スバルBRZのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.769(お問い合わせの際にお伝えください)
model
スバル BRZ
system
メインユニット:ディーラーオプションサイバーナビ
デッドニング:フロント/バッフル・スタビライザー・ウエイト
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO AX165
リアスピーカー:なし
パワーアンプ:ARC AUDIO KS125.2 BXJ
プロセッサーアンプ:MATCH PP86DSP
キャパシタ:Mogami Tuning Model Pure Power300
ケーブル:M&M DESIGN、SUPRA
レーダー探知機:COMTEC ZERO 708LV
デジタルミラー:MAXWIN MR-A002comment
ディーラーオプションナビ or ウォークマンをソースとして、DSPアンプを通して、フロント3wayを鳴らすシステムです。
ツイーターとスコーカーはAピラーに埋め込み、ウーファーはアウターバッフル化し、当店新製品のスタビライザーウエイトも装着して音質一直線仕様です♪
スバル・BRZの事例紹介です。
BRZは、ボクサーエンジンの雄であるスバルが、世界のトヨタと共同開発したスポーツクーペです。
2011年からPR活動が開始され、2012年にZC6型として発売。2020年までの8年間に渡って生産されました。
その後2021年になって初のフルモデルチェンジを迎え、ZD8型になりました。
初代は、スバルのお家芸の水平対向4気筒2,000ccエンジン(FA20型)を搭載していたのに対して、2代目は2400cc(FA24型)と400ccアップし、出力も235馬力と概ね30馬力ほどアップしています。
デザイン的には、初代に比べて、ヘッドランプ・テールランプ周りのデザインが穏やかになり、正統派スポーツカーといった趣に進化しました。
発売が2012年ですから、昨年の2022年でちょうど10年の年月が過ぎたことになります。
ということで企画されたのが、「10th Anniversary Limited」です。限定200台の限定車です。
内外装各部の加飾パーツの色調をダークに抑えて、伝統のスバルカラー「WRブルー・パール 」とブラックとのモノトーンの世界観が表現されており、特にドアトリムの「10th Anniversary」の刺繍が胸アツです♪♪
今回ご紹介するのは、その幸運な200台のうちの1台です。
オーナー様は、当店を大変古くからごひいきにしていただいているお客様です。転勤でしばらくお目にかかれていなかったのですが、久々に関東にお戻りになられるのを期に、アニバーサリーな新車♪をご購入されることになったので、またよろしく!とご依頼いただきました。
出来上がりとしては、オプションナビorウォークマンをソースとして、DSPに入力し、フロント3wayを鳴らすシステムで、その他にミラーやレーダーなどの関連作業も一式お受けした格好です。
●取り扱った機材
ざっとこんなところです。。。
◯以前お乗りだった車から持ってきた商品
・BLUE MOON AUDIO AX165(2wayスピーカー)
・MATCH PP86DSP(DSPアンプ)
・USB HD AUDIO INPUT MODULE(↑DSPのUSB入力用オプションカード)
・URC-3(↑DSP用のコントローラー)
・COMTEC ZERO 708LV(いろいろ話題になったレーダー・リコール対策済み)
・M&M DESIGN SN-MS1200?(スピーカーケーブル)
・audiotechnica TPC8(電源ケーブルキット)
・ARC AUDIO KS125.2 BXJ(2chアンプ)
・Mogami Tuning Model Pure Power300 (キャパシター)
◯今回お求めいただいた商品
・BLUE MOON AUDIO MX080(3wayにするための中音域ユニットとして)
・RX165グリル(アウターバッフル化に伴う防護用ダイキャストグリル)
・バッフル・スタビライザー・ウェイト6ピース(デッドニングの新常識!当店新製品!)
