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インストールギャラリー

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。

ホンダヴェゼルのスピーカー交換の様子です

事例No.528(お問い合わせの際にお伝えください)

ホンダ ヴェゼル

システム
メインユニット:DIATONE NR-MZ200
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:MACROM EXT-T28、EXT-MW6
リアスピーカー:なし
パワーアンプ:内蔵(バイアンプ接続)
ケーブル:audio-technica
コメント
劣化したインナーバッフルのグレードアップ、デッドニングの再施工、バイアンプ方式への接続変更によってサウンドアップを試みました。

オーナー様お喜びです♪

今回のシステム図




今回のエントリは接続図からスタートです。

施工概要は、他店様施工の手直し+グレードアップです。
手直しといっても、不備を指摘してやろう!(`ε´)みたいな穏やかでない話ではありません(笑)
ナビは交換して間もないものの、スピーカーまわりはインストールなさってから5,6年くらいは経過しているので、(1)その間の劣化の補正と、(2)今のリスニングスタイルに合わせた接続方法の変更。といったところです。

まず(1)の方ですが、これはドア防振の再施工とインナーバッフルの作り直し(ハイグレード化)ですね。
ドア内に入り込む雨水で劣化が進んでましたので、作り直すだけでも改善は見込めましたが、お客様のご要望でハイブリッドタイプのオリジナルバッフルを制作・取り付けました。

(2)の方。これはスピーカーケーブルとスピーカーの配線方法です。
ご入庫段階では、サウンドナビ内蔵の前後4chのアンプから、フロント2ch→ネットワーク→ツイーターとウーファー、リヤ2ch→リヤスピーカーと、ごく常識的な接続方法がとられていました。

ただ、お伺いしたところでは、お聴きになるのはほとんど前席のみで、必ずしも4人乗車を前提とした構成を維持しておく必要性は低いように思われました。

お使いのユニットを見てみると、ツイーター・ウーファー・ネットワークがそれぞれ別売り、合計235,000円というれっきとしたハイエンドモデルで、当然のことながらネットワークはバイアンプ対応ときていますから、、、ここは一択♪ フロントの音作りに4つの内蔵アンプすべてを役立てるために、バイアンプ接続に変更しました。

インナーパネル拝見




こちらがドアトリムを外したところです。

インナーパネルには防振材が確認できます。しかしながら、サービスホールの部分は標準のままで、ビニールシート+ウレタン防音マットで塞がれている状態でした。
ドア防振・デッドニングもお店さんによって工法は様々ですが、防振材をつかいながらも、サービスホールは標準のままの工法は初めて拝見しました。

たまたま、結構なハイエンドスピーカーですし、その性能をしっかり引き出す意味でも、(エントリモデルでも同じことですが)当店流にサービスホールも塞ぐスタイルの防振を行うことといたします。

下準備




では作業着手です。

まず、ビニールシートを剥がし、ブチルゴムの除去、全体の清掃と脱脂をしました。
施工されていた防振材はレジェトレックス?でしょうか、素材としては問題無いと思いますが、ちょっとまばらな感じがしなくもありません。というよりも、サービスホールが塞がれていなかった段階で、(当店的に)総合的な評価が出来ない状態ではありますね。

鉄板は、ところどころサビが発生していたので、番手の細かい耐水ペーパーで削って、さび止め塗装をしました。

劣化したバッフル




資料写真としてバッフルの劣化状況を残します。

MDFはカスタムバッフルの素材として大変有用ですが、木質パーティクルを接着剤で固めた素材である性質上、水濡れによる変質とは無縁でいられません。
写真のバッフルの下部は、黒塗装の表面にひび割れが生じていますね。長期にわたる雨水の侵入で膨れが生じていることを示しています。

誤解のないようにお伝えしておきますが、当店のMDFなら心配御無用!というわけではありません。水濡れの影響は受けます。
そのため、ラッカー塗装とレジン含浸の防護策を用意しています。

標準の工程では、ラッカー塗装を行っています。こちらは恒久的な効果が見込めませんが、よく染み込ませながら複数回の塗装を行うことで一定期間の防水効果は期待できます。

レジン含浸のほうは、より長期的な効果が見込める対策で、ご注文に応じて実施しています。
FRP(繊維強化プラスチック)パーツの形成時に使うプラスチック樹脂(レジン)を無垢のMDFの表層に染み込ませてコーティングします。凹凸の細かな木口(こぐち)もしっかり樹脂で覆いますので、しっかりと防水効果を発揮します。

オリジナルハイブリッドバッフル(1)




バッフルの話につづけて、今回制作したバッフルの製作工程の説明に移ります。

今回は、当店デモカーに採用していて、一部のこだわりのお客様にご案内している工法で制作しました。
天然木と鉄、アルミの3素材から成るハイブリッドバッフルです。
お客様がレガシーアウトバックの事例をご覧になり、ご依頼いただきました。

写真は、土台となるフィンランド製15mm厚のホワイトバーチにメタルリングスタビライザーを埋め込んだところです。
この状態で、前述のレジンを含浸させて防水処理をします。

オリジナルハイブリッドバッフル(2)




