ポルシェ ボクスター S(981)のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>

登録日 2026/04/16-
事例No.924(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ポルシェ ボクスター S(981)
system
メインユニット:KENWOOD MDV-MX12F
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO VX165、MX080
センター:BLUE MOON AUDIO UX050pro
リアスピーカー:なし
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:audiotechnica、SAEC
ETC:KENWOOD ETC-N7000
バックカメラ:Panasonic CY-RC110KDcomment
最新ナビにアップデートし、全交換したフロント7スピーカーを気持ちよく鳴らすプランです。
標準装備されていなかったバックカメラも追加して安全に楽しく乗れるボクスターに仕上がりました♪
ポルシェ・ボクスター(981型)の事例紹介です。
ボクスターはポルシェ初のロードスターモデルとして、1996年に発売されました。
初期型は986型と呼ばれ、水平対向6気筒のエンジン形式、ミッドシップレイアウトの形式をとり、屋根は幌(ほろ)屋根が電動で開閉するコンバーチブルになっています。
その後、2代目987型(2004-2012年)、3代目981型(2012-2016年)とモデルチェンジを重ね、4代目718ボクスター・982型(2016年-)が現行モデルとなります。
2代目→3代目となる981型へのモデルチェンジでは、従来の基本構成である水平対向6気筒自然吸気エンジンを維持しつつ、シャシーやボディの大幅な刷新が行われています。
ホイールベースの延長やトレッドの拡大により安定性が向上し、同時にアルミ素材の採用拡大によって軽量化も図られ、「軽快さ」と「剛性感」を高い次元で両立したモデルとなっています。
また、エンジンは従来同様の自然吸気フラット6を採用しており、リニアなレスポンスと高回転まで伸びるフィーリングを特徴としています。
この自然吸気エンジンのフィーリングは、後継(718ボクスター)のターボモデルにはない魅力として評価されることも多く、中古市場で981型を選ぶ大きな理由の一つになっているようです。
トランスミッションには、7速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)と呼ばれるデュアルクラッチトランスミッションが設定されています。
これは、一般的に連想されるトルクコンバーター式のオートマチックとは異なり、「コンピューター制御でクラッチを操作する2ペダルのマニュアルトランスミッション」と表現する方が実態に近いでしょう。
今回ご登場いただくのは、981型のボクスターです。
この世代のボクスターには、純正ナビとして、クラリオンからOEM調達した2DIN型のユニットが採用されています。販売からざっと10年以上経過しており、地図データの陳腐化に加えて、操作のもっさり感もそろそろ許容範囲を超えてくるころです。
今回のオーナー様もその一人で、ナビのリフレッシュと共に、音質についてもレベルアップを図りたいというご要望でした。
スピーカー交換に関連して、ボクスターのオーディオシステムについて軽くご説明を加えさせていただきます。
ボクスターのシステムでは、OEMナビの4ch出力の内、フロント信号のみがセパレートアンプに入力され、Aセンター・Bダッシュツイーター・Cドアスコーカー・Dドアウーファーに繋がっています。(リヤスピーカーはありません)
フロント合計7スピーカーに繋がる信号は、アンプの段階で以下の様に調整されています。
・Aセンターへは、ナビからのステレオ入力をミックスしてモノラル信号が送出されています。
・BダッシュツイーターとCドアスコーカーは、ナビからのステレオ入力の全帯域の内、低音域をカット(ハイパス)した信号を分岐させて、それぞれに同じ信号が接続されています。
・Dドアウーファーは、フロント入力の全帯域の内、高音域をカット(ローパスパス)した信号が送出されています。
今回は原則としてオリジナルの配線を変更せず、継ぎ足しもナシでというご指定でしたので純正アンプからフロントハイレンジ(BとC)に向けた経路にパッシブネットワークを介在させる点以外は、オリジナルを維持して全スピーカーを交換することにしました。
以下がコンポーネント紹介です
〇ナビ
KENWOOD MDV-MX12F(オープン価格)
昨年の11月に発売されたばかりの新型ナビです。
ワイヤレスによる「Apple CarPlay」「Android Auto」の接続・利用が可能で、地デジ/Bluetooth/DVD対応とスキのないAVナビゲーションシステムです。
モニターサイズは10V型で、このサイズですから当然ながらフローティングタイプです。
ケンウッドのナビ製品には「彩速ナビ」というタイトルが与えられていますが、この「彩速ナビ」は国内生産である点が強調されています。特に右寄りの方でなくとも、商品選びの大きな理由になりえるポイントですね。(以下公式サイトからの引用です)
「国内生産回帰による地産地消と生産から販売までのリードタイムの短縮。
生産技術機能の増強と高度化を推進し、国内自動車メーカーからも認められた長野工場(JVCケンウッド長野)の組立・調整・検査自動化システムで生産しています。」
設置に関しては、コンソール部分に2DINの枠があるので、難なく入れ替えが可能です。
〇バックカメラ
Panasonic CY-RC110KD(オープン)
後方視界が良くないということで、バックカメラを追加しました。
取り付けは、当店オリジナルのカメラブラケットを使って、ナンバー灯付近に埋め込みました。
〇ETC
KENWOOD ETC-N7000(オープン)
ナビと連動させるために同じケンウッド製の車載器を投入しました。
〇スピーカー
全てブルームーンオーディオで揃えました。
(1)VX165(税込110,000円)
(2)MX080(税込42,900円)
(3)UX050pro(税込59,400円)(使用したのは1点のみ)
(1)は165mmウーファーとツイーターの2way商品で、(2)は80mmのフルレンジユニットです。
このうち、(1)のツイーターをダッシュ上のツイーターとして、(2)をドア中段のスコーカー(ミッドレンジ)として、(1)の165mmウーファーをドアウーファーとして使うことで、3wayを構成しました。
接続にあたっては、ウーファーはセパレートアンプの出力をそのまま接続、ツイーターとスコーカーに関しては、VX165に付属しているインラインネットワークをそれぞれ介在させてトレードインしました。
ドアに関しては、当然ながらデッドニングによる防振加工を施しています。
(3)は50ミリ径のフルレンジです。
これは、センタースピーカーや、ダッシュ上のハイレンジスピーカー、スコーカー(ミッドレンジ)といった用途に向く、ハイエンドユニットです。
今回はセンタースピーカーとして使いました。
以上を持ってポルシェ・ボクスター(981型)のナビとスピーカーシステムのリフレッシュが完了しました。
新鮮なナビの使い勝手向上はもちろんのこと、オーディオ面においては、ドアのデッドニングによる環境整備と、全スピーカーの鮮度・品質アップで音質は比べ物にならないほど改善しました。
総予算は税込808,225円ほどかかりましたが、オーナー様には殊の外お喜びいただけました(^O^)
それでは施工の様子をどうぞご覧になってください。
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フロントドア