・SUPRA classic2.5h(スピーカーケーブル)
・BeatSonic BSA50(スマホホルダー・ウォークマンのために調達)
・MAXWIN MR-A002(デジタルミラー)
◯BRZに設置されていた商品
・H0018CC000AA (ディーラーオプションナビ・カロッツェリアAVIC-CQ911と同等)
●システムの要点
◯DSPの前後
MATCH PP86DSPは6chまでの入力に対応し、8ch分のアンプを内蔵したDSPアンプです。
オプションナビのフロントスピーカー出力(アナログ)をメイン入力とし、ウォークマンのデジタル出力をUSBカード経由でサブ入力とし、DSPコントローラーURC-3で切り替えて再生します。
DSPアンプへのメイン入力はフロント左右の2chで、出力の方は、ツイーターで2ch、スコーカーで2ch、ウーファーで2chの計6chで、2ch分は余らせています。ブリッジ接続に対応している場合は、2ch分をくっつけてウーファーに割り当てるのですが、未対応なので余らせています。
ということなので、ウーファー向けの出力は、さらにARC AUDIOの2chアンプにハイレベル入力して増幅しています。DSPアンプがRCAローレベル出力に対応していないため、この形をとりました。
オプションナビのリヤ出力は純正の状態のままなので、フェーダーをフロント側に100%振り切らない場合は、リヤからも音が出ます。
◯スピーカーインストール
以前お使いだった、ブルームーンオーディオのAX165に、スコーカーとしてのMX080を足してフロント3wayとしています。
ツイーターとスコーカーはAピラーに配置しました。
ウーファーは音質重視でアウターバッフル形式でインストールしました。標準のスピーカーグリルのデザインが独特で、オリジナルとの連続性をもたせたデザインがしにくいため、広い面積を覆うようにデザインしました。当店のエースインストーラー江口くんの美的感覚の炎が静かに燃えて、おだやかさと迫力が高次元でバランスした、なかなかの出来に仕上がりました。
ウーファーユニットの裏側には、当店新製品のバッフル・スタビライザー・ウエイトを組み込み、スピーカーの細かなブレに起因する損失の対策をしました。全帯域の基調を決める低音域の規律がキチッと整うことで、低域は伸びるし、音場は広くなるし、音像はクリアにまとまるしで、ほんとに良い製品が出来たと思っています。
以上を持って、DSPマルチドライブによるフロント3wayシステムが組み上がりました。
音質のレベルの高さはもちろんのこと、ビジュアル的なアピール度が高いアウター形式+ピラー埋め込みのフロント3wayのインストールにだいぶご満足いただけたようです。
施工の様子をどうぞ御覧ください♪
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ディーラーオプションナビ
最初はナビの顔を見てみましょう。
ディーラーオプションナビで、カロッツェリアのAVIC-CQ911-DCと同等の製品のようです。
純正ベースでの接続方法は、デッキのフロント出力が3分割され、2つはツイーターとスコーカーに出力され、残りの一つはトランク左側のセパレートアンプに入力されて、そこからウーファー(ドアスピーカー)に出力される仕組みになっています。(リヤはそのままリヤスピーカーに出力されています。)
今回は、フロントスピーカー出力(左右で2ch)をMATCHのDSPアンプに取り込んで、そこからピラー上のツイーターとスコーカーを直接鳴らし、ウーファーについては、さらに2chアンプで増幅してから出力しています。 -
フロントドア
手を付ける前のドアの外観です。
2021年のモデルチェンジによって、各部の結構デザインは結構変わっているのですが、パッと写真を見るとなんとなくBRZ(or 86)っぽい雰囲気が伝わってくるので不思議なもんです。
左上には、10th Anniversaryの刺繍が輝いております。擦ったり引っかいたりしないように気をつけなきゃですね。
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ドアトリム取り外し
それでは作業開始。ドアトリムを取り外したところです。
納車間もないお車ということで、ピカピカです☆
デッドニング作業に向かって、ビニールシート除去、純正スピーカー取り外しを行います。
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アウターパネル作業
アウターパネル側の作業が終わったところです。
ビニールを取り外して、ブチルゴムをキレイに除去し、インナー/アウターの両パネルを脱脂清掃して準備完了です。
アウターパネルに防振材を配置し、スピーカーケーブルを引き込んで、バッフルを固定する準備をします。
写真では、スピーカーホールのところに、既にカスタムバッフルがついていますが、ちょっと背が高いのにお気づきになるでしょうか?
