メルセデスベンツ 190E のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>
メルセデス・ベンツ190E(W201)の事例ご紹介です。
開発当時を振り返りますと、1970年代後半のメルセデスにおけるセダンのラインアップは、初代Sクラス(W116)と、現Eクラスの源流にあたるW123の2系統でした。1980年代に入り、SクラスがW126へ交代したのち、1982年に新たなエントリーモデルとして投入されたのがW201(190シリーズ)でした。
W201は日本の5ナンバー枠に収まるコンパクトなセダンだったため、それまで「小型」の位置づけだったW123は「ミディアムクラス」へ格上げされ、Sクラス、ミディアムクラス、190シリーズという3ラインアップ体制が確立されました。
なお、ミディアムクラス(W123)は1985年にW124へと移行してのちに「Eクラス」の名称が与えられ、W201も1993年に後継のW202へとバトンタッチし、初代「Cクラス」へと結実していきます。
1982年から1993年まで生産されたW201(190シリーズ)は、メルセデスが本格的な小型セダン市場へ参入するために生み出したモデルです。
単なるコストダウン版ではなく、当時の最上級セダンと同等の安全性や走りのクオリティを確保するため、新開発のマルチリンク式リアサスペンションをはじめとする高度な技術が投入されました。妥協のない設計と質の高さから、現代においてもW124と並び、ネオクラシック・メルセデスを代表する名車として高い評価を得ています。
今回ご登場いただくのは、新車登録時から大切に維持されてきた2桁ナンバーの一台です。
33年前とは思えないほど程度が良くて、思わず見入ってしまうほどの個体です。
当店で旧車といえばお察しの通り、陳腐化ポイントのリフレッシュですね。
190Eは流石に純正ナビのない時代ですので、オーディオ関係です。
オーナー様のご申告によると・・・
(1)6スピーカー(フロントダッシュスピーカー・フロントドアサブウーファー・リヤトレイスピーカー)のうち、左のフロントダッシュしか鳴っていない。
(2)数年前に1DINオーディオデッキを交換してある。
(3)フロントドアサブウーファーは(2)の交換時から鳴ってないっぽい。
といった状況でした。
方針としては、スピーカーは劣化しているのが確実なので、基本的に交換することとして、もしも鳴らない原因がスピーカー以外にあるようであれば、バラして調査してから対応を判断する。ということになりました。
実際にお預かりして見ると、
●フロントダッシュ→左だけ生きてきた。右はコイルの断線(俗に言う「飛んだ」状態」。→左右とも交換
●リヤトレイ→左右とも断線。→左右とも交換
●フロントドアサブウーファー→オーディオデッキ交換時にサブウーファー用アンプに接続すべき「リモート電源」をつなげていなかったため、通電せず鳴っていなかった→サブウーファーユニット自体は左右とも生きていた。→時間の問題だろうから左右とも交換
ということになりました。
◯使用スピーカー
audison
(1)APX4:10cmコアキシャルスピーカー(税込15,400円)
→フロントダッシュスピーカー用として
(2)AP4:10cmフルレンジスピーカー(税込15,400円)
→フロントドアサブウーファー用として
(3)APX5:13センチコアキシャルスピーカー(税込17600円)
→リヤトレイスピーカー用として、
全てオーディソン製品で統一しました。
いずれも低価格で、コストを抑えた純正交換用として人気の高い製品です。
上記のほか、ユニット単体として、25mmツイーター、50mm、100mm、130mm、165mm、165mm径のユニットがあり、コアキシャルも100mm、130mm、165mm、5x7インチ、6x9インチがあり、価格レンジは楕円形モデルを除いて全て1万円代後半です。
セット商品では、2wayが3万円台前半、3wayが5万円代前半と、大変リーズナブルです。
以上、6スピーカー交換とセパレートアンプへのリモート線接続によって、190Eのスピーカーリフレッシュが完了いたしました。
予算は全スピーカー製品と、インストール費用等工賃を含めて134,200円となりました。
それでは施工の様子をどうぞご覧になってください♪
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メインユニット


コンソール周りの状況です。
メインユニットはカロッツェリアのDEH-5600がついていました。
だいぶ前に交換されたそうですが、改善はされなかったとのことでした。
このクルマのラジオアンテナは、昔懐かしい電動で伸縮するタイプです。使用の都度、稼働すると故障の原因となりやすいため、アンテナリモートは接続していません。 -
純正フロントスピーカー


こんがりと酸化した純正スピーカーです。
ダッシュボードの左右に、10cmサイズのスピーカーが設置されています。
純正スピーカーは、ネジではなく、バネ式のクリップで固定されているので、ヘラでこじって取り外します。
ご覧のように表面的に破損している様には見られませんでしたが、テスターで図ると抵抗値がありませんでしたので、俗に言う「とんでいる」状態でした。
プラス端子−−コイル−−マイナス端子に渡る回路のどこかで(主にコイル部)断線している状態ですね。
上述のとおり、左側は辛うじて生きていましたが、どっちも交換です。
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フロントスピーカー交換後


