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レクサス LC 500のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>


  • 登録日 2025/07/24

  • 事例No.888(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    レクサス LC 500

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:MOREL MAXIMO ULTRA 402 COAX、MAXIMO ULTRA 602 COAX
    センター:MOREL CCWR 254
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:純正
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:純正

    comment

    フロント3wayとセンタースピーカーをモレルのスピーカーに交換し、デッドニングで環境を整えました。
    マークレビンソンはハイレンジ系スピーカーが2ch入力なので、スピーカーに小加工を施して解決しました。

  • ダッシュボード


レクサス・LC500の事例紹介です。

レクサスの歴史は、1989のLS(日本名セルシオ)から始まっていますが、初期段階では、このLSと、元カムリプロミネント(次いでウインダム)のESの2台体制でスタートしています。
いずれもセダンタイプなわけですが、次にラインアップに加わったのが、元ソアラのSC(1991年)でした。その後、1993年のGS(元アリスト・セダン)、1996年のLX(SUV)、1998年のRX(クロスオーバーSUV)、1999年のIS(元アルテッツァ・スポーツセダン)、2011年のCT(ハッチバック)と次第にラインアップを充実させ、世界に通じるラグジュアリー性をトヨタの信頼性で具現化した、世界に誇る一大ブランドに発展しました。

今回登場のLCは2ドアスポーツクーペなので、SCの系譜に続くモデルということになります。
このLCには、5リッターV8のLC500と、3.5リッターV6+ツインモーターから成るハイブリッドシステムを積むLC500hの2タイプが用意されています。

レクサスのアイコンと言っても過言ではない流麗なクーペボディは、昭和、平成の往年のクルマ好きに限らず、エコカー世代を含む幅広いユーザー層を魅了し、いろいろと不透明な社会情勢下にあっても、非常に好調なセールスを記録しているようです。


今回お迎えするのは、5リッターV8を積むLC500です。
当コーナーでご紹介するLCでは初めてのマークレビンソンシステム搭載車です。。が、高音質に慣れてしまわれたのでしょうか、音質アップを志向されてネット検索なさり、当店を見つけていただいたようです。
当店にご連絡いただくこととなった理由は、(1)レクサス車両の施工実績の数と、(2)オーナー様が長年聴きなれたモレルのスピーカーがデモボードにあったことの2点とのことでした。

まず、標準オーディオとマークレビンソンとの違いについて軽く触れておきます。
見た目のユニットの配置は全く同じで、ダッシュ上に3つ+フロントドア/リアドアに二つづつ+サブウーファーの構成になっており、外観(スピーカーグリル)の数では8つです。
標準マクレビ
合計スピーカー数1213
ダッシュ上の
ハイレンジスピーカー
9cm
CST
10cm
コアキシャル
ダッシュ上の
センタースピーカー
9cm
ミッドレンジ
10cm
コアキシャル
ドアスピーカー16cm
ボックスウーファー
18cm
ウーファー
リヤドアの
スピーカー
9cm
CST
10cm
Unityスピーカー
リヤシートの
サブウーファー
25cm
サブウーファー
26.5cm
サブウーファー

ただ、両社とも、ダッシュ上ユニットとリヤスピーカーにコアキシャル系のユニットを使っており、高域側も別カウントしているので、標準で8+4=12、マクレビで8+5=13(こちらはセンターもコアキシャル)と数が増えています。

それぞれ、コアキシャル系のユニットの構造に違いがでており、標準(パイオニア製)はCST、マクレビは素材にこだわったコアキシャルを採用しています。さらに、標準のCSTは1ch信号をユニット内で高音部と低音部に振り分けているのに対して、マクレビのコアキシャルは2ch入力(高音と低音が別のケーブルで入力)されている点がこだわりポイントです。

