプランとして設定しておりますのは、以下のようになっており・・・
F1:フロントスピーカー交換とドア防振
F2:F1に対してセンタースピーカー交換をプラス
F2R:F2に対してリアスピーカー交換をプラス
F2R-8W:F2Rに対してサブウーファー交換と、8チャンネルDSPアンプを搭載
F2-8W:F2R-8Wからリアスピーカー交換をキャンセル

今回は、F2Rをベースとして、リヤ周りの内装脱着が前提となるスープラ固有の事情を兼ね合わせて、適用することになりました。

◯使用したスピーカーの紹介は以下です。
以下の通りBLUE MOON AUDIOで揃えました。

SX25T(1インチツイーター・生産終了商品):ドアのツイーターとして
MX080(80ミリフルレンジ):センタースピーカーとドアスピーカーとして
CX100S(100ミリコアキシャル):リヤスピーカーとして

これによって、純正12スピーカーのうち、7つが入れ換えられる格好になります。
なお、システム図内でもお示ししておりますように、センターとリヤスピーカーはもともと2wayセパレートですが、お隣のウーファーをコアキシャルスピーカーに置き換えて、高音域までカバーしてしまうため、ツイーターはキャンセル(外さないけど配線を繋がない)状態にしてあります。

スピーカーへのケーブルに関しては純正ケーブルを活用し、スピーカーへの接続加工で必要になる分のみ、お店のスピーカーケーブルを足して使っています。

上記のスピーカー交換のほか、ドアスピーカーの稼働環境の整備と、外来ノイズ抑制の目的でドアデッドニングを施工しています。

以上を持って、スープラのスピーカーシステムのグレードアップを果たすことができました。

セパレートツイーター3つをキャンセルした都合で、見かけのユニット数は12個→9個に減りましたが、サブウーファーを除く各ユニットの性能向上によって、パフォーマンスは遥かにアップしています。

予算的には、全スピーカーユニットと施工費用を含めて税込326,700円となりました。
それでは施工の様子をどうぞご覧になってください♪

  • フロントドア

    それではドアの外観から見ていきます。

    コストメリットの追求の都合でプラットフォームは共通化するものの、それぞれが独自性を追求した気配が感じられます。
    ドアの外形は一緒ですが、ドアトリム上のデザインは全く別の車になっています。 (Z4のドア写真)

    スピーカーのレイアウトも全然違ってますが、BMWはハーマンカードン、トヨタはJBLとブランドは違うものの、ユニットは共用しているようで、ついているものは全く一緒です。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    ご覧のように、中央のサービスホールを一枚のモジュールパネルでふさぐ構造になっています。
    ドアの面積に対して、サービスホールは小さめで、インナーパネル側の「フチ」は大きいので、剛性的にはかなり強そうです。

    ドアスピーカー(ウーファー)は約10センチ径のユニットが付いています。(ツイーターはドアトリムの裏側に付いてます。)

  • アウターパネル作業

    アウターパネルに対する作業が終わったところです。

    モジュールパネルを外して、清掃および脱脂をした後、アウターパネルに防振材を貼ります。
    今回は、制振力の強いデッドニング・グレードで施工していますので、短冊状にカットした材料を等間隔に配置しています。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    ウーファーのスピーカーホールには8センチフルレンジのMX080を取り付けています。
    取付に当たり、MDFで製作したバッフルを使ってフィッティングしています。

    システム図をご覧いただくとお分かりになるように、ドアのウーファーとツイーターは1組(1ch)のケーブルで繋がっています。
    従って、ツイーター側には低音をカットするためのフィルターが必要になります。今回使ったSX25Tには専用のフィルターが付属していますので、ツイーターとスコーカー間のケーブルに介在させて結線しています。

  • 純正ツイーター

    交換前の純正ツイーターです。

    ドアの内装側に設置されているツイーターを裏側から撮影しています。
    オレンジ色のラベルには、BMWのマークとハーマンカードンのロゴが印刷されています。

    BMWのZ4 のプレミアムオーディオではハーマンカードンブランドという設定になっていますので、このユニットで整合しますが、トヨタではJBL設定ですので、こうやって分解されてしまうと、ちょっと都合が悪いですね。

