ホンダシビックTYPE-Rのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.595(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ホンダ シビック TYPE-R
system
メインユニット:Gathers スタンダード インターナビ VXM-195VFi
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
リアスピーカー:純正
サブウーファー:JBL CLUB WS1200
パワーアンプ:JBL Stage A9004
ケーブル:audiotechnica
レーダー探知機:COMTEC 707LV + OBD2-R3comment
JBL CLUB コンプリートパッケージのカスタマイズ事例です。
フロントスピーカーをブルームーンオーディオにグレードアップし、アンプをハイコスパ機に入れ替え、アイドリングストップ時の電圧低下対策としてサブバッテリーも搭載して、税別21万円台で収めました。
お客様から感想のメールをいただきました。
(個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)
竹原様
この度はありがとうございました。
あれからぐるっとドライブし音楽を聞いてみましたが、かなり変わりました!正直こんなに変わるとは思いませんでした。前方からクリアな音で迫力があり、ボーカルや楽器の音が全然違います。重低音も響きます。エントリーモデルの型式でしたが、私には十分過ぎる位です。終始にやけながらドライブして家路に着きました。サウンドプロさんに頼んでよかったです。
シビックType Rのダッシュボードです。
現代のクルマは燃費向上や安全装備などの開発費が山盛りで、かつ、昔ほど台数が出ないために高価格化の一途をたどっておりますが、このシビックもシビックの名前とは裏腹に、庶民感覚からはだいぶ離れた値段になってきました。
標準車のセダンで269万円〜、ハッチバックで285万円〜。そしてこのTypeRに至ってはナント458万円!
どこかシビックやねん!って感じですが、TypeRのかっこよさを前にすると、それくらいするよねぇ。なんて気になってしまうから不思議です。
さて、今回お迎えしたシビックも例によってド新車!
ワイパースイッチに下がってるお守りがまったりとした空気を漂わせておりますが、香りもオドメーターも新車です。
ご相談の当初は、インターナビをヘッドユニットとして、サウンドアッププログラムによるブルームーンオーディオのSX165へのスピーカー交換、という趣でしたが、アンプも入れたいな。サブウーファーもほしいなぁと、夢が大きくふくらんできました。
とはいえ、スピーカーのSX165以外については、特に指定の製品がおありだったわけではなく、(当然ですが)できればコスパよく仕上げたいということで、フロント3wayが168,000円(税別)で組めるJBL CLUB コンプリートパッケージをカスタマイズすることで考え直してみましょう。ということになりました。
プラン標準では・・・・
4chアンプ:JBL CLUB 704 25,000円
2wayスピーカー:JBL CLUB 5000C 18,000円
スピーカーベース:4,760円
30cmサブウーファー:JBL WS 1200 18,000円
サブウーファーボックス:13,500円
ドアチューニング:37,800円
ケーブル類:オーディオテクニカ商品3点:計12,600円
取付工賃:34,300円
端数値引き▲720円
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168,000円
・・・となっておりますが、この内、上述の通りスピーカーをブルームーンオーディオのSX165(44,000円)に、アンプも高出力低価格のJBL Stage A9004(23,000円)にそれぞれ入れ替え、位置の定まっていなかったレーダー探知機のケーブル引きまわし&固定と、アイドリングストップによる電圧低下対策としてのサブバッテリー搭載などを追加して、税別21万円台で収めました。
●豊かな音場の源であるサブウーファーは、エントリーモデルとはいえ30センチクラスを奢り
●もともとコスパ追求で、諸掛をお安めに設定したプランがベースでトータルコストは低めであるのに加えて
●昨今の車ならではの電圧低下対策もコミで、
●状況に応じてサブウーファーを取り外せるユーザビリティも兼ね備えて・・・
このプライスですので、オーナー様には大変お喜びいただけたようです。有り難いコメントを頂戴することが出来ました♪
施工の様子をどうぞ御覧になってください♪
