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スバルレガシィアウトバックのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • スバルレガシィアウトバックのスピーカー交換の様子です

  • 事例No.507(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    スバル レガシィアウトバック

    system

    メインユニット:DIATONE LEGACY専用 ビルトインモデル(H0014AL000BB)
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:DIATONE SR‐G500(スバル純正)
    リアスピーカー:DIATONE SR‐G500(スバル純正)
    サブウーファー:DIATONE SW-G50
    プロセッサー:HELIX DSP PRO Mk2
    コントローラー:DIRECTOR
    D/Aコンバーター:audiotechnica AT-HRD500
    パワーアンプ:CarrozzeriaX RS-A99X、Carrozzeria PRS-D700
    ケーブル:audiotechnica REXAT
    キャパシター:Braims HQR-1.3F
    パワーアシストボックス:audiotechnica AT-RX60

    comment

    スバルオプションのSR-G500をアウターバッフル形式できっちり取り付けて、プロセッサー・アンプで川上強化を図った事例です。

    カスタム製作したアルミ製フォーカスリングにより、ウーファーの音の押出しもよく、トータルバランスのよいシステムが出来上がりました。

  • ダッシュボード全景

    レガシィアウトバックのスピーカー交換の様子です


  • レガシィアウトバックのスピーカー交換の接続図です

レガシィ・アウトバックのダッシュボードです。

ダッシュボード形状はたっぷりと奥行きがあり、遠い水平線を眺めているようにおだやかなので、音場形成にはこの上ない好条件です。
写真は施工後の状態で、Aピラーにピラーに埋め込まれたツイーターと、アウターバッフル以外は、標準の外観をキープしています。

メインユニットは、LEGACY専用 のビルトインモデルのDIATONEサウンドナビ(H0014AL000BB)です。
中身は市販のDIATONE SOUND.NAVIのPREMIと同じですが、操作スイッチ類がレガシィ様にカスタムされています。

このお客様はDIY歴が長く、一通りの技術を身に着けていらっしゃるのですが、目に見える部分のデザインや、適切な材料選定の分野は当店におまかせいただく「二人三脚体制」で長らくお付き合いていただいています。

今回のアウトバックについては、納車即ご入庫いただき、当店でアウターバッフル化を目玉としたドア周りの作り込み、トランク内アンプボード上のレイアウト、大掛かりな作業を要する電源ケーブル・スピーカーケーブルのトランクへの引き込みといった、全体の9割方の作業を当店で請負い、トランク内アンプボードにレイアウトした機器間のワイヤリングや、ウーファーBOXへのコットン充填などのフィニッシュワークをお客様側にお願いしました。
なお、車両ご購入に際して、オプションのダイアトーンスピーカーSR-G500はディーラーで取り付けずにユニットのままお持ち込みいただきました。(そんな対応をとってくれるんですねぇ)

システムの流れは、ナビヘッドのフロント信号をヘリックスのプロセッサーに入れ、カロッツェリアXの4chアンプ経由でフロント2wayへと展開。
サブウーファーはプロセッサーからカロの2ch(ブリッジ接続)アンプを経由してつないでいます。
プロセッサーには、オーディオテクニカのデジタルトランスポートを接続し、ハイレゾソースの再生を可能にしています。入力はUSBと同軸デジタルケーブルとし、プロセッサーの別売りコントローラー「DIRECTOR」とともに、アームレストの中に引き出してあります。
ロジウムメッキ端子や電源ケーブルのクオリティも高く、キャパシタや、エンジン停止時の電圧降下の影響を低減するパワーアシストボックス(AT-RX60)といったインフラ面への配慮も行き届いたハイエンドシステムです。

そんな総合点の高いシステムにあって、更に目を引くのは超こだわりのアウターバッフルとですね。
カスタムマインドをくすぐるアルミ削り出しグリルは脇においたとしても、メーカーコンテスト入賞狙いで製作するデモカーに適用するような内部構造を採用して、ハイファイ再生の高みを目指しています。

