日産GT-Rのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.864(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 GT-R
system
メインユニット:ALPINE X8NX2
デッドニング:なし
フロントスピーカー:純正
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:純正
バックカメラ:ALPINE HCE-C1000D
デジタルミラー:PORMIDO PRD81Ccomment
2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキットを使って、8インチナビを取り付けました。
同時にドラレコ・デジタルミラー取り付けと、リアバンパーにリアカメラ埋め込みも行いました。
日産GT-R(R35型)の事例紹介です。
「新生GT-R」として華々しいデビューを飾ったR35型は、2007年の発売開始から本年(2025年)で18年の歳月を数え、途中2回のビッグマイナーチェンジを経験しています。
この間、スポーツカーの命である機関系に対して、多くの変更が加えられたようですが、当店の担当分野である、オーディオ・ナビまわりの変化についてお話しますと、これは前期・中期・後期の3世代に分けて捉えることができます。
R35GT-Rには、初期モデルの時点から、MFD(マルチ・ファンクション・ディスプレイ)と呼ばれるモニタ画面がついています。これは、ナビ機能のほか、油温・水温・過給圧といった車輌情報を表示したり、テレビモニタやリヤカメラモニタとしての機能も有するするモニターです。
このMFDは、マイナーチェンジの度に小変更が加えられており、以下のような変遷を遂げています。
前期型(2007-):7インチMFD・リヤカメラオプション+アナログチューナー
中期型(2010-):7インチMFD・リヤカメラオプション+地デジチューナー
後期型(2017-):8インチディスプレイ・リヤカメラオプション+地デジチューナー
現行の後期型には、8インチのモニタが付いてますが、中期型までは7インチで、かつ縦横比が2:3に近いので、現行市販の7インチワイドに比べると、7インチと数字的には同じでも、窮屈な印象はぬぐえません。
また、もっとも販売台数の多いピュアエディションに関しては、現代ほど「マストアイテム」視されていなかったリアカメラはオプション設定でしたので、ついていない中古車両は多く、これもだいぶ時代に合わなくなってきました。
こういった車載機器の陳腐化はできるだけ解決したいと考えるのは、多くのカーオーナーさんと同じですが、、GT-Rのような趣味性が強い車の場合、よりカッコよく、より純正然とした外観を維持しつつ、アップデートしたいと考える傾向が強いようです。
この「2DINナビを入れられるようにしたいニーズ!」に対して、当店が2020年に発売させていただいたのが、「 R35GT-R専用 2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキット for 7/8インチ」です。
製品コンセプトとしては、オーディオ・エアコンコントロールパネルをルーフに移動させて、空けたところに2DIN取り付けスペースを設けるというもので、2枚の化粧パネルと、パネル移動に必要な長いカプラケーブルなどのフィッティングパーツ等も一式揃ったフルキットです。
発売時は、7インチ版のみでスタートしましたが、後に8インチ版もラインアップに加わりました。
従来の埋込み型のモニタであれば、製品のモニターサイズに応じてお選びいただくことになりますが、現在シェアを拡大しつつあるフローティングタイプを付けたい場合は、1DINサイズに設計されている本体部分のサイズに合わせて、7インチ版のほうをお選びいただくのが適当です。
今回ご登場いただくのは、中期型のR35ブラックエディションです。
ロブソンレザーで張り替えたダッシュボードがカッコよいです♪
オーナー様は、当店のオンラインショップで「 R35GT-R専用 2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキット for 8インチ」をお求め頂いたのですが、なかなか作業時間が取れず、見通しが立たないということで、改めて取り付けのご依頼を頂戴したというお客様です。
作業内容は以下の通りです。
● R35GT-R専用 2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキット for 8インチの組み込み
●ナビの取り付け
●ナビ用リアカメラ取付
●前後カメラ付きミラー型ドラレコ兼デジタルミラー取り付け
●純正キーレスエントリー用アンテナの組み込み
●ドラレコ用リアカメラをバンパー部へ取り付け(当店オリジナルR35GT-R専用・リアビューカメラ取り付けブラケット使用)
●ナビへの入力ソケット(USB/HDMI)をアームレスト内に設置
ざっと上記の通りで、スピーカー交換やデッドニングといった音響関係は触りませんでした。
使用コンポーネントと接続に関する技術的な説明は以下です。
〇ナビ・純正システムとの接続
ナビはALPINEの[BIG-X]X8NX2(8型カーナビゲーション)です。
