RENAULTメガーヌRSのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.579(お問い合わせの際にお伝えください)
model
RENAULT メガーヌ RS
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:FOCAL ES165KX2
リアスピーカー:純正
サブウーファー:CerwinVega VPAS10
デジタルトランスポート:audiotechnica AT-DL3i
プロセッサーアンプ:HELIX P-SIX DSP Mk2、URC-3
レギュレーター:audiotechnica AT-RX100
逆起電流対策:SPEC RSP-C3LTD
ケーブル:Acoustic Harmoney、audiotechnica
AVインターフェイス:R-LINK
地デジ:ALPINE TUE-500
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2023/05更新
フロントスピーカー:FOCAL 165W-XP
リヤスピーカー:FOCAL Utipoa M 3.5WMcomment
フロント2way、DSPアンプ、パワードサブウーファーの定番コンポーネントを、安定化電源&逆起電流対策のインフラ整備を含めてインストールしました。
メガーヌ標準では設定のない地デジチューナーもつけて、iPodのデジタルソース並びにiPodビデオの映像が取り込めるように、適合するデジタルトランスポートも取り付けました。
ルノー・メガーヌRSのダッシュボードです。
メガーヌのデビューは24年前の1995年です。その後3回のモデルチェンジを経て、2016年から4代目になっています。
ベースモデルは1200ターボのGT、1600ターボのスポーツツアラーGTから構成され、今回お迎えしたRSは1800ターボで280馬力を発生するホットモデルです。
走りモデルだけに許された世界共通様式♪赤黒コンビネーションはここでも健在ですね!
シート、シフト、ハンドル、そしてニュートラルマーカー(ハンドル12時の印)もキマッてます(^o^)
ちなみに、メガーヌRSは「アール・エス」ではありません。レーシングスペシャルでもローリングスペシャルでもなく、ルノー・スポール(スポーツの意)と読みます以後、徹底よろしくおねがいします(`・ω・´)ゞ
さて、今回のメニューですが、、、、一息に説明するのは難しいですが、あえてタイトルをつければ全部盛り。でしょうか、最近のスタンダードからすると、3回くらいのステップアップを経てたどり着くシステム構成を一発で仕上げた内容です。
ヘッドユニットは今の主流で純正デッキです。(ゲームボードのようなデザインが特徴的ですね。)
ここからの出力をDSPアンプに入力し、フロント2wayと、リヤ、パワードサブウーファーを鳴らします。
実質的なメインソースはiPodですね。これをデジタル入力するために、オーディオテクニカのデジタルトランスポートを使っています。
それを受け止めるDSPは人気ブランドヘリックスのP-SIX DSP Mk2です。DSP PRO Mk2というのもよくご紹介しますけども、あちらは別途アンプが必要なアンプレスモデルで、今回のP-SIXは内蔵アンプつきの製品です。
AV面の充実として、メガーヌ標準では設定のない地デジチューナーも取り付けました。
チューナーはアルパインのTUE-500を使い、同機から出力される映像を車両システムに受け渡すためのAVインターフェースは、フランスのルノーから海外調達して組み込みました。(お手引いただいたルノー久留米様ありがとうございました)
同インターフェースには、地デジとの切り替えで、前述のiPodの映像も入力できるようになっています。30pinドックコネクタの映像を取り扱えるデジタルトランスポートはAT-DL3iまでなので、この目的のために旧製品を調達しました。
フロントスピーカーは同じフレンチブランドのFOCALから、2wayモデルのES165KX2をセレクトしました。
サブウーファーはおなじみのCerwinVega VPAS10です。
シート下設置可能なボディに、クラスを超える10インチ(25センチ)ユニットと定格250Wアンプを詰め込んだパワフルモデルです。
ボディはアルミダイキャスト製でずっしりと重く、暴れん坊ユニットをしっかり抱きとめてくれます。
一応、ここまでがいわば「表側」で、今回はインフラ面もしっかり手をかけております。
まずは安定化電源です。
これもぼちぼちご紹介の機会が増えてきました、オーディオテクニカのAT-RX100です。
車両から送られてくる電気の電圧は常に変動しており、各種ノイズも乗っています。安定化電源は、これを設定値でピタッと安定させ、かつ、フィルター機構によってノイズを大きく減らすことにより、オーディオ機器の安定稼働の条件を整えてくれる機器です。
