お問い合わせは03-5913-8450へ

サウンドプロ

メルセデスベンツCクラスC220d(S205)のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • メルセデスベンツC220のスピーカー交換事例です

  • 事例No.597(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    メルセデスベンツ Cクラス C220d(S205)

    system

    メインユニット:純正COMMAND
    ドアチューニング:フロント
    フロントスピーカー:JBL CLUB3020、CLUB6500C
    センタースピーカー:なし
    リアスピーカー:JBL CLUB3020
    パワーアンプ:carrozzeria GM-D1400?
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    Cクラス・ダブルウーファーJBLパッケージライトをベースに、フロントを3way化したプランです。
    前期型Cクラス懸案の足元サブウーファーのW化と、ツイーター追加による音の輪郭の明確化を果たしました。

  • ダッシュボード


メルセデス・ベンツC220d(W205型)のダッシュボードです。
しっとり黒木調のパネルにマットシルバーのモノトーンコンビネーション。本日もアヴァンギャルドな香りを漂わせております。

Cクラス向けのメルセデス・ブライトオーディオパッケージの提供を開始いたしましたのが4年前になります。以来、だいぶご用命の機会が増えました。

Cクラスは2018年7月のモデルチェンジを持って、前期型と後期型とに別れ、オーディオにも変更が加えられました。
内装パーツ類の金型は変わっていない様なので、ユニットを取り付け可能な位置には変更はありませんが、標準オーディオのスピーカーの数が変わりました。前期が5個で、後期は9個にアップです。

前期型の5個の内訳は、両フロントドアに1個づつ+助手席足元にウーファーが一つ、リヤに1個づつで計5個。
後期型の9個については、(ツイーター+ドア+前席足元+リヤ)×左右2個づつ+センタースピーカー1個で9個になりました。

後期になって左右対称のレイアウトになりましたが、前期は低域ユニットが助手席側のみでバランスが今ひとつな上に、音の輪郭を決めるツイーターの設定がないというハンデがあり、違和感を覚えられる方が多くいらっしゃいます。
このご不満を解消し、さらに高音質化を図るのがメルセデス・ブライトオーディオパッケージです。
これは、ドアスピーカー交換と、ミラー裏へのツイーター取り付け、サブウーファーのW化(オプション)で道具を揃え、ご予算に応じてDSPによる音場の最適化を図る内容です。

上記の他に、JBLのエントリモデルスピーカーを使って、リーズナブルに仕上げたのがCクラス・ダブルウーファーJBLパッケージライトです。
高音域の明確化はコアキシャルスピーカーでまかなって、セパレート化はせず、しかし懸案の足元ウーファーはきっちりダブル化。→以上合計4スピーカーを小型外部アンプで駆動して、おまけにリヤスピーカーもコアキシャルに替えて約23万円というコスパ狙いのプランです。



今回のC220dは、後者のCクラス・ダブルウーファーJBLパッケージライトをベースに、フロントスピーカーを3way化したプランです。
使用するユニットは、ツイーターとサブウーファーとして2wayモデルのCLUB6500C(税別20,000円)、中域のドアウーファーとリヤスピーカーとして同じ銘柄のJBL CLUB3020(同9,000円)に変更しています。

外部アンプは取り付け場所を選ばないコンパクトさがウリのカロッツェリアGM-D1400?(同15,000円)です。
4chアンプなので、2chでネットワークを介してツイーターとドアウーファーを鳴らし、残りの2chで左右足元のサブウーファーを鳴らしています。
また、接続図でお示ししておりますように、アンプ出力の段階でフィルターを入れて帯域を分け、3wayユニット間の調和が取れるように配慮しています。



左右対称のスピーカーレイアウトにグレードアップ?された後期型についても、さらなる音質向上を求めて、ユニット交換のご相談を頂く機会は多いですが、左右非対称かつ、高域がはっきりしない前期型については、「なんとかしてくれ」的ニュアンスのお問い合わせがまだつづいております(^^;)

今回の事例は、リヤも含めてスピーカーをフル整備し、DSPではなくアンプによってリーズナブルに情報量をアップさせた、税別25万円を大きく切るハイコスパプランです。
施工の様子をどうぞご覧ください♪(^o^)

  • フロントドア


フロントドアの様子です。

Cクラスのフロントドアにレイアウトされるスピーカーは、ドアハンドル上の1つです。
直径は8センチになります。
そのすぐ上、ミラー裏にツイーターがきます。
これは上述のように、前期標準オーディオでは装備されませんので、メッシュグリルつきの空き家状態ですが、写真ではJBLのツイーターが入居しております。

