マセラティクアトロポルテのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.520(お問い合わせの際にお伝えください)
model
マセラティ クアトロポルテ
system
メインユニット:パナソニックCN-RE04D
デッドニング:なし
ドアチューニング:なし
フロントスピーカー:純正
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:Carrozzeria GM-D1400?
ケーブル:耐熱架橋ビニル絶縁電線、kaiser swingcomment
不具合の出ている純正デッキをトランク内に移設し、社外のナビを入れました。
デッキが変わっても、9つのスピーカーを標準の状態と同様に鳴らせるよう、小型外部アンプを2つ搭載してチャンネル数と出力を増やしました。
マセラティ・クアトロポルテのダッシュボードです。
2012年発売の現行型(6代目)の一つまえ、2004年から2012年まで発売されていたモデルの後期型です。
2000年に尻すぼみに生産終了した4代目のあと、当時ピニンファリーナ所属の奥山清行さんデザインで息を吹き返し、同モデル過去最大の国内セールスを記録するまでに復活した歴史に残る一台です。
フェラーリF430と同ベースのエンジンが乗っかっていて、大きなボディでもメチャ速い点もポイントの一つですが、スタイリングの美しさには、それ以上のバリューを感じます。
個人的には「軽々に売ってはいけない!車」の一つであると確信しております!
今回は、そんなプレシャスな車の使い勝手をアップデートするケースのご紹介です。
どんな車でも不可避なのが電装品の陳腐化。その最たるものがナビですね。エアコンやオーディオの制御も統合された、純正デッキだと、容易に更新できず、なかなか始末の悪い問題になります。
今回は、ナビを含まないオンボードコンピュータの不具合がきっかけの事例です。
お伺いしたところ、「納車段階からおかしかった」らしいのですが、マセラティのロゴマークが表示されたまま反応せず、オーディオが使えない状態だったようです。
ディーラーに高額支払って修理してソコソコになるより、最新の社外ナビを入れたほうがコスパがいいなということでご検討、ご相談いただきました。
パナソニックのナビに換装し、ゴージャスな室内に装備される9つのスピーカーユニットを全て鳴らすべく、カロッツェリアの小型外部アンプ2台を加えてシステムを組みました。
オンボードコンピュータのトランクへの移設作業はなかなか大変な作業ですが、パワフルさを手に入れたサウンドと、デッキ周りを飾るロゴ入りカスタムパネルにご満足いただけたようで、かなり報われました♪
それでは作業の様子を御覧ください♪
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純正オーディオ(オンボードコンピューター)
こちらが入れ替え前のコンピュータです。
前述の通り、納車当初から故障しているらしく、マセラティのロゴマークのまま一向に反応しない状態です。
不具合はオーディオ関連に限定しているので、走行に支障はありませんが、なんともすっきりしないですね。 -
分解と検証
まずはデッキを外してまいります。
余計なエラーを招かない様にバッテリーは外して作業をします。
モニター部分とCDスロット(本体)を外すと、2DINの枠が現れました。
前期型のデッキの外観は2DINぽい雰囲気を漂わせながら、中はまったく独自の作りで、市販ナビを入れる場所をこしらえるのに苦労しましたので、おっ♪と思わず楽観ムードがこみ上げてきましたが、、、急速に行って来い状態に。
土台はいいもののの、前期型にくらべて配線の数が倍以上に増えております。
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仮設置
確認を繰り返しながら前進するのが失敗を避けるコツですね。
空きブラケットにきちんとナビが収まるか、仮設置しているところです。
寸法的には問題ないようですね。
フィッティングの確認を終えたら配線の延長作業に入ります。
今回は、純正ヘッドが故障しているという事もあり、配線の選別はせずに裏にある配線全て70本あまり(!)を全て延長します。
配線を間違えない様に、1本切ったら、ハンダでつけて、4.5m延長するという作業を永遠と繰り返します。ちょっと非効率な感じがするかもしれませんが、もっとも間違いの無い固いやり方です。
カプラの数は合計5つあり、延長作業を終えるまで、4.5メートルの配線が70-延長済み本数分、手元にある状態ある状態が続きます。
漁師さんの網の手入れ作業ってこんな感じなのでしょうか。 -
パネル完成
パナソニックナビの設置完了&パネル取付完了の様子です。
パネルは、ナビを仮組みした状態で、現物合わせで型取りして作りました。