あと、DIATONEスピーカーをオプション取り付けした数多くのスバル車オーナーのもやもやのタネとなっている「ネットワーク問題」
これもきっちり解決すべく、市販モデルDS-G500用のネットワークに置き換えを実施しました。

内容充実で前置きが長くなり恐縮です。
引き続き作業工程のご説明に移りたいと思います♪

  • フロントドア

    レガシィアウトバックのスピーカー交換終了時の様子です

    フロントドアの様子です。

    前述のとおり、スピーカーユニットはスバル用オプションのSR-G500(市販品の型番はDS-G500)です。
    パーツで持ち込んでいただいたので、ディーラーさんでの取り付けに使うバッフルとショートパーツ類も付属していましたが、使ったのはスピーカーユニットのみ。
    アウターバッフル全体は当然カスタム製作ですし、キラリと目を引くアルミフォーカスリングもカスタムです。

    なかなかトルク感のある面構えのバッフルですね。
    ドアトリム上部に配されたアルミパーツとも適度に呼応して、全体的な調和もとれてるように思います。

  • デッドニング(アウターパネル)

    レガシィアウトバックのデッドニング作業の様子です

    アウターパネル作業が終了〜バッフル周り着手。。のタイミングのショットです。

    インナーの雨水侵入防止のシートを取り外し、清掃、脱脂の後、アウターパネルの防振を行います。
    短冊状にした防振材を少し間を詰めて増量して貼っております。
    デッドニング用の防振材として、これまでロシアのStP社製品を常用していたのですが、ここのところ入荷が不安定なので(大統領選挙?)、サイレントコートにシフトしております。
    肝心の防振効果については、遜色無い・同等、というよりは、幾分優れている印象を受けています。

    写真右下の真っ黒なのは、カスタムバッフルのベース部分です。
    純正スピーカーは楕円形のユニットなので、スピーカーホールも楕円です。そのため、縦長の形状になっています。
    一般的なバッフルの素材として、硬質MDFを多用していますが、今回はフィンランド製のホワイトバーチを使っています。

    アウターバッフル化に伴い、トンネル部分が長くなるので、内面をテーパー状に仕上げる必要があります。
    インナーパネルのスピーカーホール付近は最も直径が広くなるので、標準のスピーカーホールを切削して拡大するのが通例なのですが、今回はもともとが楕円で、かつ、短辺側も直径に余裕があったため、切削はナシでいけました。

    細かいところですが、バッフルを固定しているボルト、ナットは錆と振動に強いチタン製を使用しました。(ワッシャーはさすがにステンレスです。)

  • デッドニング(インナーパネル)

    レガシィアウトバックのデッドニング作業の様子です

    インナーパネルが終わったところです。

    こちらも前述のサイレントコートを使用して、サービスホール塞ぐように全面貼りをしております。
    スピーカーバッフルの周辺もしっかりとカバーして振動と吸音対策をします。
    バッフルの内面は、音(空気)の流れをスムーズにする目的で、内面にアルミテープを一周貼ってあります。
    (サウンドアッププログラムでは標準の作業です)

    通常、この段階の写真では、スピーカーがついていますが、今回はアウターバッフルなので、内装を戻してからの取り付けとなります。

    あと、スピーカーホールの中心を標準よりずらす調整をおこなっている点も、この段階で触れておきたいと思います。
    これは、インナーパネルに空いている楕円スピーカーホールの中心点と、内装のスピーカーグリルのエリアの中心点とが30ミリほどずれており、調整を加えないまままっすぐ立ち上げていくと、内装側に形成するアウターバッフルの中心に顔をだしてくれなくなってしまうため、その回避・適正化のための補正です。


  • メタルリングスタビライザー

    レガシィアウトバックのアウターバッフル作成の様子です


  • レガシィアウトバックのアウターバッフルの構造図です

スピーカー取り付け前のアウターバッフルです。

アウターバッフルは、異なる素材を積層して振動を有効に減衰させる構造を採用しました。
デモカーなどで試験的に施工する事はあっても、コストの面でお客様へご提案するには躊躇してしまいますが、今回はお客様のご希望で実現する運びとなりました。

