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スズキアルトワークスのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.762(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    スズキ アルトワークス

    system

    メインユニット:carrozzeriaディーラーオプションナビ
    デッドニング:なし
    フロントスピーカー:carrozeria TS-C1730?
    リアスピーカー:carrozzeria TS-X180
    パワーアンプ:なし
    ケーブル:純正

    comment

    車内の音量を増して、没入感を強める手立てとして、リヤドアスピーカーをリヤトレイスピーカーに置き換えた事例です。

  • ダッシュボード

    スズキ・アルトワークスの事例紹介です。

    スズキは1920年(大正9年)に、鈴木式織機(株)という織機(布地を織る機械)メーカーとして創業し、繊維産業の衰退を見越した多角化の一歩として二輪製造に進出したのが1952年(昭和27年)でした。

    戦後(1945年・昭和20年以降)は、自補助エンジンを取り付けた自転車や、ホンダのドリーム号に代表されるようなバイクが庶民に浸透し始めた時代でしたが、自動車については、GHQ(連合国軍総司令部)の製造許可が必要な時代で、昭和20年にトラック(月間1500台まで)、昭和22年に乗用車(警察・タクシーなど、公共目的に限定)の生産が許可された程度で、庶民の生活とは関わりがありませんでした。
    しかしながら、1947年(昭和24年10月)になると、やっと生産制限が撤廃され、自動車の生産・普及に向けて制度的準備が進められました。

    我々に馴染みのある「軽自動車」という規格は、1954年(昭和29年)に運輸省令として制定されたのが始まりで、寸法は全長2.8m/全幅1m(!)/高さ2m、4ストで150cc/2ストで100cc以下という、なんとも窮屈な規格から始まっています。この規格からわかるように、2輪/4輪の区別はなく、初期の生産は2輪が中心だったようです。

    その後、雨後の筍のように多くの二輪/4輪メーカーが勃興しましたが、日本のモータリゼーションが本格的に花開くのは昭和30年代中盤以降のことになります。
    現在も営業を続けている自動車メーカーが、この普及期に投入した車には以下のような物がありました。

    ◯スバル(富士重工業):1958年(昭和33年)スバル360
    ◯マツダ(東洋工業):1960年(昭和35年)マツダR360クーペ
    ◯スズキ(鈴木自動車工業):1962年(昭和37年)スズライトフロンテ360
    ◯新三菱重工業(三菱自動車):1962年(昭和37年)三菱ミニカ
    ◯ダイハツ(ダイハツ工業):1966年(昭和41年)フェロー
    ◯ホンダ(本田技研工業):1967年(昭和42年)ホンダN360

    このように、今も耳に馴染みのある車名が、この時代に集中して誕生していることがわかりますが、実はこの一覧の時代の一歩前に先鞭をつけているのが、1954年(昭和29年)に鈴木自動車工業へと社名変更したばかりのスズキで、翌1955年(昭和30年)に「スズライトSS」のセダン/ライトバン/ピックアップトラック3車種を投入するという偉業を成し遂げています。

    そんな由緒正しき2輪/4輪メーカーであるスズキが、フロンテの商用版の姉妹車として1979年(昭和54年)に大々的に売り出したのがアルトです。「アルト47万円」のテレビCMが幼い日の思い出にしっかり食い込んでいる方は少なくないと思います。
    このアルトの独断専行の開発で名を挙げたのが、入婿だった鈴木修・現相談役で、現在のスズキのブランドの価値は、ここを起点に確立・拡大されてきたといっても過言ではありません。


    アルトはその後、大変順調にモデルチェンジを重ね、最新が2021年の9代目にあたるHA37S/97S型です。
    この標準モデルと並行して、男子(一部女子)に人気なのが、今回登場のアルトワークスです。DOHCターボエンジンを搭載するワークスは、2代目の時代から設定されていますが、6代目・7代目では設定されず、15年のブランクを埋める形で8代目で再度設定されました。

    このアルトワークスは、同車の代表車種であるジムニー、スイフトとならんで、心身ともに鈴菌に侵食されたディープなファンの方々に支持されている車で、当店でもライトメニューを中心に、お預かりの機会がある車です。(豆知識:2輪も4輪もスズキ派!人間椅子の和嶋さんもアルトバンオーナーです♪)

