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LAND ROVER ディフェンダー のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>

  • ランドローバー・ディフェンダー(L316)のスピーカー交換の事例です
    登録日 2025/11/14

  • 事例No.903(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    LAND ROVER ディフェンダー

    system

    メインユニット:carrozzeria DMH-SZ700
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO VX165 Active
    リアスピーカー:なし
    パワーアンプ:carrozzeria GM-D2400
    ケーブル:audiotechnica、SAEC

    comment

    古いナビを最新のディスプレイオーディオに換装し、外部アンプを介して、ドアに取り付けたフロント2wayスピーカーを鳴らすシステムです。
    純正のダッシュボード下向きスピーカーから卒業して、ハイファイサウンドが楽しめるディフェンダーに転生しました♪

  • ダッシュボード


ランドローバー・ディフェンダー(L316)の事例ご紹介です。

ランドローバーはイギリスの高級4WDを専門とする自動車メーカーで、現在はインドのタタ・グループの資本下にあります。
当初のランドローバーは会社として成立したわけではなく、過去イギリスに存在したローバーモーター社(1904年-1967年)のオフロード向け車両である「ランドローバー・シリーズI」というモデル名を起源としています。

そのシリーズIはシリーズIIIまで進化を遂げましたが、親会社(ブリティッシュ・レイランド社)の再編に伴って、資本が次々と入れ替わり、ローバーグループ>ブリティッシュ・エアロスペース>BMW>フォード>タタグループといった変遷を経て今に至ります。

前述の通り、ランドローバーは高級4WDを専門としており、現在(2025年)のラインアップは以下のようになっています。
※印のみ旧車
レンジローバー(1970−・現在5代目)フラッグシップ
レンジローバースポーツ(2005−・現在3代目)スポーツツアラー
レンジローバー・ヴェラール(2017−・現在初代)ミドルクラス
レンジローバー・イヴォーク(2011−・現在2代目)コンパクト
ディスカバリー(1989−・現在5代目)中核モデル
ディスカバリースポーツ(2015−現在2代目)コンパクト
(※1)ランドローバー90/110/127(1983-1990年)ランドローバー・シリーズ III の後継
(※2)ディフェンダー(L316)(1990-2016年)ランドローバーの後継
ディフェンダー(L663)(2020年-現行)L316の後継。90/110/130/OCTAの4種あり。

今回登場するディフェンダーは、初代ランドローバー・シリーズIの直系にあたるモデルで、(※2)のL316です。
ランドローバー・シリーズIがII→IIIとモデルチェンジした後、(※1)でランドローバーに改名して90→110→127(のちに130に変更)とラインアップを増やし、その後、ディフェンダー(※2)(L316)に改名し、現行のディフェンダー(L663)へと継承されています。

ディフェンダーの最新モデルは曲線を取り入れた現代的なテイストにリファインされていますが、ディフェンダーとしての初代モデル(1990-2016年)は、ご先祖のシリーズIII譲りの武骨でクラシカルな外観が特徴です。ファンからは最新のL663に対して「クラシック・ディフェンダー」との愛称で呼び分けられているようです。


今回お迎えするL316型のディフェンダーについては、オーナー様より、ドライビング・インフラといえるナビ周りの更新と、L316型の泣き所であるオーディオ(スピーカー周り)の抜本的な改善をしたいというご意向でご連絡いただきました。

当コーナーでは、このL316型の事例が(当エントリを除いて)1件しか登録されていませんが、実は施工内容があまりにも同じであるため省略しているだけで、ざっと20台以上はお任せいただいていると思います。

では、施工内容の何がどう「同じ」なのか?と申しますと、フロントスピーカーのアウターバッフル化。これに尽きるんですね。
特に90年代以前の古めの車では珍しくありませんが、フロントスピーカーがダッシュボードの上にあったり、ダッシュボードの下(ヒザのあたり)だったりというのが主流で、今のようにドアについているのは珍しい時代でした。また、当然ながら、こういうレイアウトだと10センチクラスの小径にならざるを得ず、さらには満足なエンクロージャーを作りこむこともできず、サウンドクオリティー以前の問題があったわけです。

