トヨタ ランドクルーザー 70のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>
登録日 2025/09/12-
事例No.895(お問い合わせの際にお伝えください)
model
トヨタ ランドクルーザー 70
system
メインユニット:carrozzeria AVIC-RF722
デッドニング:
ドアチューニング:
フロントスピーカー:carrozzeria TS-F1040SII
リアスピーカー:carrozzeria TS-F1740II
サブウーファー:carrozzeria TS-WX140DA
ケーブル:audiotechnica
ETC:carrozzeria ND-ETCS2
ドライブレコーダー:ALPINE DVR-DM1246A-IC
セキュリティー:Grgo ZVTII、 IGLA2+
comment
フロントスピーカーの2way化・リヤスピーカー交換・パワードサブウーファー取付に加えて、社外ナビ・ETC・デジタルミラー型2カメラドラレコを備え、さらにGrgoとIGLA2の二重のセキュリティシステムを導入しました。ご予算ほぼ100万円のコンプリ―トプランです。
トヨタ・ランドクルーザー70系の事例紹介です。
ランドクルーザーは言わずとしれたトヨタのクロスカントリー部門の王様です。
発売開始は1951年のBJ/FJ型で、2代目20系、3代目40系とモデルチェンジを重ね、直近では2021年発売の300系に続いて、2024年に発売された250系が最新です。
トヨタならではの信頼性の高さから、個人ユーザーのみならず、各国の公的機関から反政府組織に至るまで、世界中で重宝されている車です。
最新のランクルは、時代のテイストを取り入れて水平基調のシャープなデザインになっていますが、一部ではジープに近かった初期から中期のデザインに対して、懐古的な楽しみを見出すファン層もいらっしゃるようです。
そんな潮流の一つが、初期型の顔をモチーフにしてフルサイズで仕立てたFJクルーザー(2006-2023年)であったわけですが、ほぼ復刻といっていい形で再販されたのが、70系モデルです。
オリジナルの70系は1984年-2004年までの20年間にわたって生産されましたが、2014年-2015年の2年だけ、70系ランクル発売30周年記念企画として復活しました。ボディタイプはバンと国内初お目見えのダブルキャブ。エンジンは4000ccのV6と、時の流れを取り戻すアップデートが加えられた70復活劇は喝采をもって迎えられ、メーカーの想定を大きく超過する7000台超の販売となったようです。
そして、その復活企画から約8年が経過した2023年冬、新生70がカタログモデルとして再ラインアップされることになりました。
再再販にあたっては、変更は最小限かつ、変える部分は性能アップとのポリシーで開発され、5ドアのみ、2800cc4気筒ディーゼルターボエンジン、6速AT(MT設定なし)と練り直された仕様で出てきました。
当然ながら、こちらもセールスは好調のようで、日を追って、見かける機会が増えてきました。
当店においても、スピーカー交換をはじめとするグレードアップのご依頼をいただいており、当エントリー時点で30台強のお預かり実績があります。
今回はスーパーホワイトIIがキラキラとまぶしい70の新車のご紹介です。
ご購入前から、当店での車載機器一式のインストールを想定して、オーディオレス・ETCレス仕様でオーダーされた車で、納車後ほどなくしてお預かりの運びとなりました。
施工内容は以下の通りで、車載機器一式に加えて、セキュリティシステムも追加したフルシステムとなりました。
・9型フローティングナビ(楽ナビ)取付
・ETC取付
・純正バックカメラを楽ナビに繋げるように加工
・デジタルミラー/2カメラドラレコ取付
・フロントスピーカー2way化(ツイーターはピラー埋め込み)
・リヤスピーカーをコアキシャルユニットに交換
・パワードサブウーファー取付
・セキュリティシステム2つインストール
以下がコンポーネント紹介です。
〇ナビ
carrozzeria AVIC-RF722(オープン価格)を使いました。
おなじみ「楽ナビ」にラインアップされる商品で、9V型フローティング画面を備えたナビです。
