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VWアルテオンR-LINEのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.861(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    VW アルテオン R-LINE

    system

    メインユニット:純正(Discover Pro)
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO AX165、MX080
    センター:なし
    リアスピーカー:純正(普段は鳴らしません)
    サブウーファー:BLUE MOON AUDIO WX250
    プロセッサーアンプ:HELIX P-SIX DSP ULTIMATE
    コントローラー:URC-3
    パワーアンプ:carrozzeria PRS-D800
    ケーブル:audiotechnica
    電源レギュレーター:audiotechnica AT-RX100

    comment

    フロントスピーカーを3way化し、サブウーファーを加えてDSPアンプで駆動するシステムです。
    サブウーファーはシールドボックスにインストールし、DSP、サブウーファー用アンプ、電源レギュレーターとともにトランクフロアに埋め込みインストールしました。

  • ダッシュボード


フォルクスワーゲン・アルテオンの事例紹介です。

フォルクスワーゲンと聞いてすぐ連想されるのは、一昔前は圧倒的にビートルでしたが、今だとゴルフ、ポロといったハッチバック車が最前列だと思います。
実際、現在(2025年1月)時点でのラインアップはハッチバック系のゴルフ、ポロの他に、SUV系で古参のティグアン、T-Roc、ステーションワゴン系としてゴルフバリアント、パサートバリアント、MPV系でゴルフ・トゥーランといったコンパクト-ミドルサイズに集約されつつあります。

今回ご紹介するアルテオンは、昨年までハッチバック系のフラッグシップを担っていた、中型(Dセグメント)の5ドアファストバック/ステーションワゴン車です。

この車の源流をたどると、もとは1973年発売で現在も販売されているパサートに行き当たります。
このパサートの派生車種の位置づけで、フォルクスワーゲン初の4ドア・4シーターのクーペモデルとして2008年に発売されたのがパサートCC(フォルクスワーゲンCC)です。この車は2017年までマイチェンを交えて販売され、2017年のフルモデルチェンジ時に、日本市場を含む一部の仕向地用のブランドとして与えられたのが「アルテオン」ということになります。

車としての実用性は確保しつつも、デザイン性を求めてクーペタイプとして生まれた車ですので、2代目においても、流麗かつダイナミックなファストバックデザインを採用し、 セダンの快適性、ステーションワゴンの機能性、クーペのスタイリッシュさをバランスさせたモデルとなっています。

昨今の実用性重視のMPV化、SUV化、電動化などのトレンドの影響でしょうか、同車は昨年(2024年)をもって終了することとなりましたが、そのデザイン性の高さは長きにわたって評価されることでしょう。



今回ご紹介するアルテオンは、乗り換えに伴うオーディオ機器の一部移設+追加投資による大幅な刷新の事例です。

以前にお乗りだったお車からの移設は、お気に入りのBLUE MOON AUDIOの2wayスピーカー・AX165と、オーディオテクニカの電源レギュレーターAT-RX100(ともに終売品)の2点のみとし、新規投入分として、ハイエンドDSPアンプ、フロント3way化のためのスコーカー、ユニットタイプサブウーファー+サブウーファー用アンプを追加し、文字通りのフルマルチ・フルオーディオに昇華しました。

以下、コンポーネント紹介です。

◯ヘッドユニット・DSPアンプ
車に備え付けのシステムはVolkswagenインフォテイメントシステム「Discover Pro」で、9.2インチ大型タッチスクリーンを装備しています。

この車のオーディオシステムは標準8スピーカーか、ハーマンカードンプレミアムサウンドシステムの2択で、今回は前者でした。
フロントスピーカー向けのフルレンジ出力をHELIXのP-SIX DSP ULTIMATE(税込286,000円)に入力し、DSPに内蔵されているアンプ(@120W×6ch)を使ってフロント3wayを鳴らし、外部アンプを経由してサブウーファーを鳴らします。

今後のメインソースはFiioのM11というDAPで、ハイエンドモデルにふさわしく、コアキシャル出力が出来るようになっているので、DSPに直接入力する形を取っています。

◯スピーカー
BLUE MOON AUDIOの2wayスピーカー・AX165(終売品・前車からの移設)と、同じくBLUE MOON AUDIOのフルレンジスピーカー・MX080(税込42,900円)です。

