トヨタランドクルーザーのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.853(お問い合わせの際にお伝えください)
model
トヨタ ランドクルーザー
system
メインユニット:carrozzeria DMH-SF500
デッドニング:なし
フロントスピーカー:carrozzeria TS-F1040SII
リアスピーカー:carrozzeria TS-F1740II
サブウーファー:carrozzeria TS-WX140DA
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:audiotechnicacomment
フローティングタイプディスプレイオーディオをヘッドユニットとし、フロント2wayセパレート・リヤコアキシャルを鳴らし、パワードサブウーファーで低音域を増強した事例です。
カロッツェリアのリーズナブルな製品で揃えて、税込総額15万円ちょいであがりました。
トヨタ・ランドクルーザー70系の事例紹介です。
ランドクルーザーは言わずとしれたトヨタのクロスカントリー車です。
発売開始は1951年のBJ/FJ型で、2代目20系、3代目40系とモデルチェンジを重ね、最新モデルは2021年発売の300系です。
トヨタならではの信頼性の高さから、個人ユーザーのみならず、各国の公的機関から反政府組織に至るまで、世界中で愛されている車です。
最新のランクルは、時代のテイストを取り入れて水平基調のシャープなデザインになっていますが、一部ではもうちょっとジープに近かった初期から中期のデザインに対して、懐古的な楽しみを見出す層もいるようです。
そんな潮流の一つが、初期型の顔をモチーフにしてフルサイズで仕立てたFJクルーザーであったわけですが、ほぼ復刻といっていい形で再販されたのが、70系モデルです。
オリジナルの70系は1984年-2004年までの20年間にわたって生産されましたが、2014年-2015年の2年だけ、70系ランクル発売30周年記念企画として復活しました。ボディタイプはバンと国内初お目見えのダブルキャブ。エンジンは4000ccのV6と、時の流れを取り戻すアップデートが加えられた70復活劇は喝采をもって迎えられ、メーカーの想定を大きく超過する7000台超の販売となったようです。
そして、その復活企画から約8年が経過した2023年冬、新生70がカタログモデルとして再ラインアップされることになりました。
再再販にあたっては、変更は最小限かつ、変える部分は性能アップとのポリシーで開発され、5ドアのみ、2800cc4気筒ディーゼルターボエンジン、6速AT(MT設定なし)と仕様が練り直されて出てきました。
当然ながら、こちらもセールスは好調のようで、発売から約1年たった今、だいぶ街で見かけるようになってきました。
今回は70の基調カラーであるベージュをまとった新生70が来店してくれました。
納車前の毎日が楽しくてしょうがない段階からオーディオグレードアップの検討をされていたようで、当店のサイトにアップされていた30周年復活モデルの70事例を発見してご連絡をいただきました。
車両はオーディオレスの4スピーカーがデフォルトのようで、これをベースにプランをご検討いただきました。
結論として・・・
ヘッドユニットとしてディスプレイオーディオを入れて、フロントスピーカーは2way可、リヤスピーカーはコアキシャルをトレードインとし、低音域の増強のためにパワードサブウーファーを加える内容にきまりました。すべてカロッツェリアで統一です。
以下、コンポーネント紹介です。
◯ヘッドユニット
DMH-SF500(オープン価格)です。
フローティングタイプの9V型モニタを持つ、ディスプレイオーディオです。
ソースはUSB、ブルートゥース、スマートフォン、AV入力に対応(DVD・CDドライブはなし)し、カロッツェリアお得意のネットワークモード接続もできるので、コレ一台でフロント2way+パワードサブウーファーのマルチシステムも構築できる仕様になっています。
当店では、4chの内蔵アンプをすべてフロントに割り当てて、パワードサブウーファーで低音域を作る「ネットワークモード」でセットアップする機会が多いですが、今回はリヤはリヤで鳴らす構成になりますので、スタンダードモードを選択しました。
※上位機種のDMH-SF900/SF700はHDMI端子がついてますが、当機は省かれていますので、スマホミラーリングなどの外部HDMI入力はできません。
◯スピーカー
スピーカーは以下を使いました。
フロント用:carrozzeria TS-F1040SII(オープン価格)
リヤ用:carrozzeria TS-F1740II(オープン価格)
カロッツェリアのカスタムフィットスピーカー(2wayセパレートモデル)は
TS-V173S(税込66,000円)と筆頭に、ミドルクラスのCシリーズ(TS-1740S/TS-C1746S/TS-C1640S)、ベースモデルのFシリーズ(TS-F1740SII/TS-F1640SII/TS-F1040SII)の3段構成になっており、コアキシャルモデルについては、CシリーズとFシリーズの2段構成になっています。
今回は、前後ともに価格がリーズナブルなFシリーズで揃えました。
ランクル70のフロントスピーカーは、最近の車で一般的なドア下部ではなく、ダッシュボードの下段についており、セパレートツイーターの設定はありません。
従って、今回はTS-F1040SIIを起用して、同じ位置に純正と同じ10センチスピーカーを入れて、セパレートツイーターはダッシュボード上に配置することにしました。