スピーカー交換後の様子です。
audisonの10cm同軸2wayスピーカーAPX4に交換しました。
もともとはフルレンジでしたので、ツイーターが中心についた分、(新車時に比べて)より明瞭な高音域が期待できます。
固定は、純正のクリップ方式というわけには行かないので、対角(左上と右下)の2点をネジ止めしています。この後、スピーカーグリルをカブせます。
(ダッシュボードへの穴あけについては、見えないところであれば問題ないという事でした。)
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純正リアスピーカー


リヤトレイ部の写真です。
こちらには、13cmの純正スピーカーがついています。
こちらは、左右共にとんでいたため、後方からは全く音が出ない状態ですね。
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リアスピーカー交換後


スピーカー交換後の様子です。
audisonの13cm同軸2wayスピーカーAPX5に交換しました。
純正スピーカーとウーファーの直径は同じですが、フチ(フランジ)部分が一回り大きくて、APX5のネジ穴が届かなかったので、純正スピーカーのフランジ部分を残して切り離してワクだけにし、バッフルとして代用しました。
このリアスピーカーも(ツイーター付きの)同軸スピーカーになったので、後部座席の音質も(新車時に比べて)だいぶ明瞭になることでしょう。
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フロントドア


フロントドアの外観です。
ここまでで御覧頂いたように、俗に言うフロントスピーカーはダッシュボード上にあるので、フロントドアは主力スピーカーと関係ない存在でしたが、オプションとして設定されていた「アクティブバスシステム」を選んだ場合、ドアの下段に専用ユニットが装備されることになります。
写真の右下部分(お尻のあたり)に透けて見えている通り、10cmスピーカーと専用エンクロージャーから成る、サブウーファーユニットが設置されています。
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純正サブウーファー


ドアトリムを外したところです。
10cmユニットが付いたエンクロージャーが現れました。
初期診断としてテスターを当ててみたところ、スピーカーの抵抗値はあったのですが、、音が出ていない。。。ということで、パワーアンプを疑います。
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純正パワーアンプ


疑惑のパワーアンプはトランク右側の奥に設置されていました。
動作していない原因は、(冒頭でも触れました通り)デッキを交換したときに、アンプのリモートが接続されていないことが原因でした。
施工業者の中には、車の配線知識が乏しく、仕様であるとして納車してしまうケースも少なくありません。
また、音出しのチェックもせずに、音が出ていない状態を故障と判断するところもあるようです。
(不具合のご相談を受けた際の経緯の聞き取りと、車の現状から判断できるので、ネタや類推ではありません)
不十分な絶縁や、ノイズの出やすい取り回し、車両火災を誘発しやすいごちゃごちゃ配線などを含めると、残念ながら雑な仕事って意外とあるものです。
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サブウーファー交換後


サブウーファー交換後の様子です。
サブウーファー不調の原因は電源でしたので、通電することで稼働できるのは確認したのですが、そう長くない命だろうとから交換してほしいという事でしたので、10cmのフルレンジスピーカーAP4に交換しました。
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CDチェンジャー撤去


ちょっと懐かしい車載機器。CDチェンジャーです。
当時はカートリッジの収容枚数の多さがプライドをくすぐったりしたものです(^o^)
トランクの隅でいい味を出しているのですが、今は使用できないため、撤去してほしいとのことで、取り外しておきました。
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作業後記


今回はメルセデス・ベンツ190E(W201)のスピーカーリフレッシュ事例を御覧いただきました。
オプションのサブウーファーの不調については、ヘッドユニット交換時の配線不良という固有の事情がありましたが、それ以外の4スピーカーについては、旧車によくある自然な経年劣化が原因でした。
登録から15年、20年・・と経ってくると、メーカー・グレード関係なくスピーカーは劣化してしまいます。
最初の症状は例外なくダンパーからで、硬化してひび割れて、割れ目で接する両端がビビリ音を発生させはじめます。
また、それほど発生頻度は高くありませんが、ダンパーの状態とは関係なく、今回のように、コーン(振動板)を前後させるためのコイル(および端子までの配線)が断線することもあります。こうなるとピクリとも動かなくなりますので、一気に沈黙。。ということになりますね。
原因がどうであれ、今回の事例のように純正のスピーカーを入れ替えるだけで済みますので、例外なく外観に変化を生じさせずにリフレッシュが可能です。
ただ、せっかくの機会だからということでバッフルを組んで、ドア防振(デッドニング)を行い、もともとの純正スピーカーを遥かに超える音質にグレードアップして、変化を楽しむのも一興です。
今回の事例では、全て音が出るようになった分、オーナー様の最大のニーズは満たせた格好ですが、フロントスピーカーとリヤスピーカーをコアキシャルモデルにした分、(新車時の)純正の状態より音質が向上しています。
同じ190Eの他の事例では、フロントとドアサブウーファーを2wayスピーカーに置き換えて、バッフルも作り直し、ドアのビビリと静粛性向上に寄与するデッドニングを施工するというパターンもありました。
ご予算とご要望に応じて、いろいろやれますので、190Eのオーナー様のみならず、旧車のリフレッシュをお考えのオーナー様はご検討なさってください。
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