以前は2wayでお使いいただいてましたが、3way化するために8センチフルレンジのMX080を追加しました。
AX165はBLUE MOON AUDIOのミドルクラススピーカーとして、非常にご高評いただいていた製品です。実質的な後継品はVX165(ネットワークあり137,500円/ネットワークなし110,000円(いずれも税込)になります。
後継品というのは、前モデルの評価が高ければ高いほど、高いハードルを超えなければならない運命にありますが、なかなかの滑り出しを見せており、ご購入いただいたユーザー様の満足度は高いようです。

今回の3wayのインストールについては、ウーファはドアの定位置とし、スコーカーとツイーターはAピラーに並べて埋め込む方法をとりました。
ダッシュボード・ドア・ピラーのデザインによって、採用できるレイアウトに制約がありますが、今回のように寄せて並べるのが音のまとまりの点、調整のしやすさの点でベストと言えます。

◯サブウーファー・サブウーファー用アンプ
サブウーファーユニットとしてBLUE MOON AUDIOのWX250(税込132,000円)、サブウーファー用アンプとしてcarrozzeria PRS-D800(税込38,500円)をお選びいただきました。

昨今はインストールのしやすさから、シート下に設置できるパワードサブウーファーが人気ですが、より深く、広がりのある低音を求める場合、やっぱりユニットタイプに軍配が上がります。エンクロージャーが必要になるため、ラゲッジスペースの一角に箱を置く方法を取る方法が主流です。大荷物を積む時など、必要に応じて取り外せるようにもできますし、市販のハコを購入すればコストもかからないので、多くの方がイメージされるほどハードルは高くありません。
これに対して、今回はラゲッジルームのフロア下(スペアタイヤのところ)に埋め込む方法をとりました。コストは多少かかりますが、DSP・アンプ類といっしょにフラット化できるので、非常にスッキリしますし、保護ボードと組み合わせれば、荷物の積載も全く問題ありません。
今回はサブウーファーユニットを、DSPアンプ、サブウーファー用アンプ、電源レギュレーターが囲むようにレイアウトしました。

以上を持って、アルテオンのフルオーディオ・システムが完成しました。

フロント3wayにユニットサブウーファーを加え、DSPアンプで制御する本格システムです。広くて深い音場を駆け巡るサウンドストリームは一聴の価値ありです!

フロントスピーカーと電源レギュレーターは終売品ですので、全く同じ製品で揃えることはできませんが、インストール込みで概ね130万円くらいの予算で組めるシステムです。
それではインストールの様子をご覧になってください♪

  • メインソース

    実質的なメインソースのご紹介から始めます。

    高音質を求めて、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)をメインソースとして利用しています。
    その分野ではメジャーなFiioブランドのM11という型の製品です。
    確か5年くらい前の発売ですが、この分野の製品のイノベーションはほとんど一巡してる感があり、陳腐化も全く感じられません。
    現在でも、シャープでクリアな信号を送出してくれてます。

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    近年のフォルクスワーゲンらしい、エッジの利いたラインが特徴です。
    この車の標準オーディオはフロント・リヤともに2wayの8スピーカーであるのに対して、ハーマンカードンのプレミアムオーディオでは、フロントが3wayになり、センターとサブウーファーが追加されます。

    フロント3wayはすべてドアにレイアウトされる仕様になっており、ツイーターが上端のグリル、ミッドレンジ(スコーカー)はドアハンドルの奥、ウーファーは右下の定位置、という構成です。
    今回のフロント3way化に際して、ツイーターとスコーカーは、共にAピラーに埋め込む形を取りますので、ドアはウーファーのみということになります。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    ここで、DIYで施工していただいた防振が現れました。
    ドア防振の目的は気密性の確保と、振動の抑制ですが、この車の場合、サービスホールはパネルで覆われているので、一定程度の気密性は保たれているといえます。その点で前者はOK判定。とすれば、あとは振動抑制ですので、振動しやすい平らな部分を中心に押さえておけば良いということで、セオリー通りの手当といってよいでしょう。できれば、振動の源となるスピーカーのバッフル周りについても、厚めに貼り込んでおくと良いと思います。

    前カットで、フロントスピーカーはすべてドアに付いているとお伝えしましたが、ドアパネルについているのはウーファーのみで、のこりの2ユニットはドアトリムの裏側についていますので、この写真には写っておりません。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    サービスホールを塞いでいる樹脂パネルとスピーカーを外して、清掃と脱脂を済ませたら、アウターパネルの防振をします。
    アウターパネルにはDIY施工はされていませんでした。これは減点1ですね(笑)。アウターパネルはインナー側に比べてサイドインパクトビーム以外の補強がない分、振動しやすいので、できるだけ施工していただきたいところです。