ドアへのフィッティングを行っているところです。

車両に取り付ける際は、スピーカーホールを幾分広げる必要があります。
仮組して、カットラインを引き、切削後、防錆処理をします。

そんな作業と平行して、バッフルのレジン含浸を行い、最後にラッカーで黒塗りします。
全てが感想したら、アルミバッフルをあてがって、ボルトをメタルリングのネジ穴に通し、締め込みます。

オリジナルハイブリッドバッフル(3)




スピーカー取り付け待ちの状態です。

バッフルの固定が終わったら、ガラス繊維とアルミで出来ているテープを内側に一周貼ります。
表面をより平滑にすることと、水滴よけが目的です。

バッフルの工法にはいろいろあって、これが正解!というのはない世界ですが、評価の基準を挙げてみると・・・
(1)スピーカーをしっかり固定できるか
(2)背圧を逃がすための配慮があるか
(3)バッフルそのものの振動への配慮があるか
上位はこんなところだと思います。

(1)(2)はまあ、ご理解いただけると思いますが、(3)も意外と重要で、今回のハイブリッド化はこのための策なのです。
全てのものは固有の共振周波数を持っています。周囲から振動(音)が伝わってくると、特定の周波数において、その素材も同調して振動します。これがその素材固有の共振周波数で、すべての素材が持っています。

どんな素材も共振するのなら、複数の素材を合体させて平準化させてしまおうというのが、このコンセプトです。

ちなみに今回の仕様(フィンランドバーチ材の土台、メタルリング、レジン含浸、アルミリング)で5万円程度の予算で制作しています。

デッドニング(アウターパネル)




バッフル制作・フィッティングが終わったところで、デッドニングで仕上げてまいりましょう

冒頭でお伝えしたように、スピーカーケーブルの配線をバイアンプ方式に引き替える作業と前後しながら、アウターパネルの防振を行います。

元々施工されていた防振材については、念のため再圧着を行って、更に上から当店のスタンダードな処理をします。
使用素材はサイレントコートのSC-M4-2.4です。短冊貼りの基調で全体を抑えていきます。

デッドニング(インナーパネル)




最後はインナーパネルです。

こちらはサービスホールも含めて前面にサイレントコートのSC-M2-4.0をはりました。
これで、中域のメリハリも増しますし、なにより低音域の伸びが実感できるようになりますね。

お客様も「こんなにしっかりと鳴るんですね!」と喜んで頂けました。

作業後記




今回は、ドア防振の再施工とインナーバッフルの作り直し(ハイグレード化)の事例をご覧いただきました。

他店様での最初のスピーカーインストールから5年ほど経過してからの再施工、だいぶ時間がたってからのご依頼でしたが、お伺いすると、当初から違和感を覚えられていた御様子でした。

だったらもっと早く来ていただければ〜♪というのは冗談ですが(笑)今回、デッドニングをバチッとやり直し、バッフルもしっかり作り直して、出てきた音にかなりお喜びいただけたので、実によかったです(^o^)

本文でも触れましたが、オーディオのインストールの流儀はお店さんそれぞれですし、お客様と合意が取れていれば、全てが肯定されると思うので、第三者がその評価を試みるのは不適当だと思います。

ただ、スピーカーをバランスよくに鳴らすための条件については、一定のセオリーがあります。
そういった認識の上で、お客様も不満に感じられていた「サービスホールを塞がないってどうよ問題。」に軽く触れておきたいと思います。

結論から言って、きちっと鳴らそうと思えば「ちゃんと塞ぎましょう」という立場です。
これは物理的に簡単に説明できてしまう話なのですが、塞がないということは、ドアトリムの中で、コーンの前の空気と、コーンの後ろの空気が繋がった状態になるということなんですね。この状態でいざ「ドン!」と前に空気を押し出そうとすると、その空気が少なからず後ろに回り込んでしまう(あるいは後ろ側に吸引されてしまう)ことになります。

要は、コーンの前と後はキッチリ逆の動き(逆相)をするので、打ち消し合ってしまうわけなんです。
これでは、スピーカーの前で待っているリスナーに波動が届きませんから、良いとか悪いとか以前の話になってしまいます。
ご自宅のスピーカーボックスの横っ腹に、ぼっこり大穴が空いているのと同じ話です。

実際のところ、音が高くなるに連れてコーンの振動が微細になり、空気を動かす振幅が小さくなるので、その影響を感じにくくなりますが、運動量の多い低音域になると打ち消し合う分が大きくなるので、中音域の音量の割に低域が足りないような・・といった感覚が顕在化してきます。

今回、バッフルのグレードアップの寄与も少なからずあるものの、こういったセオリーに基づいて穴を塞ぎ、芳しい評価をいただけたということは、その妥当性の裏付けと考えて良いのではないか。と思います。

ドア防振の施工、あるいはスピーカー交換を含むサウンドアッププログラムにご興味をお持ちのお客様はどうぞお気軽にご相談ください。
また、本文中でご紹介したハイブリッドマテリアルのバッフルについてもご相談ください。
ご予算に応じて柔軟に対応させていただきます。

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