ドアの外観です。
このボクスターはドアにウーファーとスコーカー、ツイーターはダッシュ配置の3way構成になっています。
ドア内の配置は、右下の定位置にウーファー、グリップの手の甲のところにスコーカーとなります。
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ドアトリム取外し


ドアトリムを外したところです。
ボクスターのドアは、インナーパネル全体が大きな樹脂パネル(モジュールパネル)になっており、一般的な車のようにドアの内側の穴あきの鉄板がついていません。
従って、アウターパネルへのデッドニングに際して、このパネルを取り外しを行う必要があります。
取り外しにあたって、(ドア上段に見える)サイドエアバッグのインフレーターを取り外します。誤ってエアバッグが展開してしまうとえらいことですので、誤作動の原因となる電気を放電させるために、バッテリーのマイナスを外して20分ほど放置します
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アウターパネル作業


アウターパネル側の作業が終わったところです。
大型樹脂パネルを外して風通しのよい状態にしたら、アウターパネルの清掃と脱脂を済ませ、短冊状にカットした防振材を貼っていきます。
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インナーパネル作業


インナーパネル側の作業が終わったところです。
樹脂パネルを付け戻したら、VX165のウーファーを取り付けて防振材を全面貼りします。
ウーファー(右側)のバッフルは、直径20センチの純正スピーカー用のスピーカーホールをふさぐサイズなので、一般的な16-17センチサイズ用のバッフルに比べてだいぶ大きいです。この大きさ(重さ)の分、振動には強くなり、低音も伸びるといったアドバンテージが得られます。
左側のは80ミリ径のMX080です。
樹脂パネルに設けられている3本の脚に合うように、薄手のバッフルを作って3本のネジで留めてあります。
スピーカー取り付け→デッドニング作業が終わったら、インフレーターを戻して、動作確認をします。
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ツイーター(施工前)


ツイーターがついている部品を裏側を見ている状態です。
場所はダッシュボードの両端で、エアコン吹き出し口を兼ねたパネルに組み込まれています。
これを取り外して裏返すと写真のようになります。
ツイーターユニットはステンレスのバネのテンションで留まっているので、バネを外り除いてユニットを取り外します。
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ツイーター(施工後)


ツイーターユニット差し替え後の様子です。
あまり違いが分からなくて恐縮ですが、、VX Tweeterのユニットに差し替えてあります。
VX Tweeterはアルミ製のケースに収められているので、「中身」であるツイーターユニットを壊さないように取り出して、純正ユニットと差し替えました。固定はご覧の通り、純正バネが使えます。
この後、途中にツイーター用インラインネットワークを介在させたスピーカーケーブルを接続して、元の位置に付け戻します。
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センタースピーカー


ダッシュボード中央奥のセンタースピーカー部分です。
ここには、5cmサイズの純正ユニットが付いていましたので、同サイズのスピーカーに交換します。
使用ユニットはBLUE MOON AUDIO UX050proです。この製品はペア販売なのですが、当然ながら1個しか使いませんので、残りの一つはお店の在庫として引き取りました。
このUX050proは、5cmサイズとは思えないほど再生帯域が広く、解像度も高いので、今回の事例のようなセンタースピーカーだけでなく、3wayシステムのスコーカー(ミッドレンジ)としても十分に活躍してくれます。
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バックパネル


