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日産 スカイライン R33のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>


  • 登録日 2026/09/10

  • 事例No.945(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    日産 スカイライン R33

    system

    メインユニット:KENWOOD DMX7525S(オープン価格)
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX165
    リアスピーカー:carrozzeria TS-STH1100 
    サブウーファー:carrozzeria TS-WX99A
    パワーアンプ:内蔵
    ケーブル:純正

    comment

    ディスプレイオーディオをヘッドユニットとし、フロント+リヤ+パワードサブウーファーを鳴らす事例です。
    海外のお客様からのご依頼で、オークションで調達した中古車に手をかけて、お引き渡し後に本国へお持ち帰りになるというパターンです。

  • ダッシュボード


日産・スカイライン GTS25t(ECR33型)の事例ご紹介です。

1993年に登場した9代目スカイライン(R33型)は、先代R32型でタイトと指摘された居住性や実用性を改善すべく、ホイールベースの延長とボディサイズの拡大(全車3ナンバー化)が図られたモデルです。

GT-R(BCNR33)が4WDのフラッグシップとして君臨する一方、後輪駆動(FR)レイアウトを採用する標準系スカイラインのトップグレードとして人気を集めたのが、今回ご紹介する「GTS25t」です。

心臓部には、2.5L直列6気筒DOHCターボの「RB25DET」型エンジンを搭載。前期型で245ps、後期型では250psを発揮し、4輪マルチリンクサスペンションや電動スーパーハイキャス(4WS)との組み合わせにより、GT-Rとはひと味違うFRならではの素直な回頭性と伸びやかな加速フィールを実現していました。

先代のR32型に比べて大柄になったボディから、登場当初は賛否両論もありましたが、高速域での高い直進安定性や日常での扱いやすさ、そして直6ターボ+FRというパッケージングの希少性から、現在は再評価され、高い人気を獲得しているモデルです。


今回お迎えした車両はきれいなシルバーのGTS25tです。
お客様はオーストラリア在住の方で、本国で同型のスカイラインを所有されていたそうです。
しかしながら、運悪く事故で失ってしまったため、再度調達しようと思うものの、オーストラリアでもとても買えないような価格に高騰しているため、知人を通じて日本のオークションで同じモデルを購入し、輸入する計画を立てたそうです。(同じことを考える方は少なくないようで、海外居住者さんからの同様の問い合わせは時々あります)

流れとしては、日本で購入→本邦業者が「わ」ナンバー登録→来日してご対面&複数のショップを回ってチューニング→輸出抹消仮登録→本国へ船便でお持ち帰りというパターンで、今回はオーディオ部門の依頼業者として当店をお選びいただいた♪ということでした。

車両のコンディションとしては、年式を考慮すると、なかなか良好でしたが、オーディオ関係については見るからに「現状」といった感じで、ヘッドユニットは出品にあたって仮り付けしたっぽい不動品、ツイーターは飛んで(壊れて)いて鳴らず・・と、まともに動くのはトランクにドカンを置かれたパワードサブウーファーのみといった状況でした。

こういった現状から、オーナーさまご希望の仕様に復活させるため、ご依頼いただいたタスクは以下です。
(1)ヘッドユニット交換
オーストラリアでも使えるように、英語表示が選択できるもの。
ナビや曲再生は国ごとの制約を受けないApple CarPlay/Android Autoが使えるディスプレイオーディオで。
(2)スピーカー交換
純正外観を維持したいということで、フロントは現状のセパレート2way→コアキシャルに交換。デッドニングは当然。
リヤトレイのボックス型後付スピーカー(当時物)は最新の薄型に交換。
(3)パワードサブウーファー整備
トランクに収まっていたパワードの配線をやり直して、ちゃんと鳴るように整える。

システム概要としては、ヘッドユニットの内蔵アンプでフロント/リヤの4スピーカーを鳴らし、パワードサブーウーファーで低音補強ということですね。
今回使用したコンポーネントは以下です。

◯ヘッドユニット
KENWOOD DMX7525S(オープン価格)
6.9V型のインダッシュモデルで、ワイヤレスでのApple CarPlay & Android Auto、ワイヤレスミラーリングにも対応したディスプレイオーディオです。
ソースとしてはUSB、HDMI、Bluetoothに対応し、ハイレゾソースとしてスタンダードなFLAC再生も可能です。
海外(オーストラリア)での使用に際しては、まず英語表示への切り替えが可能で、Apple CarPlay & Android Auto経由でのソース・サービス利用には制限はないので問題なしです。
影響を受けるのはラジオ関係ですね。
AMは製品仕様522-1629kHzに対して、豪州531-1701kHzなので、上端は切れるもののほぼ全域が使えます。
FMは制約ありで、製品仕様76.0-99.0MHzに対して、豪州の放送帯域は87.5-108.0MHzで、99.1〜108.0MHzの局は受信不可。実質的に聴ける局はかなり限られます。

