三菱 ランサーエボリューション Xのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>

登録日 2026/02/19-
事例No.916(お問い合わせの際にお伝えください)
model
三菱 ランサーエボリューション X
system
メインユニット:RS-D7XIII
デッドニング:フロント
フロントスピーカー: TS-Z1GR
リアスピーカー:なし
サブウーファー:TS-W1000RS
DSP:RS-P99X
パワーアンプ:RS-A99X X2
ケーブル:audiotechnica REXAT
バッテリー:Panasonic caos
comment
カロッツェリアXのCDデッキのソースをDSP+アンプ2台で調整・増幅し、フロント3wayとサブウーファーを鳴らすシステムです。
DIY派のお客様からのご依頼で、ハイレンジ2wayスピーカーのAピラー埋込と、ウーファーのアウターバッフル制作を承りました。
ランサーエボリューションX(10)の事例紹介です。
ランサーエボリューション。通称ランエボは説明不要の走り屋御用達マシンです。
1992年(平成4年)のデビューから、2015年のXファイナルエディションまで。世代数にして4世代、バージョンとしてはI(1)からX(10)までの10バージョンが生産されました。
| 世代 | 発売年 | バージョン | 型式 | エンジン | 馬力 |
| 第1世代 | 1992年 | ランサーエボリューションI | E-CD9A | 4G63ターボ | 250hp |
| 1994年 | ランサーエボリューションII | E-CE9A | 4G63ターボ | 260hp | |
| 1995年 | ランサーエボリューションIII | E-CE9A | 4G63ターボ | 270hp | |
| 第2世代 | 1996年 | ランサーエボリューションIV | E-CN9A | 4G63ターボ | 280hp |
| 1998年 | ランサーエボリューションV | GF-CP9A | 4G63ターボ | 280hp | |
| 1999年 | ランサーエボリューションVI | GF-CP9A | 4G63ターボ | 280hp | |
| 第3世代 | 2001年 | ランサーエボリューションVII | GH-CT9A | 4G63ターボ | 280hp |
| 2003年 | ランサーエボリューションVIII | GH-CT9A | 4G63ターボ | 280hp | |
| 2005年 | ランサーエボリューションIX | GH-CT9A | 4G63 MIVECターボ | 280hp | |
| 第4世代 | 2007年 -2015年 | ランサーエボリューションX | CBA-CZ4A | 4B11ターボ | 280hp 300hp(MC後) |
| 2015 -2016年 | ランサーエボリューションX ファイナルエディション | CBA-CZ4A | 4B11ターボ | 313hp |
グレード体系は快適装備を備えた「GSR」と、快適装備や電子制御を省いた競技用ベースの「RS」の2種類を中心に展開されました。海外展開としては、エボVIIIからは日本国外への輸出が正式に開始され、『 ワイルド・スピードX2(エボVII)』『 ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(エボIX)』 等、映画での露出も果たし、日本国内外における三菱自動車のイメージリーダーの一つとして活躍しました。
ランエボXファイナルエディションをもって生産終了となり、約10年が経過しましたが、コアなファンに支えられて中古価格は依然として強含み。チューニングの世界でも人気が継続しています。
今回ご紹介するのはランサーエボリューションXです。
古くから当店とお付き合いいただいているお客様のお車です。お客様は基本的にDIYに軸足を置いた方で、商品は当店でお買い上げいただき、必要に応じて、接続方法やインストールのテクニックなどについてのご質問いただくという間柄です。
この車は、カロッツェリアの最高峰である「Xシリーズ」のCDデッキ・DSP・3wayスピーカー・サブウーファーを投入して、正に「フルX」仕様で作り上げられていたのですが、昨年(2025年)に新発売された、カロッツェリアGRAND RESOLUTIONシリーズの3wayスピーカー「TS-Z1GR」にアップグレードへのアップグレードと、アウターバッフルとツイーター埋め込み式のAピラーも当店に依頼したい!ということでご相談いただきました。
しかしながら、GRAND RESOLUTIONシリーズの製品は、取扱店が限定されており、かつ、商品のみの販売は不可で、インストールサービス込みで購入しなければならないという制限があるようです。
そこで、取扱店さんに話を付けて、商品の販売と暫定的な取り付けをお願いし、後日、お客様のご希望に叶うように、当店でインストールしなおすことで話がまとまりました。
インストールされているコンポーネントの概要は以下です。
〇ヘッドユニット(CDデッキ)
RS-D7XIII(終売時価格税別200,000円)
〇DSP
RS-P99X(終売時価格税別250,000円)
〇4chブリッジャブルパワーアンプ
RS-A99X (終売時価格税別200,000円)×2台
〇3wayフロントスピーカー
ご相談を頂いた段階
TS-Z900PRS(税込140,800円)
→他店様で暫定取付後、当店で本施工
TS-Z1GR(税込770,000円)
〇サブウーファー
TS-W1000RS(税込198,000円)
〇インストールに関して
スピーカー周りの再施工を承りました。
お客様施工によるアウターバッフル、ならびに、Aピラーに取り付けられたTS-Z900PRSのハイレンジスピーカーハウジングに対して、Xシリーズ取扱店さまにTS-Z1GRのウーファーとハイレンジスピーカーを暫定的に取り付けていただき、当店でアウターバッフルとAピラーを作り直して、各ユニットを取り付けなおしました。
以上を持って、カロッツェリアTS-Z1GRのインストールが完了しました。
上述の通り、当店では販売できない商品の案件にはなりますが、経験豊富なDIY派のお客様から、難易度の高い部分の作業をご依頼いただけるのは光栄♪ですので、ここに紹介させていただきます。
それでは作業の様子をご覧ください♪
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DIYアウターバッフル


