日産 オーラ nismoのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>
登録日 2025/07/17-
事例No.887(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 オーラ nismo
system
メインユニット:NissanConnect ナビゲーションシステム
ドアチューニング:フロント、リア
フロントスピーカー:BLAM L 165 A
リアスピーカー:BLAM L 165 C
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:純正、SAEC
レーダー探知機:BLITZ TL405Rcomment
標準の前後4スピーカーの状態からフロントを2way化し、リヤもコアキシャルスピーカーに交換して、ドア防振で整えた事例です。
BOSE仕様を凌駕する表現力と重厚感を手に入れました!
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ダッシュボード
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日産オーラの事例紹介です。
オーラは、日産のコンパクトカーカテゴリーの牽引役であるノートの派生車種として、2021年に発売された車です。
ノートの成り立ちから話を始めますと、初期型(E11)の発売は18年前の2005年で、マッチのマーチのシャーシをベースとし、1500cc/1600ccのガソリンエンジンでスタートしています。
2代目(E12)へのモデルチェンジを果たしたのは2012年で、さらに4年経過後の2016年に日産車で初めて「e-POWER」搭載車が発売され、記録的なヒットを飛ばしました。
e-POWERは俗にシリーズ型と呼ばれるハイブリッドシステムで、エンジンで発電して(バッテリーにいったん蓄え)モーターだけで駆動するタイプのシステムです。
これに対して、プリウスで採用されている、走行条件に応じて、エンジンとモーターの出力を組み合わせて走行するシステムはパラレル型と呼ばれます。
シリーズ型は常にモーターで駆動することになりますから、急峻なトルクの立ち上がりを得やすく、多くのファンの獲得に成功したようです。(e-POWERその後、C27セレナ、P15キックスと適用車種を拡大しました)
そして2020年になって、ノートが3代目(E13)に切り替わり、その1年後にオーラが(FE13型)として誕生することになります。
このタイミングで、ガソリン車はラインアップから外れてe-POWER専用車となりました。また、そのe-POWERシステムも第2世代にバージョンアップし、第1世代に比べて、インバーターが40%の小型化と30%の軽量化され、モーターは第1世代と比べトルクを10%、出力を6%向上させるなどの性能の向上が図られています。
オーラはノートをベースに、内外装などの質感を向上させることにより、これまでの国産車には少ない「プレミアムコンパクトクラス」を狙って開発されているので、外観がリファインされていたり、車幅が1,735 mmに拡大されて3ナンバー専用になっていたりと、いろいろイケています。
そこまで気合が入っていると、当然というか、日産のスポーツチューンブランドであるNISMOバージョンも用意されてくるわけですね。
今回ご登場いただくのは、納車されたばかりのオーラニスモです。
注文前の仕様検討段階では、メーカーオプションの「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」も検討されたようなのですが、一部の評価が芳しくないのが気になって見送りとし、標準オーディオをカスタムする方針でショップを探していらっしゃったようです。
ネット検索で見つけていただいたのは、同じ オーラニスモのスピーカー交換事例でした。
オーラの標準オーディオにはツイーターがついておりませんので、フロントにセパレートスピーカーを入れて2way化し、、リヤについても同軸スピーカーに交換して、前後共にドア防振で条件を整えるという内容でしたが、今回のお客様もほぼ同じ仕様でご注文いただきました。
以下がコンポーネント紹介です。
◯ヘッドユニット
メインユニットは、9インチのメーカーオプションナビです。
最近のナビは、ディスプレイオーディオと呼ばれるタイプに移行してきており、通信を利用したアプリを使用するスタイルが主流になってきている様です。
日産コネクトは、プロパイロットとリンクするナビゲーションシステムで、スマートフォンのワイヤレス充電やApple CarPlayワイヤレス接続、HDMI接続によるミラーリングなどの装備も充実しています。
スピーカー出力は、フロント/リヤの4chあるので、フロント側は2つに分岐してオンダッシュ・ツイーター/ドアウーファーを鳴らし、リヤはドアのコアキシャルスピーカーを鳴らす格好になります。
スピーカーケーブルは、フロント系は社外ケーブルに引き直し、リヤ系は純正ケーブルを活用することとします。
〇スピーカー
BLAMのL 165 A(税込58,300円)とL 165 C(税込46,200円)を起用しました。
BLAMのスピーカーは、フラッグシップのSignatureシリーズ、ミドルクラスのLIVEシリーズ、ベースグレードのRELAXシリーズの3グレードで展開しており、今回お選びいただいたL 165 はLIVEシリーズに属する製品です。
L165はテイストによって4タイプ用意されている点が、他で見かけないBLAMならではのこだわりポイントです。
以下はタイプごとの特徴です(代理店サイトより)
L 165 P:迫力のあるラウドなサウンドでシステムをドライブしたいパワー・ユーザー向けの製品。
L 165 S:取付奥行き62mmというスリムなサイズで取付スペースに制約のある車両にも対応するモデル。
L 165 A/L 165 C:アコーステック楽器のサウンドにフォーカスした製品。(Cはコアキシャルモデル)