一般的なインナーバッフル形式のスピーカー交換であれば、ベースの板5.5ミリ+リング部分19ミリ=25ミリ程度の高さになるのですが、今回はアウターバッフル形式をとるので、ドアトリムの水準まで持ち上げてやる必要があります。よって、写真の段階で40ミリ程度の高さにまで持ち上げてあります。
最終的には、この上に15ミリほどの厚みのアウターパッフルが乗った面にスピーカーのフランジが来るので、インナーパネル(青い鉄板)を起点にすると、標高55ミリということになりますね。
これだけの高さになれば、バッフル内径(トンネル部分)をスピーカーの排圧が通過する際の抵抗への配慮は不可欠です。
ずっと同じ直径で作ると、圧が抜けにくくなって、振動板の動作に抵抗が生じます。よって、奥に行くほど広くなる「テーパー形状」になるように加工します。さらに、内面の平滑化と防水のためにガラスクロスアルミテープを貼り込んで仕上げます。
※テーパー加工は、上述の25ミリ水準の厚みのバッフルでも行っています。
さらに長文になって恐縮ですが、バッフルの中心がちょっとずれるように位置調整をしています。
もともとのスピーカーホールをそのまま立ち上げると、ドアトリム上に乗せるアウターバッフルの計画位置より、ちょっと上方に顔を出してしまうので、その分、ずらす調整を加えているわけです。
具体的には、スピーカーホールを真正面からみて、7時の方向に10ミリくらい、スピーカーホールの中心をずらしてあります。バッフルを留めているボルト穴は純正の位置を維持していますが、スピーカーホールの中心はオフセットしていますので、鉄板もその分、カットしてあります。
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インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
デッドニンググレードの防振ですので、全面をみっちりと覆っています。
当コーナーの他のデッドニング事例と同じように見えますが、オーナー様のご希望により多く材料を使っています。いわゆる「マシマシ」ですね。 -
ドア出来上がり♪
出来上がりの状態です。
前カットの状態から、ドアトリムを戻して、別途作成しておいたアウターバッフルを取り付けて、スピーカーとダイキャストグリルを取り付けるとこの状態になります。
冒頭でも触れましたが、この型のスピーカーグリルは風変わりなデザインをしているので、後付の造形物をなじませるのが難しいです。
その点、うまく解決できたと思っています。
せっかくのマウンティング機会なので、前後比較で御覧ください。
純正の状態だと、スピーカーの下部分を切り取ったデザインになっているため、その分、隆起部分の下のラインが上方に押し上がっています。
そのため、隆起部分の周囲から余白を設けて設定された五角形が小さくなり、スピーカーグリルが窮屈になっています。
この条件ですと、スピーカーグリルに顔を出させるだけでも無理がありますので、抜本的に条件を変えてやらなきゃいけません。
ということで、スピーカー下の欠損部分も覆うように立ち上げて、大きく面を作ることにしました。ただ、覆うのはいいけども、アウトラインをどこまで広げるか(どこで止めるか)がデザイン上のキモになります。均等に余白をつけると鏡餅みたいになるし、無限に大きくしても(音的には良いんですが)違和感が出るし、ということで、向かって左側はドアトリムの外周まで広げて、右側はスイッチパネルまで二呼吸分くらい残した線で終わらせました。
このあたりのさじ加減は、エースの江口くんのセンスです。実に頼もしいです♪♪
先日発売いたしました当店の新商品バッフル・スタビライザー・ウエイトをご注文いただきました!