    いつも通り、短冊状にカットした防振材を貼っておきました。

  • インナーパネル作業

    インナーパネルの作業が終わったところです。

    スピーカーケーブルをドア内に引き込んでから、バッフルを固定して、スピーカーを取り付けます。
    お伝えした通り、純正状態だと、ドアには3way分のユニットがありますが、今回のシステムではウーファーだけなので、引き込むケーブルは1ch分だけです。

    樹脂パネルは基本的に外した状態でデッドニングしますけども、今回は、2本のケーブル/ワイヤーがパネルを通してあり、かつ、どちらにもグロメットがついているので、パネルを省略すると機能を損ねる懸念があります。
    ということで、パネルを付け戻した上からシートを貼ることにしました。

  • ピラー埋込み

    Aピラーの勇姿です。

    AX165のツイーターと、スコーカーとしてのMX080をピラーに配置しました。
    工法としては、それぞれのユニットの径に合わせたリング状のパーツを仮置きし、かつ、必要に応じてマグネットを逃がすための切込みを入れてフレームを確定させ、その後パテを使って成形し、表面を仕上げてから合成皮革を貼るという工程をたどります。

    お察しの通り、合成皮革は一枚のシートで、かつ、伸縮性に限界がありますので、そんなに急な角度には追随できません。
    今回ユニットが2つ並んで、それなりに複雑な形状をしてますが、レザーで仕上げられるギリギリの線です。もっとユニットを手前に向けるとか、10センチクラスの大きなスコーカーをつける場合は、変化率が大きくなるので業者さんにお願いして複数のレザーパーツを縫い合わせて覆うか、塗装に切り替えるというアプローチになります。

  • コントローラー取り付け

    DSPコントローラーの設置状況です。

    フロントシートの間、センターコンソールの小物入れをコントローラーの取り付け場所にしました。
    もともと、ここはポケットになっているところです。ポケットの底をくり抜いて、コントローラーをはめ込んで、お店で制作した化粧パネルで周りを覆いました。

  • トランク施工

    ピラーに並んで、今回の見所のトランクの様子です。

    トランクは、イベントや交流会でマウントとれるようにボディカラーを意識して赤と黒のツートンで装ってみました!

    左奥が、サブウーファー用のパワーアンプのPRS-D800、中央がDSPアンプのP-SIX DSP ULTIMATE、右手前が電源レギュレーターのAT-RX100です。

    BLUE MOON AUDIOのサブウーファーWX250は、品番通り25cmです。
    この手の製品は大きいほど良い的に思われる節がありますが、目的次第ですね。いずれにしてもそれなりの出力のアンプと組み合わせることが前提となりますが、ゆっくり深いベースを作り、広大な雰囲気を演出したければ30センチもいいですし、スピード感のある楽曲に軸足を置くのであれば、小気味よく動く25センチのユニットが好適です。

    今回は、よりスピード感を出せるようにシールドタイプ(密閉型)のエンクロージャーを形成しています。容積は推奨されている22リットルで作りました。

  • 日常モード

    保護用のカバーを被せて荷物が載せられるようにした状態です。

    といっても、完全に閉じてしまって音が鳴らせない状態。。というわけではありません!
    表にはテキスタイルが貼ってあるものの、中のボードには小さい穴をドリルで開けまくってあるので、サブウーファーの音はしっかり抜けてくれます。

  • 作業後記

    今回はフォルクスワーゲン・アルテオンのフルオーディオ・インストール事例をご覧いただきました。

    前車からの移設+新規追加ということで、世代の入り混じった機器構成となっていますが、パソコン・スマホやナビ製品などと違って、「陳腐化」というキーワードから離れた位置にいるオーディオ製品ですから、なんら問題なく調和していました。

    一定の性能を持ったカーオーディオ製品はそれなりの値段がするものです。
    とくに(DSP)アンプが代表例で、スピーカーもハイエンドとなれば10万円20万円を超えてきますが、ライフスタイルが変わって車を乗り換えることになっても、ずーっと付き合っていけるので、結局オトクなのかもしれませんね。

    当コーナーでご紹介する事例は新規インストールの案件に偏っていますが、乗り換えに伴う載せ替え、取り外した愛機の復活インストール、修理の取次など、カーオーディオ・ライフのあらゆる局面でお力になれますので、どうぞお気軽にお声掛けください♪

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