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ホンダフィットe:HEV RSのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.823(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ホンダ フィット e:HEV RS

    system

    メインユニット:Honda CONNECTディスプレイ
    デッドニング:フロント、バッフル・スタビライザー・ウエイト
    フロントスピーカー:BLAM S165.85A
    リアスピーカー:純正
    プロセッサーアンプ:HELIX M-FOUR DSP

    comment

    純正ヘッドユニットのフロント出力をDSPアンプに入れて、フロント2wayスピーカーと鳴らすシステムです。
    BLAMのハイエンドスピーカーの実力を引き出すために、デッドニングとバッフル・スタビライザー・ウエイト取付でドア周りの環境をしっかり整備しました。

  • ダッシュボード


ホンダ・フィットの事例紹介です。

フィットはホンダの小型乗用車の主力中の主力車種です。
生産開始は2001年で、CITY(1981-1995年)→ロゴ(1996-2001年)の後継車としてデビューしました。
同車より2年先行して販売開始されたトヨタ・ヴィッツが開拓した、価格優位性だけでない、質感を高めた1リッタークラスのコンパクトカー市場に参入する形でのスタートとなり、マツダ・デミオや日産・マーチといったプレイヤーとともに、市場の拡大に向けて切磋琢磨する展開をたどります。

モデル的には、現行車で4代目を数えており、初代GD型(2001-2007年)、2代目GE型(2007-2013年)、3代目GS(2013-2020年)、4代目GR/GS型(2020年-)と、主力車種らしくコンスタントにモデルチェンジを重ねてきました。


今回ご登場いただくのは、最新型のRSです。
オーナー様は古いお客様で、実に15年ぶりにご連絡をいただきました。子育てが一段落して、自分の趣味に時間とお金を使うことができるようになったということで、自分専用車を手に入れられたようです。

お店でご試聴いただいたところ、BLAMの音色が気に入っていただけたので、ご予算に合わせてプランニングさせていただきました。

概要としては、純正ヘッドユニットの出力を4chアンプ内蔵のDSPに入れて、フロント2wayを鳴らすシンプルなシステムです。
もろもろの要件をすり合わせたところ、パワードサブウーファーは見送りとなったので、フロントウーファーのみでもしっかりと低音域を再生できるように、当店オリジナルのデッドニング関連商品「バッフル・スタビライザー・ウエイト」を組み込んで仕上げました。

以下、コンポーネント紹介です。

◯DSPアンプ
DSPアンプはヘリックスのM-FOUR DSP(税込88,000円)を使いました。

これは、DSP製品で定評のあるヘリックス製品のなかで、DSPの調整性能に軸足をおいた以下の製品群に対して・・
HELIX P-SIX DSP ULTIMATE(税込253,000円)
HELIX V-EIGHT DSP MKII(税込209,000円)
HELIX V-TWELVE DSP MKII(税込275,000円)
アンプの増幅性能の方に予算を配分して作られた製品です。

ラインアップは、今回のM-FOUR DSP(4チャンネル版・税込88,000円)の他に、HELIX M-SIX DSP(6チャンネル版・税込110,000円)の2つがあります。
上述のDSP側にリソースを割いた製品が正方形に近い四角い形をしているのに対して、アンプ軸足の2つは、アンプの系譜を感じさせる長方形をしています。

このDSPアンプは、入力6ch、プロセシング10ch、内蔵アンプ4ch分という仕様になっています。
入力が6chあるのは、フロント2ch+リヤ2ch+センター1ch+サブウーファー1ch=合計6chといった、別々のチャンネル出力を全て取り込む事態を想定した数で、6chは現行DSP製品の主流となっています。当機には、4ch分のアンプを搭載していますので、4ch(フロント2way/フロント&リヤ)までは当機1台で出力まで賄えることになります。
フロント3way化するなど、4chを超えるシステムへと変更する場合は、外部アンプを買い足せば対応できるようになっています(最大10chまでプロセシングできるので、あと6ch分追加可能)