L 165 LSQ:1980年代のアナログ・レコードのサウンドを彷彿とさせる、ウォームでダイナミックかつスムーズなサウンドが特徴。
・・・と、幅広くラインアップされており、音のクオリティもさることながら、マーケティングのキメ細かさにもうなずかされます。
今回は、リストの3行目に掲載されている、L 165 A(2wayセパレート)と、L 165 C(2wayコアキシャル)を使います。
上記のSを除く全モデルについて、ツイーター用/ウーファー用が別になったパッシブネットワークが付属しており、バイアンプ接続に対応している点も大きなポイントです。
今回のフロントのように、片側1chの出力を分岐させて、それぞれにツイーター/ウーファーを繋いで使うことも出来ますが、アンプの出力1chごとに1ユニットをつなぐ「バイアンプ」接続によってセパレーション効果を発揮させると、より真価を発揮させることができます。
〇ドア防振
スピーカーの性能を十分に引き出すには、ドア防振が不可欠です。
当店では、アンプの出力に応じて、制振力強めのデッドニンググレードか、制振力がマイルドなドアチューニンググレードの2つを用意しており、状況に応じてカスタマイズを加える方法をとっておりますが、今回はドア4枚について、後者をお選びいただきました。
以上を持って、オーラ・ニスモのフロント・セパレート2way化と、リヤ・コアキシャル2way化を果たしました。
ノートにしても、オーラにしても、日産の主力車種であるので、前後4スピーカー仕様が標準というのはちょっと寂しい気もしますね。。
今回の施工によって基本性能の高い社外スピーカーへ換装、ならびに2way化され、標準とは段違いの表現力を手にすることが出来ました♪
費用的のご案内です。
(1)今回の事例:フロント・リヤのスピーカー交換と防振+レーダー
税込342,760円
(2)フロント・リヤのスピーカー交換と防振(レーダーなし)
税込280,940円
(3)フロントのみ
税込172,590円
いずれも、商品代と工賃を含めた総費用です(^O^)
それでは施工の様子をご覧ください♪♪
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フロントドア
シャーッ!と後方に伸びるレリーフ表現が若々しいですね♪
年次改良の結果でしょうか、シフトレバーと同様に、ウィンドウスイッチパネルが赤くなっていました。
標準オーディオ車なので、ドアにフルレンジが付いているのみで、ツイーターはありません。
BOSEパーソナルプラスサウンドシステム車の場合は、Aピラーのカバーが専用品に変更され、ツイーターが加わることで2wayになります。
これに加えて、ヘッドレストステレオスピーカーが左右につくので、合計8スピーカーになるようです。(リヤスピーカーはなくなります)
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ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
サービスホールは、ビニールシートで覆われるオーソドックスな作りです。
純正スピーカーは、高音域再生用のコーンがついた「ダブルコーン」形式が採用されています。
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アウターパネル作業
アウターパネルへの作業が終わったところです。
ひとつ前の写真の状態から、ビニールシートをはがして、ブチルゴムをきれいに取り去り、かつ、全体を脱脂して準備します。
その後、アウターパネルにオーディオテクニカの防振材・AT-AQ756を配置し、ローラーで圧着します。
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インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
スピーカーを取り付けるにあたり、MDFで製作したバッフルボードを取り付けるわけですが、、取付予定の165ミリ口径のスピーカーに対して、インナーパネルのスピーカーホールがだいぶ小さいです(一つ前の写真に戻って見比べていただくと大きさの差がわかると思います)
この状態だと、スピーカーの背圧のヌケが悪く、音が詰まって歪みます。これを回避するため、穴拡張のために鉄板をトリミングしました。(次の写真でご紹介します)
その後、バッフルボードを固定して、スピーカーを取り付けたら、サービスホールを塞いでいきます。
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スピーカーホールトリミング
スピーカーホールを拡張するためにトリミングしました。
今回は余興として、トリミングで切り落とした鉄板をご覧に入れます。
この切り落としの幅が、バッフルボードの内径よりも内側に飛び出す幅ということになります。これだけの障害物があるわけですので、ごくごく小音量であれば影響がわかりませんが、ボリューム増大につれて空気が滞留し、振動板の自由な動作が妨げられるようになり、音の詰まり、歪みが顕在化してきます。
このようにトリミングして、障害物がない状態にしてやることで、詰まりの無い、伸びのある低域再生が得られるようになります。
※トリミング後でも、バッフルを外して純正スピーカーに戻すことは可能です。
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ネットワーク加工
ウーファー用のネットワークを加工しているところです。
上述のとおり、フロント用に使ったBLAMの2wayスピーカーセットL 165 Aには、ツイーター/ウーファーそれぞれに対して、インラインフィルターがあらかじめ取り付けられたスピーカーケーブルが付属しています。
基本的な接続方法としては、オーディオデッキの裏のスピーカー出力にそれぞれのケーブルを繋ぎ、箱入りのネットワークもデッキ裏付近に設置して、それぞれのユニットにつなぐことになります。(ケーブルが足りない分はお店のケーブルで補います)
