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プジョー308SWのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.877(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    プジョー 308SW

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:KICKER QSS674
    リアスピーカー:KICKER CSS674(ウーファーのみ)
    サブウーファー:KICKER HS8
    プロセッサーアンプ:audison AP 8.9bit
    コントローラー:audison DRC
    ケーブル:audiotechnica、SAEC

    comment

    純正ヘッドの前後出力をDSPアンプに入れ、フロント2way・リヤ・パワードサブウーファーを鳴らすシステムです。
    ツイーターはAピラーに埋め込んで、ベストな条件を目指しました。

  • ダッシュボード


プジョー308の事例紹介です。

308はフランスのプジョーが販売する小型自動車です。
先代の307(2001-2008年)の後継として開発され、初期型(T7)は2007年に販売されました。
初期型では、主力のハッチバックの他、ステーションワゴン、セダン、クーペカブリオレと4種のボディタイプを揃えていました。

2代目(T9)にバトンタッチしたのが2013年で、この代でハッチバックとステーションワゴンの2種に集約されました。
そして現行モデルとなる3代目(P5)の時代は2022年に幕を開けました。
9年ぶりのフルモデルチェンジということで、昨今の大型化のトレンドに乗って、先代(T9・HBモデル)に比べ、全長+145mm、全幅は+45mm、全高は+5mm、ホイールベースは+60mmと大型化し、内外装共に未来を感じさせる非常にシャープなデザインに一新されました。

動力についても、先代までのガソリン/ディーゼルの内燃機のみから、1.2L PureTechガソリンターボ、1.5L BlueHDiディーゼルターボ(GT)、1.6Lガソリンターボ+PHEV(GT HYBRID)とバリエーションが増えました。


今回お迎えするのは、現行型(P5)の308SW(Station Wagon)です。

オーナー様は初めてのお客さまです。
これまで、308の一つ前のモデル(T9)にお乗りだったそうですが、現行型に買い替えるのを機に、ご愛用のオーディオ機器を取り外してもらったものの、新車への取り付けについては、車両の情報不足&技量不足を理由に辞退されてしまった・・・という、レアな経験をされた方です。
これは困ったーーということでネット検索されたところ、当インストールギャラリーがヒットし、複数のプジョー現行車種(308・408・3008・5008)のインストール事例をご覧いただいて、ここなら大丈夫そうだ♪ということでお問い合わせいただいた(^O^)という次第です。

ご要望としては、お手持ちのスピーカー、DSPアンプ、パワードサブウーファーの取り付けと、ドア防振(デッドニング)施工です。

ただ、2wayスピーカーセットは(1)最初につけたものと、(2)グレードアップで買い替えたものとで2セットお持ちでしたので、新しい上位グレードの方をフロントに付けて、古い方は(ウーファーのみ)リヤに入れることにし、合計6ユニット+パワードサブウーファーをDSPアンプで制御するシステムを組むことになりました。

以下コンポーネント紹介です。

〇DSP
audison Prima AP 8.9bit(終売時価格・11万円(10%税込))です。
2014年に市場投入され、DSPアンプの低価格化と市場拡大の立役者となった製品です。
当店でも、前述の BMWブライトオーディオパッケージGT-Rスーパーサウンドアッププログラムなどのパッケージメニューのデフォルト機として採用する他、多くのお客様にオススメしてきました。
2020年には、ハイパワー&ハイレゾ対応版のAP F8.9bit(税込154,000円)が上市され、しばらく併売という形を取ってきましたが、その後完全に終売となりました。

当機は35 W x 8chのアンプを内蔵していますので、フロント2wayのうち、ツイーターに左右で2ch、ウーファーにはブリッジ接続で左右4ch分、リヤに2chと、8chのアンプを全て割り当てました。
この他、1ch分のRCAプリアウト出力がありますので、これを使ってパワードサブウーファーを制御しています。

DSPに入力するソース切替や音響セッティングプロファイルの切り替えなどに使うDSPコントローラー(DRC)もお持ちでしたので、アームレストの小物入れの中に引き出しておきました。

