トヨタハリアーのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.380(お問い合わせの際にお伝えください)
model
トヨタ ハリアー
system
メインユニット:audiotechnica AT-DL5HD
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:CDT EU-61CV
リアスピーカー:無し
デジタルプロセッサー:HELIX DSP PRO
パワーアンプ:GROUNDZERO GZ-GZNA 4330X?
ケーブル:audiotechnica、SUPRA classic2.5Hcomment
iPhoneの音楽データをヘリックスのDSP PROにデジタル入力して、フロント2wayをマルチ駆動するハイエンドシステムです。
スピーカー交換と防振は他店施工済みでご入庫頂きましたが、手直し・強化も併行して実施させていただきました。
お客様から感想のメールをいただきました。
(個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)
竹原様
初の本格的なオーディオ設置の感想ですが、、、
取り扱い方法の説明を頂いていた際、何度か「大きな音量で聴く時は、、、云々」という言葉がありましたので、心の中で「そんなに大きな音量で聞くこと無いし」と思っておりました。
実際、今まではどちらかと言うとそんなに大きな音で聴くことはありませんでしたので。
ところが貴店からの帰路、最初は従来通りの控えめな音量で聴いていたのですが、すぐ手の届くところにDirectorを設置頂き、ボリューム操作が簡単にできるので何気なく音量を大きくしたところ、今までのように音がこもるようなことがなく、極めてクリアな音のまま音が大きくなることに驚きました。
これを知ってしまうと、それ以降は今までの自分では考えられないぐらいの大きな音量のまま家路につきました。しかも音は大きくても、音がきれいなので決して耳障りで下品な大音量ではないという点がミソですね。
今まで、本来音源が持っているポテンシャルをほとんど引き出す事なく聞いており、それが当たり前の状態と思い込んでいたことを痛感させられました。
音楽雑誌で評論家の方々が、音を評する際に使うようなカッコいい語彙を持ち合わせていない私が素直に表現すると「スゲー」としか言えません。
あえて表現するならば、、、
野村監督の力を借りて、今まで鳴かず飛ばずだった選手が急に目を覚まして成長したように、アンプやプロセッサーの力を借りて、本来持っている力を出し切っていなかった音源が目を覚ました。そんな感じでしょうか(笑)
今回はサブウーハーの設置は見送りましたが、今後そういう方面に手を出したらどうなるのかが今から楽しみです。
※当初サブウーハーの設置を希望していた私に対して、竹原さんが「低音がほしいからと言ってサブウーハーを付ければいいということではない」とおっしゃっていたのは新鮮でした。
言い方変えますと、「客が要望しているから、そのまま売っちゃいます」ではない、そういう点に好感をもち今回貴店を選択した次第です
このたびは有難うございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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ダッシュボード全景
ワインレッドとブラックのシックなコンビネーションがステキなダッシュボードです。
広々としていて、ナビも見やすそうでいいですね。
今回は他ショップさんでスピーカー交換と防振はお済ませいただいた状態でご入庫いただきました。
当店では、iPodをデジタル再生するための、プロセッサーとアンプ取付です。
プロセッサーはヘリックスのフラッグシップ、DSP PRO(税別15万円)とDIRECTORコントローラー(同4万円)。アンプはGROUNDZEROのGZ-GZNA 4330X?といった内容。
DSP PROへのデジタル入力にはオーディオテクニカのAT-DL5HDを使います。
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フロントドア
他店でお済ませになったスピーカー交換はインナーバッフルで行われているので、外観に変更は及んでいません。
高級車に位置付けられている車両ということもあり、ドアの剛性はそこそこあるように感じました。
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ドア内部
他店施工によるインナーパネルのドア防振です。
概ね良好ですが、ワイヤーの取り回しにちょっと難ありの様子。。この状態だと、ドア内装を戻す際にワイヤーが防振材を引っ張って剥がれてしまいます。
ここは、きちんと手直しいたしましょう。
念のため、と、スピーカーを外してみたところバッフルの状態もベストではなかったので、新しく造り直すことにしました。
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アウターパネル
ドアの筐体の中の様子です。