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フロントドア
まずはドア外観のチェックです。
ホンダらしいアクティブなイメージがみなぎるデザインですね。
赤!黒!カーボン!ステッチ!の基本も全て押さえて、男子のハートをしっかりグリップしております。
ユニットの配置は見ての通りですね。
右下の定位置にウーファー、ミラー裏にツイーターです。
特にこのツイーター。ごく一般的な、起伏の少ない面に細いスリットが切り込んであるタイプに比べて、ツイーターがある実感がただよっていていいですね。
TypeRのネイキッドなスポーティーなイメージともうまくオーバーラップしているような気がします。 -
ドアトリム取り外し
それでは分解していきましょう。
ドアトリムを外した状態です。
スポーツカーだからウルサイのはお構いなしか!?と思いきや、しっかり対策されてますね。
地厚のポリエチレンシートに、中高音域の防音に有効なシンサレートを重ねてあります。
ブチルゴムが幅広にしっかり塗ってありますね。ホンダの特製ブチルゴムはとてもしつこくて除去しにくいことで知られております(業界内だけ)。戦いの前の緊張に身が引き締まります。
純正スピーカーは、こちらもホンダ独自の1個ネジ固定方式です。
下側は2個の爪で引っかけてあって、上の1本のネジだけで固定することで、手早く取り付けられるようになっています。
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アウターパネル防振
それでは実作業です。
例の難攻不落のブチルゴムを攻略して、脱脂と清掃を済ませたらアウターパネルを防振します。
CLUBコンプリートパッケージの標準はドアチューニングなので、材料はオーディオテクニカの円形の防振材、AT7560Rを使います。
スピーカー周りの加工については、ホンダ車特有の対応となります。
過去のエントリでも繰り返しご紹介しておりますが、上述の「2本の爪を引っ掛ける部分」がスピーカーの背面に張り出しており、スピーカーの背圧の逃げの障害になるので、必要分を切除する加工を行います。
その上で、スピーカーバッフルを固定します。バッフルは標準的なスピーカー径に合うようにプレカットしたリング状のMDFをベースとして、防水加工を施したカスタム品です。
音の通り道となる内側には、写真のようにアルミガラスクロステープをぐるっと貼り、滑らかにするのと同時に、雨水の滞留も防いでいます。
スピーカーケーブルは、CLUBパッケージ標準のオーディオテクニカの普及品であるAT7424です。ブルーとシルバーの線ですね。
アンプから伸びた線がドア前のゴムブーツを通って、帯域分割のためのネットワーク(画面の下)に入り、ウーファー分はバッフルの位置に戻り、ツイーター分は上方に伸びて、ミラー裏に吸い込まれています。
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インナーパネル作業
それではドアの最終工程です。
スピーカーを固定して音出し点検を済ませたら、サービスホールを塞いでいきます。
使用する材料は、オーディオテクニカのAT-7550Rです。
サービスホールを塞いで密閉性を高め、リブや起伏の少ない平面を中心に貼り付けて、共振を防ぎます。
振動の発生源となるスピーカーバッフル周囲もぐるっと一周貼って、振動の波及を抑制します。
ドアの下、左の方にくっついている黒いのは上述のネットワークです。
ドアトリムの空間にうまくハマる位置をみつけて、テープで固定します。
ドアが終わったので、シート下に移動してアンプの説明に移ります。
冒頭でふれましたように、4chアンプは標準のJBL CLUB 704から、新製品のJBL Stage A9004に変更しています。
704が4Ω定格出力がチャンネルあたり70Wであるのに対して、90Wと高出力で、ボディもひと回り小さくて取り付け性(馴染めない新日本語です)が高く、ご紹介の機会が増えている製品です。
昨今のアンプのスタンダードに習い、RCAによるローレベル入力と、スピーカー出力によるハイレベル入力の両方に対応しています。今回はインターナビ(VXM-195VFi)のスピーカー出力を取り込んで、4chのうちの2chを左右のドアに配し、残りの2chを一つにまとめて(ブリッジ)サブウーファーに供給しています。
写真の左側、シートレールの下に仕込んであるのはドライタイプのサブバッテリーです。
アイドリングストップ機構を持つ車の場合、エンジン停止の時間の経過に応じて、供給電圧が一定程度低下するようです。その低下幅は他の純正車載機器に影響がでない範囲で設計されていると思いますが、電圧低下時にアンプの動作が停止する症状が発生することがあります。
