日産NOTEe-POWER NISMO(E12)のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.498(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 NOTE e-POWER NISMO(E12)
system
メインユニット:MM517D-W、audison BitPlayHD
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:FOCAL ES165KX2
リアスピーカー:純正
パワードサブウーハー:CerwinVega VPAS10
プロセッサー:audison Bit Nove
パワーアンプ:FOCAL FPX4.400SQ
ケーブル:MONSTER CABLE、SUPRA、SAECcomment
フロント2way+サブウーファーをプロセッサーで鳴らすシステムです。
オーディソン製ハイレゾプレイヤーと単体式プロセッサーを組み合わせ、アンプ以降はフォーカルでまとめました。
NOTE e-POWERのダッシュボードです。
NISMOモデルということで、専用エンブレムと赤い装飾が配置され、スポーティーな雰囲気が漂っています。
今回はハイエンドオーディオの部類にはいる、プロセッサーを含むシステムのインストール事例です。
プロセッサーというと、コストパフォーマンスの高いアンプ付きモデルがポピュラーですが、今回はアンプをもたない単体式のプロセッサーとアンプを組み合わせて音を作り、フロント2wayとサブウーファーを鳴らすシステムです。
プロセッサーへインプットする音源は、日産のオプションナビ or オーディソンのハイレゾプレイヤー BitPlayHD1の選択式です。
プロセッサーは同じくハイレゾプレイヤーと同ブランド、オーディソンのBit Nove、アンプとスピーカーはヴォーカル上等のフレンチブランド、FOCALです。
発電専用機として搭載されているエンジンは、充電不要時には無音で、リーフと同様にロードノイズ・外来ノイズが目立つEV状態。発電時にはちょっと静かなガソリンエンジン車程度。とノイズが変化するので、音作りの前提条件が一定でないハンデがありますが、きちんとセオリーに則って施工させていただきます。
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ナビゲーション
日産オリジナルナビ MM517D-Wの7インチディスプレイモデルです。
表示されているのは、ハイレゾプレイヤーとして取り付けたaudison BitPlayHDから送出される操作画面です。
純正部品のHDMIアダプターを使用して信号を取り込み、映し出しています。
なお、純正ナビであるが故、走行中の外部入力画像の再生が出来ない為、Datasystemのナビキット(オートタイプ)を使用して走行中でもBit OneHDの画面が表示されるようにしています。
ハイレゾプレイヤーBitPlayHDから送り出されるオーディオソースは、同じくaudisonのプロセッサーである Bit Noveにインプットされています。
ナビ画面が明るいので、ちょっと目立たなくなっちゃってますが、右下にあるつまみ&液晶付きの機器が、そのプロセッサーのコントローラー(DRC MP・別売)です。
BitPlayHDのリモコン受光部はハンドルポストの目立たない場所へ設置しています。
※ACリンクケーブルで Bit Noveと接続するとBitPlayHDのコントロールが一部できるのですが、動作が不安定になるので光ケーブルのみで接続しています。
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フロントドア
ドアトリムの外観です。
このクルマはツイーターの設定がないため、ウーファーのグリルのみが見えます。
ご覧のように隆々とした凹凸があり、ほとんど平面がないため、ツイーター取り付けはダッシュボード上ポン置き簡便だと思います。
今回はベストなリスニングポジションを目指して、Aピラーの中ほどに設置しました。(後述)
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ドアトリム撤去
ドアトリムを外した状態です。
最近では、侵入ノイズ対策でビニールシートとゴムシートを併用するパターンが多くみられます。
土台がビニールシートですので、バタつきは排除できませんが、従来の単なるビニールシートに比べると、ゴムシートがある分、デッドニングに近い効果がもたらされているものと思います。
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アウターパネル作業
それでは実作業に入っていきます。
ビニールシートと接着用のブチルゴムを綺麗に除去し、鉄板を脱脂清掃します。
この時点で、スピーカーケーブルを配線しておきます。
アウターパネルには、「車内空間の魔術師」で取り扱いを開始したサイレントコートのSC-M4-2.4を短冊状にして貼りました。
この素材は、従来から採用しているstpのBOMB AEROよりもダンピング効果が幾分高い印象です。
この時点では、まだ音を出していないので、レアルシルト ディフュージョン(スピーカー背面の拡散材)を配置していません。
音出し後、コーンの動きに抵抗が感じられるようならば、スピーカーホールから手を入れて施工します。
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インナーパネル作業後
インナーパネルの作業一切が終わったところです。
誰の目にも明らかな全面貼りですね。
発電用エンジン停止時の外来ノイズは殊の外おおきく感じられるので、その対策も兼ねて、しっかりとしたデッドニングで備えました。
今回取り付けたスピーカーはフォーカルのES165KX2というモデルです。
税別定価11万のハイエンドモデルですので、ポテンシャルをしっかり引き出すために、正統派の取り付けで挑みます(`・ω・´)ゞ
MDF製オリジナルバッフルは、筒内の空気抵抗を減らすために、奥に行くほど広くなるテーパー加工を施しました。
奥に行くほど広くなるということは、インナーパネルに空いている本のサイズのスピーカーホールが相対的に小さくなり、抵抗になってしまうことを意味しますので、必要分カットして拡大しています。
カットした鉄板は、防水処理をきちんと行い、アルミガラステープでしっかりと保護をして音の(空気の)流れを極力抵抗が無いように処理します。
アルミガラスクロステープをぐるりと一周巡らせることで、本来の防水処理と併せて共振、共鳴の効果も引き出せます。
サービスホールを塞ぐインナーパネルには、アウター同様、サイレントコートのSC-M2-4.0を全面貼りします。
この時点では、吸音材・拡散材の施工はせず、エージングが一通り済み、防振材の馴染みがでてから(必要であれば)追加施工をすることで予算を抑え他施工が可能です。
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ツイーター取付
Aピラー中ほどに設置したツイーターです。
違和感なく埋め込み加工を施しました。。というのはウソで、付属の取付カップ?ブラケット?を使って固定しています。
パッと見、コストを掛けて埋め込んだように見えますのでオトクですね♪
ちょこっとマニアックな話。
ピラーカバー背面への防振施工もツイーターのパフォーマンスアップに一役買うのです。
ウーファーのように激しく振動するユニットの周囲とは違い、振動の少ない高域ユニットでは、振動を押さえる加工の意味が薄いように思われるのですが、重さを与えてやることで、ツイーター筐体の足場がしっかりし、振動板のストロークの安定性が増す効果が得られるようです。
ということで、そこそこのオーディオ歴のあるマニア層では、わりとポピュラーな施工の一つになっています。
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パワードサブウーハー(上段)
当店でパワードサブウーハーと言えばコレ!
