BMW6シリーズ640i(F13)のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.546(お問い合わせの際にお伝えください)
model
BMW 6シリーズ 640i(F13)
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント、センター
フロントスピーカー:BMA-F10FS+C
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:純正
ケーブル:純正comment
BMWブライトオーディオパッケージの施工事例です。
プランF2でフロントのツイーターとウーファー、センタースピーカーを交換し、防振を入念に行いました。
お客様から感想のメールをいただきました。
(個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)
サウンドプロ 竹原様
お世話になっています。 ○○です。
今回のサウンドチューニングありがとうございます。
カーオーディオのデッドニングなどは、どの程度しっかり実施していただけるかがわかりにくいのですが、HPで実例をたくさん掲載し、今回のように施工写真をいただけるととても安心です。
写真を見て、ドア側のデッドニングもドアをコンコン軽くたたいた感じと合致していて納得ですし、制振ワッシャの隙間もしっかり塞いでいただいて安心ですし、センターのデッドニングは、イメージ以上に入念に実施いただいてとても気に入りました。これだったら裏の音が回ってこないので安心ですし、聴いてみて余計な音がしないので気に入りました。
音は、一聴してピアノの音がきちんと描けていたので一安心して帰ったのですが、帰る途中によくよく聴いてみると、このスピーカーは細かい音まできちんと鳴らしてくれて、スピード感もあるので、ピアノやギターなど、立ち上がりが大事な音源と相性がいいですね。
制動力があって、音が滲まない感じが特に気に入りました。
フロントとセンターが同じユニットなのも、自然な音に寄与していると思いますし、また、ツィーターも繊細な音色で、うるささを感じないところが気に入りました。
カーオーディオにはドンシャリなイメージがありますが、ホームオーディオに近い音色で安心しました。
デッドニングの効果もあって、音を大きくしてもうるさくないのと、音色が綺麗なので、これだったらクラシックもガンガン鳴らせますね。
それから、帰りに首都高で感じたのは、デッドニングによって車(ドア)がさらに静かになっていることでした。
HPでB3の方が、車体全体にデッドニングされていましたが、今後ウーハーを交換する場合などに、フロアもデッドニングすると、もっと静かになっていいだろうなというイメージが見えてきました。
これだけ音がよくなると、聴くために走りたくなったり、次はこうしたいという欲がいろいろと出てきますね。
まずは、この音をじっくり楽しみ、次にしたい方向性などを明確にしたいと思います。
ありがとうございます。
またよろしくお願いします。
BMW640iのダッシュボードです。
ご覧の通り、他シリーズと共通の世界観を踏襲していますが、格上のゴージャス感はビッグボディ2ドアならではですね。
グローブボックス周りからコンソールに向かう、グーッと寝かせたゆるやからなラインからセレブ感がにじみ出ております♪
当店でBMWと言えば、予算に応じてワンストップでサウンドアップを果たしていただけるBMWブライトオーディオパッケージならびに、これをベースにしたカスタマイズプランが人気です。
今回のオーナー様は、パッケージ規定プランの中のF2(+少しカスタマイズ)をお選びいただきました。
6シリーズのF1は、フロント3wayのうち中広域の2wayを社外ユニットに交換し、防振を行うものですが、これに加えてセンタースピーカーの交換も行うのがF2です。(コレ以降はリヤも交換したり、DSPも入れたりとランクアップしていきます。)
今回のカスタマイズ内容は、センタースピーカー周りの本格的な防振です。
通常はユニット交換のみになりますが、コットンの充填と、バッフル面の防振を追加で行っています。
本年より、使用ユニットをJBL以外の多くのブランドからお選びいただけるようにいたしまして、リストのページも公開いたしました。
6シリーズ向けには、当エントリ公開時点で10ブランドからキットが発売されております。