今回つかったJBL Stage A9004は動作電圧が9ボルトから16ボルトということになってますので、このクルマの場合、この下限付近まで低下することもある。ということでしょう。
リスニング中にこれは不快ですし、再ON時のスピーカーへの負担も生じますので、電圧低下を防ぐためにサブバッテリー搭載で対策しました。
動作の仕組みは以下です。
・エンジンが稼働して、オルタネーターによる発電→メインバッテリーの充電が行われているうちは?→?→?→と流れます。
・この場合は、メインバッテリーとサブバッテリーの電圧は同等に保たれ、基本的にサブバッテリーは放電しません。
・そしてアイドリングストップがかかり、しばらく経過して、メインバッテリー側からの供給電圧が低下した場合は、サブバッテリーが?の経路で電気を供給します。
・この際、?の経路にダイオードがないと、相対的に電圧の低いメインバッテリーに対して、サブバッテリーから電流が流れて、充電してしまうことになり、アンプへの供給が不十分になってしまいます。よって、ダイオードで逆流を防ぐ仕組みにしています。
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サブウーファー
ラゲッジルームに回って、サブウーファーを御覧いただきます。
JBLの30センチウーファー、WS1200を汎用のウーファーボックスに収めて設置しました。
最近は、ラゲッジルームを含めて、オリジナルの状態をキープしたサウンドアップが主流で、サブウーファーについても、シート下やラゲッジスペースの隅に設置できるようなパワードサブウーファーの出番が多くなりました。
昔に比べると小さくても高パフォーマンスの製品が充実していますが、ドーンと広がる量感と、ズーンと沈む伸びの点では、大口径で一定のエンクロージャー容積をもち、外部アンプで駆動されるサブウーファーが勝っています。
今回はラゲッジスペースに設置場所を見出して、豊かな音場を実現することが出来ました♪
なお、荷物をぎっしり積まれることもあるそうですが、ボックスに繋がっているスピーカーケーブルを外すだけで容易に降ろすことができますので、柔軟に対応できますね。
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ツイーター交換
ツイーターの設置状況です。
ドアトリムの外観となにも変わらない絵面で恐縮です。
これでも中身は変わっております(笑)
見た目は変わりませんが、音は全く違いますね。
ツイーターが担当する高音域は、音像のステージングに大きく影響しますので、グレードアップの効果は如実に現れます。
エントリークラスの製品ではありますが、純正ユニットと比べると、かなり視界の晴れたクリアな音に感じられると思います。
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レーダー探知機
最後はレーダー探知機の取り付けです。
ご入庫時は、コンソール脇のUSBスロットから給電し、シフトの前のコンソール内においてある状態でしたが、ダッシュ上に付け直しました。
接続にはOBD2アダプターを使い、配線も極力かくしていますのでスッキリしています。
場所はレーダー設置の定位置ですが、やはりここは視界のじゃまにならず、ツイーターの音への影響も少ないのでベストポジションですね。 -
作業後記
今回はJBL CLUB コンプリートパッケージをベースとしたカスタマイズ事例を御覧いただきました。
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CLUBコンプリートパッケージは2013年ごろに提供開始し、JBL製品のモデルチェンジによる製品の入れ替えを経て、6年目を迎えます。
規定のパッケージメニューそのままでご注文いただくパターンのほか、今回のようにスピーカーを入れ替えたり、アンプを低価格のDSPに入れ替えたりと、ご事情に応じてさまざまな形でご利用いただいております。
このパッケージは、JBLのエントリーモデルを取り入れることで、低価格ながらフルオーディオと呼べる一通りのコンポーネントを揃えていただくことをコンセプトにしておりますが、今回のように、ちょっと予算を足していただいて、音の出口であるスピーカーをグレードアップしていただくと、より明確に音質がアップしますので、トータルの満足度もより大きなものになると思います。
特にこだわりのブランドなどはないけれど、スピーカー交換以上のことをしてみたいとお考えのお客様には、ちょうどよいパッケージだと思います。どうぞご検討ください♪
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