プジョー308CCのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
-
事例No.288(お問い合わせの際にお伝えください)
model
プジョー 308CC
system
メインユニット:Carrozzeria AVIC-MRZ09
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:FOCAL P165V30
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:kaiser swingcomment
基本的にDIY派のお客様のようですが、アウターバッフルと露出ツイーターの制作・取付をご用命いただきました。
それぞれ、室内になじみの良いようにデザインさせていただきました。
-
ダッシュボード全景
基本的にはDIYで色々と取付をされているオーナーさんのようです。
頑張ってますね!
配線の処理やネジの欠落など、(仕事柄・・・)気になってしまう点は処置方法を含めて助言させていただきました。
-
ツイーター取付
純正位置に埋め込むのではなく、露出させたスタイルでのインストールをご要望でした。
純正ツイーターのグリル位置にマウントを立ち上げるデザインを提案・制作させていただきました。
ユニットの向きを適切に定めてマウントすることで、ドアスピーカーに比べて指向性の高い高域の(こもり・方向違いといった)ロスを防ぐことが出来ます。
また、表面に微細な凹凸のある起毛素材で覆うことにより、音の乱反射を防ぐ効果も期待できます。
-
第三段階
スポンジシートを剥がして清掃、脱脂してアウターにオーディオテクニカの防振材AT7560Rを貼ります。
内蔵アンプを使用するので今回はバランスを考えてドアチューニングを施工しています。
スピーカーホールの周囲にマジックで描かれているラインがご覧いただけますでしょうか?これはスピーカーを取り付けるボードの位置を示しています。
結果的に純正スピーカーよりも、手前(向かって左側)にオフセットした位置に取り付けることになりますので、本来のスピーカーホールの左側をカットしてあるのもご確認いただけると思います。
アウターバッフル化を行う場合、スピーカーの直径、後方の逃げ、内装のデザインや、インナーパネルと内装との位置関係、その他もろもろの条件との兼ね合いで、純正本来のスピーカーからずらした位置を選定する場合があります。
-
第四段階
ベースを固定してサービスホールをAT7550で塞いでインナーは完成です。
ドアトリムを戻してアウターバッフルのデザインを進めていきます。
-
第五段階
バッフルが完成しました。
スピーカーのコーンのストロークをよりリニアにするのに十分な、しっかりとした質量をもったアウターバッフルです。表面にはドアトリムと質感・色目を合わせた合成皮革を貼って仕上げてあります。
ドアスピーカーはツイーターに比べ、指向性が低いユニットですが、できるだけリスニングポイントに向けた設置が望ましいので、若干上方にスラントさせたセッティングになっています。
-
作業後記
今回はツイーターマウント制作とアウターバッフル化のご依頼でした。
当店のサイト上でのアピールの仕方にも一因がありますが、結果的に外観の変更を伴わない、純正然としたままでのサウンドアップのご依頼が主流になっています。
しかしながら、よりよい音を求めてゆく過程で、自然と視野に入ってくるのがアウターバッフル化なのです。
当然のことながら、ドアをスピーカーボックスとして機能させるためのドア防振が最も優先して行うべき作業ですが、音の出口となるスピーカーのコーンの稼働条件の改善を考え出すと、アウターバッフル化がとても魅力的に見えてきます(笑)
アウターバッフル化によって得られるメリットは以下のようなところです。
・スピーカーの正面を覆う障害物を最低限に出来るので、出たままの音に近い音を聴くことが出来る。(究極はグリルレスです!)
・頑丈なバッフル(インナー+アウター)を組むことで、コーンのストローク軸をぶらす原因となるスピーカーバスケットの振動を抑え込むことができる。
・スピーカーの周囲を連続した面で取り囲むことにより、音の波動を正面方向に整え、量感を強化することが出来る。(効果はバッフルの大きさによります。コチラの事例はほぼ究極!)
このようにアウターバッフル化にはたくさんのメリットがあります。
ただ、外観に変更を加えるファクターなわけですから、なじみの良いデザインで作っておかないと、(チラ見するたびに)ストレスを感じる結果になってしまうかもしれません(笑)
その点、少なくとも当店はプロショップですので、アウターの制作経験はそれなりにあります。デザインの見た目の良し悪しと、出てくる音のレベルにはなんとなく相関があることも経験上わかっているつもりです。
高額なデッキやアンプを伴う究極のハイファイ!まで上り詰めずとも、音の出口の整備という比較的ベーシックなフェーズで視野に入っているアウターバッフル化。
音重視の方はもちろん、純正の外観に少し付加価値をオンしてみる気持ちの余裕がおありの方がいらっしゃいましたら、どうぞご検討ください。
ご要望に応じて、すっきりカッコよくお作りします☆
ご相談はお気軽にどうぞ♪