そのなかから、当店人気ブランドのBLUE MOON AUDIOのBMA-F10FS+C(105,000円)を使用しました。
同キットは、ツイーターとスコーカー、センタースピーカーの5点から構成され、ツイーター以外は専用設計のアルミ製バッフルが付属しています。
加えて、ツイーターとスコーカー間、スコーカーと純正ウーファー間の音の重なりを排除するための専用インラインフィルターも付属しており、DSPを投入せずとも、つながりの良い調和の取れた音質向上が図れるよう配慮されています。
なめらかな流線型ボディのカラーと、スピーカーのセンターキャップがブルーで響き合う素敵な一台です。
インストールの様子をどうぞ御覧ください(^o^)
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フロントドア
ドアの外観です。
ビッグボディ2ドアですので、流石に大きいですね。
この大きさを目の当たりにすると、お金だけじゃなくて、一定の器の大きさみたいなものもオーナーの要件だったりするのかなぁ。なんて気がいたします。
スピーカーの配置につきましては、ハンドル付近のスコーカーに加えて、ツイーターもドアトリム上端にレイアウトされています。
セダンだと定番のミラー裏になるのですが、フロントウインドウがグッと寝ているクーペだとドアトリム側に移動されています。
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アウターパネルデッドニング
それでは実作業に移ってまいります。
ドアトリムを取り外して、インナーパネル全面を覆うスポンジシートを剥がし、清掃・脱脂の後、アウターパネルの防振を行います。
防振材は短冊状にカットしたサイレントコートを使いました。
スポンジシートを一部残しているのは、ドアハンドルのワイヤーの逃げ部分です。
複雑な格好を維持する必要がありそうなので、防振材貼り付けのガイドラインとして活用すべく残しました。
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インナーパネルデッドニング
インナーパネル側の仕事を終えたところです。
ブルームーンオーディオの6シリーズ向けキットBMA-F10FS+Cに付属するスコーカーにはアルミ製の削り出しバッフルがついています。
純正スピーカーとトレードインして、フィルター付きスピーカー配線を接続したら、防振材全面貼り作業です。
ドアが大きいので材料も多めに使いました。
格闘の甲斐あって、釣れたてのサバのように美しく仕上がりました。 -
純正位置ツイーター取付加工
裏側からのカットのみなので、ちょっとわかりにくい点はご容赦ください。
ツイーター交換の様子です。
上述のとおり、ドアトリムの上端に位置しています。
写真手前のアイボリー色は、スコーカーの周囲を囲むパーツですね。そういう位置関係です。
純正のツイーターを取り外して、キットのツイーターに交換します。
取り付けに際しては固定ツメを切除することになりますので、後々純正ツイーターに戻すときも同じ接着剤を使うことになります。
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センタースピーカー
6シリーズのセンタースピーカーで、かつ防振もしっかり行ったパターンの紹介の機会が恐らく初めてだと思うので、当カットを含めて5カット構成でご紹介します。
まずは純正で、グリルを外しただけの状態です。
純正のドアスピーカーとサイズは同じですが、コーン紙の素材とマグネットが異なります。 -
吸音材充填
純正スピーカーを外して、吸音材のコットンを充填します。
一般的な純正のセンタースピーカーは、ダッシュボードの穴にスピーカーが取り付けられているだけで、背面側の空間は、車載機器やらエアコンのダクトやらと繋がっていて、スピーカーの良好な稼働に配慮した構造になっていないのが通例ですが、さすが上級グレード車ですね。ささやかながら、エンクロージャーが設けられています。
このエンクロージャーに吸音材を軽く詰め、キレの良さを出せる方向に誘導します。
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センタースピーカー交換
ユニット交換後の様子です。
BLUE MOON AUDIOのMX080をBMW専用に、専用に調整されたハイパスフィルターと専用バッフルを組み合わせた製品です。
