トヨタレジアスエースのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.532(お問い合わせの際にお伝えください)
model
トヨタ レジアスエース
system
メインユニット:clarion NXV987D
フロントスピーカー:JBL 670GTi
リアスピーカー:純正
ケーブル:純正
ドライブレコーダー:Carrozzeria VREC-DZ500-Ccomment
DIY派のお客様の乗り換えに伴い、難易度の高い以下3点の作業をご依頼いただきました。
(1)ナビ取り付け
(2)バッフル制作を含むウーファー取り付け
(3)Aピラーへのツイーター埋め込みと植毛塗装仕上げ
200系レジアスエースのダッシュボードです。
レジアスという名前に馴染みがうすい方がいらっしゃるかもしれませんが、天下のハイエース様の兄弟車(姉妹車?)にあたります。
素人目にはエンブレム以外の違いが見つけられませんが、実際のオーナーの皆様だと、このような何気ないカットでも即!判別できたりするのでしょうか??
ハイエース・レジアスエース揃って2004年に200系へのモデルチェンジを果たし、一層クールさを増したのをキッカケにカスタム市場が急拡大!多くのカスタムショップさんやパーツメーカーさんに活気をもたらしているようです。その恩恵のさざ波はここ荒川区にも届いておりまして、ちょくちょくお仕事のご依頼を頂戴しております。
で、今回のレジアスエースの内容はといいますと、DIY派のお客様からの部分発注。とでもいいましょうか。
技術と道具の点で難易度が高めの作業をお請けいたしました。
システム全体の案件ではないとは言え、作業したところだけお伝えしても、全容がわかりにくいと思いますので、例によってシステムチャートに表わしてみました。
クラリオンナビNXV987Dの同軸デジタル出力をDAコンバーターに入れ、自作プリアンプを介してアナログチャンネルディバイダーに渡し、帯域を分けてからツイーター・ウーファー・サブウーファーの各アンプに入力するというのが最終的な構成で、当店で担当したのが赤線で表してある部分の作業です。
このシステムは、入り口こそデジタルですが、DSPの演算による帯域分割・タイムアライメント・イコライジングを行わず、アナログ式のチャンネルディバイダーとアンプの増幅で骨格を決める、いわゆるアナログシステムです。
スピーカーのインストールに多少の不備があっても、なんとなく聴けるようになるまで、ソフトウェア上で調整できる余地の大きなDSPのシステムと違って、アナログだと、ノーコストで調整できるのはチャンネルディバイダーとアンプのゲインに限られます。
スピーカーの取り付け(角度・バッフル素材等)、防振、ケーブル選定と、ひとつひとつセオリーに沿った積み上げが出来ていないとバランスの良い音が出てくれないので、構築には相応の経験値が必要になりますが、独特の膨らみと温度を持った音には、多くの人を虜にするだけの魅力があり、また、趣味として取り組むのに不足のない手応えがあります。
今回のオーナーさまもそんなオーディオファンの一人。というわけですね♪
ご依頼いただいたのは(1)ナビ取り付けと、(2)バッフル制作を含むウーファー取り付け、(3)Aピラーへのツイーター埋め込みと植毛塗装仕上げの部分だけなので、工程としてのつながりはあまりないですが、作業の内容をどうぞ御覧ください。
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ナビ取り付け・パネルフィッティング
それではまず、ナビの取り付けからご覧ください。
ナビはクラリオンのNXV987Dです。
このナビは、話題のフルデジタルスピーカーを擁するクラリオンの製品ということで、当然のようにハイレゾソースの再生に対応しており、出力側も同軸デジタル出力端子を持っていたりして、ハイエンド・オーディオ志向の方には嬉しい仕様だと思います。
で、取り付けのほうですが、モニタが9インチサイズとおおきく、標準のパネルでは入りませんので、9インチ対応の社外品パネルを使いました。
しかしながら、思いの外、フィッティングが思わしくなく、若干浮きが生じてしまうため、あちこち削って合わせることとなりました。
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フロントドア
次にドア周りです。
ドアの防振とスピーカーケーブルの引き換えはお客様の担当で、当店ではインナーバッフルの制作とスピーカーの取り付けを行いました。
この5型からなのでしょうか?サービスホールがボディ同色の鉄板で塞がれる仕様になっています。
防振材だけで形成する壁に比べて、エンクロージャーの膨張&収縮への耐性が高まるので、デッドニングの効果が高くなって良いですね。
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670GTi
ウーファーの取り付けです。
ビジュアル的にあんまり色気がないので、純正スピーカー?って感じですが、違います!