あと、今回のスピーカー交換の作業にも関わってくる点として、フロントウーファーの設置方法に違いがあります。
標準では、樹脂製のエンクロージャー(箱)にユニットが取り付けられているのに対して、マクレビでは大型の樹脂製バッフルを介してドアのインナーパネルに設置される一般的な構造になっています。

今回のオーナー様のご希望としては、上述のモレルのスピーカーへの交換を考えられているということでしたので、当店でレクサス車向けにご提供している専用プログラムである「 レクサス・サウンドアッププログラム」の以下の2プランの内、(1)の"Prime tone"のほうをお選びいただきました。

(1)”Prime Tone”←(コチラ)
フロントハイレンジスピーカー+ドアウーファーとセンターの合計5つのスピーカー交換と、デッドニングによる条件整備を行うプラン。(税込189,750から)
(2)”DSP suite”
上記”Prime tone”によるスピーカー交換にDSPアンプを加えて、自在な音響セッティングを実現するプラン。(税込400,070円から)

以下、コンポーネント紹介です。

〇スピーカー
上述の通り、馴染みのあるMORELで統一し、以下の製品群をお選びいただきました。
ハイレンジ:MAXIMO ULTRA 402 COAX(税込40,700円)
ウーファー:MAXIMO ULTRA 602 COAX(税込45,100円)
センター:CCWR 254(税込27,060円・1ピース)

他のレクサス車の事例と同様に、全ユニットについて標準の位置で交換しました。
なお、ハイエンド製品あるあるなのですが、スピーカー背面のマグネット部分が大きく、ハイレンジスピーカーとして使った402のマグネットが、運転席側のダッシュボード裏を通っているエアダクトに干渉したため、ダクトの一部を加工して逃げを作って対処しています。

◯スピーカーインストール
ドアのウーファーの取り付けにあたっては、比較的大型の純正バッフルの形状に合わせて、MDFでオリジナルバッフルを制作・固定し、制振力の強いデッドニング・グレードで防振加工を行いました。

ハイレンジスピーカーは製品に設けられているネジ穴を使って、トレードインに近い形で取り付け、センタースピーカーに関しては、MDFで製作したバッフルボードを介して取り付けました。

以上をもって、LC500のモレルスピーカーへの換装によるサウンドアップが実現しました♪

予算は以下の通りです。

Prime tone MOREL MAXIMOプラン 214,100円
デッドニング2ドア車追加分 8,000 円
バッフル制作、エアコンダクトパイプ加工費用 10,000円
小計 232,100円
消費税 23,210円
-----------------------------
合計 255,310円

それでは施工の様子をご覧ください♪

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    レクサス車の中でも、LCのドアのデザインは最も官能的だと思います。

    ドアウーファーは向かって右下の位置にあります。最近のクルマとしては内装に高さ(厚み)があるため、スピーカーのバッフルも背が高いです。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    2ドアですので大きいですね!
    ウーファーは18cmと大径で、樹脂製のバッフルを介してインナーパネルに固定されています。ごく一般的な構造ですね。

    これに対して、標準オーディオである「レクサスLCプレミアムサウンドシステム」の場合は、インナーパネルの上に取り付けられる樹脂製のエンクロージャーにスピーカーを設置する構造になっています。

  • フロントドアスピーカー

    ウーファーのアップです。

    樹脂バッフル一体型のスピーカーユニットです。
    振動板のサイズは18cmと大きめです。

  • アウターパネル作業

    ドアのアウターパネル側に対するデッドニング作業の様子です。

    アウターパネルには、スピーカーホールとサービスホールの両方からアクセスします。
    防振材の貼り付けに先立って、清掃と脱脂を行いますが、本番の貼り付けよりも、準備作業の方が腕にかかる負担が大きくて大変です。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側への作業が終わったところです。

    最初に、MDFで大きめのバッフルを製作して、スピーカーを取り付けます。
    スピーカー配線については、純正のスピーカーケーブルならびに終端に取り付けられているカプラーはそのまま活用し、カット等による負担は生じさせません。
    スピーカーとの接続に当たっては、お店で製作した変換カプラ(オスカプラ→ファストン端子)を使ってスピーカーに接続しています。