まず、防腐メッキ処理されたスチール製とジュラルミン製のリングを組み合わせたものを、MDFのリングの内側に打ち込み、ホワイトバーチ材で制作したベースへ固定します。
次に、周囲をホワイトバーチ材で整形し、ポリパテで曲面を形成します。
切削・研磨とパテ足しを必要に応じて繰り返し、最後に合成皮革で化粧をして完成です。

下段のスチール製のリングは、以前、アルファオーディオより入荷した製品で、ジュラルミンリングはM&M DESIGNより発売されているPCD-1という製品です。
PCD-1 マルチピッチ アルミバッフル 2枚セット¥12,000円(税抜)

  • アルミフォーカスリング

    レガシィアウトバックのアウターバッフルです

    バッフル周り仕上がりの図です(^○^)

    スピーカーユニットSR-G500を固定したあと、一段彫り込んである外周にアルミ製のフォーカスリングをはめ込みました。
    これはご覧の通り、全くの平面のリングではなく、パラボラアンテナのようにテーパーが掛かっている形をしています。
    こういった形状のリングを周囲に配すると、ユニット前方に音を押し出す効果が高まります。体感的にはパワー感、ライブ感、まとまり感が高まる印象です。

    こういった形状のパーツを取り付ける試みは古くから行っており、今回のアルミの他、アクリル、パテ&合皮といろいろな素材でやっていましたが、名称があいまいなままだったので、音の焦点を強化する意味合いで「フォーカスリング」とすることにしました。

    アウターバッフル化のご注文とセットでカスタム製作&取り付けを承ります。
    今回の事例では、特殊な内部構造を採りましたので、フォーカスリング含むアウターバッフル化一式(デッドニング除く)で10万円ほどの予算ですが、一般的な構造であれば減額となります。
    フィーリングが合うようでしたらどうぞご検討下さい。

  • リアスピーカー

    レガシィアウトバックのデッドニング作業の様子です

    こちらはリアスピーカー設置の様子です。

    うしろについては、バッフルをカスタム製作せず、Carrizzeriaの市販バッフルのハイエンドシリーズを使っています。
    金色リングはフロントでも使用しているPCD-1をサンドイッチして取り付けています。

    スピーカーユニットはフロント同様、スバル車用ダイアトーン製ユニットです。
    フロントはセパレート2wayなのに対して、リヤはダブルコーンです。
    ダブルコーンとはツイーターを中心に配したコアキシャルとは違い、コイル一つで駆動しているフルレンジ形式です。

    通常のコーンの他に、中心部に小さいコーンがついていますね。
    基本的に広い方が全てをカバーすることになってますが、高音域は低音域の影響を受けて歪みやすくなるため、影響を受けにくくするための別仕立ての小さいコーンを設け、高音域の再生を受け持たせるという発想で設計されています。

  • ピラーツイーター埋め込み

    レガシィアウトバックのツイーター交換の様子です

    ツイーターはAピラーの中程に埋め込みました。

    オプションのSR-G500を構成するツイーターとしての標準の取り付け位置はダッシュボードの両脇となっており、ユニットは取り付けを容易にするためのブラケットに組み付けられた格好をしています。
    これを写真の位置に設置するにあたり、まずはグリルがありませんので、市販のDS-G500用のツイーターグリルを補修パーツとして調達し、SR-G500のツイーターブラケットから核心部分を取り外して、それぞれ所定の位置にセットしました。
    ツイーターベゼルにプリントされたDIATONEのロゴが渋いですね。

    ピラーカバー表面の仕上げは、業者さんにお願いして静電植毛加工(フロック加工)を施しています。
    純正のルーフ部の内装との馴染みもよく、違和感なしです。

  • サブウーファー

    レガシィアウトバックのサブウーファー設置の様子です

    トランクルーム内に設置したサブウーファーです。

    ユニットはDIATONEのSW-G50で、ボックスは市販の汎用品です。
    当店ではウーファーユニットをボックスにネジ止めしてお渡しし、お客様側でコットンの詰め物の量を調整を行っていただきました。