今回は純正ヘッドユニットのフロント出力(左右で2ch)のみを入力して、フロント2way(ツイーターとウーファーで合計4ユニット)を鳴らすシンプルな構成です。

◯スピーカー
BLAMのS165.85A(税込103,400円)をお選びいただきました。
BLAMは、2013年に創業したフランスのメーカーです。FOCAL出身の技術者の方が興した会社ということで、発足当初から顔のはっきりした製品を連発しており、気づけばFOCALを食いそうなくらいの迫力と存在感を発揮するブランドに育ちました。
音の傾向としては、ヴォーカルを得意とするフランス系のオリジンを感じさせつつ、ロック・ポップスなどの現代的なジャンルもカバーする幅広さを備え、カーオーディオ向きのパンチのあるスピーディーな音色が持ち味です。

製品グレードは◯フラッグシップのSignatureシリーズ、◯ミドルクラスのLIVEシリーズ、◯ベースグレードのRELAXシリーズの3グレードで展開しており、今回お選びいただいたS165.85A は、フラッグシップのSignatureシリーズに属する製品です。
ハイエンドの証とも言える、硬くて軽いカーボンケブラーの振動板と大きなモーター部を持ち、堅牢なダイキャスト製フレームが正確なディメンジョンを支える、フラッグシップグレードのふさわしい構造を持っています。

◯インストール
BLAMスピーカーのウーファーは、その高いポテンシャルをしっかり引き出せるように、硬質MDFで製作したカスタムバッフルを介して取り付け、制振力の強いデッドニンググレードによって、ドアのエンクロージュア化を図っています。

さらに、スピーカーの稼働環境整備のために、バッフル・スタビライザー・ウエイトを取り付けました。
これはスピーカーバッフルの裏側(ドアの中)に取り付けるウエイトで、スピーカーの振動板が動作する際、その反動によってスピーカーバスケットが逆方向にブレて、振動板の振幅の一部が相殺されてしまう現象の抑制を目的としています。

一つ320グラム程度のウエイトを、スピーカーバッフルの固定ボルトに共締めし、スピーカー周辺の質量を増加させることで、振動板の動作により生じていた反動を吸収し、振動板の安定した動作を可能にします。

全帯域の基調を決める低音域の規律がキチッと整うことで、低域は伸び、中高音域のディテールがきれいに表現され、音場は広くなり、音像がクリアにまとまるといった目覚ましい効果が得られます。

以上を持って、フィットのサウンドアップが実現しました。

シンプルなシステムではありますが、音質の決定要因として寄与度の高い増幅機能にリソースを割いた、アンプベースのDSPを起点として、しっかりしたエンクロージュアに収められた、素性の良いハイエンドスピーカーを駆動するという密度の高い構成により、非常に質感の高い音を聴かせる一台に仕上がりました。

予算的には、今回のシステム機器と部材、工賃を含めて税込469,590円となりました。
オーナー様には大変お喜びいただけたご様子でした♪

それでは施工の様子を御覧ください♪

  • フロントドア

    それではフロントドアの外観から見ていきます。。

    ドアトリムはおしゃれな2トーン。
    センターに起毛生地を配した異素材の組み合わせで、なかなか華やかです。
    ホンダといえば、エッジをきかせた先鋭的なデザインが多い印象がありますが、今回のフィットは内外ともにトロンとカドが取れています。

    フィットのスピーカーレイアウトは、フロント/リヤの4スピーカーで、ツイーターの設定はありません。(BASICグレードのみ2スピーカー)

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを取り外したところです。

    サービスホールの処理は、非常に伝統的なビニール&ブチルゴム方式です。
    使用されているブチル系接着剤は、ホンダ独特の粘っこいタイプで、除去に大変時間がかかります。
    ホンダの設計?(購買?)の方とお近づきになれたら、この選択の理由を聞きたいものです。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    ビニールシートを剥がして、清掃と脱脂を済ませたら、アウターパネルに短冊状にカットした防振材を貼っていきます。
    その後、スピーカーケーブルをドア内に引き込みます。
    スピーカーケーブルについては、コスト重視で、ほぼ純正ケーブルのみで済ませる事例も増えましたが、今回は社外ケーブルを引き込んで、信号の損失低減を図っています。