メディアはSDとUSBに対応し、CD/DVDは非対応。インターフェースはブルートゥースとHDMIで、テレビ(12セグ/ワンセグ)も視聴可能です。
カテゴリーとしてはナビですが、AppleCarplay/AndroidAutoも利用可能なので、ディスプレイオーディオの機能もそっくり内包している商品と言えます。
〇ETC2.0
カロッツェリアのND-ETCS2(オープン価格)を使いました。
ナビは同じカロッツェリアの楽ナビなので、連携運用が可能で、ナビ画面上でETCレーンや利用履歴、ETCカードの有効期限の確認ができます。
〇純正バックカメラ加工
2022年5月以降に発売された新型車(新車)と、2024年11月以降に発売された継続生産車は、バックカメラまたはバックセンサー(後退時車両直後確認装置)の装着が義務化されてますので、すべての仕様車でバックカメラ類が標準装備されています。
今回の車にもバックカメラがついており、その画像はルームミラーにビルトインされたモニタで確認できるようになっています。
しかしながら、その純正ルームミラーをデジタルミラー(ドラレコ機能付き)に交換することから、純正カメラの画像を楽ナビに送出する必要があります。
こういった場合のインターフェースとして、Datasystemのリアカメラ接続アダプター( RCA042N・税込み8,382円)を使いました。
ただ、純正リアカメラシステムの構造上、純正ミラーが接続されていないと映像を取り出せないため、カメラの映像関係の回路に細工を加えて対応しました。
〇デジタルミラー/ドラレコ
ALPINEの DVR-DM1246A-IC(オープン価格)を使いました。
製品名としては、「ドライブレコーダー搭載12型デジタルミラー」となっており、グッとワイドなデジタルミラーと、フロント用/リヤ用の2つのカメラがセットされた商品です。
当12型ミラーの横幅は301.7ミリあり(10型だと264.2ミリ)、車によってはバイザーとの干渉を確認する必要がありますが、この車では問題ありませんでした。
このデジタルミラーは純正ミラー交換タイプのため、車種に応じた別売の車種専用取付けキットが必要です。今回は「ランドクルーザー70用KTX-M01-LC-70」税込4,180円を使いました。
〇スピーカー
スピーカー類はカロッツェリアで揃えました
フロントスピーカー: TS-F1040SII(オープン価格)
リアスピーカー:TS-F1740II(オープン価格)
フロント用の商品はセパレート2wayです。ウーファーは純正の位置で交換し、ツイーターについてはオンダッシュ取付も可能ですが、今回はAピラーに埋め込む方法をとりました。
リヤはコアキシャル2wayです。こちらはリヤのクオーターパネルの純正の位置で交換しました。リヤはボディ外板が近いこともあり、一定の防振施工が有用ですが、常識的な音量であれば問題が顕在化することはなさそうです。
〇パワードサブウーファー
carrozzeria TS-WX140DA(オープン価格)を使いました。
20cm×13cmの楕円振動板+170Wアンプのスペックで、本体サイズが280 mm (W) × 70 mm (H) × 200 mm (D)と、シート下への設置が可能なポピュラーな製品です
〇セキュリティシステム
(Grgo ZVTII/ IGLA2+)合計税込388,000円(施工費込み)
当店でお付き合いのある専門業者の「ランクルお勧めセキュリティプラン」として推奨していただいたプランをお勧めしました。
駐車時の異常の検知と通報を得意とする「Grgo ZVTII」と、エンジン起動後に特定の操作をしないとエンジンを止めてしまう「 IGLA2+」のダブルレイヤーで愛車を守るシステムです。
〇その他
ポータブルバッテリー(BLUETTI AC70)を充電するための電源工事を行いました。
以上をもって、ランクル70のドライビングユーティリティ(ナビ・ETC・ドラレコ)/オーディオ/セキュリティのフルシステムが完成しました!
予算的には、合計税込1,039,027円で、そのうちセキュリティシステムが388,000円、残りの621,027円がオーディオ、ナビ、ETC、ドラレコ関係です。
突出して高額なアイテムは無いものの、数が多いこともあり、まとまった金額になりましたが、快適・安心なドライビングのインフラを整えることが出来ました!