どんな車載機器でも、電気が来ていればそれなりに動いてしまいますので、いまいちピンとこないかもしれませんが、こういうものを使うと、ディデールの細かさ、静かな部分の静かさなど、それまでの認識を超えた現実の新鮮さに驚かれると思います。
あと、こういう機器に予算を割いてますので、電源ケーブルもハイエンドケーブルをつかってバッ直しています。
で、お次はスピーカーの稼働条件の安定を図ろうということで、逆起電流対策製品の導入です。
アンプからスピーカーに向かって、電気信号が流れ、スピーカー背面の電磁石を作動させて、振動板を動かして音を出しますが、この電磁石を作動させる際、同時に発電もしてしまい、電流が逆流してきます。(多くのアンプはその前提で設計されていますが完全ではありません)
この逆向きの電流を逆起電流といい、この影響の解消を目的とした製品がSPEC社のRSP-C3です。
スピーカーユニット1つに対して1つ使いますので、フロント2wayで4つ使いました。
オーディオ機器の性能を十分に引き出すため、インフラにもしっかり手を入れた、バランスの良いクルマが出来上がりました。
作業の様子をどうぞ御覧ください♪
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フロントドア
ドアトリムの様子です。
一色使いのシンプルなデザインですが、中央をカーボンパターンの素材で切り替えて、メリハリを付けてあります。
こういう分野は一日の長がありますね。追いつけそうで追いつけない感じ。ニクイです。
今回のフロントスピーカーはウーファーとツイーターの2wayです。
ウーファーは、ドア右下の定位置。ツイーターはダッシュボード上面の両サイドです。
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ドアトリム取り外し
では、素敵なデザインのドアトリムを取り外してみましょう。
サービスホール部分の白い物は、一見樹脂パネル?かと思いましたが、白のスポンジシートでした。
面積からすると、ホールがちいさめな感じですね。好都合です♪
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アウターパネル作業
アウター攻略中の様子です。
先程のスポンジシート。実はブチルゴムで接着してありました。
通常は強めの接着剤が相場ですが、ブチルとは。。
ブチルとの死闘に勝利し、清掃と脱脂を済ませてたら、アウターパネルの防振です。
材料はサイレントコートのSC-M4-2.4を使いました。
防振性能の強いデッドニンググレードでの施工ですので、短冊状にして貼り付けています。
純正スピーカーの写真は省略しちゃいました(忘れたとも言う)
この写真に写っている、ブラケットの上に、スピーカーを取り付ける2階建て構造になっています。
このブラケットは作りがしっかりしてますので、これはこのまま使い、この上にバッフルを構築し、スピーカーを取り付けます。
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インナーパネル作業
インナーパネルが終わったところです。
スピーカーホールのところにあったブラケットから採寸して、MDFでバッフルを作り、ボルト留めします。
スピーカーケーブルを引き込み、FOCALのES165KX2のウーファーに接続して、ネジ止めします。
中央のフェーズプラグがかっこ良いですね♪
インナーパネルの方は、ご覧の通り、全面貼りの大海原です。
こちらで使用する銘柄は、同じくサイレントコートのSC-M2-4.0です。
アウターに使っているSC-M4-2.4に比べて比重が重いので、(単体でカベとしての役割が求められる)サービスホール塞ぎや、一部、樹脂パーツを含むインナーパネル側に使うのに向いています。(・o・)
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ツイーター取り付け
それではダッシュボード上面に移動いたします。
ツイーター取り付けの様子です。
フロントガラスとの位置関係からお分かりいただけるとおり、Aピラーと出会う奥の方です。
純正ツイーターがついていた位置でのトレードインが出来ましたが、ツイーターの窮屈そうな様子でお分かりいただけるように、ツイーターグリルは結構小さめでした。
よって、ダッシュボード側で干渉する部分を少し切り落としています。と同時に、ES165KX2のツイーターに付属するアルミのフランジと保護用のグリルも使用せず、スペースを稼いでいます。
音質だけを考えれば、ルームミラーあたりに照準をあわせて、ダッシュボード上に置くほうがベターですが、今回は、標準の外観を変えない価値が優先ですので、こういう加工・施工になりますね。
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センタースピーカー造成地
ちょっと寄り道です。
ダッシュボード中央にカバーがついていたので、外してみたところ、センタースピーカーが装着できるような構造になっていました。
オプション設定があるんでしょうね。