ナビからの音声と映像出力は、純正オーディオデッキへのVTR入力として入力する形式をとっています。
今回のナビには、HDMI出力機能が備わっているので、変換アダプターを使って、アナログ画像・音声に変換して純正システムに入力することもできるのですが、この場合、操作音やナビのガイド音声、ETCの音声が出力されないため、HDMI系からは映像だけ取り出すことにして、音声の方は、フロント音声出力(RCA)から取り込むことにしました。(システム図参照)
〇ドラレコ兼デジタルミラー
PORMIDOの PRD81Cです。
デジタルミラーには(1)純正ミラーにかぶせる方式と、(2)純正ミラーと交換してしまう方式がありますが、これは後者です。
基本的にこういった商品は後付けですので、かぶせる方式でも、ことさらに違和感を覚える方は少ないと思いますが、交換タイプの馴染みの良さは次元が違います。
ドラレコ用カメラは2カメラで、前後共にセパレート式になっています。
〇リアカメラ周り
今回の事例におけるリアカメラは(1)ナビ用バックカメラ(HCE-C1000D)と、(2)ドラレコ用リアカメラの二つを取り付けることになります。
(1)ナビ用は、当店オリジナルの R35中期用リアカメラブラケットを使って、ナンバー上(トランクオープナーの向かって右側)に取り付けました。
(2)ドラレコ用は室内設置用ですので、リアウインドウの上端に両面テープで取り付けました。
以上をもって、2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキットを使った2DINスペース確保とアルパインナビ取り付け、ドラレコ兼デジタルミラー取り付け、バックカメラカスタムインストールなどなどが終わりました。
予算的に分解すると、
スワップキット:279,400円
同キット組み込み費用:38,500円
アルパインナビと取り付け費用:271,040円
が中核的なところで、ドラレコ兼デジタルミラーやリアカメラ埋め込みに関わる商品代と取り付け費用などを加えた一切の合計金額は742,273円といったところです。
それでは施工の様子をどうぞご覧ください♪
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メインユニット
メインユニットとなる、ALPINE X8NX2です。
当店のオリジナル商品のスワップキットを使用して取り付けています。
カ2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキットを使って2DINスペースを確保すると、7インチ or 8インチの製品が取り付けられるようになります。今回は8インチをお選びいただいていますが、最近は9インチ/10インチクラスのフローティングタイプを取り付ける事例も増えています。
ストイックなスポーツカーであるR35にはフローティングは馴染まないのかもしれない。。と考えた時期もありましたが、ルート案内のチラ見シーンなど、「見やすさ」のアドバンテージは大きいようで人気は高いです。
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エアコン・オーディオコントロールパネル1/2
スワップキット取り付け前のルーフです。
このルームランプ+眼鏡ケースのルーフコンソール部分に、キットに付属のパネルを使ってエアコン・オーディオコントロールパネルを移設します。
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エアコン・オーディオコントロールパネル2/2
エアコン・オーディオコントロールパネルを移設後の様子です。
ルームランプとエアコン・オーディオコントロールパネルを一枚のパネル内にレイアウトしています。
パネルの寸法は、もともと付いていたルーフコンソールのパネルの寸法とほぼ同サイズに収めてあるので、違和感はありません。
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USB/HDMIソケット
アームレスト内の様子です。
アルパインナビに入力するソケットを、センターコンソールのアームレスト内に設置しました。
もともと設置されていた、USBソケットを取り外して、ホルソーで穴を大きくする加工を施しています。
使用したソケットは、Beat-Sonic製 USB9です。
ナビ裏のHDMIコネクタはTypeEですので、TypeAに変換するためのケーブル(KCU-620HE)を介在させて、このソケットに接続しています。(USBの方はType Aですので、そのまま接続できます)
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バックカメラ
当店オリジナルのR35GT-R専用・リアビューカメラ取り付けブラケットを使って、バックカメラを取り付けました。
トランクオープナーと右側のナンバー灯との間に背が高いブラケットを固定する方法です。
車両側はABS製のパーツなので、タッピングビス(スマートビス)を手回しでねじ込んで固定しています。
枠の中の写真がブラケット本体です。
上端に切り欠きが設けてあるのがおわかりになるでしょうか。装着時は右側に来るわけですが、この切り欠きがランプの左側の出っ張りと噛み合うように設計してあるので、取り付け場所が一発で決まるようになっています♪