    今回ご紹介するのも、そんなアツいオーナー様に大事にされている一台です。
    スズキ車をメインに扱うチューナーのモンスター製エアロとGTウイングがカッコよく決まっております♪♪

    オーナー様は、当店の近くにお住まいの方で、DIY機運が比較的強めなスズキオーナーらしく、これまで全てDIYを貫いていた方です。いつも前を通っているらしく、興味はあったそうですが、少々、圧の強い車が多いのに気が引けていたようです(笑)
    今回、意を決して打ち明けていただいたのは、「今一つ低音が足りない、音に包まれたい」という願望でした。
    車を拝見すると、ディーラーオプションと思わしきカロナビで、フロント2wayとリヤの6スピーカーを鳴らしていましたが、基本的に「大音量に包まれる感覚」を切望されているご様子で、ラウドネスONとイコライザー設定によって、低域がガッツリとブーストされており、音割れが認められるほどの状態でした。

    そういった大音量を実現するには、フロントスピーカーに担当させる領域のうち、低音域側を(ひずみ防止のために比較的高い位置で)カットしてしまって、専門職のサブウーファーに受け持たせるのが手っ取り早い方法なので、ひとまずこれでご提案しましたが、もう少しコストを抑えたいとのことで、リアスピーカーまわりの強化の方向で考えることになりました。

    リヤについては、ご自身でもリヤ用のサテライトスピーカーを検討されたことがあったようですが、標準のリヤドアスピーカーよりも径が小さいので意味なさげ・・・という感覚をお持ちだったようです。それならば、リヤトレイボードを制作して、ボックスタイプの3wayスピーカーを設置するのはどうですか?とお勧めしてみたところ、非常に乗り気になっていただいて、ご注文に至りました。

    ◯システム構成としては、上述の通り、かつ、システム図にあるとおりの、ナビヘッド+フロント2wayで、リヤ出力をドアスピーカーから、ボックスタイプのスピーカーに繋ぎ変える手をとりました。

    新調したスピーカーボックスはカロッツェリアのTS-X180 (税込11,330円)です。
    ドライバーの耳の位置に焦点をあわせた、音像の定位感にこだわるハイファイ志向だと、フロントスピーカーだけでまとめる傾向が強くなりますが、車内全体の音質・音量をまんべんなく良くしたいとか、今回のようにアンビエントな没入感を演出したい時には、リヤスピーカーの追加/置換えは、依然として有効策の一つです。

    アルトのラゲッジスペースは、布製のトノカバーで目隠しする設計になっていますので、これをMDFで作った「リヤトレイ・ボード」に置き換えることで足場を固めて、その上にスピーカーボックスをしっかり設置することにしました。
    スピーカー配線は、純正のドアスピーカーからの繋ぎかえとし、一時的にリヤトレイボードを降ろす事態も想定して、4極カプラでつけ外しできるように配慮しました。

    以上をもって、リヤスピーカー置換え&強化による、音量アップと没入感の演出が実現しました。
    フロントスピーカーとサブウーファーでまとめる方法が主流の現代にあって、リヤトレイにボックスを置く手法には今ひとつ馴染みがないかもしれませんが、一昔前はバリバリの王道でした!
    オーナー様の意向に沿った音と、ちょっぴり懐かしさのあるルックスを手に入れることができました。

    それでは施工の様子をどうぞ御覧ください♪

  • bann

  • トノカバー

    こちらが、今回の施工の現場となるラゲッジスペースを覆うトノカバーです。

    左右両端に、2個づつホックが設けてあり、Dピラーを覆っている黒い樹脂の内装にパチンと留まっています。

    写真を見ると、トノカバーはリヤの背もたれの上端より10センチほど低い位置についています。
    この水準で前向きにスピーカーを設置すると、音が後ろでこもってしまいますので、ボード制作時に水準訂正をして、背もたれ上端と同等の高さにしたいと思います。

  • MDF製ラゲッジボード製作

    ボードを取り付けて、スピーカーを設置したところです。

    ボードは25ミリ厚のMDF材を使っているので、土台として申し分ない強度を持たせてあります。
    前カットで触れた天面の高さについても、背もたれとぴったり合わせることで、障害となる要素を減らしました。スピーカーの設置については、単なる「ポン置き」では、どうしても音が甘くなりますし、もともとそんなに重いものではなく、急ブレーキで踊っちゃいますので、タッピングビスできちっと締結してあります。