  • ツイーター交換後

    ツイーター交換後の様子です。

    BLUE MOON AUDIOのSX25T(終売品)です。
    純正ツイーターを押さえていたツメの先を少しだけ切り落として、ツイーターを収めています。

    ツメがないため、固定の際には2液性のエポキシ接着剤を使っています。

  • センタースピーカー部

    ダッシュボード上面・中央にあるセンタースピーカー部の様子です。

    スピーカーグリルは比較的簡単に取り外すことができます。


  • センタースピーカー(施工前)

    センタースピーカー部の様子です。

    プレミアムオーディオで採用が進んでいる2wayタイプなので、ツイーターとウーファーが分かれています。
    配線は1系統の出力を分岐させて、それぞれに入力させるようになっており、ツイーター側にはハイパスフィルタを組み込んで帯域調整しています。

  • センタースピーカー(施工後)

    交換後の様子です。

    技術的には2wayの両方とも交換できるのですが、今回のプランでは部品の調達の関係から、スコーカーのみ交換しました。
    純正ツイーターユニットへの接続は解除してますので、全く鳴っていません。が、わざわざ取り外すまでの理由もないので、そのまま残しています。


  • リアスピーカー部

    リヤスペースのサイドパネルに設置されている2wayリアスピーカーです。

    左手前にちょっとだけ見えるのが、上向きに設置されている口径20センチのサブウーファーです。
    位置的には、助手席の人の左ひじの後方に2wayリヤスピーカーが、背中の真後ろにサブウーファーがレイアウトされています。

    上述の通り、BMWとスピーカー構成は全く一緒ですが、レイアウトは全く異なっています。
    BMWのリヤ風景はこちらです。。
    2way+サブウーファーの構成は維持されています。

  • リアスピーカー(施工前)

    サイドカバーを外してユニットを露出させたところです。

    センタースピーカーに用いられていた2wayと全く同じ、1インチツイーターと10センチスコーカーが使われています。

  • リアスピーカー(施工後)

    スピーカー交換後の様子です。

    センタースピーカーでは、8センチスコーカーに交換しましたが、こちらには10センチの2wayコアキシャルスピーカーを取り付けます。
    純正ユニットのバスケットサイズがすべて同じですので、すべてにCX100Sを取り付けることができるのですが、予算と、スピーカーユニット全体のバランスを考えた上で、メリハリをつけて選択しています。


  • 今回はGRスープラのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    BMWとの共同開発の車とは言え、BMWの純正部品や、BMW流の発想で決められた仕様が散見される車のようです。
    オーディオシステムは好例で、ドアにツイーターと10センチクラスの小径スピーカー(スコーカー)、フロアに20cmウーファーという構成はBMWの専売といっていいスピーカーレイアウトで、固定が甘いスコーカーと、大味なウーファーとのつながりがイマイチな感じもBMWゆずりです(笑)

    このあたりの特性は、スピーカーのスペックの向上と、ドア防振の施工によってだいぶカバーすることが可能で、さらにDSP投入によって音場の最適化が果たせれば、一般的なハイエンドオーディオインストール車両と遜色ないレベルにまで引き上げることが可能です。

    このクルマ向けのオーディオグレードアッププランについては、文中でも触れました通り、BMW Z4とまったく同じコンポーネント構成になっているため、当店でBMW車向けにご用意しておりますBMWブライトオーディオパッケージのZ4用プランがそのまま適用可能です。

    規定のプランは以下の5プランをご用意しており、ご予算に応じてお選びいただけるようになっています。
    【注記2025/12/18】リンク先ページは旧製品・旧価格が掲載されており、近日中に更新予定です(すいません)
    しかしながら、各プランのコンセプトは変わりませんので参考としてご覧ください。


    F1:フロントスピーカー交換とドア防振
    F2:F1に対してセンタースピーカー交換をプラス
    F2R:F2に対してリアスピーカー交換をプラス
    F2R-8W:F2Rに対してサブウーファー交換と、8チャンネルDSPアンプを搭載
    F2-8W:F2R-8Wからリアスピーカー交換をキャンセル

    今回の事例はサブウーファーユニットを交換しないF2Rを基準として、2wayセンタースピーカーのうち、ツイーターの交換を省いてコストダウンを図り、合計(税込)で収めました。


    これらのプランそのままでも良いですし、たたき台としてカスタマイズすることも可能です。
    お客様のご要望に応じて柔軟に対応いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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