アウターパネルを外から叩いてみたところ、パワーアンプで鳴らすには弱い印象があったので、インナーパネルの防振材を剥がして確認してみました。
円形の防振材のみで、ドアチューニングスペックなので、パワーアンプ前提でデッドニングスペックにバージョンアップしたほうが良さそうですね、
使用しているのは、色とスポンジなどの部材の構成からみてオーディオテクニカのドアチューニングキット、AT7405だと思います。
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デジタルトランスポーター
今回のメインユニットとなるiPodからデジタル音声出力を取り出し、HELIX DSP PROへ受け渡す役割をになってくれるのが、オーディオテクニカのデジタルトランスポーターAT-DL5HDです。
本機とDSP PROは同軸デジタルケーブルで接続します。
HDMI変換はアップルのライトニングアダプターを使用しました。
アダプターの左側がHDMI出力で、黒いケーブルで奥側に刺さっています。
アダプターの右側は充電用のパワーサプライです。白いケーブルで(奥の)手前側に刺さっています。
最近はiPhoneやiPodのアプリでハイレゾの再生も可能ですので、活躍の場がどんどんと広がってきそうです。
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デジタルプロセッサ設置
リアのトランクスペースに設置するパワーアンプの下に本体を設置しました。(この上にラックを作ってアンプを乗せたのが次のコマの写真です)
最後のコマでお目にかけるDIRECTORリモコンとPCをUSB接続することでプロセッサー調整が出来、本体をほぼ触る必要がないのでこの位置に沈めました。
また、デジタルと比べてアナログ信号の接続ケーブルは長くなるとロスも多くなるので、出来る限りパワーアンプの近くへ設置したいという思いも理由のひとつです。
接続については、本機右奥のカラフルなケーブル群が純正オーディオのスピーカー信号入力(ハイゲイン入力)と電源、その隣がAT-DL5HDからのデジタル同軸ケーブル、本機左側の奥が液晶リモコンDIRECTORのコネクタで、10個並んでいるRCAコネクタからアンプへ繋がります。
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パワーアンプ
ドイツのグラウンドゼロというブランドの4chアンプGZ-GZNA 4330X?をお薦めしました。
560×293×67mm(幅×奥行×高さ)とかなりの大型アンプですので、この場所に設置することになりました。
接続はフロント2wayマルチです。
左右のツイーターとウーハーに1chずつ割当て、個別に鳴らします。
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HELIX DSP用リモコン
発売されたばかりのHELIX DSP PROと、既発売ミドルクラスのMATCHに対応した液晶リモコンDIRECTORです。
DSP PRO本体に純正オーディオからのスピーカー出力を取り込んでいますので、これをマスターとして、デジタル入力と切り替えて楽しめるようになっています。
(純正オーディオプレイの場合のリアスピーカーからの音声はカットしていないので、フェダーで調整します)
流石4万円もするコントローラーです。見た目もゴージャスですが、今までのリモコンに比べて格段に多機能です。
あと、理由は調査中なのですが、このリモコンを使用する事で何故か音も良くなります。
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作業後記
今回は本格的なデジタルソース再生システムの事例でした。
純正のデッキをいじれない(いじりたくない含む)ケースが多くなるにつれ、iPhoneやSD等のシリコンオーディオをハイダウェイユニットを介して外部入力するスタイルが興り、プロセッサー性能の向上によってデジタルミュージックサーバーの新ジャンルが確立され、さらにはハイレゾの波まで押し寄せるに至り、カーオーディオの世界が全く新しいフェーズに突入した感があります。
プロセッサーはiPhone等のソースをアナログ信号で取り込んで、補正し、再生するクラスと、今回のようにデジタル信号のまま取り込む上位クラスとがあります。
今回のシステムはデジタル入力の上に、プロセッサー、アンプともにハイエンド機器を使っていますので、だいぶ予算が膨らみますが、前者なら13万円〜、後者は18万円〜程度の予算で取り組むことが出来ます。(こちらのページに解説がございます)
非接触のデジタルデータを直接再生することによる低ロス化に加えて、タイムアライメント技術による音声到達時間制御という時代の付加価値まで加わり、カーオーディオの世界は恐ろしく進化しています。
少々のご予算が必要にはなりますが、どうぞ時代の中心に立ち、その景色をご堪能いただきたいと思います。
ご希望とご予算に応じて、柔軟にプランさせていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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