〇スピーカー
鳴り物関係はパワードサブウーファーを含めてKICKERで統一です。
フロント2way用として、QSS674(税込177,100円)、リアスピーカー用として、CSS674(税込35,200円)を使いました。
フロントに使ったQSシリーズはキッカーのフラッグシップ製品ですのでそこそこのお値段がしますね。
インストールに当たっては、ドアウーファーはドアの所定の位置にオリジナルバッフルを介して固定し、デッドニング施工によって条件をしっかり固めました。
ツイーターに関しては、Aピラーの標準の位置でのトレードインを検討しましたが、純正ツイーターと同様に、乗員に向けて取り付ける場合、製品サイズの関係から、ピラー内に収まらなくなってしまうため、(すこし飛び出させる形で)埋め込み形式で取り付けました。

〇パワードサブウーファー
フロント・リヤスピーカーとお揃いのKICKER HS8(税込86,900円)です。

シート下に収まる仕様のパワードサブウーファーは、今回のHS8HS10の二種類が販売されています。
大きさは幅約35cm・奥行き約24センチ・厚み約8cm程度、重量5.2kgでさほど差はなく、ユニット径とアンプ出力の点で差がつけてあります。
HS8の方は、8インチ=20センチで、再生周波数が50Hz-120Hz、アンプの定格出力は125Wです。
HS10の方は、10インチ=25cmで、周波数が25Hz-120Hz、定格180Wで、価格は税込106,700円です。

インストールに関しては、DSPは運転席の下、パワードサブウーファーは助手席の下にそれぞれ納めました。

以上をもって、プジョー408のオーディオインストールが完了しました。
基本的には、フロント2way+サブウーファーでの組み合わせがもっとハイファイ的な音作りに適した構成ですが、必要に応じてリヤも鳴らしてやることで、拡がりと厚みを強調した演出も楽しめます。

予算的には、当店でご用意した商品がケーブルのみで、あとはインストールとデッドニング費用のみですので、税込299,090円でした。
新品で商品を用意したとすると、税込737,990円といったところです。

それでは施工の様子をご覧ください。

  • フロントドア

    それではドアの外観からです。

    現行のP5型になってから、中も外も随分とシャープなデザインに切り替わりました。
    得にフロントグリル周りはちょっぴり近未来的っぽいテイストが感じられるので、直線五角形のスピーカーグリルも整合的ですね。

    この写真では確認しにくいと思いますが、ひじ掛けの水平部分にステッチが施されています。
    カラーはGTにのみ設定されている緑です。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    サービスホールはスポンジシートで塞がれています。欧州車で多く採用されている方式ですね。
    プジョーの現行車の純正スピーカーは随分と立派で、こどものヘルメットみたいです。
    この車はドアポケットがたっぷりと確保されている分、スピーカーの振動板が(室内方向に)グッと立ち上がっているので、「筒」の高さが10cmほどあります。

    こうなると、標準の位置での差し替えといっても、この厚み(高さ)をMDFで再現する必要があるので、材料も手間も余計にかかります。
    ここでいう「手間」には、スピーカー振動板の背面が押し出す/吸い込む「背圧」がドア内にうまく逃げるように、筒内をだんだんと広くなるように加工(テーパー加工)する手間も含みます。筒が長くなると、なかなかテクがいるのですよ。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    スポンジシートとスピーカーを外して、清掃と脱脂を済ませたら、短冊状にカットした防振材を貼っていきます。

    サービスホールの面積自体はそれなりにあるように見えるんですが、形が変わっているので、アウターパネルの隅の方は手が届きにくいです。。よいしょよいしょと防振材を貼りこんで、手を引き抜くと、手の甲と腕がグリースまみれで、作業以上に手洗いも大変です。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    スピーカーバッフルを製作して、スピーカーを取り付けたら、インナーパネルを防振材で塞いでいきます。