    リヤウインドウ越しに見えるカーステレオメーカーのロゴは、ひところのステータスシンボルでした。(遠い目)
    唯一の現行商品となった、このcarrozzeriaを始めとして、ALPINE、KENWOOD、ADDZEST(クラリオン)、JVC(ビクター)、BiYO(富士通)、DIATONE、SONYと花盛りで、ハイソカーやヤン車のリヤトレイを飾っていました。

    今では、道交法の関係でテールランプ以外の灯火を光らせちゃいけないことになってますが、往時はブレーキランプ、ウインカーに連動して光るというギミックを盛り込んだ製品まであり、昭和の元気な夜の路上を賑やかに彩ってました☆☆

  • 取付方法

    最後にボードの固定方法について触れておきます。

    図に示しましたように、布製トノカバーをパチンと留めるために、内装側に設けられていたホックを取り除いた穴を活用しています。

    まず、ホック跡の穴に、ブラインドナットと呼ばれる内側にめねじが切ってあるプラグを打ち込んでおきます。
    ボードの裏側にL字型の汎用金具を取り付けておいて、カベのブラインドナットにボルトで締め込むという順番です。
    ホック跡の穴を活用しているので、内装への加工負担は最小限ですし、ボルトで留める方式を採っていますので、ボードを外したいときも、ネジ4本で簡単に外せますね。

    あと、上述のとおりスピーカーとボードはネジで一体化されてますので、ケーブルも簡単につけ外し出来るようになってないといけません。
    ということで、画面中央に見える4極カプラ1個で簡単に切り離せるようにしてあります。

  • 作業後記

    今回はアルトワークスのボックスタイプ・リアスピーカーの取り付け事例をご覧いただきました。

    ハイファイ系・音質追求系の事例を多くご紹介している当コーナーでは、そのほとんどのシステム構成がフロントメインで、リヤボックススピーカーの設置は数えるほどしかありませんが、今回は、フロントは現状維持のまま、車内の音量をかせぎ、没入感を演出するための(リーズナブルな)手段としてご提案・ご採用いただきました。
    今回のオーナー様と全く同じご事情の方はあまり多くないと思いますが、もし同様のニーズがおありでしたら、お気軽にご相談ください。費用的には、商品代、材料代、ボード制作費、施工費用含めて5万円弱です。

    フロントメインが半ば常識になっている現代にあっては、視界の外に置かれがちな製品ではありますが、この製品ならではの知られざるメリットというのもあるので、ここに記しておきます。
    最近は、昭和や平成の前半に比べて、わりと感覚が敏感な方が増えています。その背景は食事の内容や生活習慣、労働条件の変化(悪化)など、様々が考えられますが、年々ストレスに弱くなり、視覚、味覚、聴覚などなど、いろいろな感覚が敏感になっているそうです。

    そんな背景があるからか、ごくたまに、前方から音が聞こえてくるとすぐに疲れてしまって注意力が散漫になる。。という方のご相談を受けることがあります。体感的には、自覚していない方を含めるともっといらっしゃるような気がしてます。
    こういうお申し出をうけて、施工させていただいたのが、こちらのN-BOXで、まさにリヤメインと言える内容でした。

    このように前方からの音が気になる場合、今回紹介したリヤトレイスピーカーを設置したり、あるいはリヤトレイに円形スピーカーを設置して、標準のリヤスピーカーの出力をつなぎ替えて、フェーダーでリヤに振り気味にしてみると、ぐっと楽になる可能性があります。

    眼前に佇む音像と対峙して、まさにアーティストとやりあうような気概で楽曲に取り組む聴き方をなさる方は対象外ですが、そういえば自分はそんな傾向があるかもなぁ。という方がいらっしゃいましたら検討なさってください。
    リヤドアスピーカーの音だと、わりと下に滞留しがちですが、ルーフをつたってポーンと前に出てくる音は、意外と聞きやすく、お話の邪魔にもなりにくいのでいろいろいいですよ。

    王道のハイファイシステムから、お悩み相談まで、希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
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