カメラのケーブル引き込みはそれなりに手間がかかりますが、ブラケット取り付けそのものは難易度低めです。
カメラユニットは定番のpanasonic!ではなくて、ナビとダイレクト接続できるALPINE HCE-C1000Dです。(別途、接続ケーブルのKWX-G001が必要です)
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カメラ映像
リバースギアに入れた時の映り方です。
車両のど真ん中がベストですが、中央にはトランクオープナーがあるので、今回の設置場所がベストポジションということになります。
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ドラレコ兼デジタルミラー
ドラレコ兼デジタルミラーの取付状況です。
純正ミラーを取り外して、PORMIDO PRD81Cを取り付けました。
冒頭でもふれましたように、純正ミラーにはスマートキー用の受信アンテナが組み込まれています。
今回は、このアンテナをルーフ内に移設してあります。
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ドライブレコーダー用フロントカメラ
ドラレコのフロントカメラの取付状況です。
取り付けキットには、カメラユニットをミラーの前方の位置に固定するためのカメラマウントが付属しているのですが、車高が低く、フロントガラスが寝ているGT-Rに使ってしまうと、カメラの位置が低くなりすぎて、視界の妨げになるようでした。
従って、マウントは使わずに、助手席側にオフセットした場所に取り付けました。
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ドライブレコーダー用リアカメラ
ドラレコのリアカメラの取付状況です。
向かって左側は両面テープでガラスに固定され、右側のカメラ部分がスイングして、撮影角度を調節できるような構造になっています。
GT-Rのリアガラスは非常ーーに寝ているため、リアウインドウへの映り込みが気になるのですが、いまのところ、気にならないレベルでした。
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作業後記
今回はR35GT-Rの2DINナビ取り付けを中心としたドライビングユーティリティのアップデート事例をご覧いただきました。
冒頭でも触れましたように、前期型・中期型のR35にとってナビ更新(2DINスペース作り)は優先順位の高い課題ですので、皆様関心を持たれていることと思います。
相応のコストはかかりますが、純正の機能を100%維持した状態でオーディオコントロールパネルの移設ができ、かつ、完全に純正戻しができるキットは当店だけのオリジナルです。
いよいよナビ更新しないとな。というタイミングがきましたら、導入をご検討ください♪
以下に概算の見積もりをお伝えいたします。
【 R35GT-R専用 2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキット for 7/8インチの施工概算見積り】
(1)キット代金279,400円(税込)
(2)施工工賃(エアコン・オーディオコントロールパネルの移設を行い、2DINデッキが取り付けられるようにするところまで)38,500円(税込)/3時間程度
合計317,900円(税込)
※この状態までの施工でお引渡しすることも可能です。また、ナビを取り付けるだけであれば、なんとか一日施工も可能です。(要予約)
※ナビ類を取り付ける際の電源取り出し、車速取り出し、スピーカーケーブル接続等の工賃は、仕様に応じて別途見積りいたします。
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今回の事例では施工しませんでしたが、R35向けのオーディオグレードアッププランであるGT-Rスーパーサウンドアッププログラム・2025versionの方もどうぞご検討ください。
以下にプログラム内の3つのプランの概要をご紹介しておきます。(価格はすべて税込)
※2025版改訂によるスピーカー入れ替え(VX165)に伴い、価格改定しております。
●標準プラン3つ
【V1】フロントスピーカーの交換+デッドニング(225,170円)(BOSE車:347,710円)
【V2】V1にリヤスピーカーをサブウーファーとして運用するための加工を加える(295,130円)(BOSE車非対応)
【V3】V1にリヤスピーカー交換とDSPアンプ交換を加えたV3(574,750円)(BOSE車:603,350円)
●オプション2つ
・ツイーターを露出させるツイーターマウント制作(44,000円)
・アルミダイキャストグリルが美しいアウターバッフル制作(60,500円)
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ご予算とご要望に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
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