スピーカー接続に関しては、内蔵4chアンプでフロント(コアキシャル)、リヤの4chを鳴らし、プリアウト出力でトランクのパワードサブウーファーを鳴らします。
周波数帯域の整理のために、室内の4chの下限にハイパス(ローカット)、サブウーファーにローパス(ハイカット)をかけます。サブウーファーのコントロールは全てヘッドユニット側で一元的にできるので、(サブウーファー用の)コントローラーは不要です。

◯スピーカー
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX165(税込48,400円)
リアスピーカー:カロッツェリア TS-STH1100(オープン価格)

フロントは当店でご用命の機会の多いBLUE MOON AUDIOの直径165ミリのコアキシャルスピーカーです。
デッドニング施工によって、ドア全体の環境を整えて、MDF製カスタムバッフルで土台を築いたうえで、ドアの下段の定位置に設置します。、
リアスピーカーについては、実は当初は取り外しのみで交換は予定していなかったのですが、古いものを取り外したらそれなりの穴が空いていたのが発覚したので、穴塞ぎの目的も兼ねて(メーカーさんごめんなさい)、主張の強くない本製品をセレクトしました。

◯パワードサブウーファー
カロッツェリアのTS-WX99A(終売時価格・税込57,200円)
生産終了の製品で、トランクの7割方?のスペースを占有する大型(でも薄型)のパワードサブウーファーです。
25cm一発のユニットですが、850(W)×129(H)×356(D)mmと大きな筐体で、重量は14.5kgとどっしりしているので、パワードの求められる低域の下限を下げる役目を果たしてくれます。必ずしもハイエンド品ではありませんが、やっぱり大きさ・重さは正義ですね。
カロッツェリアのアイデンティティーであるイエローのコーンがエモいです。

以上をもって、R33スカイラインの出国前サウンドアップが完了しました。
予算的には商品・工賃込みで358,490円(税込)といったところです。

お帰りの際は、「オーストラリアで楽しいドライブが出来そうだ♪」と喜んで帰られました。
それでは施工の様子をご覧ください♪

  • メインユニット(交換前)

    お車のお預かりの時のコンソール周りです。

    オーディオデッキはKENWOODのU300BTです。一切配線はつながっておらず、当然ながら電源が入らない状態(笑)で設置されていました。
    事前の問い合わせの段階では、何が設置されておるのかわからないという事でしたが、この風情からすると、オークションに出品する際に、2DINが口を開けているのは格好が悪いので、手持ちのジャンクをネジ止めしただめ。。という感じでしょうか。

    車両側の配線についても、過去のデッキを取り付け/取り外しした際の作業がテキトーだったようで、純正のケーブル・コネクターが破損していたため、この後ご紹介するディスプレイオーディオ用の電源確保には、市販の変換コネクターを使用せずに、純正ハーネスから直接取り出しました。(お客様の承諾を得ています)

  • メインユニット(交換後)

    ディスプレイオーディオへ交換したところです。

    製品は6.9V型で、2DIN規格に準拠してますので、ピッタリ取り付けられている。ように見えますが・・・・
    当時の日産車は、2DINサイズまでのオーディオを取り付けることが出来ますが、実はすんなりとはいきません。

    (第一点)
    まず、オーディオ枠が大きめに開けられていたため、隙間を埋める枠が必要でした。
    DIN規格準拠なので、製品の取り付け自体は問題ないのですが、コンソールカバーの開口部が「なぜかちょっと大きく開けてある」ということです。
    アフターパーツとして調達できた「枠」には、1DIN用と2DIN用が用意されており、1DIN+1DINを使用する2DINの場合は、1DIN用を2つ使用する必要がありました。往時は常に在庫をしておく必要があるパーツでした。

    (第二点)
    また、ラジオアンテナも日産独自のダイバーシティ共有の特殊な形状をしているので、変換が必要でした。

    ・・・・と、カビの生えた懐かしい知識を引っ張り出して、きれいに取り付けることが出来ました。

  • フロントドア

    お預かりの時のドアの外観です。

    目立った傷もなく、部分的なテカリも出ておらず、程度は悪くないと思いますが、ミラー裏にならない(壊れている)ツイーターが付いていました。
    もともとツイーターレスの車ですので、完全に後付けですね。オーナー様は純正の外観に寄せておきたいご意向でしたので、撤去してドアスピーカーのみに軌道修正します。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    色替え塗装をされた車両ということで、部分的にビニールを外した形跡がありました。
    マスキングが雑で、ところどころ、ブチルゴムの上からも塗料が吹いてありますね。

    社外スピーカーはカロッツェリアのTS-C170Aが付いていました。
    この時代のスカイラインあるあるで、スピーカーバッフルの一部(矢印のところ)がドアポケットの壁の役割を担っており、構造を知らない人には「?」な造形をしています。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    ビニールシートを剥がして、ブチルゴムをきれいに除去したら、アウターパネルを清掃、脱脂して防振材を貼っていきます。
    この時代のドアオープナー/ドアロックは今のようにワイヤー引きではなくて、金属のロッドで引っ張っていました。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    スピーカーホールには、MDFで制作したカスタムバッフルをボルトでガッチリ取り付けて土台を築き、ブルームーンオーディオのコアキシャルスピーカーを取り付けています。
    インナーパネル全面は、ご覧のように防振材で覆っています。これによって全てのサービスホールが塞がれ、ほぼ密閉されたエンクロージャー(ハコ)状態になっています。また、アウターパネルも含めて、重量のあるシートを貼り付けたことで、振動に対する耐性も高まり、スピーカー振動板の背面から出る波動に対する共振も抑えられるようになります。
    この施工によって、音の出口の整備はひとまず十分な水準に届いたとものと考えますが、スピーカー振動板の運動の反作用によって、スピーカーフレームが逆方向に押し戻されて、せっかくの振動板の振幅の一部が相殺(無力化)されてしまう現象は残ります。