ジャンルとしては、「デッドニング関連商品」とご案内したほうが理解していただきやすいと思います。
スピーカーインストール時に、バッフルボードの裏側に共締めすることで、スピーカーバスケットとバッフル周辺のインナーパネルの振動を抑制し、スピーカー振動板のストロークの直進性を向上させる商品です。
デッドニングは(1)ドア筐体の穴を塞いで漏れのない箱にすることと、(2)スピーカーから発せられる音(波動)に対する共振を抑制することを目的として施工しますが、スピーカー振動板が前後運動する際、その反動として、バスケットとインナーパネルが逆向きに生じる局地的な振動は抑えきれていませんでした。
確かに、スピーカーは振動の発生源だからと、バッフル周りに防振材を瓦状に細かく重ねて貼って対策はしていました。しかしながら、もっとビシッと黙らせる方法を模索し、製品化したのがこの製品です。
写真の奥に見えるのがその製品で、バッフルをインナーパネルに固定する際のボルトに共締めするように取り付けます。BRZはトヨタ式の3穴バッフルがついているので、合計3つ(≒1,000グラム)付けてあります。
写真に写っていない上側の2つは、インナーパネル裏にピタッと接触させて固定していますが、写真に写っている下側の一つは、前述のように、スピーカーホールを下方にずらした関係で収まりが悪くなるので、周囲への干渉を避けるためにナット一つ分浮かせて固定しています。(写真だと、どう見てもスピーカーホール側に飛び出しているように見えますが、正面から見ると飛び出してません;;)
これによって、1ドア当たり約1キロ(4穴式の場合は1.3キロ)の質量が局地的に加わることになり、振動板からの振動の大部分を相殺できることになります。
効果は絶大です。
低音域を担当するウーファー部において、本来なら振動板の運動として使われるエネルギーの一部が、ドア側に伝わって(バッフル周辺の不要な振動として)消失していたこれまでの状態から、そのほとんどが振動板の運動に費やされるようになるため、、より低音域側の帯域の音がきれいに伸びるようになります。これは結構驚きで、オーディオ歴の長いお客様も「サブウーファーいらないね」とおっしゃっていたぐらいです。
低域はサブウーファーで補強出来るといえば出来るのですが、別ユニットから発せられる音を調整で合わせるのではなく、ドアウーファーの下限が広がることでカバーできるのであれば、当然ながら位相ズレなんて起きませんから、これ以上は望みようもないナチュラルさで音のベースが作れることになります。
あとは、デキのよいサブウーファーがもたらす効果と同様の効果が現れてきます。
低域がもたつかず、バタつかず、キチッと規律のある音を出すことで、中音域、高音域とのペースが整い、音場全体がクリアになり、グッと広さが感じられるようになります。当然ながら、もやっと消失していたディテールも明らかになり、スピーカーの1,2ランク上げたようなシャープでクリアな音が得られるようになります。
ここで繰り返しになりますが、「デキのよいサブウーファーがもたらす効果と同様の効果」と申し上げましたが、別ユニットであるサブウーファーから出た音をすり合わせて得た結果に比べて、主役のウーファーと同じ軸から発せられる低域だから、より芯の揃った低域が発せられるのだろうと思います。その点では、サブウーファー以上の質。といってもいいかもしれません。
感覚的には、きちんとデッドニングでつくったドアで、ちょっと体力のあるアンプで駆動してやるとベストかなと思います。
3way+サブウーファーのようなヘビーなシステムのレベルアップは当然のこと、最強の2wayの実現もまた、このウエイトならではの仕事だろうと思います。
3穴バッフル用(両方で6ピース)で税込33,000円、4穴バッフル用の8ピースで44,000円です。
オーディオ歴が長い方ほど、ほどご満足いただけると思います。どうぞご検討ください。
バッフル・スタビライザー・ウエイト紹介ページ
追記:
「施工後の感想は、サブウーファー要らないね。結果的に軽量化になったなー」と喜んでいただけました。
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ピラー造形
ワンカットでAピラーの様子もご覧に入れたいと思います。
Aピラーには、追加で購入していただいたMX080と、お引越しのAX165のツイーターをレイアウトしています。
以前のお車でも、ピラーに設置していたので、自然な流れでこうなりました。
制作方法としては、純正のピラーカバーに2つのユニットをはめるリング状の基材を固定して、パテで仕上げ、表皮を貼るというオーソドックスな手順でやっています。
手前のツイーター取付部は、表皮を上手く引っ張ることで穴の中まで敷き込んでいますが、奥のスコーカーの方は起伏があるため、阿蘇山の外輪山のところで一旦終わっていて、内側のリング状のパーツに細長い生地を巻いてはめ込むという方法を採っています。
左の飛び道具は、いろいろと話題になったCOMTEC ZERO 708LVです。(リコール処理済みです!)