    囲み写真はバッフル周辺のアップです。
    インナーパネル(鉄板)に接するベースボードの上に、リング状に加工したMDFを3枚重ねています。
    車種専用のバッフルが用意されていない車の場合、こういった製作が前提になるので、経験値によっては、敬遠なさる業者さんもいらっしゃるんでしょう。

    スピーカーケーブルは、ドアのカプラーの加工だけでは引き込めませんので、純正配線を流用しています。

  • リアドア

    お次はリア方面です。
    今回は、リアスピーカーも交換します。

    フロントドアに見られた、GT用のステッチはリアも同色で統一されています。
    国産車だと、フロントで限定色を使っても、リアドアは他グレードと共通というパターンも珍しくないのですが、きちっと統一されています。フランスのこだわり、ということなんでしょうか。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    サービスホールはスポンジシートで覆われていますが、その手前に何やら、見慣れないパーツが組みつけられています。
    ひじ掛け部分の「骨」というか、補強を目的としているように見えます。(知らんけど)

    右下の純正スピーカー。振動板に生意気なリブが入れてあったりして、やんちゃ系のサブウーファーみたいでかっこいいですね♪

  • スピーカー取り付け

    スピーカー交換後の様子です。

    遠目には交換してるように見えないので、囲み写真にしてみました。
    ご覧いただくとお分かりのように、フロントと同様、ベースボード+リング積み上げ方式でバッフルを製作してあります。

    スピーカーユニットはCSS674といって、キッカーのエントリークラスの2wayスピーカーです。ツイーターは省いて、ウーファーのみ取り付けました。フロントをリスニングポイントと想定して、環境音の演出を目的とする前提なら全然アリの手法です。

  • 純正ツイーター

    Aピラーの裏側のツイーターです。

    ツイーターの正面は乗員(の頭部)に向けて角度が付けてあります。
    この辺もちゃんとこだわってありますね。

    取付予定のQSシリーズのツイーターも、純正ツイーターと同様に角度をつけて取り付けたいところですが、製品サイズの関係から、ピラー内に収まらないことがわかりました。ただ、角度を付けずに(むしろチョイ下向きになる)に取り付けるのであればピラー内に収まるという微妙な選択になりました。

    折角のハイエンドスピーカーなので、角度を付けられるように、埋め込み加工取付の方が妥当な気がしますが、すこし工賃が追加になります。お客様の意見を伺ったところ、費用が掛かっても、角度をつけて取り付けたいとのご回答でした♪

  • ツイーター埋め込み

    取り付け後の様子です。

    表側に飛び出た分、ベゼルを作ってカバーしています。
    飛び出た部分の化粧は、バックスキン調の生地を使って切り換えにしてみました。
    フランスのデザイナーさんに認めてもらえるといいんですが、、。

  • 助手席下

    助手席下の活用状況です。

    こちらには、パワードサブウーファーを設置しました。
    サブウーファーを含む複数の機器を室内設置する場合、リスナーから一定の距離を確保する意味で、サブウーファーは助手席側に、DSPやアンプは運転席側に置くのを基準としています。

    サブウーファーの下にあたる位置には、後部座席に向けたエアコンダクトが設けてあるので、アルミテープで塞いでいます。

  • 運転席下

    次いで運転席側です。

    上述のルールに則って、こちらにはDSPアンプを設置しました。
    配線の出入りとしては、純正ヘッドユニットから、フロント/リアの4chが入力され、スピーカー類に向けて、フロントツイーター/フロントウーファー/リヤスピーカー/の6chのスピーカー出力と、パワードサブウーファー1chのRCA出力がつながっています。