このL316についても、生産開始こそ1990年ですが、先代のランドローバーの流れを汲んで、2wayスピーカーのうち、ウーファーはダッシュボード下にレイアウトされており、10センチクラスの小径スピーカーです。
多くのオーナー様はこの音質に満足されていなかったようで、「ドアに大きなスピーカーを付けたい」ということで、多くのご依頼をいただくようになった。。という訳です。

今回のお車も、そのうちの一台で、ドアにアウターバッフル化して17センチクラスの2wayスピーカーを取り付け、ヘッドユニットはネット連携で便利に使えるディスプレイオーディオに交換するというプランです。

以下が使用コンポーネント紹介です。

〇ヘッドユニット
カロッツェリアのDMH-SZ700(オープン価格)です。
従来からのラインアップである○サイバーナビ、○サイバーナビX、○楽ナビといったナビゲーションシステムとは異なり、ナビ機能とオーディオビジュアルの機能の一部をAppleCarplay/AndroidAutoのサービス経由で実現するディスプレイオーディオです。

ナビ機能を内包しないので、商品カテゴリとしてはカーAV(オーディオデッキ)の仲間になっており、カーナビ同様の大きなディスプレイに、スマホが送出する情報を表示して、ナビやメッセージング、ストリーミング音楽再生などのサービスを利用できるようになっています。

今回のDMH-SZ700は、2DIN枠に収まる6.8V型ワイド液晶を持つ製品で、ソースはUSB、ブルートゥース、スマートフォン、HDMI入力、AV入力に対応(DVD・CDドライブはなし)し、カロッツェリアお得意のネットワークモード接続もできるので、コレ一台でフロント2way+パワードサブウーファーのマルチシステムも構築できる仕様になっています。

今回は、このネットワークモードを使って、フロント2wayシステムを構築しました。
具体的には、ハイレンジ出力をダッシュボード上面のツイーターに、ミドルレンジ出力をドアに新設するウーファーに繋ぎます。

それぞれに出力する信号は、ツイーターに4kHz以上、ウーファーに4kHz以下という具合に切り分け、それぞれのユニットから運転者の耳までの距離に応じて、発音タイミングを揃えるタイムアライメント調整を加えて、音響を整えます。

〇パワーアンプ
carrozzeriaのGM-D2400 (オープン価格)です。
昨年2024年の年末に発売されたアンプで、ロングセラー商品だったGM-D1400? の後継品です。
改良点としては、1. ハイレゾ音源対応、2. 放熱性能の向上などがアピールされていますが、全モデルでは省かれていたゲイン調整ができるようになった点も評価ポイントです。

今回は上述の通り、ディスプレイオーディオの内蔵アンプから出力される(ツイーター/ウーファー)の4chの信号をこのアンプに入力し、それぞれのユニットに出力する使い方をしました。

サイズ的には181(W)mm×38(H)mm×64(D)mmとコンパクトなので、シート下などの設置用スペースを確保することなく、コンソールの奥のスペースにすっきりインストールできました。

〇スピーカー
BLUE MOON AUDIOのVX165 Active(税込110,000円)をお選びいただきました。
同ブランドの2wayスピーカーシリーズはフラッグシップのRX165、ミドルグレードのVX165、ベースグレードのEX165の3グレード展開となっております。

VX165はブルームーンオーディオのスピーカーの新ミドルグレード・モデルとして、多くのユーザー様から高い評価を集めている製品です。
ウーファーのレベルも価格相応で良いのですが、ツイーターの性能がとても素晴らしく、クリアで透明感のあるサウンドを、豊かな情報量をもって伝えてくれます。

インストール面では、鉄板が厚く、とても頑丈で、スピーカーボックスとして運用するにはうってつけなドアをしっかり機能させるために、デッドニングを行って、スピーカーを取り付けるためのアウターバッフル化を行い、ハイエンドスピーカーの性能を十分に引き出す条件を整えました。


以上を持って、ランドローバー・ディフェンダー(L316)のナビ交換&サウンドアップが完了しました。

もともとエンジン音が大きな車ですので、外来ノイズはそこそこ侵入してくるものの、素性の良いドアのおかげで、純正とは比べ物にならないほどの音質アップが実現しました!