今回はBMA-F10FS+Cの構成ユニットの一つとしてご紹介しておりますが、BMA-F30CSという型番で単品販売もされています。
センタースピーカーが設定されているほとんどのBMW車に適合します。 -
デッドニング
後ろ側を整えたら、次に前面です。
前面(=バッフル面)は出来るだけなめらかな面が望ましいです。
加えて、若干の制振効果も加えるべく、ドアと同じ防振材を使って、全面均等に整えました。
今回は、お客様のご依頼で変わった素材でできたワッシャーを使いました。
当サイト初登場となる「制振ワッシャー」です。
詠んで時のごとく、制振効果を持つ素材でできたワッシャーです。
マンガンと銅、ニッケル、鉄からなる合金で、受けた振動を熱に変換してしまう性質を持っています。名前は「M2052制振合金」といいます。
ウィキペディア
開発の背景は産業機械や工作機械の床振動や内部振動から、精密電子機器内の振動により発生する電磁誘導ノイズの対策で、ゴムのように大きな弾性を持つ素材ではなく、相応の硬さがあって、微細な振動を有効に処理するための材料として開発されています。
と、堅〜い感じの開発の背景をもちつつも、ホームオーディオ分野とこの制振合金の付き合いは古く、1998年にブラックメタルとしてインシュレーターやネジ、ワッシャー、粉体、シート材などが開発されています。
今でこそ多くの用途が開発されているようですが、この合金が実際に製品化まで漕ぎ着けたのは、他を差し置いてほぼ第一陣に近いそうです。ハイファイオーディオ=振動・ノイズとの戦いと評されるくらいですから、我々としては納得できますが、壮大?な開発の背景からするとちょっと意外な感じですね。
ということで、お客様もこの素材に対する見識をお持ちで、ご依頼を受けて使うことになりました。
適用箇所は、写真のドアスピーカー(スコーカー)と、前出のセンタースピーカーの取り付け部です。
スピーカーのバッフルは、取り付けの相手となるインナーバッフルと密着させ、強固に締結することがセオリーですが、今回の制振ワッシャーの効果を発揮させるには、ワッシャーに振動を集中させる必要があるので、インナーパネルとバッフルの間に一枚、バッフルとネジ頭の間にもう一枚、という順番に挟んで、バッフルとインナーパネルとの間に介在するパーツはこのワッシャーだけ、という状態にしました。
ただ、スピーカー取り付けは振動ばかりでなく、エンクロージャーの気密性にも配慮しなくてはなりませので、インナーパネルとバッフルの間の「ワッシャー1枚分の隙間」は防振材を貼ることで塞ぎました。(硬い材料で連結すると振動を伝えてしまって制振ワッシャーの意味がなくなってしまいますがアルミ箔とブチルゴムの防振材ならそういう懸念はいりません)
使用前後比較が出来ると、単体での寄与度が体感できてよいのでしょうけども、ホームオーディオのインシュレーター素材として芳しい評価を集めているので、必ずや一定の効果はあるものと思います。
取り寄せは可能ですので、ご興味をもたれたお客さまは、どうぞお問い合わせください。
JTQ株式会社(当ワッシャーの販売元)
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作業後記
今回は6シリーズのBMWブライトオーディオパッケージの事例をご覧いただきました。
BMW車のフロントスピーカーは3way構成を採用しており、今回の事例の6シリーズ向けプランF2は、ツイーターとスコーカー、並びにセンタースピーカーの交換とドア防振を組み合わせたプランです。
さらに、F2Rとなるとリヤスピーカーの交換も含み、F2-8では8ch分のパワーアンプを内蔵したDSPも組み込む格好になります。(両方を兼ねたものがF2R-8になります)
なお、5シリーズ以上のモデルについては、シート下のウーファーは純正ユニットを引き続き使う前提となっていますが、カスタマイズにより、この交換も行い、文字取り底上げを図ることも可能です。
今回の事例では、当店人気ブランドのブルームーンオーディオのスピーカーを起用しましたが、冒頭でも触れましたとおり、BMWのサウンドアップでお選びいただけるスピーカーのバリエーションが増えました。
全シリーズとも、こちらのページでご確認いただけますので、どうぞチェックしてください♪
純正の音に飽き足らないオーナー様は、どうぞご検討ください。
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