    こちらにもエアコンダクトがあるので、助手席同様に、アルミテープで塞いでいます。

  • DSP用コントローラー

    DSPコントローラーです。

    昔のオーディソンのDSPコントローラーはちょいゴールド系のアルミカラーでした。
    運転席と助手席の間にあるアームレスト内の収納部に取り付けました。

    コントローラーはアクセスする頻度が少なそうなので、必要な時に取り出す使い方で問題ないということでした。

  • バッテリー取り外し

    バッ直電源の取り出しに伴う作業の様子です。

    DSPとパワードサブウーファー用にバッテリーから電源を引き込む(バッ直)ための、ケーブルの通路として、エンジンルームと室内を隔てる「バルクヘッド」に設けられているグロメットを活用するのが一般的です。
    この車もそうでしたが、多くのケースにおいて、一旦バッテリーを降ろした方が、作業性は格段によいですね。

    バッテリーケーブルを車内に引き込んだら、いよいよ電源への接続となるわけですが、、今回はヒューズボックス内のメインターミナルに接続しています。
    古くから、バッテリーの端子から取り出す方法が主流とされていますが、エンジンルーム内の条件によっては、配線が邪魔になって整備性の悪化が懸念されるケースもあります。
    今回は、メインターミナルからの通線ルートが比較的容易に確保できたので、バッテリー端子から直接取り出さない方法をとりました。

  • 純正メインユニット

    あまり興味をもたれないところかと思いますが、メインユニットの本体部分のありかです。

    グローブボックスの奥に設置されています。
    画像上中央のシルバーの筺体がソレです。

    中央に見える黒いカプラは、メインユニットから抜いたもので、このケーブルの先にスピーカー群がつながっています。
    このカプラが非常に固くて、抜くのに一苦労しました。

  • 作業後記

    今回はプジョー308のサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    結果的に標準オーディオとして設定されているスピーカー全てを交換し、パワードサブウーファーを加えて、全てをDSPアンプで制御するというシステムでした。
    スピーカー数としては、フロント2way(ツイーターとドアウーファー)で4ch、リヤドアウーファーで2chの合計6chで、これらはDSPに内蔵されている8chのアンプを使って制御しました。(フロントドアウーファー向けにはブリッジ接続しているので左右で4ch分消費)
    パワードサブウーファーについては、プリアウトの1chということで、全チャンネル数は7chということになります。

    最新のaudisonのDSPアンプですと、ハンドリングできるチャンネル数の上限が14chにアップされており、内蔵アンプの構成によって、複数の商品がラインアップされています。コスパのよいモデルとしてAF C8.14 bit(8ch内蔵)(税込143,000円)をお勧めする機会が多いですが、今回の車の条件でもベストマッチだと思います。



    以下、DSPを使った308向けのアレンジを考えてみました。
    いずれもAF C8.14 bit1台あれば実現可能です。

    (1)フロント2way+サブウーファー
    ツイーター2ch、ドアウーファー・ブリッジ4ch、パワードサブウーファー1ch(RCA)

    (2)フロント2way+リヤ+サブウーファー(←今回の)
    ツイーター2ch、ドアウーファー・ブリッジ4ch、リヤ2ch、パワードサブウーファー1ch(RCA)

    (3)フロント2way+センター+サブウーファー
    ツイーター2ch、ドアウーファー・ブリッジ4ch、センター1ch、パワードサブウーファー1ch(RCA)
    ※オプションオーディオ用のセンター取付場所を活用

    (4)フロント2way+センター+リヤ+サブウーファー
    ツイーター2ch、ドアウーファー2ch、センター1ch、リヤ2ch、パワードサブウーファー1ch(RCA)
    ※オプションオーディオ用のセンター取付場所を活用
    ※ドアウーファーは片側1ch

    使用するコンポーネントの例として、フレンチブランドのBLAMからピックアップしておきます。
    ●フロント2way
    L 165 P:税込69,300円
    ●センター
    LFR 52:税込27,500円
    ●リヤコアキシャル
    L 165 C:税込46,200円
    ●パワードサブウーファー
    MAS 25:税込71,500円

    センタースピーカーを入れない。あるいはブランドが混ざっても良いという判断をするならば、現状市販されているほとんどの製品が取付可能なわけですが、統一するならこんな感じになりますね。

    ご予算とご希望に応じてプランさせていただきます♪
    どうぞお気軽にお問い合わせください♪♪
    直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!