整形は当然ながら自前で行い、塗装の方は、いつもお世話になっている板金屋さんにお願いして、純正パネルと全く同色で塗装していただきました。
上方に大きな面ができるので、マセラティのロゴをいれてバランスを取りました。
文字自体は薄手のカッティングシートです。
その上から、シートの厚みが気にならない水準までマットのクリア塗装を何回も塗り重ね、塗膜層に沈めるように仕上げてあります。
そういった工程を経て、外側の純正パネルと同じ質感に着地させてあるのですから、プロの仕事恐るべしですね。
これは美しいと思います!(`・ω・´)ゞ
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トランク
純正のモニターとオンボードコンピューターの新居です。
これからの半生はトランクの下でゆっくり過ごしてもらうことになります。
で、ここに来てプチ問題発生です。
クワトロポルテの時計は、(1)メーターの中のモニター内のデジタル時計と(2)センターパネルにあるアナログ時計の2つ装備されていて、同期はオンボードコンピュータによって制御されています。
しかしながら、今回はコンピューターの具合が悪いので同期がとれません。
アナログ時計の方は秘密の裏技で自在に調整できるのですが、デジタルの方は画面からの操作が必要なので、このままでは処置なしです。Orz
そこで、デジタル時計の調整は深夜0時にバッテリー端子を繋ぐという超原始的な方法でクリアしました()
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パワーアンプ
チャンネル数確保&パワー獲得のために外部アンプを2つ追加しました。
銘柄はカロッツェリアのGM-D1400?です。
ナビの出力はフロントLR・リヤLRとサブウーファーの5chです。
ここから、フロントはフロントスピーカーに接続しつつ、信号を分岐させて1基目のアンプに入れ、同じフロント系のセンタースピーカー1つとフロントサブウーファー1つに供給しています。
リヤ信号も、フロントと似たアプローチでリヤトレイのスピーカー2つに接続しつつ、分岐させた信号を1基目のアンプに入れ、リヤドアスピーカー2つを鳴らしています。
リヤのサブウーファーは、これもリアトレイに設置されています。
台数としては1つですが、この駆動に2基目のアンプをまるまる割り当てています。
このサブウーファーは、コーンの後ろのコイルが2つあるデュアルボイスコイルという構造をとっており、口径に対して出せる力の点で優れていますが、当然のことながら、一定の出力のアンプが必要となるため、4chアンプであるGM-D1400?をブリッジ(2ch分をひとつにくっつける)して2chモノラルとして使用しています。
設置場所はトランクの最下層です。
この上にボードがかぶさり、一つ前の写真の状態になりますので、通常は存在を忘れてしまうことでしょう。
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ETC2.0車載器
ETC車載器をグローブボックスに設置しました。
もともとETC1.0が付いていましたが、今後の事も考えて最新のETC2.0(CY-ET2000D)へ変更しました。
単独使用でもETCとしては問題なく役割を果たしますが、今回設置したパナソニックのナビと連動させて運用できるので、取得する情報を画面で見ることが出来て便利です。
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作業後記
今回は純正ヘッド移設&ナビ設置の事例をご覧いただきました。
すべての車に等しくやってくるのが純正デッキの陳腐化ですね。
CPUやメモリの集積度の向上とともに、電装品の性能は上がってくるので、どんなに普遍的な美しさをもつ車でも、電装品の陳腐化スピードはPC並です。
オーディオ部分のみの改善であれば、ヘッド自体には触らず、スピーカー出力をプロセッサーに取り込む方法もありますが、ナビ機能そのものをアップデートしたい場合は、やはり本丸に手を入れざるを得ません。
それでも、ナビとオーディオのみ。といったように機能が別れていれば、多少手間はかかるものの、ごっそり取り外して場所を作って入れ買えることも可能ですが、制御が絡んでいる場合は移設という手段になります。
これまでに、今回と同様の事例は数多く手がけさせていただきました。
移設を含むものと含まないものがありますが、以下に「純正デッキ入れ替え系」の事例を数例ご紹介いたします。
・クアトロポルテの同様の事例
・CLS63・AMG
・ベントレー・アルナージ
・マツダ・アテンザ
・フィアット・500L(移設)
・RENAULT・クリオRS(移設)
ずっと乗っていたいけど、これはどうしたものかなぁ。。と暗礁に乗り上げてしまったお客様。
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