リヤに17センチ径のコアキシャルであるTS-F1740IIをトレードインしました。
フロントはデッドニングできないものの、リヤはやろうと思えばできますし、それなりに低音域も伸ばせると思います。
しかしながら、今回は省いて、その代わりに(というわけじゃないですが)パワードサブウーファーで補うことになります。
◯パワードサブウーファー
carrozzeria TS-WX140DA(オープン価格)を使いました。
20cm×13cmの楕円振動板+170Wアンプのスペックで、本体サイズが280 mm (W) × 70 mm (H) × 200 mm (D)と、シート下への設置が可能なポピュラーな製品です。
以上を持って、ランクル70のハイコスパ・オーディオグレードアップが完了しました。
個々の製品の価格がリーズナブルなのに加えて、フロントのツイーターは埋め込みせずに付属のスタンドでオンダッシュ取り付け、リヤもデッドニングなしのトレードインと、インストール費用も抑えられていますので、パワードサブウーファーバッ直を含むインストール費用と製品代金と合わせて、税込151,140円で上がりました。
それではインストールの様子を御覧ください♪
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フローティングモニター
カロッツェリアのDMH-SF500です。
ご覧のように、モニターは9インチのフローティングタイプです。
当機の車体側埋め込み部分は1DIN規格に準じたサイズですが、車体側としては2DINの枠がありますので、汎用のポケットと組み合わせて2DINにして取り付けます。
この場合、ディスプレイオーディオを上の段に取り付けるのか、下段に持ってくるか選択できます。
写真のように、デフォルトのモニター位置で上の段に取り付ければ、画面の位置が最も高い場所に取り付けできます。
その代わりに、ハザードスイッチが正面から見えなくなっています。
必要なときには、手動でぱっと画面を手前に倒すことができますし、左手の親指あるいは人差し指でスイッチに触れることで動作させられますので、問題はありません。
なお、このセッティングはオーナー様のご意向に合わせて調整しましたが、しばらく使ってみて、課題が見つかった場合は、再度調整させていただくことで合意しております。
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ハンズブリーマイク設置
ハンズフリーマイクの設置状況です。
事実上のデフォルトといえるコラムカバー上に取り付けました。
コラム上面に対して、メーターが低い車の場合、目障りになってしまうので別の場所を探しますが、通常はこれが快適です。
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フロントスピーカー・純正
純正スピーカーのショットです。
ダッシュボードの下半分の場所に下向きに10cmのフルレンジスピーカーが設置されています。
昔の車は(一部高級車を除いて)ドアにスピーカーはなく、このあたりに付いてるのがデフォでした。
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フロントスピーカー・交換後
carrozzeria TS-F1040SIIのウーファーに置き換えました。
スピーカーの周囲に若干の隙間があるので、付属のスポンジテープをフランジの裏にぐるっと1週貼っております。
こういう場所ですのでデッドニングはできません。吸音材の充填的なこともやっておりません。
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オンダッシュツイーター取り付け
ツイーターの設置状況です。
オーナー様が最初に御覧頂いた、復刻70ランクルの事例では、ピラーにツイーターを埋め込みましたが、費用をかけずにということで、オンダッシュ設置になりました。
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リアサイドトリム
リアサイドの内装です。
リアスピーカーは、荷室のサイドクオーターパネルに設置されています。
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リアスピーカー・純正
リアの純正スピーカーご開帳です。
3点のネジで止まってますが、宙に浮いている状態です。浮いているとは言っても、内装のリブがスピーカーの周囲にぴったりと当たっているので、背面の逆位相の音がそのまま車内に入り込むことはありません。
リアスピーカーはフロントよりも大きいサイズが採用されているので、低域はリアスピーカーに受け持たせる発想なのかもしれません。
ただ、しっかり音を出そうと言う場合、背面の空間が結構共振して損失が生じてしまいますので、しっかり防振してやる必要があります。
防振施工をする場合、対象箇所が広いので、施工費は嵩んでしまいます。
前出の復刻70の事例では、この箇所をデッドニングしています。(出来上がりの写真のみで、施工中の写真はありません)
左右の施工費は¥65,000+税です。。
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リアスピーカー・交換後
交換後の様子です。
取付には、carrozzeria TS-F1740IIに付属していたアダプターを使っています。
この価格帯で、樹脂製の取り付けベースまで同梱されているので、国産車への取り付けなら無敵ですね。これは勝ちに来ている感じがしますね!