スピーカーはJBLの670GTi(定価100,000円)です。
バッフルの方は、硬質MDFをベースにカスタム製作しました。
MDFに改質剤のアップタイトサウンドを含浸させて乾燥後、インナーパネルとの完全密着を実現すべく、接触面のギャップを神のポリパテで埋め、黒塗装で仕上げました。
ケーブルの加工についても一応触れときます。
標準スピーカーの場合、スピーカーケーブルはドア内ではなく、表側で配線されています。
具体的には、写真の向かって右側にタテに走っている太めのハーネスから、スピーカー配線用のケーブルが分岐していて、純正スピーカーの表側(コーンの脇)に設けてあるカプラに差し込んで結線するようになっています。
しかし、当然ながら、社外のスピーカーの端子はコーンの背面にありますので、配線の経路を確保するために、市販のハイエース・レジアスエース用のバッフルの多くは、インナーパネルとの接触面にミゾを設けてあるものがほとんどです。
今回は、上述のようにバッフルの密着を優先させてミゾは設けていませんので、純正のスピーカーケーブル(写真右の赤白、カプラーつき)からケーブルを分岐させて延長し、右下の大きなグロメットを通過させてドア内に入り、スピーカー裏につなぐよう加工しています。
ただ、これは納車に際しての暫定的な加工なので、後日、全線がオーナーさまの手によってハイエンド☆ケーブルに置き換えられるはずです。
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ピラーツイーター加工
ツイーターはAピラーに埋め込みました。
片方だけなら、じっくり時間を掛ければそれなりの形になると思いますが、鏡写しに左右対称に仕上げるとなると、グッと難易度が上がりますね。
ここはプロの出番です(`・ω・´)ゞ
表面の仕上げは、植毛塗装・モケット塗装・フロッキーコーティングなどと呼ばれる加工で、外注業者さんにお願いしました。
対象物に接着剤を塗っておいて、静電気の力で短毛状の材料を吸い寄せて植え付ける!技術だそうです。
自分で機械を導入しちゃったら、あれこれ毛だらけにして遊んでしまいそうです。
なお、この時点では、ツイーターが取り付けられているだけで音が出ない状態です。
配線の方は後日、ご自身で。ということになります。
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ドライブレコーダー
ピラー周りの脱着作業に合わせて、ということで、ドラレコ取り付けもご依頼いただきました。
CarrozzeriaのVREC-DZ500-Cというモデルで、今年の6月の発売以降、人気の高い製品です。
暗闇や暗がりでの撮影に強い「ナイトサイト」ウリになっていて、暗い所が黒ツブレしがちな撮影条件下でも、品質の高い録画ができるようになっています。
また、新型機種で採用が進んでいるWi-Fiモジュールも搭載されており、スマートフォンとの連携により、ドライブレコーダーのリアルタイム映像や録画映像をスマートフォンの画面で確認したり、スマートフォン内への保存が出来るようになっています。
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作業後記
今回はDIY派のお客様のサポーター的な事例をご紹介いたしました。
サウンドアッププログラムや、BMW、メルセデスのパッケージのような、システム一式を仕上げるタイプのお仕事も楽しいですが、当店店主もアマチュア時代は、DIYであれこれ試行錯誤で楽しみましたので、自作のお手伝い的お仕事も好きです。
この仕事で何が楽しいかといえば、やっぱりお客さんがご自分のクルマの音に満足していただくことですから、どんなスタイルであれ、ご要望に応じてゆきたいと思っています。
プロショップというと、いまだに敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、DIY派のお客様の対応もさせていただいてますので、どうぞお気軽にご相談ください♪
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