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インストールギャラリー

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。

Fタイプのデッドニングの様子です

事例No.501(お問い合わせの際にお伝えください)

ジャガー F-TYPE R COUPE

システム
メインユニット:MERIDIAN
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:MERIDIAN
センタースピーカー:MERIDIAN
リアスピーカー:MERIDIAN
サブウーファー:MERIDIAN
パワーアンプ:MERIDIAN

コメント
プレミアムオーディオシステムの聴き心地にご不満をお感じだったので、デッドニングによるスピーカーの稼働環境整備を行いました。

ダッシュボード全景







ジャガーFタイプ R クーペのダッシュボードです。
と訳知り顔で紹介しても、ジャガーブランドは有名ながら、このモデルについてはほとんどの方がお初だと思います。
このFタイプは、2013年からラインアップされたクルマで、流線型を多く取り入れながらも、割りとコンサバティブなデザインが多いジャガーにあって、シャープさを取り入れた、少しイタリアンな香りを帯びたデザインが特徴です。

初代Fタイプはコンターチブルモデルのみの設定でしたが、翌2014年に投入されたのが今回ご入庫いただいたクーペモデルでで、V8ツインカムスーパーチャージャーの500馬力、4輪駆動と非常にパワフルな仕様となっています。

このクルマには、MERIDIAN(メリディアン)というブランドのプレミアムオーディオシステムが搭載されています。
このシステムには、サラウンド 770W、12スピーカー、16chクラスD DPS アンプ、Audyssey MultEQ オーディオイコライザー、など機能が充実しています。

ヘッドユニットにプリセットされている4モードの(STEREO・MERIDIAN・DOLBY・dts)の内、あとの3つはDSPで制御するのでそれなりに聴けるのですが、最初のSTEREOは非DSPです。
名の通り、ナチュラル感を期待したいところですが、サブウーファーが異常に強く音割れを起こしており、ヴォーカルも曇っていて、あまり印象がよくありません。

DSPの入れ替えを含む川上のグレードアップの前に、スピーカーの稼働環境を整えることで改善が図れそうな感触がありましたので、まずはドアのデッドニングを行い、様子を見てみましょうということになりました。

ちょっと前置きが長くなり恐縮です(汗)
作業の方、どうぞ御覧ください。

フロントドア全景




オシャレでかっこよしのドアです。

フロント3wayのユニットは全てドアにレイアウトされています。
ツイーターがミラーの裏のネットのところ。
スコーカーがドアグリップ付近。
ウーファーがスネの位置。となっています。

フロント3wayといっても、1本の配線を分岐させてツイーターとスコーカーにつながっているパターンが少なくありませんが、もともと多チャンネルアンプが搭載されているので、全て個別に接続されている。いわゆるフルマルチ仕様になっています。

ドアトリム取り外し




ドアトリムを外すと現れる光景です。

黒いプラスチックのカバーが中央に大きくサービスホールを塞いでいます。
これは単なるカバーですので、モジュール構造ではありません。

ドアはアルミ製で、ふくらみのある厚みをもたせた造りになっていいます。
軽量化と堅牢性はトレードオフの関係にある印象があるのですが、随分しっかりしていて、エンクロージュアとしては申し分ない感触です。

アウターパネル作業




それでは作業に入っていきましょう。

サービスホール塞いでいるプラスチックのパネルを外し、脱脂清掃を済ませます。
その後、アウターパネルに防振材を貼っていきます。
使用材料は最近多用しているサイレントコートのSC-M4-2.4です。

車内空間の魔術師というブランドで展開している防振技術に含まれる防振材で、認定店のみでの取扱となっています。
これまで、デッドニングにつかう材料はロシア製のstpのBOMBがメインでしたが、こちらもかなり評判が良いので、起用頻度が増えてきています。

この時点でスピーカーの背面にディフュージョン(拡散材)は貼りませんが、試しの音出しや、しばらくエージングをした後で貼る場合もあります。
そうなった場合でも、サービスホールを塞いでいるパネルとスピーカーはネジ固定で。脱着が容易なので、一度施工した防振材を剥がす無駄は出さずに施工することができます。

インナーパネル作業




次にインナーパネルの攻略です。

サービスホールを塞いでいるプラスチックカバーを戻して、周辺の鉄板をSC-M2-4.0という銘柄で抑えます。
プラスチックのカバーにはアウターパネルとおなじSC-M4-2.4を貼ります。
SC-M2-4.0と比べるとSC-M4-2.4の方が比重が重いので、プラスチックなどの弱い部分の防振に有効です。

ドアトリム裏作業




最後にドアトリムの内側にも仕事をします。

一般的な2wayでは、アウターパネルとインナーパネルの空間だけがエンクロージャーとなるので、防振は上記でご覧頂いた工程で終わりなのですが、今回の3wayでは、ドアトリム裏側についているスコーカーのためのエンクロージャーとして、インナーパネルとドアトリムの空間を機能させる必要が出てくるので、ドアトリム裏側にも防振材を貼って重さを与えてやります。

スピーカーの稼働環境を整えることで、当初の課題であった音のまとまり具合の改善が期待できますが、状況に応じて、拡散材や吸音材を用いたチューニングを加える必要があると思います。

作業後記




今回はデッドニングのみの事例をご覧いただきました。

当店では、(1)デッドニングと(2)スピーカー交換(3)インナーバッフル製作、(4)スピーカーケーブル交換をパッケージにしたサウンドアッププログラムを提供させていただいておりますが、このメニューを構成する3要素の中で優先順位をつけるとすると、やはりデッドニングということになります。

デッドニング(ドア防振)は気密性が低く、構造体の強度にムラがあるドアを、エンクロージャー(スピーカーボックス)として機能させることを目的とした基礎工事です。

音はスピーカーのコーンが空気を振動させることによって発生しますので、コーンが音声信号に忠実に動けるように環境を整えることが、音質向上に大きく寄与することはご理解いただけると思います。

クラッチを繋がないとタービンのブーストが上がらないように、デッドニングでエンクロージャーの気密性を保持して、コーンに適切な負荷をかけることで、モーター部(後ろの磁石とコイル)による駆動力が適切に発揮されるようになります。
また、比重の大きい素材を適所に配置することで、エンクロージャー各部の強度のばらつきを主因とする共振を抑え、コーンの振動(=求める音)だけにフォーカスできる環境を整えます。

以上によって、スピーカーの設計に近い性能を発揮する条件が整いますので、純正のスピーカーのままでも、聴こえ方はグッと変わってきます。

今回はオーディオシステムに搭載されているDSPの制御を含めた、システム全体のパフォーマンスに対してご不満を抱かれたところが、ご来店のきっかけでしたので、最大でプロセッサーの入れ替えを視野に入れた見直しの可能性はありますが、デッドニングによる改善効果については、オーナー様の高評価をいただくことができました。

当店はデッドニングひとつとっても、シンプルな音質アップ目的から、特定の課題解決を目的としたものまで、状況に応じてきめ細かな対応をモットーとしております。

どのような課題でもキチンと取り組ませていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください♪
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!