本来なら音の出るスピーカーグリル上に設置するはずなんて無いのですが、純正スピーカーからは音が一切出ないため、ここになりました。 -
DSP・パワーアンプ設置
トランクに移動して、DSPアンプとパワーアンプの設置状況です。
ご覧のように、リアトレイに「天吊り」しています。
トランクのフロア下に設置すると、上に荷物を載せたときに重量に耐えるだけの強度を持たせたヤグラを制作しなければいけないので、コストもそれなりにかかってしまいます。
それに対して、ひとつかふたつ位の機器数であれば、天井に釣ってしまったほうが圧倒的にコストは低くおさまります。ということで最近では、トランクスルー機能があるクーペ・セダンのお車で人気になってきています。
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DSPコントローラーURC-3
DSPのコントローラーの設置状況です。
このコントローラーでは、左右のボリューム2系統と、中央の切換スイッチ1系統が用意されており、それぞれに割り当てる機能はパソコンで自由に設定できるようになっています。
今回は、ツマミ1をマスターボリューム、ツマミ2をデジタルボリュームに設定して、中央の切り替えスイッチはナビ(アナログ)/ウォークマン(デジタル)の入力切替を割り当てています。
中央の切り替えスイッチは、出っ張った状態でメイン、押し込んだ状態でデジタルになるのですが、これまたパソコンの設定によって、出っ張ったメインの状態でも、デジタルの入力を検知すると、(スイッチは出っ張ったままですが)デジタル入力に切り替わるようになっています。そのため、デジタル入力で固定する意図がない限り、切換スイッチの操作は(出っ張ったままで)特に必要ありません。 -
WALKMAN固定用スタンド
シフト脇についてるのはWALKMAN固定用として起用したスマホホルダーです。
BeatSonicのBSA50という型番の製品で、GR86/BRZ専用のスマホホルダ用スタンド部(BSA48)に、ワイヤレス充電付ホルダー(BSA30)がセットになっている商品です。
製品としてはスマホ用ですが、今回の使徒はDAPとしてのウォークマン用の保持用です。(スマホ用は別途ついています)
シフトの左脇に見えるのは、ウォークマンに接続するUSBケーブルです。
DSPアンプとウォークマンとは、OTG接続する必要がありますので、下方に見える青いUSBケーブルの先に、黒いOTGケーブルが取り付けてあります。
この先にご愛用のウォークマンNW-ZX707を接続して楽しまれるそうです♪
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ヘッドユニット用電源
モガミの電源キャパシター、Mogami Tuning Model Pure Power300です。
メインソースはウォークマン。といえども、ナビの稼働環境もキチンとしとこうということで、ナビ用にバッ直線を引き込んで、途中にキャパシターをつないで安定させることにしました。
場所はグローブボックス上の隙間です。
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GPSアンテナ移設
GPSアンテナの手直しをしました。
ナビはディーラーオプションなので、当然ディーラーで付けてくれているのですが、ダッシュボード上のGPSの位置が気になる。。ということで変更をご依頼いただきました。
場所は左側のスピーカーグリルの中です!