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安定化電源・逆起電流対策
次に、助手席シート下に移動です。
正確には、助手席シート下の「カーペットの下」です。
こちらには、安定化電源と、逆起電流対策機器を収めてあります。
もともと、この場所には、分厚いスポンジシートがはめ込んでありましたが、取り出して場所をつくりました。
下にあるのが、オーディオテクニカの安定化電源AT-RX100です。
向かって左側がINPUT端子です。エンジンルームのバッテリーと+-直結してあります。
向かって右側がOUTPUTですね。供給先の機器につなぎます。今回は(1)ヘリックスのDSP、(2)オーディオテクニカのデジタルトランスポート、(3)パワードサブウーファーの3点につなげてあります。
安定化電源に乗っかっているのが、逆起電流対策のSPEC製RSP-C3LTDです。
ウーファーとツイーターそれぞれに一つづつ使うので、計4つあります。
接続は、DSPのスピーカー出力端子に、並列でつなぎ込んであります。 -
助手席シート下
次に「カーペットの上」をご案内いたします。(写真の左手側が進行方向です)
ここには、ヘリックスの P-SIX DSP Mk2を設置しています。
一つ前のカットでご紹介した安定化電源の主要供給先ですね。カーペットの下から、こちらに電源ケーブルが向かう格好になります。
逆に、P-SIXのスピーカー出力端子から、カーペット下のSPEC製RSP-C3LTD(逆起電流対策のアレ)に配線が伸びている状態です。
なお、このDSPには別売りのコントローラーを繋げました。これは後出のコンソール周りのご紹介のカットにてご説明いたします。
奥に見える黄色いのは、シートに内蔵されているエアバッグ制御用のカプラーです。正規の手順で取り外していますが、なんとなく緊張感を漂わせてますね。さすが黄色ですw
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ラゲッジルーム
それではラゲッジルームフロア下に移ります。
ここには、アルパインの地デジチューナーと、Cerwinvegaのパワードサブウーファーが設置されています。
地デジチューナーがトランクにある理由は、(インターフェースの輸入手続きサポートでお世話になった)ルノー久留米のメカニックさんのアドバイスがきっかけです。
フィルムアンテナの貼り付けに際して、フロントガラスだと受信が悪いため、リアガラスがオススメとのことでした。アンテナケーブルがとどくところで手頃なトコロ、、ということで選定し、ここに決まりました。
パワードサブウーファーはベースを製作して固定しています。
設置条件の制約によって、置くだけのケースが少なくありませんが、ボディを固定したほうが、振動板と逆向きの微細なブレで相殺されるロスがなくなる分、低音の伸びがよくなります。
まあ、そのブレを起こしにくくするためのダイキャストボディなんですけども。できれば固定がベターです。
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DSPコントローラー
以後は運転席周りに移動いたします。
まずはDSPのコントローラーです。
今回、DSPに接続するソースは、純正ヘッドユニットからの音声の他に、デジタル接続するiPodがあります。
こういった場合、(1)入力切替の機能と、(2)デジタルソース用のボリューム調整の機能が必要になりますので、コントローラー取り付けが必須になります。
(※デジタル出力の場合、音量の概念がないので、iPodのホイールでのボリューム調整ができません)
今回のDSPに適合するコントローラーはURC-3という製品で、DSPと有線で接続します。
しばらく、ベストポジションをお探しになるとのことで、仮止めでお渡ししました。
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受光部関係
ステアリングコラムの左側のあたりです。
運転席に座って目立たず、手の動きの邪魔にもなりにくい場所に、受光部関係をまとめました。
上から、(1)地デジチューナーの受光部、(2)AVインターフェイスの設定変更用スイッチ、(3)デジタルトランスポートAT-DL3iの受光部と並んでいます。
(2)をプッシュすることで、地デジとiPodビデオの画像切り替えが出来ます。 -
AUX入力端子
最後は車両側システムの入力インターフェースのご紹介です。
右のフタを被ってるのがシガープラグ、左の見えてるのがUSBですね。
そしてプラグが刺さってるのがAUX入力です。
このケーブルの元をたどると、ラゲッジルームのフロア下にある地デジチューナーにたどり着きます。
地デジチューナーの画像は前述のAVインターフェース経由で、音声のほうはAUXから、車両側のシステムにそれぞれ入力される格好になります。
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作業後記