当店にご入庫直後のバッフル部分のアップです。
お客さまがDIYで製作されたアウターバッフルに、カロッツェリアX取扱店でご購入されたTS-Z1GRのウーファーが(暫定的に)ついています。
もともとはTS-Z900PRSのウーファーがついていたので、バスケットの寸法が全く同じTS-Z1GRのウーファーはポン付けでついちゃいます。
DIYとは言え、形はそれなりに出来上がってますし、スエード調の合皮によってアクセントが効いていて、なかなかの出来映えです。
しかしながらお客様としては、ユニットが少し上側を向くように、角度を付けてインストールしたかったようで、技術的に無理・・・と判断されたようです。
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アウターバッフル(施工後)


当店にてアウターバッフルを作り直した状態です。
ちょっと上を向いているのがお分かりになるでしょうか?
当然ながらアウターバッフル部分はイチから作り直してありますが、スピーカーユニットの角度も変わることで、取り付け面の角度も変わりますし、スピーカーの背圧が円滑にヌケるように配慮しなければなりませんので、裏側のバッフルベース部分もそっくり作り替えています。次のカットをご覧ください。
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インナーバッフルスラント加工


こちらが当店で制作した、角度を付けたバッフルのベースの部分です。
前カットでは、便宜上「上向き」と一言で表現しましたが、正確には「ちょっと上向きかつ、少し後方向き」と、2軸で角度を調整してあります。
この角度でスピーカーの後方にバッフルの筒をまっすぐ延長していくと、インナーパネル(鉄板)に対して、楕円形の輪が投影されることになりますので、もともとの真ん丸なスピーカーホールを楕円形にトリミングし、バッフルのベースボードも同じく楕円形に設計し、ナナメにカットしたリングをセットすることで、スピーカーの背面からまっすぐな筒が形成されることとなり、背面から放出される空気がストレスなく排出されるようになります。
ベースボードの固定についても、8本のボルトでガッチリ固定し、バスケットのブレが極力発生しないように配慮しています。
鉄板カット、穴あけについては、ペイント類をつかって防錆処理を施して、バッフルの内面にも防水と表面の平滑化を目的として、アルミガラスクロステープを貼りこんでいます。
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アウターバッフル完成


ドアの出来上がりの様子です。
このアングルで眺めると、スピーカーが上向きになってるのがよくわかると思います。
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ハイレンジスピーカー(施工前)


これはちょっと説明が必要です。
このハイレンジスピーカー用取り付けポッドは、TS-Z900PRSに付属していたポッドで、オーナー様が長らくこの状態でお使いでした。
これに対して、TS-Z1GRはウーファー・2wayハイレンジスピーカー共にユニットのみの販売で、かつ、ハイレンジスピーカーはTS-Z900PRSにセットされているハイレンジスピーカーと寸法が同じなので、上述の取扱店さんにて、中のユニットだけTS-Z1GRに差し替えていただいて、当店にやってきたという経緯をたどっています。です。
当店の仕事としては、(1)このポッドをAピラーから外して、(2)ポッド内に取り付けられているハイレンジスピーカーを取り出して、(3)Aピラーを加工して埋め込み取り付けを行う。ということになります。 -
ピラー埋込加工


ピラー製作とユニット取り付けが終わったところです。
これは2wayのハイレンジユニットということで、ユニットの直径が約8センチあります。さらに、このユニット取り付け用として高知県のM&M DESIGNさんが製作・発売されている TS-Z1GR専用バッフルを組み合わせてあるので、直径が約97ミリとなり、ピラーカバーの幅いっぱいいっぱいになってます。
ピラーへの埋め込み加工に際しては、ユニットの取付角度を決めて、へこませるホーン部分を切り抜いて、リング状のバッフルと支持材を固定し、パテで成形し、最後に合皮を貼って仕上げます。
最初の段階でユニット取付角度を決める工程が非常に重要です。正確な角度を割り出すために、バッフル面に垂直にレーザーポインターを立てて、ターゲットに照準を合わせるという方法を採っています。
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Aピラー設置


ピラーカバーを戻した状態です。
設計通りにきれいに取り付けられました。
写真はちょうどユニットの真正面から撮影してますので、車両の中央あたりに向いているのがお分かりになると思います。
右側(運転席側)も同じく車両の中央に向けてあります。上述の工法を使えば、どのような向きにでも設定できますので、例えば、左右のユニットをドライバーの頭に向けることも可能ですが、DSPによる精密な調整ができる現代にあっては、きれいに左右対称に作っておくのが、後の調整の自由度を確保する意味でベターだと考えております。(パッシブにこだわる場合はこの限りではありません)
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作業後記


今回はランサーエボリューションXのアウターバッフルとAピラー製作の事例をご覧いただきました。
本文でお伝えしました通り、DIY派のお客様からの部分的なお手伝いの事例であり、当店はシステム全体のプランニングには関わっておらず、システムが奏でるサウンドのクオリティーや、使用コンポーネントのこだわりポイントについての解説と自慢(笑)ができる立場にはありませんので、スピーカーユニットの取り付け技術の評価事例としてご覧いただければ幸いです。
考えてみると、今回のお客様と同様に、DIY派の方でバッフルとピラー製作に取り組み、何度か作り直したのち、やっぱり目に見えるところはプロに任せてみたい。とお声掛けいただく事例は少なくないですね。今回のようにおなじみ様の場合もありますし、初めてのお客さまからご依頼いただくこともあります。
もし、限界を感じられているDIY派のお客様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にお声かけください。
ご要望とご予算に応じて、柔軟に対応させていただきます。
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