予算的には、ディスプレイオーディオとスピーカーの商品代、アウターバッフル化のための造作費用、デッドニング等の資材と工賃一切を含めて、税込513,700円となりました。

オーナー様には大変お喜びいただけた様子で、早速サブウーファー追加をご検討いただいているようです♪

それでは施工の様子をご覧になってください♪♪

  • 新ヘッドユニット

    古いナビから交換したディスプレイオーディオです。

    この車、もともとは1DINなので、車外のパネルキットを使って2DINナビを取り付けていただいてたようです。
    今回の施工では、2DIN適合製品の入れ替えを行ったのみですので、特に面倒なことはありませんでした。

    新ヘッドユニットはカロッツェリアのDMH-SZ700(オープン価格)です。
    6.8インチ画面ですので、純正の事無く、すんなりと収まってくれていますね。
    今後はAppleCarplay/AndroidAutoを利用することで、ナビデータが古くなることもありませんし、PCで保存した目的地情報をシームレスに持ち込めますので、ルート設定が非常に楽になります。

    ちなみに、写真でお分かりいただけると思いますが、この車両は左ハンドルです。
    イギリス車なのに、左ハンドルってレアですね。
    よくよく思い返してみると、ディフェンダーは右ハンドルが正規のスタイルなのですが、キーシリンダーは左側にあります。
    ウインカーレバーは左側で、ワイパーレバーは右側と、、なかなかの異文化体験です。

  • 純正スピーカーの位置

    まず、純正スピーカーの位置を確認しておきましょう。

    ディフェンダーのフロントスピーカーはダッシュボードの両端に下向きに取り付けられています。
    上述のように、古い車ではあるあるのレイアウトです。
    現行SUVでも、ランクルの70も似たような位置についています。

    当然ながら、音(振動)が下向きに放出されますので、楽曲を堪能できるようなクオリティは求められません。
    今回はこのスピーカー(の機能)をドア側に新設する工事を行います!

  • フロントドア

    施工前のドアの様子です。

    上述の通り、ドアにスピーカーが設置されていません。
    これは、リア側も同じで、リアスピーカーは、荷室の最後尾に取り付けられています。
    なんだか、音が聞こえればいいでしょ。というレベルの発想ですね。

  • ドアトリム取り外し

    施工に先立って、ドアトリムを外したところです。

    ドアトリムを取り外すと、サービスホール一面が薄いゴムの様なビニールシートで覆われています。
    このシートは取り除きます。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    上述のシートを取り除き、脱脂、清掃を済ませてから、アウターパネル(ドアの外側の鉄板)に対して、短冊状にカットした防振材を等間隔に貼り付けて、制振力を高めます。

    これと並行して、スピーカーのお尻が収まるように、インナーパネルの右下に開口部(スピーカーホール)を設け、リング状のバッフルベースを取り付けます。
    この後、写真のように全面を防振材で覆ってドア筐体に気密性を持たせ、かつ、スピーカーの振動に対する制振力をつけることで、立派なエンクロージャーに仕立てます。

  • アウターバッフル完成

    アウターバッフル化が完了しました。

    前カットの状態から、(スピーカーの穴をあけた)ドアトリムを戻して、アウターバッフルを被せて、一旦ねじ止めします。
    その後、スピーカーユニットをねじ止めして、さらにスピーカーグリルをあてがってねじ止めして完了です。