それでは施工の様子をごらんになってください♪
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9型フローティングナビ取付
メインユニットとなる9型フローティングタイプの楽ナビ、AVIC-RF722 です。
本体部分(ダッシュボードに入り込む部分)は2DINで、モニタ部分はアームを介してフローティング(浮いた)状態で保持されているので、上下左右に位置調整が可能です。
調整を行って、ダッシュボード上端のハザードスイッチが隠れない位置に固定することができました。
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純正フロントスピーカー
純正フロントスピーカーです。
位置はダッシュボード下で、ちょうどヒザ小僧の高さくらいの位置に、斜め下向きで取り付けられています。サイズは10センチです。
【昔ばなし】1990年あたり以前の乗用車のスピーカーはこの位置がデフォで、今のようにドア設置が主流になったのは近年になってからのことです。
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フロントスピーカー交換後
スピーカー交換後の様子です。
使用ユニットは2wayセパレートタイプの、carrozzeria TS-F1040SIIです。
ご覧のように、ウーファーは純正位置に取り付けた上で、セパレートツイーター用の信号を確保するために、純正コネクターから配線を分岐させ、ピラー方向に引きだしてあります。
このウーファーの背面はスピーカーボックスのように閉じられた構造にはなっていないので、大きめにカットしたアコースティックコットンを詰めることで、背面の乱反射を抑えて、振動板の動作を安定させています。
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ピラーツイーター埋め込み加工
TS-F1040SIIのセパレートツイーターの設置状況です。
オンダッシュ設置(製品付属の置き台ダッシュボード上に設置)も有効な方法なのですが、今回は予算を割いていただき、Aピラーに埋め込み加工しました。
純正のピラーにツイーターユニットの直径に合わせたリングを取り付けて、パテで整形し、合皮を貼って仕上げています。
合皮はスエード(裏革)調仕上げで、付近のパーツと調子を変えてあるので、「手をかけてある感」がさり気なく漂っています♪
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純正リアスピーカー
リヤの純正スピーカーの様子です。
位置的には、ラゲッジルームの両サイドになります。右下のモッコリが右後輪のタイヤハウスですね。
スピーカーユニットは、トヨタの汎用16cmフルレンジスピーカーが使われています。
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リアスピーカー交換後
carrozzeria TS-F1740IIに交換後の様子です。
ご覧の通り、ユニットの中央にツイーターがついた同軸2wayスピーカーですので、純正よりも高音域側の再生レンジが広くなります。
取り付けに際して、製品に付属している「トヨタ用スピーカー取り付けブラケット」を使いました。
内装を戻すとスピーカーの周囲にピッタリ接触するため、スピーカー前面の隙間は閉じられます。よって、スピーカーの前後の空気が行ったり来たりして、波動が相殺されることはなく、音響を考えるとこの点は合格なのですが、ご覧のように鉄板が近く、一定の共振は避けられません。理想を言えば、デッドニング施工がはやった方がスピーカーの性能をきちんと引き出すことができるのではないかと思います。
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パワードサブウーファー設置
サブウーファーの設置状況です。
場所は助手席のシート下です。
製品はcarrozzeria TS-WX140DAです。280mmX70mmX200mmと、A4サイズより両辺ともに2cmづつ小さいくらいの手頃なサイズなので、よっぽど高さに制限がある場合を除いて、ほとんどのシート下に余裕を持って収まります。
製品にはサブウーファー用のボリュームコントローラーが付属しており、気分によってブンブン♪させたりできて楽しいのですが、今回はナビ側で個別に操作できるので省略しています。
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純正交換型デジタルミラー/ドラレコ取付
デジタルミラー(兼ドラレコ)の設置状況です。
この車は車高が高い上に、スペアタイヤを背負っているので、後方視界はあまりよろしくありません。
更に、アウトドアに出かける際に、荷物を大量に積載する場合もあるということで、デジタルミラーの取り付けを希望されました。
大画面デジタルミラーを展開しているALPINEでは、10インチと12インチの2サイズをラインアップしており、いずれもセパレート型の前後2カメラがセットされています。
しないことがわかり、できるだけ大きい方で行きたい♪とのご要望でしたので、12インチタイプを取り寄せました。
取り付けキットが車種専用で無数に用意されており、ランクル70用のKTX-M01-LC-70を使いました。
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USB/HDMIケーブル引き出し
楽ナビにつながっているケーブル類です。
楽ナビにスマホをミラーリングするために接続するケーブルを助手席側のドリンクホルダー付近から引き出してあります。
USBケーブルは製品に付属してくるのですが、HDMIケーブルは別売りです。
当店では、ELECOM DH-HD14SS20BK(HDMIケーブル 2m)をご用意しています。
この楽ナビ(AVIC-RF722)はAppleCarplay/AndroidAuto利用時に、スマホをワイヤレスでつなげるのがウリの一つですが、HDMIケーブルでスマホをミラーリングしたい場合は、AppleCarplay/AndroidAutoのワイヤレス接続を無効に再設定する必要があります。この点ご注意ください。