今回の事例の場合、ツイーター側はもともと配線がないので、まさにこの方法でケーブル敷設・ネットワーク設置できるわけですが、ウーファー側の方は純正スピーカーケーブルを活用する前提なので事情が異なります。
デッキ裏からドアに渡って敷設されている純正スピーカーケーブルの途中では、できるだけカットしたくないので、スピーカーケーブルの終端のところにネットワークを接続し、すぐにスピーカーに接続するという方法を取りました。
写真は、ネットワーク部品が収められていたプラスチックの箱から基盤を取り出して、ヒートシュリンクケーブルで防護しているようすです。
これは、ドア内(インナーパネルとドアトリムとの間)に設置するにあたり、スペースの都合から少しダイエットさせる必要があったため、このような手を加えました。
(インナーパネル作業の写真で〇で囲んであるのがネットワークです)
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リアドア
リヤドアに移動します。
こちらのウィンドウスイッチパネルも赤くなっていました。
リアドアのスピーカーは低位置の右下にあります。
冒頭でもふれましたが、BOSEパーソナルプラスサウンドシステムを選択した場合、フロントに合計8スピーカーが配置されることとなり、リヤのスピーカーは省略されます。
よって、リアはスピーカーグリルはあるけれどスピーカーがない。状態になります。
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ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
フロントと構造は同じですね。
サービスホールは、ビニールシートで覆われています。
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アウターパネル作業
アウターパネル側の作業が終わったところです。
ビニールシートを剥がして清掃と脱脂を済ませ、オーディオテクニカの防振材を配置します。
当然ながら、フロントドアより鉄板の面積が小さいので、防振材はフロントよりも少ないです。
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インナーパネル作業
インナーパネル作業が終わったところです。
リヤにはコアキシャルスピーカー(BLAM L 165 C)を使っています。
フロントのスピーカーは、ツイーター/ウーファーに付属するそれぞれのスピーカーケーブルの途中にネットワークがついていますが、このコアキシャルの場合、スピーカーバスケットに組み込まれています。
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ツイーター取付
ツイーターの設置状況です。
BLAMのL 165 Aには、シンプルなツイーターマウントが付属していますので、そちらを活用して、オンダッシュで取り付けました。
本来は、もうちょっと奥(ガラスに近い所)にセットしたかったのですが、 リモコンエンジンスターターのアンテナが占有していたので、手前に置きました。
BOSEパーソナルプラスサウンドシステム用のピラーカバーを用意して、純正ライクに取り付けることも可能です。
しかしながら音質を優先したい場合は、ピラー埋め込みあるいは、今回のオンダッシュの方がユニット前の障害が少なく、リスナーに向ける方法の方がベターです。 -
レーダー探知機取り付け
最後は必需品のレーダー取り付けです。
ダッシュボードの手前の際に取り付けました。製品はBLITZの TL405Rです。
写真だと遠近感が圧縮て、ツイーターの前に立ちはだかっているように見えますが、実際はダッシュボードが非常に深くて距離があるため、音の邪魔にはなっていません。
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作業後記
今回はオーラ・NISMOのサウンドアッププログラムの事例をご覧いただきました。
BOSE仕様の設定があるAURA(非ニスモ)であれば、セパレートツイーターによるフロント2wayの音像が望めますが、標準の4スピーカーだと、音にこだわりのある方はちょっと辛そうですね。
とりあえず、まともに聞ける状態にしたい場合におすすめなのは、今回ご紹介したようなサウンドアッププログラムによるスピーカー交換とドア防振、スピーカーケーブル交換です。
また、正直なところ、オーディオの音質向上への寄与度が最も大きいのが、こういったドア周りの「音の出口」の整備であり、DSPやアンプ、電源周りと行った「川上」の整備ほどはお金がかかりませんので、費用対効果(コスパ)を気になさる方にはダブルプッシュしたいところです。
これに加えて、ソース側の方も手をかけたいとお考えのお客様には、ナビの出力をDSPアンプに入れれば、自由自在の音質調整ができますし、チャンネル数が増えることで、フロント2way+リヤの6スピーカー、あるいはパワードサブウーファーも加えた7スピーカーのシステムも可能になります。
また、DSPアンプを入れることで、iPhoneやアンドロイド端末のデジタル信号の直接入力が可能になり、ハイレゾ再生の世界も開けますので、よりピュアな音が楽しめるようになります♪
ご要望とご予算に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください♪
ご希望とご予算に応じて柔軟に対応させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください♪
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
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