    ドアスピーカーとして使用しているMAXIMO ULTRA 602 COAXは、同軸2wayですので、中央にツイーターが見えますが、純正アンプから出力されている信号は低域信号のみですので、ツイーター部で再生される帯域は含まれず、後出のダッシュ上のハイレンジスピーカーから再生される高音域とカブることはありません。

  • ハイレンジスピーカー(施工前)

    純正のハイレンジスピーカーです。

    マークレビンソンのシステムにおけるハイレンジスピーカーは、1.6cmCMMDドームツイーター&10cmアルミニウムコーンミッドレンジから構成される2chコアキシャルスピーカーとされており、後出のセンタースピーカーにも同じユニットが使用されています。

  • ハイレンジスピーカー(施工後)

    モレルのMAXIMO ULTRA 402 COAXに交換後の様子です。

    純正ユニットの直径、ならびに開口部の大きさから、市販の10cmサイズのスピーカーが取り付けできることは既知なのですが、当LC、IS、RCといったダッシュボードが低いタイプの車両の場合は、スピーカー背面のマグネットが、奥を通っているエアコンのダクトパイプに干渉してしまうので、調整が必要になります。

    具体的には、(1)スピーカー取付位置を(ルーフ方向に)少し引き上げる。のと、(2)ダクトパイプを加工して低くするの2つのアプローチをとります。
    (1)については、スピーカーのフランジにあらかじめ設けられている固定用ネジ穴を使わずに切り落としてしまって、写真のように5ミリ厚のMDF製フランジをかませることで高くしてやります。
    (2)については、ダクトパイプの高い所を少し切開して低くする加工を施しました。(後に続く3カットで解説しています)

  • 運転席側ダクトパイプ加工1/3

    運転席側のエアコン送風ダクトパイプ周辺の写真です。
    (写真の上がボンネット側です)

    ダッシュボードの奥にある、ハイレンジスピーカーグリルと、スピーカーユニットを外して、ダッシュボードの中を覗き込んでいる状態です。
    (スマホを突っ込んで撮影したのでクローズアップ気味になっています)

    向かって右下に見える黒いのがダクトパイプです。このままだと、スピーカーのマグネットが干渉してしまいますので、写真の中央に位置するカド部分をカットして低くします。

  • 運転席側ダクトパイプ加工2/3

    超音波カッターで干渉部分を切り落とした様子です。

    キャトルミューティレーションされた牛の腹みたいです。
    当然ながら、このままでは盛大にエアが漏れますので、これから塞ぎます。

  • 運転席側ダクトパイプ加工3/3

    遮蔽後の様子です。

    何かと重宝なアルミガラスクロステープを2重に貼ってカベを形成しつつ、穴を塞きます。
    なお、テープの貼り付け面となるダクトパイプの表面は、ツルッツルの鏡面ではなく比較的ラフな仕上げになっています。このように微細な凹凸がある表面の場合、テープを貼る際の接触面積は非常に少ないため、しっかりくっついたように見えても、程なくして浮いて剥がれてしまいます。

    これを防ぐためには、塗装の際に下地を平滑に整える目的で使用される「プライマー」の塗布が有用です。
    ダクトパイプ開口部の周囲にプライマーを塗ることで、素地の表面の凸凹が解消されて平面になるため、テープがしっかりとくっつくようになります。

  • スピーカー配線の加工

    モレルスピーカー取付にあたってスピーカー配線を加工しました。

    上述の通り、マークレビンソンシステムの場合、ダッシュボード上の3ユニット(両ハイレンジスピーカーとセンタースピーカー)は2chコアキシャルなので、それぞれの位置に高域側と低域側の別々の信号が供給されています。