ご利用いただいていない方には理解しにくい話で恐縮ですが、スマホミラーリングを頻繁に利用されるのであれば、AppleCarplay/AndroidAutoの時は、USBをそのままスマホに挿して利用(通信と給電)し、ミラーリングしたい場合はUSBをHDMI/USB変換アダプターに差し替える(映像送出と給電)運用にしたほうが圧倒的に便利です。
この場合、USBは充電用に使用しますので、ワイヤレス充電ホルダをご利用の場合は、HDMIを直にスマホに挿してご利用いただけます。(ワイヤレス充電と有線充電を同時に繋いだ場合は、有線充電が優先となっています。)
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ETC車載器取付
カーナビ連動タイプのETCをグローブボックス内に設置しました。
ディーラーオプションのETC車載器であっても、一部の市販ナビと連動できるのですが、相手のナビがデンソーテン(旧富士通TEN、イクリプス)とKENWOOD、三菱の場合に限られています。
そこで、ETCとカーナビの連動運用を希望される場合は、車両購入時のETCオプションを外してもらうことをお勧めしています。
当店のお客様の中には、オーディオレスで注文したので安心していたら、ETCは付いて来てしまった・・・という方が多くいらっしゃいますので、お知らせしておきます。
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純正バックカメラシステムへの加工
いまや標準装備扱いになったのがリアカメラです。
2022年5月以降に発売された新型車(新車)と、2024年11月以降に発売された継続生産車は、バックカメラまたはバックセンサー(後退時車両直後確認装置)の装着が義務化されるようになりました。この法改正を受けて、この車にもリアカメラが標準装備され、オーディオレスで表示装置を持たない場合には、画像を表示するためのモニター付きルームミラーが装備されるようになっています。
こういった場合、純正カメラの映像を社外ナビに表示させるために、変換アダプターを使うのが定石です。商品としては、DatasystemのRCA042Nなのですが、今回の70では、「純正ミラーが繋がっていないと映像を取り出すことができない」仕様になっていたため、カメラの映像関係の回路に少し手を加えて、問題を解決しました。
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ポータブル電源
アウトドアで電気製品を使用するために重宝する、ポータブル電源と専用の充電器の設置をご依頼いただきました。
バッテリー本体の方は、ごらんのとおり所定の位置に置くだけなのですが(笑)、工作を要したのは充電器の方です。
充電器は、エンジンルームのバッテリーから「バッ直」で電源を引き込んで、右後方クオーターパネル内にブレーカー(確か60A)と共に設置しています。
この充電器から生えている充電用ケーブルが室内に引き出されていて、(この写真のように)ポータブル電源に給電するフローになります。これにより、ポータブル電源にケーブル1本で接続できるようになり、便利です。
充電器は↑の8つ前の「リアスピーカー交換後」の写真に写りこんでいますのでご確認ください。
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セキュリティ取付
今回は、当店でお付き合いおある専門業者にて、コスパの良い「鉄壁の守りプラン!」を施工させていただきました。
【イタズラを知らせる系】としてユピテルの「Grgo ZVTII」+【車を文鎮化させる系】としてAuthorの「IGLA2+」の2つのシステムを導入する方法です。
「Grgo ZVTII」は施錠と連動して警戒モードに入り、各種センサーで異常を察知した場合に、オーナーの手元のデバイスに通報するシステムです。
これに対して、「IGLA2+」は、エンジン始動後に所定の操作(例:ステリモ操作+ブレーキ操作といった組み合わせ)をして認証を通さないとエンジンが止まってしまうイモビライザー機能です。
今回はこの二つを同時施工して、税込388,000円(施工費込み)でした。
上記に加えて、盗難防止装置が付いていることをアピールするために、警戒中は、赤く「WARNING!」と点滅するLEDスキャナーを追加しました。
こういった視覚に訴える策も抑止力になりますね。一昔前は、カッコいいからという理由だけでつけていましたが(笑)、ランクルのような「人気車種」では、今や必須アイテムです。
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作業後記
今回は70系ランドクルーザーの「公道デビューコンプリートプラン!(仮称)」の事例ご紹介でした。
この車は、スピーカー配置の仕様が昔風でオーディオに力が入っていないので、現代の一般的な期待の水準に引き上げるにはスピーカー交換がお勧めです。とはいっても、純正の位置での交換であり、デッドニングは行わないので、かなりリーズナブルにあがります。
ナビについては、ディーラーオプションにこだわらなければ、オーディオレスでご注文いただいて、お好きなもの(ディスプレイオーディオを含む)をお選びになるのがコスパが良いと思います。
これと併せて、後方視界をしっかり確保しつつ、現代の公道走行のマナーともいえるドラレコ機能もついたデジタルミラーとETCもつけることで、現代のドライビングインフラは一通りそろいました。
さらに、(イヤな話ですが)乗ってないときの防犯問題も無視できませんね。
これについては、異常を知らせるシステムと、動きを封じてしまうシステムを並列で稼働させることで、防衛力を高める策をとりました。
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今回の事例では、これらを全てインストールしましたので、同じ70系ランクルのシステムアップの参考にしていただければと思います。
費用的には、本文でお示ししましたように、セキュリティ関係で税込388,000円、それ以外のオーディオ・ドラレコ・ETC関係で税込621,027円といったところです。
まるっと同じ内容でも、一部のみでも、ご予算に応じて柔軟に対応させていただきます。
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