    写真では、既にインナーバッフルが変わっていますね。BLAMのウーファーを取り付けるためにカスタム製作したものです。
    後の写真で、カスタム部分をクローズアップしてお伝えいたします。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    スピーカーを取り付けて、サービスホールを塞ぎながら、インナーパネル全面を覆っていきます。

  • バッフル・スタビライザー・ウエイト(とバッフル紹介)

    バッフル部のアップです。

    バッフルの裏側(奥側)には、当店オリジナルのバッフル・スタビライザー・ウエイトを取り付けました。
    これをつけることによって、スピーカーバスケットの微細な前後ブレが抑えられて、低域がしっかり伸びます。また、低域が低くなることによって、中高音域が非常にクリアに鳴るようになります。

    ホンダ車にカスタムバッフルを取り付ける場合は、スピーカーホールを拡大させるための切削が必要です。
    したがって、ウエイトを取り付けるためのスペースがタイトになるため、写真のように足を高くして、浮かせて取り付けることになります(効果はかわりません)

    あと、カスタムバッフルの開口部の加工にご注目ください。開口部が一段下げてあるのがおわかりになると思います。

    BLAMのウーファーのフランジ部分(金属のフチ)は、厚みが6.5mmもあります。ドアトリム裏のスピーカーグリル部が接近しているため、対策をしないと分厚いフランジとの干渉が確実だったので、バッフルをその分彫り込んで「逃げ」たわけです。

  • バッフル前から

    バッフルを前から見たところです。

    前述の通り、スピーカーフランジの厚みがは6.5mmもあるので、そのまま固定すると段がつくところですが、バッフル側を彫り込んで一段下げてあるため、「ツライチ」に仕上がっています♪

  • ツイーター取り付け

    ツイーター取り付けの状況です。

    冒頭で触れました通り、フィットにはツイーターがないため、ダッシュボード上に置くか、Aピラーに取り付けるかの選択になるわけですが、今回は、ODEONの樹脂製ツイーターポッドに収めて、Aピラーに固定する方法をとりました。

    ツイーターポッドは当然ながら汎用品なので、開口部はワンサイズです。したがって、組み合わせるツイーターユニットのサイズに合わせて、リング状のバッフルアダプターを用意してフィッティングする必要があります。
    今回使ったアダプターは、3Dプリンターで制作(出力)したものを使っています。

  • DSPアンプ設置

    最後は助手席下の様子をご覧に入れます。

    こちらには、DSPを設置しました。
    シートを外して作業しているので、周囲の位置関係がわかりにくいと思いますが。。向かって左側が前方(進行方向)です。

    DSPの左側から入力されているのが、ヘッドユニットから来ているスピーカー出力で、右側は電源の入力と、フロント2way(4ユニット)に向かうスピーカー出力です。

  • 作業後記

    今回はフィットRSのサウンドアップ事例をごらんいただきました。

    システム内容としては、純正ヘッドユニットからDSPを経由して、フロント2wayを鳴らすという非常にシンプルな構成ですが、スピーカーの性能をしっかり引き出すために、バッフル・スタビライザー・ウエイトを組み込み、ドアの環境整備をしっかりやってあるので、一般的な2wayへの期待値を超えるような出来に仕上がったと思います。

    ご家庭でお使いになるブックシェルフなどのスピーカーや、かっこよいイヤフォン、あるいはヘッドフォンと違って、カーオーディオのスピーカーは、箱から出してすぐ使えるものではなく、きちんと取り付けて初めて所定の性能を発揮する類の製品です。さらには、どんなに高品位なデジタルソースを用意して、ハイエンドなDSPを導入したとしても、「音声への変換器」であるスピーカーの稼働条件によって、最終的な出音が決まってしまうという特性上、(エンクロージュアづくりを含む)スピーカーインストールの巧拙がシステムパフォーマンスの大半を決めてしまうといっても過言ではありません。

    カーオーディオのプランを考える際、ヘッドユニット、DSP、スピーカーといった、物理的なカタチがはっきりしている製品の選定に意識を奪われがちですが、肝心要の音の出口の整備にも思いを巡らせて、一定の予算を割いていただけると、最終的な満足度がググンと上がると思います。

    純正スピーカーのままでのドア防振のみの施工から、スピーカー交換、DSP導入、サブウーファー追加と、ご希望・ご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。

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