シートの背面のパネルの様子です。上端の両側の逆U字がヘッドレスト部分に相当します。
ナビに繋がるバックカメラのケーブルを通すために、このバックパネルを外しているところです。
ボクスターのエンジンは、ミッドシップレイアウトで、このパネルの直後にエンジンがありますので、エンジンフードも半開きにして作業をします。
バックパネルの上段の両側に10センチ弱の丸い穴が見えますね。これはオプションオーディオ用のリアスピーカーホールです。標準オーディオの車の場合、ご覧のようにユニットはなく、スピーカーケーブルも引かれていません。
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バックカメラ埋め込み


バンパー中央部です。
このころは、まだバックカメラの設置が制度化されていませんでしたので、付いていない中古車も多いです。
オープン状態は無敵ですが、幌を閉じているときは、後方視界があまり良くないので、駐車時のバックカメラは重宝しますね。
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バンパー脱着


たまにはハデな作業風景もご覧ください。
バックカメラの取付のためにリヤバンパーを外したところです。
写真のように外してから、ナンバー灯の中央部に開口部(3×3センチ)を設け、カメラブラケットを介してパナソニックのカメラモジュールを取り付けます。
車体側のケーブルは、ダッシュボードのナビ付近から、フロア→バックパネル→エンジンルーム脇→トランクと引き回して、やっとバンパー部分に届きます。
このようなケーブル引き回しが必要な機器の場合、カメラ本体とケーブルがコネクタ等で切り離せるようになっていた方が作業性がよいのはご想像いただけると思います。パナソニックの製品はその内の一つで、カメラの性能・品質に並んで、選択の理由になっています。
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USB/HDMIケーブル


アームレストのフタを開けた状態の写真です。
メインユニットと有線で接続するために使用する、USB/HDMIケーブルは、このアームレスト内に引き出しておきます。
この製品は「Apple CarPlay」「Android Auto」共にスマートフォンとのワイヤレス接続による運用が可能なので、その都度、USB接続する必要はありませんが、以下のような場面では必要になります。
(1) スマートフォン連携
・USB接続 → Android Auto / 音楽再生 / 充電
・HDMI接続 → スマホ画面のミラーリング表示
(2) 外部メディアの再生
・USBメモリ
・ポータブルHDD
(3) 外部映像機器の入力(HDMI)
・Fire TV Stick
・Chromecast
・ゲーム機(Switchなど)
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ETC2.0車載器


ETC車載器の設置状況です。
この車には、OEMナビと連動する車載器がついていましたが、ナビが変わると電源が入らず、単独では使えない仕様ですので、新規導入するケンウッドナビと同メーカーの製品に更新しました。
設置場所は、旧車載器と入れ替えです。
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ETCアンテナとマイク


最後はルームミラー周りの状況です。
カーナビのGPSアンテナ、TVアンテナについては、追加の貼り付けはNGで、既存のアンテナを変換して接続してほしいとのことでしたので、ご要望通りに対応いたしましたが、ETCアンテナとマイクについては専用品ですので、新規アイテム追加となってしまいます。
ということで、極力目立たないように、ルームミラーの裏に寄せて取り付けました。
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作業後記


今回はポルシェ・ボクスター(981型)のオーディオ&ナビ周りのグレードアップ事例のご紹介でした。
981は2012年から2016年まで発売されたモデルですので、10年から14年は経過しています。
ただ、981の前期型は2DIN規格のOEMナビを採用していた最後のモデルですので、DIN規格に準拠した市販のナビ・ディスプレイオーディオに簡単に交換できるため、大変低コストでのリフレッシュが可能です。
そろそろ気分転換しようかな。というオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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当店では、ポルシェ・ボクスター/ケイマン向けのプランとして ポルシェBoxter・Caymanサウンドアッププログラムをご提供しています。
当プランでは、 986型、 987型、981型前期、981型後期、982型(718型)という具合に、歴代のBoxter・Caymanに合わせたプランをご用意しています。
981型後期からはナビ交換ができませんが、前期型以前であれば、以下の内容が選択できるようになっています
(0)2DINナビ交換
(1)フロント3wayスピーカー交換
(2)リヤスピーカー交換
(3)パワードサブウーファーを追加取付
(4)DSPアンプ取付
プラン選択については、フロント3wayスピーカー交換のみ(参考価格227,150円)、フロント3way+リヤスピーカー交換(参考価格308,000円)、パワードサブウーファーを追加取付(参考価格130,350円)といった具合に、ご希望とご予算に応じて組み合わせられるようになっています
詳細な価格については、ポルシェBoxter・Caymanサウンドアッププログラムページをご覧ください。
一度も手つかずの純正スピーカーのままの方、はるか昔に交換したきりの方、交換したけど思った音じゃない方。どのようなオーナー様でもお気軽にご相談ください。
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