取付が特殊な車種の場合は、市販のバッフルを用意するか、当店側で作るかの対応になります。
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助手席下
助手席下の様子です。
こちらには、カロッツェリアのパワードサブウーファー TS-WX140DAを設置しています。
この製品は、一般的なパワードサブウーファーと同様に、ボリュームコントローラーがついていますが、今回のメインユニットはサブウーファーボリューム(とカットオフ周波数も)機構がついてますので、取り付けませんでした。
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資料映像:ダッシュボード両脇
資料映像です。
ツイーター取り付け場所を探す過程でアクセスしたのがここです。
ツルンとしたカバー(後出)がついていて、外してみた状態がこれです。
中に隠されていたのはダッシュボードの固定用のネジでした。いかにもな場所でしたので期待しましたが、「大掛かりなネジカバー」ということですね。
カバーにツイーターを埋め込む方法での取り付けも検討しましたが、カバーの脱着の際にガラスに干渉してしまうので、やはり無理と判断しました。
それでも活用を考えるなら、、今回のようなセパレートツイーターを設置する場合のスピーカーケーブル隠しでしょうか。
カバーに少し配線の逃げを施してツイーターを取り付ければ、配線が露出しない取り付けができます。
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ネジ隠しのカバー
資料映像2です。
参考までに、カバーの裏側を撮影してみました。
ガラス側に引っ掛かりの足が出ていて(写真上)、爪が手前です。
ガラス側にカバーを起こすように取り外します。
LH:55318-60160
RH:55317-60160
価格は800円くらいです。 -
作業後記
今回はトヨタ・ランドクルーザー70のサウンドアップ事例をご覧いただきました。
2014年・2023年と二度の復活を経て、まさかのカタログモデル化とは、ランドクルーザーもトヨタも本当に愛されているブランドなんですね♪生産終了時のオーナーさん、復刻モデルのオーナーさん、そして今回の新車のオーナーさん、それぞれに生涯の伴侶にするほどの愛情を注いでいらっしゃるんじゃないでしょうか(^O^)
オーディオのグレードアップはどうぞお任せください。
オリジナルの70・2014年復刻・2023年新車はスピーカー構成に違いがありませんので、今回の事例にあるようなグレードアップが可能です。
それでは以下に要点をおさらいしますので、参考になさってください。。
〇ヘッドユニット
2DIN枠があるので、ナビもディスプレイオーディオも取り付け可能。一部のフローティングタイプの場合、ダッシュボードに収まる部分が1DINサイズなので、余ったもう1DIN分のスペースは今回のようにポケットで埋める。
〇フロントスピーカー
標準が10センチフルレンジなので、(中央にツイーターがついた)コアキシャルスピーカーに入れ替えるか、今回のようにセパレート式にするかの二択。
セパレートツイーターは今回のようにダッシュボード上に置くのもよいし、Aピラーにねじ止めする手もある。予算を足せば Aピラーへの埋め込みも可
デッドニングについては、後ろ側がオープンなので不可。ただし、背面にアコースティックコットンを充填して、踏ん張りを効かせる手当は可能。
〇リヤスピーカー
17センチクラスのコアキシャルスピーカーへの差し替え可能。
スピーカー背面は区切られたスペースになっているのでデッドニング可能。中低音域の厚みを演出できるので、フロントの10センチを援護する役割が期待できる。
※デッドニングは少々手がかかるので65,000円+税と割高。
〇パワードサブウーファー
リヤのデッドニングをしない場合、これは是非欲しいところですが、シート下スペースの幅が狭いため、BLAM・KICKERといった主力海外製品は総じて取り付け不可。
今回のTS-WX140DA(280 mm (W) × 70 mm (H) × 200 mm (D))がいいところ。
※ こちらの70の事例ではCerwinVegaのパワードサブウーファーが入ってますが、シート交換に伴ってシートレールが交換され、スペースが広くなった影響により実現しています。
スピーカーのブランドとしては、10センチ2wayと16-17センチコアキシャルの有無が選択の基準になります。
前者でだいぶ絞られるので、こんなところになると思います。
carrozzeria(日本)
フロント10cm2way:TS-F1040SII(オープン)
リヤ17cm同軸:TS-F1740II(オープン)
パワードサブウーファー: TS-WX140DA(オープン)
BLAM(フランス)
フロント10cm2way:100 RFS(税込44,000円)
リヤ165mm同軸:165 RC2(税込25,300円)
HELIX(ドイツ)
フロント10cm2way:CB K100.2-S3(税込24,200円)
リヤ16cm同軸:CB C165.2-S3(税込19,800円)
ETON(ドイツ)
フロント10cm2way:PRA-10(税込55,000円)
リヤ16cm同軸:PSX-16(税込44,000円)
パワードサブウーファー :USB-6AR(税込66,000円)
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70ランドクルーザーのヘッドユニット交換・スピーカー交換・パワードサブウーファー導入をお考えの際はどうぞご連絡ください。
ご希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます♪
70に限らず、 ランクル全般にいろいろと実績がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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