    これに対して、今回入れ替え予定のMAXIMO ULTRA 402 COAXは、その他多くのコアキシャルと同様に、1chの入力をユニット内で上下に振り分ける構造になっていますので、そのままでは接続できません。

    このギャップを解消するために、ユニット側に少し手を加えて、写真のようにツイーター部、ウーファー部それぞれに入力できるように改造しました。
    手前側に見えているカプラーをパチンとはめれば接続完了です。

  • 運転席側ハイレンジスピーカー設置

    ハイレンジスピーカー取付完了の様子です。

    運転席側はダクトの加工、配線の細工といろいろ手がかかりましたが、無事に入れ替え完了しました(^O^)

  • センタースピーカー(施工前)

    純正のセンタースピーカーユニットです。

    上述の通り、ダッシュボード両端のハイレンジスピーカーと同じユニットが使われています。
    LEXUSサウンドアッププログラムでは、「Prime tone」及び「DSP suite」のどちらのプランでも、ワンサイズ小さいスコーカーに交換します。
    センターの主張が強すぎない方が、フロントステージのステレオ感が再現しやすいと考えています。

  • センタースピーカー用配線加工

    センタースピーカーとして起用したCCWR 254取り付け直前の様子です。

    上述の通り、センタースピーカーも2chで信号が供給されているので、この解決をしなければなりません。
    ここについては、接続ユニットがスコーカーであるため、高域側の信号は使わず、低域側(ウーファー用)の信号のみ入力することとしました。

    末端のカプラー処理はプランのデフォルトですね。
    なお、ケーブルの途中に見えるお団子は、CCWR 254に付属しているハイパスフィルターです。

  • センタースピーカー(施工後)

    センタースピーカー取付完了の状態です。

    こちらもそれなりに手がかかりましたが、無事に入れ替え完了しました。
    左上に飛び出ているカプラーは、センタースピーカーグリルに埋め込まれている照度センサーに繋がるカプラーです。

  • 作業後記

    今回はレクサス・LC500のサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    本文中でも触れました通り、当店ではレクサス車むけの専用音質向上メニューとして、「 レクサス・サウンドアッププログラム」を提供しております。

    これまでに蓄積させていただいたレクサス向け施工経験をもとに、共通項と個別の課題を見出して、レクサス車向けのオーディオ改善プランとして構築した自慢のプログラムです。

    プラン構成はスピーカー交換&ドア防振の”Prime Tone”と、DSPアンプを加えた”DSP Suite”の2つがあり、レクサス車の制約に適合するよう、当店がセレクトした複数のスピーカーとDSPアンプからお選びいただけるようになっています。

    〇”Prime Tone”は、今回のようなフロント2wayとセンターの合計5つのスピーカー交換と、デッドニングによる環境整備を行うプランです。

    純正交換を前提としておりますので、10センチコアキシャルスピーカーがラインアップされているブランドが前提となり、条件にかなうブランドを5ブランド選定しております。
    出来上がりの価格は189,750円(KICKER)から280,610円(Morel02)といったレンジで、スピーカーボックスとしてのドアの性能を高める「ドアコンプリートオプション」(58,300円)も用意しています。

    〇”DSP Suite”は上記”Prime tone”によるスピーカー交換にDSPアンプを加えて、自在な音響セッティングを実現するプランです。

    スピーカーとDSPの組み合わせで値段が変わりますが、Prime toneで217,250円相当のBLAMスピーカーとの組み合わせだと、DSPアンプがHELIXのM-SIXで393,470円、audisonのAF C8.14 bitで426,470円、HELIXのP-SIXで536,470円といったレンジです。
    さらにオプションによって、iPhone等デジタルオーディオプレイヤーのハイレゾ再生(Bluetooth接続 or 有線接続)も可能になります。

    レクサス車のサウンドアップをご検討のお客様はどうぞご検討ください。
    また、上記のプランをたたき台としたカスタマイズも承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください♪♪
    直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!