ご承知いただいている通り、ツイーターとスコーカーはAピラー上にあり、ここは使い道がありませんので、純正スピーカーを取り外した上で、GPS様に広々とお使いいただくことにしました。
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デジタルミラー
MAXWINのデジタルミラーとバックカメラをセットで取り付けました。
BRZ/86のユーザーの間では、後方視界の悪さが話題に上がるようです。
オーナー様はこの車との付き合いは短いですが、先々を見越してデジタルミラーの導入もご依頼いただきました。
純正ミラー交換型がご希望でしたので、根元から交換できるタイプのMR-A002(リアカメラ室内設置)をチョイスいたしました。
MAXWINの製品は、ミラー本体は共通で、カメラを室内タイプか車外タイプを選択できるようになっています。 -
後方視認用カメラ
後方カメラはリヤガラス上端に取り付けました。
ZD8型で追加カメラを取り付ける場合、理屈の上ではバンパ中央のナンバープレートの上部が一応の候補ということになるのですが、ナンバー取付部の彫り込みが浅いため、カメラを後方に向けて設置する事が出来ません。よって、室内設置とするのが妥当です。
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【作業後記】
今回はBRZの限定車 10th Anniversary Limitedのオーディオ+αの施工事例をご覧いただきました。
古くからお付き合いいただいているお客様ということで、過去の資産も織り交ぜてのシステム構成でしたので、DSPからアンプにつながるあたりは、そのままコピーして頂ける内容ではありませんでしたが、その他は一通り参考にしていただけたのではないかと思います。
ここで、BRZ/86におけるシステム構築の留意点について、スペースの制限についても考慮しつつ、まとめておこうと思います。
●3way活用(スコーカーは8センチ)
・スピーカー選定
このクルマが他の多くと異なるのは、(SでもRでも)3way分のスピーカー格納スペースが設けられている点ですね。
設置と調整の条件さえよければ、2wayより3wayのほうが歪みの少ないクリアな音が得られますので、できるだけ活用したいところです。
スピーカーの選定としては、3wayセットとして販売されている製品あるいは、2wayのセットに8センチクラスの単体ユニットを買い足して構成する格好になります。
3wayセット製品---
FOCAL:PS165F3E
ETON:PRS-165.3
2wayに足せる単体8センチクラスユニット---
BLUE MOON AUDIO MX080
HELIX P3M
・ソース側
その3wayユニットを駆動するソース側についてですが、今回のようにDSPアンプを入れてしまうのが手っ取り早いですね。
3way=6chが最低必要なので、現在ポピュラーな8ch/6chアンプ内蔵のものがあれば十分です。
リーズナブルなところでは、DSP-680AMPV2(税込84,000円)や、PLUG&PLAY 1080(税込126,500円)あたりが手頃だと思います。
いずれも、プリアウト出力を備えていますので、(設置スペース確保に工夫を要するものの)パワードサブウーファーを追加することもできます。
とりあえずナビだけで賄おうという場合は、2段階のとらえ方があります。
フロント出力(片側1ch)で上出の3wayセット製品を鳴らす方法が一つです。
ユニット間の調整は出来ませんが、メーカーの設計を手軽に楽しむことが出来、リヤスピーカーもなります。
次はリヤスピーカーは鳴らさない前提になり、リヤ出力をドアウーファー、フロント出力の先に(2wayネットワークを介在させて)ツイーターとスコーカーをつなぐ方法です。
もし、今回の事例に出てきたディーラーオプションのサイバーナビであれば、ネットワークモードでのDSP設定ができますので、チャンネルごとの帯域分割やタイムアライメントによって、より踏み込んだ調整が可能になります。
●設置スペース考察
書き出しでもふれましたように、室内の設置スペースに制限のある車です。
・シート下
ここはイタリアンスポーツカー並にせまく、部分的に3センチ位のクリアランスがある程度です。
よって、DSPやパワードサブウーファーの設置は絶対に無理です。
・DSP設置
これは事実上、トランク一択ですね。
(1)フロア上の隅に置く、(2)上部に吊り下げる、のいずれかが現実的で、特に(2)はトランクの使い勝手を損なわないのでおすすめです。
トランクルームのフロア下部(従来のスペアタイア格納スペース)も活用できなくはないのですが、深さが8センチ程度しかなく、排熱が円滑にいかないので、あまりおすすめできません。
・パワードサブウーファー設置
トランク設置であれば、なんでもいけますが、室内設置となると方法が限られます。
前述の通りシート下は無理なので、こちらの事例で紹介しているような、リヤシートに置いて、チャイルドシート固定用フックを活用して固定する方法の他、カロッツェリアの新製品TS-WX010Aであれば、助手席の足元奥に設置する方法も考えられます。
TS-WX010Aはサブウーファー本来の重低音域を幅広く鳴らすのではなく、100Hzあたりをピークとして、ビートと量感を演出する道具なので、アップテンポなスポーツカーにはむしろ向いているかもしれません。
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少々まとまりに欠けてしまって恐縮ですが、留意点はこんなところかと思います。
いずれにしましても、オーナー様のご希望を極力かなえられるように、プランを立てさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
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