今回、ドアスピーカーに起用したJBL CLUB3020はコアキシャルユニットなので、中央にブランドカラーのオレンジにカラーリングされたツイーターがついています。
真正面からみると、ユニットは右側にオフセットしているのがわかりますね。
今のドアは、デザインのスケールが大きくて個々のパーツの事情で位置を決められないし、裏側の装備品も多くて混雑しているので、こういうことはそう珍しくもありません。

あと、ネットワークのことにも触れておかなくてはいけません。
冒頭の説明ならびに接続図でおわかりのように、足元サブウーファーとしてつかっている6500Cと、中高域の2つとの間の周波数を整理するために、アンプの出口でローパス/ハイパスフィルターをかけていますが、中高域側の2つの間の整理については、6500Cに付属しているネットワークを使っています。
これによって、ツイーターとドアウーファー間の調整が図られ、サブウーファーとの間は、その前の段階で解決ずみ。という構図になります。

  • インナーパネル作業

    インナーパネルの防振の様子です。

    このクルマのドアのスピーカーは、ドアトリム側についています。
    よって、写真のインナーパネル(モジュールパネル)とドアトリムとの空間がエンクロージャーとなります。
    この両面に対して防振材を配置して、ビビリを抑制していきます。

    このように起伏があったり、平面に対して90度に近い角度の造形が交錯している場合、補強リブがついているような格好になりますので、部分部分な歪みには大変強いです。
    ただ、パネル全体の共振という点で耐性が高いわけではなく、コンコンやると意外とぼわ〜んと響きますので、全体的に重みをつけてやるイメージで貼り付けていきます。

  • ドアトリム裏作業

    反対側の壁となるドアトリム側です。

    写真の左上に見えるのがドアスピーカー。JBL CLUB3020です。
    標準の位置に固定し、周囲を防振材で固めます。
    金属製のインナーパネルに比べると、足場となるパネルの安定性が劣りますので、その分重みを付けて、スピーカーの振動板と逆相方向に動かないようにしてやります。

    このドアトリムに関しては、前出のインナーパネルと違って、いくらか平面もありますね。
    上半分はかなりゴチゴチですが、下のポケット周りは平らな面がありますので、大きめ材料を配して重みを付けてやります。

  • ツイーター設置

    ツイーターの設置状況です。

    Cクラスの標準オーディオでは、ツイーターが付いていませんが、設置場所となるツイーターカバーはついていますので、ここに社外ユニットをはめ込んでやります。

    CLUB6500C付属のツイーターは、ツイーターカバー内ブラケットの内径より一回り小さいので、テープで寸法調整をして固定しました。

    ツイーターといえば、中音域を受け持たせるドアスピーカー(CLUB3020)の真ん中にもツイーターがついていて、なんだかダブっている感じがしますね。
    実際ダブっちゃっているのですが、今の所、10センチ径のユニットはこのコアキシャルモデルのみなので、他の選択肢がありません。
    前述の通り、今回は6500C付属のネットワークをツイーターと3020の間に入れていますので、このツイーターが鳴るような帯域の信号は供給されず、音的なダブリは生じていません。

    なお、このようなネットワークを入れずに、コアキシャルモデルの高域側を抑える必要がある場合は、(ちょっと手間ですが)真ん中のツイーターを鳴らなくするように手を加える場合もあります。

  • リアドア

    次にリアドアです。こちらもフロント同様に作業します。

    フロントの場合は単体のツイーターユニットを組み合わせましたが、リヤはCLUB3020のみですので、コアキシャルユニットとしての本領を十分に発揮していただくことになります。

  • リアインナーパネル作業

    リアのインナーパネルの様子です。

    フロント同様にスピーカーボックスの背面としての役割がありますので、しっかりと防振します。
    ドアはタイヤハウスの分だけ面積が狭いのですが、作りは全くフロントと同じでギッチギチです。最近のクルマが高くなるわけですね。

  • リアドア・ドアトリム

    こちらもフロント同様に防振加工をします。

    実際にテストの段階でボリュームを上げていくと、8cmとはいえ、共振の発生を感じる音域もあります。より出力を上げたいという場合は、ドアチューニングの材料マシマシあるいは、デッドニングへのアップグレードもアリかなと考えております。

  • 助手席足元純正サブウーファー

    助手席の足元に移動してきました。

    冒頭でご説明したとおり、前期型Cクラスの標準オーディオでは、低域ユニットはこの一つだけです。
    カーペットをめくり、キックパネルを外すとこの状態になります。
    ここから、電源ボックスを移動して、スピーカーのアッシーを取り外し、分解して、社外ユニットに組み替えます。