  • ラゲッジルーム

    レガシィアウトバックのアンプボードの様子です

    ラゲッジルームの地下一階に展開したアンプボードです。
    手前から奥にむかって順にご説明いたします。

    【手前】
    一番左がHELIXのプロセッサーDSP PRO Mk?です。ナビのフロント信号が入力されています。
    中央はサブウーファー用アンプとして使っているCarrozzeria PRS-D700です。プロセッサーからの低域側の信号を入力して、サブウーファーへと繋がっています。
    右側はフロント4chを受け持つ4chアンプ、CarrozzeriaX RS-A99Xです。プロセッサーからの中高域側の信号を入力して、ツイーターとウーファーへ繋がっています。

    【右上】
    これが話題!?の市販モデルDS-G500用のネットワークです。ツイーター用とウーファー用に分かれているので、左右2ch分で合計4つあります。
    純正G500スピーカーシステムにおいては、ツイーター側に(低域をカットする)コンデンサーのみ、ウーファー側に(高域をカットする)コイルを取り付けることで帯域をわけていますが、市販品付属のネットワークはそれぞれにコンデンサーとコイルが入った二次フィルタが組み込まれています。
    標準の場合、ここから上(下)はカットするよという周波数から実際に出なくなる周波数までの坂道の角度がなだらかなので、ツイーターとウーファーの音の境界が甘くなり、比較的もやっとした感じがしますが、市販品のネットワークは角度が切り立っているのでキレがよくなります。

    【左奥】
    電源ブロック(ヒューズ付がプラス側、ヒューズ無しがアース側)
    黒い小箱は、オーディオテクニカのパワーアシストボックスという名称のキャパシタで、型番はAT-RX60です。プロセッサとの間についています。
    バッテリーの電圧が12.8v以上のときは、通常のキャパシタとして機能しますが、12.8vを下回ったときはキャパシタを回路から切り離して過放電を防ぎ、キャパシタの劣化を防ぐという機構が組み込まれています。
    その右の銀色のハコはブレイムスのキャパシタです。フロントアンプに繋がっています。

    使用している配線はほぼ全てオーディオテクニカのハイエンドケーブル、レグザットシリーズです。
    前述の通り、ラゲッジルームに向けた電源とスピーカーケーブルの引き込みと、写真に写っている機器のレイアウトと固定は当店で行いましたが、ケーブルの接続はお客様にご担当いただきました。
    単に手間の問題だけでなく、端子の圧着の力加減や、圧着不良を見極める感覚が求められるので、なかなか習熟度が必要な作業なのです。

  • 作業後記

    レガシィアウトバックのスピーカー交換の様子です

    今回はレガシィアウトバックのハイエンドシステムの事例をご覧いただきました。

    ハイエンドオーディオへの造詣が深いお客様の事例なので、プロセッサー、アンプ、電源周りの機器の充実度は相応のレベルに達しており、そっくりそのままやってみようかな。とはなかなか行かないかもしれませんが、参考にしていただけたらと思います。

    また、レガシィを含むスバル車でSR-G500スピーカーを選択なさったお客さまには、今回の事例のようなアウターバッフル化も承りますので、どうぞご検討下さい。
    本文中でも軽く触れましたが、今回の事例と全く同様の仕様によるアウターバッフル化(アルミフォーカスリング含む・デッドニング別)で約10万円です。(一般的な内部構造にした場合は減額になります)

    そして、半ば定番メニュー化しつつある市販品ネットワーク入れ替えもどうぞご検討下さい。
    スバル向けダイアトーンスピーカー群は、スピーカーユニットこそ市販モデルとほぼ同等ですが、ネットワーク部分はだいぶ簡素化されているので、ちょっと惜しいところです。
    入れ替えによってツイーターとウーファーのクロスポイント付近のモヤっと感が晴れ、これまでのところ、ご依頼いただいた全てのお客様から、ポジティブな感想を頂戴しております。

    その他あれこれ、ご希望とご予算に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
    どうぞお気軽にご相談ください♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!