タテに積み上げると富士山頂に迫る勢いで絶賛販売中!のCerwinVegaのVPAS10を設置しました。
アクセルを踏んだ途端にズルッとズレそうに見えますが、筐体の底面にマジックテープのオス面を貼っているので、水平方向には全くズレません。(垂直に持ち上げると簡単に浮かせます)
このサブウーファーはスピーカー出力 or RCAのどちらでも入力できるようになっており、純正デッキのみのサウンドアップでは、前者になりますが、今回はプロセッサー(Bit Nove)がRCA出力を持っているので、後者で接続しています。
一見、ポーンと外してしまえそうに見えますが、電源は6角ネジで留まっているので、そのままではズラす程度が限度です。
このボードの下にパワーアンプなどの製品が設置されていますので、メンテナンス時は、(写真奥の)シートバックを倒して本製品をそちらに避難してからボードを外して作業することになります。
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ラゲッジスペース(下段)
ラゲッジスペースのフロアボードを外した「地下一階」を俯瞰していただいております。
画面左下がプロセッサーのaudison Bit Nove
画面右下がハイレゾプレイヤーのaudison BitPlayHDです。
その間にくるっと巻いてあるのが光ケーブル。右から左へと信号を伝えています。
BitPlayHDの右側から前方に伸びているのはUSB、リモコン受信部用ケーブル、HDMIケーブルです。
USB(一番右)はセンターコンソールのアームレスト部分まで伸びています。
画面左上のシックな箱はFOCALの4chアンプ FPX4.400SQです。
左下のプロセッサーとマルチ接続(ツイーター・ウーファー×左右2=4ch=4本)しています。
ケーブルはちょっと質感あって高そうですね。SAECのSL-1980(1本19,000円)という銘柄を使っています。
紫色に見えるのが、MONSTER CABLEの電源キットに含まれる電源・スピーカー・RCAケーブルです。
左側に見え隠れしているブルーのはSUPRAのケーブルです。入力用と出力用に少し使っています。
そして最後になりますが、画面右上にあるのが電源ブロックです。
だいぶ贅沢にスペースを使っておりますが、このようにゆったりと空間を保って製品を配置して、配線もセオリーのまとめかたを心がけることで、ノイズを拾いにくくすることができます。
配線の曲がり具合や重なり具合、交差の角度など、様々な要素を考慮しながら、ボードの上にレイアウトしていますと、あっという間に4.5時間は経ってしまいます。
こういう作業はオーディオ屋の醍醐味とでもいえる部分なので、電話の鳴らない夜間に楽しみつつやらせていただいております。多分、業界あるあるなんじゃないかと思います(笑)
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今回はNOTEのサウンドアップ事例をご覧いただきました。
手軽な音質アップの方策としては、デッキ裏のスピーカー配線以降のケーブルを交換し、スピーカー交換、ドア防振をセットしたサウンドアッププログラムが人気ですが、今回の事例は単体式のプロセッサーとアンプを組み合わせ、スピーカー、パワードサブウーファーを駆動する、比較的大きめの予算のシステムです。
特に今回は再生部にハイレゾプレイヤーを持ってきていますので、ロスのないデジタルソースをふんだんに楽しむことが出来ます。
また、プロセッサーによって、フロント2way+サブウーファーの各ーユニットから出る音の帯域とタイミングを制御して、より正確なステージング(音像形成)を図るソースマネジメントに手をつけることで、肌に触れるような、次元の異なる音の世界に足を踏み入れていただくことができます。
御覧頂いたとおり、手を付けるところは標準デッキ以降の見えない部分ですので、今回の事例のみならず、ほぼすべてのクルマ対して同じアプローチで施工することが可能です。
ご興味をお持ちのオーナー様はどうぞお気軽にご相談ください♪
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
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