  • 助手席足元サブウーファー(組み換え後)

    JBLウーファーに組み替えた後の状態です。

    ボディにネジで止まっている樹脂の部分は、純正サブウーファーから流用している部品です。
    このブラケットの中に、MDFで作った偏心バッフル(つや消し黒のところ)を仕込んで、ウーファーユニットを固定してあります。
    組み換えっていうと、遺伝子組み換えみたいな語感ですが、純正ブラケットの中だけ取り替えるので「組み換え」が適当ですよね。

    この次に、キックボードを被せてカーペットを戻しますので、普段はこのスピーカーは露出しません。

  • 運転席席足元サブウーファー(のフタ)

    次は運転席側に移動します。

    前期型の標準オーディオ車の運転席側の足元には、このような樹脂製カバーが装着されています。
    この写真の状態では、カーペットとアクセルペダル(!)を取り外して見晴らしはよくなっちゃってますが、普段の状態でもカーペットの隙間から、このフタを確認することができます。

    前期型で、標準オーディオの場合は100%この写真と同じ、フタ仕様です。
    後期型の場合、全グレードで(助手席と同様に)純正ウーファーユニットが装備されています。

  • 運転席足元ウーファー(組み換え後)

    JBLのウーファー取り付け後の様子です。

    作業の流れは助手席側と全く同じですが、コチラの場合は元ネタとなる純正ウーファーがありませんので、後期型用のウーファーを補修パーツとして取り寄せて使います。
    後期型がでて、標準装備されるようになる前は、プレミアムオーディオ(ブルメスター)用のユニットを調達していました。

  • 助手席シート下アンプ設置

    最後は助手席シート下に移動します。

    こちらにコンパクトな4chアンプを設置し、フロント側の6つのスピーカーを駆動しています。
    接続としては、COMMANDシステムのフルレンジ・フロント出力を入力し、2chを左右のネットワーク経由でツイーターとドアウーファー、残りの2chを左右足元のサブウーファー。となっています。

    当店で提供しているCクラス・ダブルウーファーJBLパッケージライトにおけるカロッツェリアアンプ(GM-D1400?)の使い方は、2chでドアのコアキシャルスピーカー、もう2chで足元サブウーファーを鳴らしておりますが、今回は前者のドアスピーカーを中高域2wayに展開させた格好になっています。

    このアンプはゲイン調整機能をもたないので、入力された信号レベル(音量)が4ch均等に反映されますが、ゲイン調整機能のある小型アンプ(例:アルパインKTP-600)を使うと、ツイーター・ドアウーファー側 vs 足元サブウーファー側とで出力を変えられるようになるので、中高域側を強く、、いやいや低域側を強く、、といった出力バランス調整をお楽しみいただけるようになります。

  • 作業後記

    今回はC220d(W205)のサウンドアップ事例を御覧いただきました。

    冒頭でもお伝えしましたとおり、2014年よりメルセデス向けパッケージとして設定させていただいておりますメルセデスブライトオーディオパッケージはシングルサブウーファー前提のフロントスピーカー交換+ドア防振(約13万)から、全スピーカー交換とプロセッサー搭載(約42万)に向かって、フロント2way化をスタートに、順当にフルラインに向かう構成のパッケージです。


    これに対して、一部のお客様のお求めに応じて企画したのがCクラス・ダブルウーファーJBLパッケージライトです。
    これは、高音域の明確化はコアキシャルスピーカーでまかなって、セパレート化はせず、しかし懸案の足元ウーファーはきっちりダブル化。→以上合計4スピーカーを小型外部アンプで駆動して、おまけにリヤスピーカーもコアキシャルに替えて約23万円というコスパ狙いのプランです。
    これはこれで結構需要がありますので、お客様のお好みはいろいろだなぁと勉強させていただいております。

    そして今回のプランは、後者のフロントスピーカーをコアキシャル→2wayに変更し、アンプで駆動する対象スピーカーを6スピーカーに拡大した内容になりますね。


    ま、あまりカスタマイズの可能性に脱線していると、どこから始まったハナシだかわからなくなってしまいますね。すいません。

    いずれにしましても、Cクラス前期型の標準オーディオの課題ははっきりしており、優先順位でいくと?サブウーファーのW化、?フロントスピーカーの交換(できれば2way化)の順で、その過程でアンプなり、DSPなり、ソースマネジメント側についてもご予算に応じて手を入れて。という感じでしょうか。

    ご希望に応じて柔軟にプランさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください♪

    ご質問・ご用命のご連絡はお気軽にどうぞ♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!