    この対策として非常に有効なのが当店オリジナルのバッフル・スタビライザー・ウエイトです。鉛を主成分とした鋳造パーツをバッフル固定時のボルトに共締めすることで、バッフルボード・スピーカーフレーム・スピーカーホール周りの鉄板の3点の質量が増えて、振動板の反動の影響を効果的に抑え込むことが出来ます。また、路面経由の振動に対しても同様の効果を発揮します。これらの環境改善によって、低音域から高音域までの全域にわたって、これまで相殺されて聞こえなくなっていた音が出てくるようになります。また、これまでパネル側に振動が逃げることによって、スピーカー付近のパネルが振動して生じていた唸り・ビビリ・こもりが下がる効果も生じるため、結果とし得、スピーカー周囲にまとわりつく定在波が減り、音離れが飛躍的に良くなり、よりシャープな音像の立ち上がりが実現します。(本当です)

  • ポケットエンド

    内装へのひと手間です。

    3カット前でご案内したように、(取り外した)純正スピーカーバッフルが担っていたドアポケットの壁がなくなってしまったので、アルミテープで塞いでおきます。
    当然ながら表側(ポケットの内側)には黒い生地を使って、色を合わせてあります。

  • ツイーター取り外し

    ミラー裏部分の手入れ後の様子です。

    内装を純正状態にしておきたいという事で、不要なツイーターを撤去した。。。のは良いのですが、ツイーター固定と配線の為に穴が開けられていましたので、ベロア調の生地を貼って化粧しました。

    少しばかり、高級感が出たと思います。

  • リアスピーカー(施工前)

    お預かり時のリアトレイ周辺です。

    こちらは、carrozzeria TS-X480Gという4wayスピーカーです。
    いわゆる懐かしの当時物!ですね。1980年代後半から2000年くらいに渡って流行した、リヤトレイに乗せるタイプのスピーカーです。

    これは1996年末に発売された製品です。一周回って、これはこれで残す価値があったんですが、残念ながらウーファー部のエッジが欠損していたので、まともに音が出る状態ではありませんでした。

  • リアスピーカー(交換後)

    予定外のスピーカー交換後の様子です。

    鳴らないスピーカー撤去までは良かったのですが、リアトレイに穴が開けられていたため、対処法についてご意見を伺うと、、キレイにすっきりしたいとのことでしたので、薄型のサテライトスピーカーに置き換えることで解決しました。

    なお、この時代のスカイラインは、リアスピーカーに別途パワーアンプが設置されているのですが、時代物のスピーカー交換の段階で、アンプをバイパスする特別なカプラーが使用されていたため、そのまま継続利用しています。

  • パワードサブウーファー

    最後はトランクの巨漢サブウーファーです。

    ご案内のとおり、ここにはカロッツェリアTS-WX99が置いてありました。(つながってないので「置いて」あったという表現が正しいです(^o^))
    配線はどこにも接続されていなかったため、今回交換したヘッドユニットからの音声信号を新たに引き回す必要がありました。

    音声信号については、DMX7525Sのプリアウト出力にRCAケーブルを接続し、リモートケーブルと共に、トランクまで敷設します。
    電源ケーブルは、いわゆるバッ直ですが、この車はバッテリーがリアシート後方に設置されているので、少ない手間で引き回すことが出来ました♪
    一応、ボリューム・周波数のコントローラーもありましたが、冒頭でお伝えした通り、メインユニット側で一元的に調整出来るので、使用していません。

  • 作業後記

    今回は、R33型スカイラインGTS25t(ECR33)の「輸出前」サウンドアップの事例を御覧いただきました。

    当サイト・当店をご利用いただいている邦人(っていう呼び方もヘンですが)の皆様に対して、海外への輸出前のオーディオ改修のニーズなんて1ミリもないでしょうけど(笑)、昨今の世界的な日本の旧車ブームの影響で、海外でも価格が高騰しており、来日して(あるいはせずに)調達し、日本クオリティの整備も済ませてから輸入。を考える方は増えているようです。
    今回のお客様はそういったプランを個人で断行!された勇気ある方で、当コーナー初のご紹介でしたが、同様の計画のご相談メールは時々きてますので、またご紹介する機会があるかもしれません。お楽しみに♪

    For our international customers: In this project, a client from Australia who purchased this Skyline in Japan entrusted us with an audio upgrade before exporting it. If you have similar plans, we are more than happy to help! In addition to car audio systems, we can also introduce trusted local partners for interior restoration, body painting, and general vehicle maintenance. Please feel free to reach out to us anytime!
     
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