今回はフルオーディオシステムの事例をご覧いただきました。
カーオーディオの楽しさは、ご自身のペースで進めていけるところにあります。
サウンドアッププログラムでドア周り整備を済ませて、頃合いを見てアンプ・DSP、サブウーファー、という方が多いようですが、まずはスピーカーも変えずにドア防振のみからお始めになる方もいらっしゃいます。
そして、ごくたまにいらっしゃるのが、今回のようないきなりフルオーディオ!のケースですね。
今回は、最初のオーダーにしては随分凝った内容になっていますが、当サイト等で情報収集されて、検討に検討を重ねられたようで、商談は比較的短時間で済みました。
その代わりと言ってはなんですが、施工はだいぶかかったほうです。調整も含めて1週間強くらいでしょうか。
ここまで一気にいっちゃうと、さすがにしばらくはご来店の機会はなさそうですね(笑)
ゆっくりたっぷり楽しんでいただきたいと思います♪
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カーオーディオは、どこをどういじっても何らかの変化が生じますが、誰の目(耳)にも変化が明らかで、かつ、予算に対する効果が最も大きいのは、サウンドアッププログラムによる、スピーカー交換とドア防振による音の出口の整備のところです。
当店の人気メニューのサウンドアッププログラムでは、デッキ裏からドアに渡るスピーカーケーブルの交換、ドアの防振、インナーバッフル製作、スピーカー交換と、ドア周りのグレードアップをワンストップで完成させるメニューを、(トラブルがない限り!)一日の納期でご提供しています。
価格は73,300円(税別)+お好みのスピーカー代とコストパフォーマンスも抜群です。
さらにパフォーマンスアップを図るなら、サブウーファー投入による低音域の充実や、DSP投入による音場の最適化といった方向がおすすめできます。
エントリーからハイエンドまで。ご予算とご希望に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談くださいね(^o^)♪
メールフォームはこちらです!
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
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2023年05月更新システム図
フロントスピーカーをフォーカルのES165KX2からUtopia M 165W-XPに、リヤスピーカーを純正からUtopia M 3.5WMに、それぞれ変更しました。
以後4カットに渡って、変更点をアップデートします。
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2023/05_ツイーター
最初に取り付けたESシリーズのツイーターは、滑り込ませるように設置できたのですが、Utipoa Mのツイーターはそうはいきませんでした。
事前の計算で、製品そのものは収まるという所まで予測できたのですが、干渉部分を削り落とす量は現状に応じて決める必要があったため、固定までには相応の時間を要しています。
仕上がりの見た目は変更なしですので、この苦労はインストーラーのみぞ知るという事になります。
写真のピラーカバーが外れているのは、スピーカー配線を抜きながらツイーターを押し込む必要があるためで、それくらい余裕がない場所なのです。
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2023/05_バッフル・スタビライザー・ウェイト設置
2023年02月発売のバッフル・スタビライザー・ウエイトをご注文いただきました。
このクルマはウェイトを設置する場所の至近にウィンドウレールがあるため、干渉する部分を削る必要がありました。
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2023/05_ウェイト加工
レールの固定部分に干渉する部分を少しだけ削り落としているのがお分かりいただけると思います。
鉛を中心とした合金なので、切削は比較的容易です。
製品の企画段階から、設置場所の状況に応じて削ることも想定に入れていましたが、実際に削ったのは今回が初めてです。 -
2023/05_ウーファー設置
Utopia M 165W-XPのウーファーです。
ツイーターは大苦戦しましたが、スペースに余裕があるウーファーの方は、当然ながらすんなりと取り付けられました。
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エントリーからハイエンドまで。ご予算とご希望に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談くださいね(^o^)♪
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