    このグリルは、ブルームーンオーディオのフラッグシップモデルのRX165に採用されている、アルミグリルを補修部品として調達しました。
    アルミホイールのデザインをモチーフにしたアルミ製のパーツは、1個11,000円(税込)です。

    今回は、エッジの表面を削り落として、シルバーを際立たせてみました。
    内装が黒一色なので、スピーカーの存在を主張するアクセントになればと狙ってみました。

  • 純正ツイーターグリル

    純正ツイーターグリルです。

    ウーファーの位置は困りものでしたが、ツイーターは常識的な位置についています。
    今回は、このグリルを活かして、中のユニットだけ入れ替えを行います。

  • 純正ツイーターユニット

    純正ツイーターユニットを裏から見た状態です。

    室内から見える外側がグリル(保護カバー)で、そのグリルを取り外すと、内側に写真のツイーターユニットが取り付けられています。

  • ツイーター分解

    社外ツイーターを分解しているところです。

    今回使うのは、BLUE MOON AUDIO VX165のセットになっているツイーターです。
    このユニットは、ハイエンドツイーターあるあるで、アルミ製のハウジングに納められており、このままでは差し替えできませんので、ハウジングがら中身のユニットだけを取り出す必要があります。(手をかければ取り出せる構造になっています)

    製品の状態から、保護グリルとハウジングを外して中身の「ネタ」だけにしたのが左側です。右側はネタを抜き取られたハウジングとグリルです。
    なお、今回のように中身だけ取り出す加工を行った場合でも、ハウジングとグリルネットに変形や傷が生じないように、特別な治具を使って分解していますので、事後的に元の製品の状態に戻すことが可能です。

  • ツイーターユニット組み込み

    取付用に加工したツイーターです。

    左側が加工済みのツイーターです。
    純正ツイーターが格納されていたブラケットを活用して、VXツイーターから取り出したユニットを組み込んでセットしました。

    右側はブラケットから引っ張り出した、純正のツイーターユニットです。

  • パワーアンプ

    最後はパワーアンプです。

    冒頭でご説明しました通り、ディスプレイオーディオの出力を一旦パワーアンプ(カロッツェリアGM-D2400 )に入れて、信号増幅の精度を高めてから、スピーカーに送り出します。

    実際のところ、今回のディスプレイオーディオ(DMH-SZ700)の内蔵アンプでVX165を鳴らせないことは無いのですが、パフォーマンスを十分に引き出すための方策を求められましたので、リーズナブルでコンパクトな同製品をお勧めしました。

    このパワーアンプは太めのようかん程度の大きさなので、コンソールの奥に収めることができます。


  • 今回はランドローバー・ディフェンダーのディスプレイオーディオ取付と2wayスピーカーのインストール事例を御覧いただきました。

    タイトルだけだと、ごく一般的な音質アップ事例のようなニュアンスを帯びていますが、フロントスピーカー設置場所を新設する加工を伴う、そこそこの難易度を伴うプランとなりました。

    今回のディフェンダーのように、特殊用途を前提としたジープ系モチーフの車両や、古い設計の車両の一部にはドアにスピーカーがないケースがあります。

    純正の下向きスピーカーを見てしまうと、音質アップは望めないような気になってしまいますが、、ご安心ください!ドアがあるのなら、必ずスピーカーは付けられます。
    いずれにしてもアウターバッフル形式をとることになりますが、十分な厚みのあるドアであれば、薄めのバッフルで済みますし、仮に、薄いドアで、スピーカーのマグネットを十分に沈められない場合でも、アウターバッフルを高くすることで回避可能ですので、いかなるケースでも対応できます。

    同様のクルマで、どうしたものかと思案されているオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞご相談ください。
    ご希望とご予算に応じて、柔軟に対応させていただきます!


    ドラレコ取付などの軽作業からフルオーディオまで、ご予算とお希望に応じて、出来るだけご満足いただけるプランをご提案いたします。
    どうぞお気軽にお声掛けください!
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